禁止カード

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==解説==
 
==解説==
[[スタンダード]][[カードセット|セット]]の発売と[[ミシックチャンピオンシップ]]など大会の開催日程と合わせ、定期(約2~3ヶ月ごと)に禁止カードが告知される。
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[[スタンダード]][[カードセット|セット]]の発売と大規模大会の開催日程に合わせ、定期的(約2~3ヶ月ごと)に禁止カードが告知される。
 
*ただし[[パイオニア]]の禁止改訂における、始まったばかりのフォーマットということで、現状には上記のスケジュールに縛られることなく、毎週月曜日(日本時間同火曜日午前)に禁止改訂告知を行う。
 
*ただし[[パイオニア]]の禁止改訂における、始まったばかりのフォーマットということで、現状には上記のスケジュールに縛られることなく、毎週月曜日(日本時間同火曜日午前)に禁止改訂告知を行う。
  
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*禁止カードは[[フォーマット]]ごとに定められている。あるフォーマットで禁止でも、別のフォーマットでは問題なく4枚使えたりする。その完全なリストは各フォーマットの項を参照のこと。
 
*禁止カードは[[フォーマット]]ごとに定められている。あるフォーマットで禁止でも、別のフォーマットでは問題なく4枚使えたりする。その完全なリストは各フォーマットの項を参照のこと。
 
*[[リミテッド]]では、禁止カードリストが存在しない。[[ウルザ・ブロック]]の[[リミテッド]]では、禁止カード発効後も[[手札]]を使い切った瞬間に[[意外な授かり物/Windfall]]などという[[プレイング|プレイ]]がしばしば見られた。
 
*[[リミテッド]]では、禁止カードリストが存在しない。[[ウルザ・ブロック]]の[[リミテッド]]では、禁止カード発効後も[[手札]]を使い切った瞬間に[[意外な授かり物/Windfall]]などという[[プレイング|プレイ]]がしばしば見られた。
**ただし、[[マジック・イベント規定]]と[[総合ルール]]の別途規定により、[[アンティ]]に関するカードと[[策略]]カードに収録されているセットを用いて行われた認定イベントは認められない(策略カードは[[カジュアルプレイ|認定カジュアルイベント]]に限り使用が認められていた)。そのため、マジック25周年記念グランプリと[[マジック25周年記念プロツアー]]のサイドイベントとして行われた、アンティに関係したカードが収録されているセットを用いる[[ロチェスター・ドラフト]]では、「アンティに関するカードは通常カードと同様に[[ピック]]可能だが、トーナメント中では使用できない(実質上[[カードプール]]から除外)」という特別ルールがあった。
 
 
*[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]([[エクステンデッド]]・[[モダン]]・[[レガシー]])、[[第二の日の出/Second Sunrise]]と(モダン)、[[Shahrazad]]([[エターナル]])のような、適正なプレイを行っていても[[トーナメント]]の進行を遅延させる可能性の高いカード、[[Chaos Orb]]や[[アンティ]]関係のような現在のマジックのゲーム性からかけ離れていると判断されたカード、[[策略]]カードのように通常のトーナメントで用いることを想定していないカード、[[運命のきずな/Nexus of Fate]]([[Magic: The Gathering Arena|アリーナ・スタンダード]])のように[[コンピューターゲーム]]独自の処理手順から悪用させる可能性の高いカードなど、強さ以外の理由でも禁止カードに指定される場合もある。
 
*[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]([[エクステンデッド]]・[[モダン]]・[[レガシー]])、[[第二の日の出/Second Sunrise]]と(モダン)、[[Shahrazad]]([[エターナル]])のような、適正なプレイを行っていても[[トーナメント]]の進行を遅延させる可能性の高いカード、[[Chaos Orb]]や[[アンティ]]関係のような現在のマジックのゲーム性からかけ離れていると判断されたカード、[[策略]]カードのように通常のトーナメントで用いることを想定していないカード、[[運命のきずな/Nexus of Fate]]([[Magic: The Gathering Arena|アリーナ・スタンダード]])のように[[コンピューターゲーム]]独自の処理手順から悪用させる可能性の高いカードなど、強さ以外の理由でも禁止カードに指定される場合もある。
*日本産のカードゲームの中には併用禁止といった種別の禁止方法もあるが、マジックの禁止カードは「メインデッキおよびサイドボードに入れてはいけない」という単純な禁止のみである。
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*他のカードゲームの中には併用禁止といった種別の禁止方法もあるが、マジックの禁止カードは「メインデッキおよびサイドボードに入れてはいけない」という単純な禁止のみである。
 
