マスクス・ブロック

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=マスクス・ブロック/Masques Block=
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'''マスクス・ブロック'''/''Masques Block''は、[[メルカディアン・マスクス]]、[[ネメシス]]、[[プロフェシー]]の3つのセットからなる[[ブロック (総称)|ブロック]]。別名'''マスカレイド・サイクル'''('''マスカレード・サイクル'''、''Masquerade Cycle'')。Masqueradeとは仮面舞踏会のことである。
  
[[ブロック#format|メルカディアン・マスクス]][[ネメシス]][[プロフェシー]]の3つのセットからなる[[ブロック]]。
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{|class="wikitable"
別名Masquerade Cycle(マスカレイド・サイクル)。Masqueradeとは仮面舞踏会のことである。
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!セット名||略号||発売日||セット枚数||製品情報(WotC)||カードリスト(Wisdom Guild)
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|[[メルカディアン・マスクス|メルカディアン・マスクス/Mercadian Masques]]||MM,MMQ||1999年10月||350枚
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|[[プロフェシー|プロフェシー/Prophecy]]||PR,PCY||2000年6月||143枚
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|[http://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/prophecy 製品情報]
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|[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Prophecy/ カードリスト]
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|}
  
<!-- このブロックのテーマって何ですか? 分かる人書いてください。
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==概要==
無いかも。当時はブロックごとに固有のテーマって無かったので。
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[[テンペスト・ブロック]]に引き続き「ウェザーライト・サーガ」が描かれる。各[[エキスパンション]]で同時期の別々の[[次元/Plane]]が舞台となっており、[[メルカディアン・マスクス]]では[[メルカディア/Mercadia]]に到着した飛翔艦[[ウェザーライト/Weatherlight (ストーリー)|ウェザーライト/Weatherlight]]一行を、[[ネメシス]]では一行を取り逃がした後の[[ラース/Rath]]を、[[プロフェシー]]ではその頃に[[ドミナリア/Dominaria]]で起こっていた戦争の様子を描く。
↑ウルザ・ブロックは「エンチャントをテーマ」にしたブロックですよ。アーティファクトの方が目立ってましたが。
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↑それは、実はテーマとは違います。 -->
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ブロック固有の[[キーワード能力]][[消散]]のみ。しかも登場は小型[[エキスパンション]]である[[ネメシス]]のみである。
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[[ウルザ・ブロック]]のコンボ系カードが[[壊れ]]過ぎていて禁止カードが続出したため、[[スタンダード]]環境としてバランスを取るために全体的に弱めのカードパワーに意図的に設定されてしまった。
その代わり、[[レベル]]、[[傭兵]]、[[スペルシェイパー]]といった[[クリーチャー]]群や[[リスティック]]の登場、[[インスタントメント]]、[[ピッチスペル]]の復活があった。
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現在であれば、いくつかの[[能力]]は[[能力語]]として登場していたかもしれない。
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このブロックと[[ウルザ・ブロック]]とで成す[[スタンダード]][[マスクス・ブロック構築]]はまさに「[[単色]]の時代」であった。理由としては、
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しかし[[ピッチスペル]]などのバランスの取れた良カードや[[コントロール]]系を中心に使えるカードも多く、[[エキスパンション]]としての完成度は高い方である。だがプロフェシーは「[[俗説#ブロックの最後のエキスパンションは強い|最後のエキスパンションは強い]]」というジンクスを破ってしまったほど明らかに弱かった。逆にネメシスは[[消散]]をはじめとして、比較的優良な[[カード]]が揃っている。
*[[リシャーダの港/Rishadan Port]]の存在。
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*この[[ブロック]]には[[多色地形]]が[[リスティックの洞窟/Rhystic Cave]]や[[レイモスの環状列石/Henge of Ramos]]等のおよそ[[トーナメント]]レベルではないものしか存在していなかった。
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*[[ウルザ・ブロック]]の強力な[[アーティファクト]]により、[[環境]]の高速化と、単色の弱点緩和が進んでいた。
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このため「デッキの使用率=色そのものの使用率」という法則が出来てしまい、[[日本選手権00]]では「[[山/Mountain]]よりも[[リシャーダの港/Rishadan Port]]の方が多い」なんていう笑えない事態を引き起こす結果となってしまった。
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ブロック固有の[[キーワード能力]]は消散のみ。しかも登場は小型エキスパンションであるネメシスのみである。その代わり、[[レベル]]、[[傭兵]]、[[スペルシェイパー]]といった[[クリーチャー・タイプ|クリーチャー群]]、[[オールプレイ能力]]や[[リスティック]]、[[インスタントメント]]、ピッチスペルなどなど、キーワードが使われていなくとも特徴的なカードが数多く作られており、また[[サイクル]]を成すカードも多い。現在であれば、いくつかの[[能力]]は[[能力語]]として登場していたかもしれない。
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このブロックと[[ウルザ・ブロック]]からなる当時の[[スタンダード]]や[[マスクス・ブロック構築]]はまさに「[[単色]]の時代」であった。理由としては、以下が挙げられる。
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*[[リシャーダの港/Rishadan Port]]の存在。
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*このブロックには[[多色土地]]が[[リスティックの洞窟/Rhystic Cave]]や[[レイモスの環状列石/Henge of Ramos]]などのおよそ[[トーナメント]]級でないものしか存在していなかった。
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*ウルザ・ブロックの強力な[[アーティファクト]]により、[[環境]]の高速化と、単色の弱点緩和が進んでいた。
  
