プレーンシフト

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'''プレーンシフト'''/''Planeshift''は、[[インベイジョン・ブロック]]の1番目の小型[[エキスパンション]]。日本では2001年2月7日に発売された。
 
'''プレーンシフト'''/''Planeshift''は、[[インベイジョン・ブロック]]の1番目の小型[[エキスパンション]]。日本では2001年2月7日に発売された。
  
意味は「次元転移」。[[ファイレクシア/Phyrexia|ファイレクシア]]の、[[ラース/Rath|ラース]]を[[ドミナリア/Dominaria|ドミナリア]]に重ねる作戦に由来する。
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意味は「次元転移」。[[ファイレクシア/Phyrexia]]の、[[ラース/Rath]]を[[ドミナリア/Dominaria]]に重ねる作戦に由来する。
  
 
==概要==
 
==概要==
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新システムとしては[[開門]]が登場し、[[棲み家]]や[[陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar|使い魔]]、[[陽景学院の戦闘魔道士/Sunscape Battlemage|ダブル・キッカーの戦闘魔道士]]、[[トリーヴァの魔除け/Treva's Charm|伝説のドラゴンの魔除け]]、[[プレインズウォーカーの笑い/Planeswalker's Mirth|プレインズウォーカー・エンチャント]]などの[[サイクル]]も登場した。
 
新システムとしては[[開門]]が登場し、[[棲み家]]や[[陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar|使い魔]]、[[陽景学院の戦闘魔道士/Sunscape Battlemage|ダブル・キッカーの戦闘魔道士]]、[[トリーヴァの魔除け/Treva's Charm|伝説のドラゴンの魔除け]]、[[プレインズウォーカーの笑い/Planeswalker's Mirth|プレインズウォーカー・エンチャント]]などの[[サイクル]]も登場した。
  
[[アポカリプス]]ほど露骨に壊れた[[カード]]は多くないが、[[ファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scuta]][[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]といった[[トーナメント]]を支えた強力カード、[[オアリムの詠唱/Orim's Chant]]や[[クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad]]のように[[エクステンデッド]]の第一線でも活躍したカード、[[万物の声/Voice of All]]、各種[[陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar|使い魔]][[陽景学院の戦闘魔道士/Sunscape Battlemage|戦闘魔道士]]など[[コモン]][[アンコモン]]でも活躍したカードは多く、非常に完成度の高い[[エキスパンション]]といえる。また、あの悪名高い[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]が収録されているのもこのエキスパンション。
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プレーンシフトを代表するカードとして以下の例が挙げられる。
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*[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]:プレーンシフト最強カード。[[セラの天使/Serra Angel]]などの[[タフネス]]4以下の[[クリーチャー]]の存在意義を否定してしまった。また、メジャー大会でも最も多く使われたカードとしてしばしば挙げられた。
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*[[ファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scuta]]:「[[マシーンヘッド]]」や「[[Void]]」などでよく使用された。当時は[[暗黒の儀式/Dark Ritual]][[スタンダード]]で使用できた最後の時代であったため、圧倒的なスピードと爆発力を誇っていた。
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*[[終止/Terminate]]:2マナの万能除去。[[ダメージ]]での破壊が困難な[[サイカトグ/Psychatog]]や[[魂売り/Spiritmonger]]対策として登用された。
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*[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]:宣言したカードを使用不能にする[[ヘイトベアー]]。これを警戒して、当時の[[白]]デッキは[[神の怒り/Wrath of God]]を一部[[総くずれ/Rout]]に取り換えていたほどである。
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*[[夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar|使い魔]]サイクル:かつての[[サファイアの大メダル/Sapphire Medallion|メダリオン]]のように[[コスト]]軽減能力を[[内蔵]]した[[クリーチャー]]。特に[[黒]]の[[夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar]]は「[[Void]]」や「[[クローシスコントロール]]」「[[サイカトグ]]」で活躍した。
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*[[陽景学院の戦闘魔道士/Sunscape Battlemage|戦闘魔道士]]サイクル:[[キッカー]]能力を二つもっており、[[メインデッキ]]からの[[エンチャント]]対策など[[メタゲーム]]を盛り上げた。
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*[[クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad]]:「[[ミラクルグロウ]]」のキーカード。[[スタンダード]]環境よりは軽量[[呪文]]に恵まれた[[エクステンデッド]]環境での活躍が目立った。
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*[[探索するフェルダグリフ/Questing Phelddagrif]]:「[[トリーヴァコントロール]]」のフィニッシャー。デッキ名を冠する[[復活させるものトリーヴァ/Treva, the Renewer]]より強かった。
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*[[シヴのワーム/Shivan Wurm]]:プレーンシフトの[[開門]]システムの最上位種である[[ファッティ]]。初期の「[[ノーファイアー]]」で使われた。しかし[[環境]]の変化とともに次第に採用率が落ちていき、[[オデッセイ・ブロック]]参入後は[[トークン]]戦略の流行によって[[バウンス]]が多用されるようになったことから完全に姿を消した。[[アポカリプス]]で[[魂売り/Spiritmonger]]が登場したのも逆風。
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他のカードとの[[コンボ]]で活躍したカードとして以下の例が挙げられる。
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*[[オアリムの詠唱/Orim's Chant]]:スタンダード環境では発売前の高評価から逆転して凋落していったが、[[エクステンデッド]]環境にて[[等時の王笏/Isochron Scepter]]との[[ロック]][[コンボ]]、「[[セプターチャント]]」が開発された。
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*[[洞窟のハーピー/Cavern Harpy]]:ごく普通の[[コモン]]カードであったが「[[アルーレン]]」に組み込まれ[[インスタント・タイミング]]で始動できる無限コンボの一端を担った。
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*[[ドラコ/Draco]]:[[トーナメント]]で使える[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のカードの中で最も[[マナ総量]]が高く[[うつろう爆発/Erratic Explosion]]と共に「[[ドラコ爆発]]」の必須パーツとなった。
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*[[堕落した者アーテイ/Ertai, the Corrupted]]、[[飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlight]]、[[タールルームの勇士ターンガース/Tahngarth, Talruum Hero]]の3種類のカードには、[[プレミアム・カード]]版にのみ[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/arcana/285 絵違い版]が存在する。
 