**例外として、[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]が[[スタンダード]]で禁止された際、[[イベントデッキ]]である[[消耗戦/War of Attrition]]をそのまま使用する場合に限り使用が認められていた<ref>[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/148 STANDARD BANNINGS EXPLAINED] (magic.wizards.com、[[Aaron Forsythe]]、2011年6月20日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/001716/ スタンダードの禁止に関する声明] (マジック日本公式、上記記事の翻訳)</ref>。
 
**例外として、[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]が[[スタンダード]]で禁止された際、[[イベントデッキ]]である[[消耗戦/War of Attrition]]をそのまま使用する場合に限り使用が認められていた<ref>[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/148 STANDARD BANNINGS EXPLAINED] (magic.wizards.com、[[Aaron Forsythe]]、2011年6月20日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/001716/ スタンダードの禁止に関する声明] (マジック日本公式、上記記事の翻訳)</ref>。
**[[霊気池の驚異/Aetherworks Marvel]]がスタンダードで禁止された当時、「併用禁止」など禁止カード・制限カード以外の規制形式も検討されたが、混乱を招く懸念があり見送られた。
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**[[霊気池の驚異/Aetherworks Marvel]]がスタンダードで禁止された当時、「併用禁止」など禁止以外の規制形式も検討されたが、混乱を招く懸念があり見送られた。
 
*一度[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]したタイミングで、禁止カード指定は解除される。
 
*一度[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]したタイミングで、禁止カード指定は解除される。
 
**かつて[[ミラディン・ブロック]]が使えるスタンダードにて禁止指定を受けた[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]だが、後に[[基本セット2015]]で[[再録]]された際には引き続き禁止とはなっておらず、通常通り4枚使用可能。
 
**かつて[[ミラディン・ブロック]]が使えるスタンダードにて禁止指定を受けた[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]だが、後に[[基本セット2015]]で[[再録]]された際には引き続き禁止とはなっておらず、通常通り4枚使用可能。
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===ウィザーズ社の対応・スタンス===
 
===ウィザーズ社の対応・スタンス===
*禁止カードを出すのは、いったん発売した商品に欠陥があったと認めることになると開発部は考えており、あまり出したいものではないらしい。
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*禁止カードを出すのは、いったん発売した商品に欠陥があったと認めることになると[[開発部]]は考えており、あまり出したいものではないらしい。
 
*禁止カードを連発してしまった[[ウルザ・ブロック]]の件で、[[R&D]]の開発スタッフが社長室に呼ばれて叱られたという逸話がある<ref>[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/mm/171 Eighteen Years] ([[Daily MTG]]、Make Magic、英語)</ref>。
 
*禁止カードを連発してしまった[[ウルザ・ブロック]]の件で、[[R&D]]の開発スタッフが社長室に呼ばれて叱られたという逸話がある<ref>[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/mm/171 Eighteen Years] ([[Daily MTG]]、Make Magic、英語)</ref>。
 
*アメリカ国内ではスタンダードの禁止カードを[[ブースターパック]]から引き当てた場合、そのカードを[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]に郵送することでブースターパック1つと交換してもらえるサービスが実施されていたことがある<ref>[http://web.archive.org/web/19990506144254/http://www.wizards.com/DCI/MTG_DCI_BR2-26-99.html DCI Banned and Restricted List Announcement] ([http://mjmj.info/data/obsolete/B&RJ9903.txt 邦訳]) ([[WotC]]、1999年3月1日告知、同年4月1日発行の禁止・制限リスト改定告知)</ref>。「使えないカードを引いても仕方が無い。パック代を返せ」という合理主義の国民らしいクレームに応えた形である。
 