*[[ブロック構築]]では、[[リシャーダの港/Rishadan Port]]が[[禁止カード]]に指定されてからは普通に[[スナフ・オ・ダーム]]等の2[[色]][[デッキ]]も見かけるようになった。
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このため「[[デッキ]]の使用率=色そのものの使用率」という法則ができてしまい、[[日本選手権00]]では「[[山/Mountain]]よりもリシャーダの港の方が多い」という事態を引き起こす結果となってしまった。
*ちなみに、[[ウルザ・ブロック]][[マスクス・ブロック]]の[[スタンダード]]は、現在までの全ての[[スタンダード]]環境の中で、唯一[[マルチカラー]][[カード]]が存在しない。
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(ただし[[ミラディン・ブロック]]全体と[[神河物語]]にはマルチカラーが無いので、[[神河謀叛]]導入までの4ヶ月間もマルチカラーは存在しなかった。)
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[[テンペスト・ブロック]][[ウルザ・ブロック]]が壊れすぎていたためか全体的に弱めに見られているが、実際には[[ピッチスペル]]などのバランスの取れた良カードが多く、エキスパンションとしての完成度はむしろ高い方である。
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*[[マスクス・ブロック構築]]では、リシャーダの港が[[禁止カード]]に指定されてからは普通に[[スナフ・オ・ダーム]]などの2[[色]]デッキも見かけるようになった。
だが[[プロフェシー]]は「[[俗説#dc5d6b22|最後のエキスパンションは強い]]」というジンクスを破ってしまったほど明らかに弱かった。
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*ちなみに、ウルザ・ブロック+マスクス・ブロックのスタンダードは、現在までの全てのスタンダード環境の中で、唯一[[多色カード]]が存在しないシーズンだった(ただし[[ミラディン・ブロック]]全体と[[神河物語]]にも多色カードはないので、[[神河謀叛]]導入([[世界の源獣/Genju of the Realm]])までの4か月間も多色カードは存在しなかった)。
逆に[[ネメシス]]は消散をはじめとして、比較的強力なカードが揃っている。
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*[[第6版]]リリースに伴うルール大改編の直後に登場したブロックであるため、ある種の区切りのように捉えられることがある。→[[マスクス以降]]
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*[[Magic Online]]では各セットごとに[[ブースターパック]]を発売していたウルザ・ブロックまでとは異なり、マスクス・ブロックの3セット全てのカードを収録したマスクス・ブロック・ブースターパックという形式で発売された。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/masques-block-comes-magic-online-2011-10-11 参考])
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[マスクス・ブロック構築]]
 
*[[マスクス・ブロック構築]]
 
*[[カード個別評価:マスクスブロック]]
 
*[[カード個別評価:マスクスブロック]]
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**[[カード個別評価:メルカディアン・マスクス]]
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**[[カード個別評価:ネメシス]]
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**[[カード個別評価:プロフェシー]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
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**[[ウルザ・ブロック]]([[ウルザズ・サーガ]] - [[ウルザズ・レガシー]] - [[ウルザズ・デスティニー]])
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**[[第6版]]
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**[[マスクス・ブロック]]([[メルカディアン・マスクス]] - [[ネメシス]] - [[プロフェシー]])
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**[[インベイジョン・ブロック]]([[インベイジョン]] - [[プレーンシフト]] - [[アポカリプス]])
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**[[第7版]]

2022年5月16日 (月) 12:12時点における最新版

マスクス・ブロック/Masques Blockは、メルカディアン・マスクスネメシスプロフェシーの3つのセットからなるブロック。別名マスカレイド・サイクルマスカレード・サイクルMasquerade Cycle)。Masqueradeとは仮面舞踏会のことである。

セット名 略号 発売日 セット枚数 製品情報(WotC) カードリスト(Wisdom Guild)
メルカディアン・マスクス/Mercadian Masques MM,MMQ 1999年10月 350枚 製品情報 カードリスト
ネメシス/Nemesis NE,NEM 2000年2月 143枚 製品情報 カードリスト
プロフェシー/Prophecy PR,PCY 2000年6月 143枚 製品情報 カードリスト

[編集] 概要

テンペスト・ブロックに引き続き「ウェザーライト・サーガ」が描かれる。各エキスパンションで同時期の別々の次元/Planeが舞台となっており、メルカディアン・マスクスではメルカディア/Mercadiaに到着した飛翔艦ウェザーライト/Weatherlight一行を、ネメシスでは一行を取り逃がした後のラース/Rathを、プロフェシーではその頃にドミナリア/Dominariaで起こっていた戦争の様子を描く。

ウルザ・ブロックのコンボ系カードが壊れ過ぎていて禁止カードが続出したため、スタンダード環境としてバランスを取るために全体的に弱めのカードパワーに意図的に設定されてしまった。

しかしピッチスペルなどのバランスの取れた良カードやコントロール系を中心に使えるカードも多く、エキスパンションとしての完成度は高い方である。だがプロフェシーは「最後のエキスパンションは強い」というジンクスを破ってしまったほど明らかに弱かった。逆にネメシスは消散をはじめとして、比較的優良なカードが揃っている。

ブロック固有のキーワード能力は消散のみ。しかも登場は小型エキスパンションであるネメシスのみである。その代わり、レベル傭兵スペルシェイパーといったクリーチャー群オールプレイ能力リスティックインスタントメント、ピッチスペルなどなど、キーワードが使われていなくとも特徴的なカードが数多く作られており、またサイクルを成すカードも多い。現在であれば、いくつかの能力能力語として登場していたかもしれない。

このブロックとウルザ・ブロックからなる当時のスタンダードマスクス・ブロック構築はまさに「単色の時代」であった。理由としては、以下が挙げられる。

このため「デッキの使用率=色そのものの使用率」という法則ができてしまい、日本選手権00では「山/Mountainよりもリシャーダの港の方が多い」という事態を引き起こす結果となってしまった。

[編集] 参考

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