*[[堕落した者アーテイ/Ertai, the Corrupted]]、[[飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlight]]、[[タールルームの勇士ターンガース/Tahngarth, Talruum Hero]]の3種類のカードには、[[プレミアム・カード]]版にのみ[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/arcana/285 絵違い版]が存在する。
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==関連リンク==
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*[http://web.archive.org/web/20020416203442/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010307a,,ja Planeshift リミテッドレヴュー:白(Internet Archive)]
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*[http://web.archive.org/web/20020808045132/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010312d,,ja Planeshift リミテッドレヴュー:青(Internet Archive)]
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*[http://web.archive.org/web/20020606192540/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010323a,,ja Planeshift リミテッドレヴュー:黒(Internet Archive)]
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*[http://web.archive.org/web/20030823032038/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010328a,,ja Planeshift リミテッドレヴュー:赤(Internet Archive)]
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*[http://web.archive.org/web/20040517190815/http://www.wizards.com:80/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010402c,,ja Planeshift Limited Review: Green(Internet Archive)]
 +
*[http://web.archive.org/web/20030823031059/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010404b,,ja Planeshift リミテッドレビュー:マルチカラー(Internet Archive)]
 +
*[http://web.archive.org/web/20030626024826/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010405b,,ja Planeshift リミテッドプレビュー:アーティファクト / 土地(Internet Archive)]
 +
*[http://web.archive.org/web/20020213060704/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=jp20010331a Planeshift スタンダードにおけるプレーンシフト考察 Part 1(Internet Archive)]
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*[http://web.archive.org/web/20030823022956/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=jp20010408a Planeshift スタンダードにおけるプレーンシフト考察 Part 2(Internet Archive)]
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*[http://web.archive.org/web/20030823013459/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=jp20010416a Planeshift スタンダードにおけるプレーンシフト考察 Part 3(Internet Archive)]
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*[https://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/Planeshift プレーンシフト](マジック英語公式日本語版  セット特設サイト)
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Planeshift/ カードリスト](Wisdom Guild)
 
*[[カード個別評価:プレーンシフト]]
 
*[[カード個別評価:プレーンシフト]]
 
*[[Planeshift]] (小説)
 
*[[Planeshift]] (小説)
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
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**[[第6版]]
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**[[マスクス・ブロック]]([[メルカディアン・マスクス]] - [[ネメシス]] - [[プロフェシー]])
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**[[インベイジョン・ブロック]]([[インベイジョン]] - [[プレーンシフト]] - [[アポカリプス]])
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**[[第7版]]
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**[[オデッセイ・ブロック]]([[オデッセイ]] - [[トーメント]] - [[ジャッジメント]])
  
 
[[Category:エキスパンション|ふれえんしふと]]
 
[[Category:エキスパンション|ふれえんしふと]]

2022年5月19日 (木) 18:31時点における最新版

プレーンシフト/Planeshift
シンボル 渦巻き
略号 PS, PLS
コードネーム Hong Kong
発売日 日:2001年2月7日
セット枚数 全143種類

プレーンシフト/Planeshiftは、インベイジョン・ブロックの1番目の小型エキスパンション。日本では2001年2月7日に発売された。

意味は「次元転移」。ファイレクシア/Phyrexiaの、ラース/Rathドミナリア/Dominariaに重ねる作戦に由来する。

目次

[編集] 概要

インベイジョンに引き続き、テーマは「多色」であり、友好色による3の多色を推奨している。

新システムとしては開門が登場し、棲み家使い魔ダブル・キッカーの戦闘魔道士伝説のドラゴンの魔除けプレインズウォーカー・エンチャントなどのサイクルも登場した。

プレーンシフトを代表するカードとして以下の例が挙げられる。

他のカードとのコンボで活躍したカードとして以下の例が挙げられる。


[編集] テーマデッキ

[編集] パッケージ・イラスト

[編集] デザイン

デザイン・チーム Mike Elliott (lead)
Mark Rosewater
Henry Stern
デベロップ・チーム William Jockusch (lead)
Randy Buehler
Henry Stern
Brian Tinsman
Teeuwynn Woodruff
貢献 Brady Dommermuth
Beth Moursund
アート・ディレクター Dana Knutson
Ron Spears

[編集] 関連リンク

[編集] 参考

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