*アメリカ国内ではスタンダードの禁止カードを[[ブースターパック]]から引き当てた場合、そのカードを[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]に郵送することでブースターパック1つと交換してもらえるサービスが実施されていたことがある<ref>[http://web.archive.org/web/19990506144254/http://www.wizards.com/DCI/MTG_DCI_BR2-26-99.html DCI Banned and Restricted List Announcement] ([http://mjmj.info/data/obsolete/B&RJ9903.txt 邦訳]) ([[WotC]]、1999年3月1日告知、同年4月1日発行の禁止・制限リスト改定告知)</ref>。「使えないカードを引いても仕方が無い。パック代を返せ」という合理主義の国民らしいクレームに応えた形である。
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**「禁止になる」と噂のあったカードは数多い。[[意志の力/Force of Will]]、[[ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom]]、[[リシャーダの港/Rishadan Port]]、[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]など。特に[[ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob]]には禁止の噂が絶えず、4枚揃えるのにかなり勇気が必要とされた。大枚をはたいたり、キツいトレードの果てに揃えたりした瞬間「禁止」などと言われたらたまらないからだ。しかし、これらは禁止カードになる事なく[[スタンダード]]落ちを迎えることとなった。
 
**「禁止になる」と噂のあったカードは数多い。[[意志の力/Force of Will]]、[[ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom]]、[[リシャーダの港/Rishadan Port]]、[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]など。特に[[ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob]]には禁止の噂が絶えず、4枚揃えるのにかなり勇気が必要とされた。大枚をはたいたり、キツいトレードの果てに揃えたりした瞬間「禁止」などと言われたらたまらないからだ。しかし、これらは禁止カードになる事なく[[スタンダード]]落ちを迎えることとなった。
 
*[[ウルザ・ブロック]]以降しばらく[[スタンダード]]の禁止カードは出なかったが、[[ミラディン・ブロック]]によって[[親和]]デッキが横行し、5年ぶりに多くの禁止カードが出された。そしてその6年3ヶ月後の[[ミラディンの傷跡ブロック]]期、[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]と[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]がスタンダードでの禁止カードに書き加えられた。
 
*[[ウルザ・ブロック]]以降しばらく[[スタンダード]]の禁止カードは出なかったが、[[ミラディン・ブロック]]によって[[親和]]デッキが横行し、5年ぶりに多くの禁止カードが出された。そしてその6年3ヶ月後の[[ミラディンの傷跡ブロック]]期、[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]と[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]がスタンダードでの禁止カードに書き加えられた。
**その後は5年7ヶ月の間スタンダードで禁止カードが出ることはなかったが、ローテーションと禁止カードへのスタンスが見直された2017年に多くの禁止カードが出された。特に[[カラデシュ・ブロック]]には5枚のスタンダード禁止カードが含まれていた。
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*その後は5年7ヶ月の間スタンダードで禁止カードが出ることはなかったが、ローテーションと禁止カードへのスタンスが見直された2017年に多くの禁止カードが出された。特に[[カラデシュ・ブロック]]には5枚の禁止カードが含まれていた。相次ぐ禁止の連発に危機感を覚えた開発部は、バランス調整に特化した「[[プレイ・デザイン・チーム]]」部門を新設することになる。
*[[Magic Online]]が十分普及した現在、Magic Online内のメタゲームのデータが禁止カードの制定に活用されている。
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*それから2年経った[[2019年]]、プレイ・デザイン・チームが完全に機能し始めたはずの[[エルドレインの王権]]期に、再びスタンダードで禁止カードを出してしまう。特に[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]の異常な強さを見落としてしまった事に関しては、プレイ・デザイン・チームが「'''責任は我々にあります'''」と事実上の謝罪文まで掲載する事態になった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/play-design-lessons-learned-2019-11-18 Play Design Lessons Learned]/[https://mtg-jp.com/reading/pd/0033449/ プレイデザインの教訓](Feature 2019年11月18日 [[Bryan Hawley]]著)</ref>。
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*[[Magic Online]]や[[Magic: The Gathering Arena|MTG Arena]]が十分普及した現在、デジタルゲーム内のメタゲームのデータが禁止カードの制定に活用されている。
 
**[[アモンケット]]より、スタンダードでは[[紙]]での発売日よりも先行してMagic Onlineでイベントが行われていたが、そこでのメタゲームを受けて最新セットの公式発売日の前に禁止カードが追加されるという、これまでにない指定が行われた。その経緯は、[[守護フェリダー/Felidar Guardian]]項目を参照。
 
**[[アモンケット]]より、スタンダードでは[[紙]]での発売日よりも先行してMagic Onlineでイベントが行われていたが、そこでのメタゲームを受けて最新セットの公式発売日の前に禁止カードが追加されるという、これまでにない指定が行われた。その経緯は、[[守護フェリダー/Felidar Guardian]]項目を参照。
  
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*日本のマジック・コミュニティでは、特定プレイヤー(主に[[渡辺雄也]]と[[八十岡翔太]])の活躍に対する(冗談交じりの)敬意として、「(プレイヤー名)が禁止カード」をネタにすることがある。
 
*日本のマジック・コミュニティでは、特定プレイヤー(主に[[渡辺雄也]]と[[八十岡翔太]])の活躍に対する(冗談交じりの)敬意として、「(プレイヤー名)が禁止カード」をネタにすることがある。
 
**これは、2012年に[[グランプリマニラ12]]を勝った渡辺雄也が[[Martin Juza]]に「禁止が出るとしたら、[[思案/Ponder]]と[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]どっちかな?」と言ったら「お前が禁止でいいよ」と返されたのが発端だとか<ref>[https://twitter.com/nabe1218/status/214600910658211841 渡辺雄也のTwitter] (2012年6月18日)</ref>。
 
**これは、2012年に[[グランプリマニラ12]]を勝った渡辺雄也が[[Martin Juza]]に「禁止が出るとしたら、[[思案/Ponder]]と[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]どっちかな?」と言ったら「お前が禁止でいいよ」と返されたのが発端だとか<ref>[https://twitter.com/nabe1218/status/214600910658211841 渡辺雄也のTwitter] (2012年6月18日)</ref>。
*2016年まで、禁止カードの改訂は「[[スタンダード]]で使用可能なセットの[[プレリリース]]後の月曜日」(年ごと4回)に行われていたが、2017年1月より禁止カードの改訂は「プレリリース後の月曜日とプロツアーの5週間後」(年ごと8回)と変更された<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0018224/ 2017年1月9日 禁止制限告知](News 2017年1月9日)</ref>。ただし、「改訂回数が多すぎ」と多くのプレイヤーから不評だったため、2017年6月より、禁止カードの改訂は「スタンダードセットとプロツアーなど特定大会と合わせ、適当なタイミング」と変更された。<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019023/ 2017年6月13日 禁止制限告知](News 2017年6月13日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019441/ 2017年8月28日 禁止制限告知](News 2017年8月28日)</ref>
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*2016年まで、禁止カードの改訂は「[[スタンダード]]で使用可能なセットの[[プレリリース]]後の月曜日」(年ごと4回)に行われていたが、2017年1月より禁止カードの改訂は「プレリリース後の月曜日とプロツアーの5週間後」(年ごと8回)と変更された<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0018224/ 2017年1月9日 禁止制限告知](News 2017年1月9日)</ref>。ただし、「改訂回数が多すぎ」と多くのプレイヤーから不評だったため、2017年6月より、禁止カードの改訂は「スタンダードセットとプロツアーなど特定大会と合わせ、適当なタイミング」と変更された<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019023/ 2017年6月13日 禁止制限告知](News 2017年6月13日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019441/ 2017年8月28日 禁止制限告知](News 2017年8月28日)</ref>。更に[[2020年]]より、具体的な改定発表日を告知しないことになった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033552/ 2019年12月16日 禁止制限告知]</ref>。今後は大会の健全化のため緊急禁止も厭わない姿勢になると思われる。
 
*非常に稀なケースだが、通常の禁止改訂時期以外の改訂で禁止されたカードも存在する。その経緯は当該項目を参照。
 
*非常に稀なケースだが、通常の禁止改訂時期以外の改訂で禁止されたカードも存在する。その経緯は当該項目を参照。
 
**[[記憶の壺/Memory Jar]]
 
**[[記憶の壺/Memory Jar]]
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**[[運命のきずな/Nexus of Fate]]
 
**[[運命のきずな/Nexus of Fate]]
 
*[[カジュアルプレイ]]の域になるが、[[グランプリ]]の[[サイドイベント]]などで「禁止解除大会」を行っていることがある。「禁止解除モダン」や「禁止解除レガシー」などで、その環境では想像もできないような状況を見ることが出来る<ref>[http://coverage.mtg-jp.com/gpchi15/decklist/014989/ サイドイベント・「禁止解除レガシー」上位入賞者デッキリスト(カジュアル)] (マジック日本公式、グランプリ千葉15)</ref><ref>[http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/3579 禁止解除モダン 全デッキリスト](晴れる屋、グランプリ千葉16 2016/11/25)</ref>。
 
*[[カジュアルプレイ]]の域になるが、[[グランプリ]]の[[サイドイベント]]などで「禁止解除大会」を行っていることがある。「禁止解除モダン」や「禁止解除レガシー」などで、その環境では想像もできないような状況を見ることが出来る<ref>[http://coverage.mtg-jp.com/gpchi15/decklist/014989/ サイドイベント・「禁止解除レガシー」上位入賞者デッキリスト(カジュアル)] (マジック日本公式、グランプリ千葉15)</ref><ref>[http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/3579 禁止解除モダン 全デッキリスト](晴れる屋、グランプリ千葉16 2016/11/25)</ref>。
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*リミテッドに禁止カードは存在しないが、[[アンティ]]に関するカードと[[策略]]カードに収録されているセットを用いて行われた認定イベントは[[マジック・イベント規定]]と[[総合ルール]]の別途規定により認められない(策略カードは[[カジュアルプレイ|認定カジュアルイベント]]に限り使用が認められていた)。そのため、マジック25周年記念グランプリと[[マジック25周年記念プロツアー]]のサイドイベントとして行われた、アンティに関係したカードが収録されているセットを用いる[[ロチェスター・ドラフト]]では、「アンティに関するカードは通常カードと同様に[[ピック]]可能だが、トーナメント中では使用できない(実質上[[カードプール]]から除外)」という特別ルールがあった。
  
 
==脚注==
 
==脚注==

2019年12月26日 (木) 01:02時点における版

禁止カードBanned Card)は、構築またはエターナルにおいて、デッキメインデッキおよびサイドボード)に1枚も入れてはいけないカードのこと。

目次

解説

スタンダードセットの発売と大規模大会の開催日程に合わせ、定期的(約2~3ヶ月ごと)に禁止カードが告知される。

  • ただしパイオニアの禁止改訂における、始まったばかりのフォーマットということで、現状には上記のスケジュールに縛られることなく、毎週月曜日(日本時間同火曜日午前)に禁止改訂告知を行う。

禁止カードは大抵、他と比較してあまりに強力なものや、使い勝手の良すぎてどんなデッキにも採用されてしまうようなものに対して指定される。それらの横行によりデッキの幅を狭め、ゲームをつまらなくしてしまうからだ。 どのカードでどういったデッキを作ろうかと頭を悩ませてデッキを練り上げるのもマジックの一部なので、ミラーマッチ以外のあらゆる対戦に勝てる無敵のデッキや、考えるまでも無くデッキに入ってしまうカードがあっては困るのだ。あくまで皆に楽しんでもらうためにしていることなので、あっけらかんに決められてはいないということを忘れてはいけない。

ウィザーズ社の対応・スタンス

  • 禁止カードを出すのは、いったん発売した商品に欠陥があったと認めることになると開発部は考えており、あまり出したいものではないらしい。
  • 禁止カードを連発してしまったウルザ・ブロックの件で、R&Dの開発スタッフが社長室に呼ばれて叱られたという逸話がある[3]
  • アメリカ国内ではスタンダードの禁止カードをブースターパックから引き当てた場合、そのカードをウィザーズ社に郵送することでブースターパック1つと交換してもらえるサービスが実施されていたことがある[4]。「使えないカードを引いても仕方が無い。パック代を返せ」という合理主義の国民らしいクレームに応えた形である。
  • 非常に強力なカードが台頭すると、禁止カード入りを阻止するためか、露骨な対策カードが作られる場合もある。リシャーダの港/Rishadan Portに対するテフェリーの反応/Teferi's Responseサーボの網/Tsabo's Webなどがその一例。また、禁止カード入りを阻止するために作られた露骨な対策カードが環境に与える影響が甚大であったため、禁止カードになったケースもある。守護フェリダー/Felidar Guardianに対する暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidonなど。
  • コンボに対する基準として、モダンでは3ターン以内で、レガシーでは2ターン以内で勝利を決めてしまうデッキを弱体化するため禁止カードに指定している[5][6]
  • 2015年時点におけるデベロップ・チームの目標は「スタンダードにおける禁止カードを10年に1枚だけにすること」であり、調整の甲斐あってかスタンダードにおいて禁止カードが指定されることは稀であった。その一方でモダンのような広いフォーマットに対してそのような数値的な目標は何も設定されておらず、スタンダードのデザイン空間が最優先されているため、しばしば印刷されてすぐに環境を支配してしまうようなカードが登場することもある[7][8]
  • 2017年にはスタンダード環境に対するスタンスが見直され、ゲームバランスを取るために新たに禁止カードを制定することになった。それまではトレイリアのアカデミー/Tolarian Academy精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorのように明らかに壊れていて、公式大会をそれ一色で染め上げるようなカードでなければ見送られるのが通例であった。しかしそれらを比較対象にするのは「禁止カードを出すためのハードルが高すぎ」であり、環境を健全に保つための判断を妨げていたのである。特定のデッキを完全に抹殺するような方法ではなく、特定のカードが禁止にされてもユーザーが所持している他のカードが有用性を保つような方法で禁止を行う方針だが、これはモダンにおける強力すぎるデッキを弱体化させるため禁止措置と似た手法である。また「出来る限り禁止カードを出したくない」という方針そのものはこれまでと変わっていない[9][10]

禁止カードに纏わる話

その他

脚注

  1. STANDARD BANNINGS EXPLAINED (magic.wizards.com、Aaron Forsythe、2011年6月20日)
  2. スタンダードの禁止に関する声明 (マジック日本公式、上記記事の翻訳)
  3. Eighteen YearsDaily MTG、Make Magic、英語)
  4. DCI Banned and Restricted List Announcement邦訳) (WotC、1999年3月1日告知、同年4月1日発行の禁止・制限リスト改定告知)
  5. WELCOME TO THE MODERN WORLD (Latest Developments、Tom LaPille、2011年8月12日)
  6. モダンの世界へようこそ (マジック日本公式、上記記事の翻訳、米村薫訳)
  7. DEVELOPMENT RISKS IN MODERN (Latest Developments、Sam Stoddard、2015年5月22日)
  8. モダンにおけるデベロップのリスク (マジック日本公式、上記記事の翻訳)
  9. STANDARD (Latest Developments、Sam Stoddard、2017年1月13日)
  10. スタンダード (マジック日本公式、上記記事の翻訳)
  11. Play Design Lessons Learned/プレイデザインの教訓(Feature 2019年11月18日 Bryan Hawley著)
  12. 渡辺雄也のTwitter (2012年6月18日)
  13. 2017年1月9日 禁止制限告知(News 2017年1月9日)
  14. 2017年6月13日 禁止制限告知(News 2017年6月13日)
  15. 2017年8月28日 禁止制限告知(News 2017年8月28日)
  16. 2019年12月16日 禁止制限告知
  17. サイドイベント・「禁止解除レガシー」上位入賞者デッキリスト(カジュアル) (マジック日本公式、グランプリ千葉15)
  18. 禁止解除モダン 全デッキリスト(晴れる屋、グランプリ千葉16 2016/11/25)

参考

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