領土を滅ぼすもの/Realm Razer

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(*イラストは日本人が描いている。:)
(コンボについて。)
(10人の利用者による、間の12版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Realm Razer}}
 
{{#card:Realm Razer}}
全ての[[土地]]を[[ゲームから取り除く|リムーブ]]という強烈な[[CIP]]能力を持つ[[ナヤ]]カラーの[[ビースト]]。
 
ただし、各種[[ナイトメア]]のようにこれが場を離れると全ての土地は戻ってくる。
 
  
3色の6マナという[[重い|重さ]]にしては貧弱だが、これ1枚で往年の[[セラマゲドン]][[アーニーゲドン]]の真似事ができる。
+
すべての[[土地]]を[[追放]]するという強烈な[[ナイトメア能力]]を持つ[[赤緑白|ナヤカラー]][[ビースト]]。ただし、これが[[戦場を離れる]]と追放したすべての土地が[[戻す|戻って]]くる点も他のナイトメア能力と同じ。
[[荒廃の天使/Desolation Angel]]と違い、これがやられると土地が戻ってくるため対処されても回復は楽になっている。
+
  
ただし、[[タフネス]]はたった2しかなく[[]][[]]を含まないので[[]]の火力や[[黒]]の除去であっさり落とされる可能性は高い。[[回避能力]]の類もないので2~3マナ程度の[[クリーチャー]]でも容易に[[ブロック]]して相打ちが取れてしまう。
+
1枚の[[カード]]だけで往年の[[セラマゲドン]][[アーニーゲドン]]の真似事ができるとあれば、非常に強力。また、[[荒廃の天使/Desolation Angel]]と違い、戦場を離れると土地が戻ってくるため、対処された場合の回復は幾分か楽になっている。
相手のクリーチャーを除去しておいたり、ブロックされて破壊されるようなら戦闘は他のクリーチャーに任せるなどといった一手間が必要かもしれない。
+
  
[[ナヤ]]の「パワー5以上」のシステムに対応していないのも残念である。
+
しかし、3[[]]の6[[マナ]]という[[重い|重さ]]に対して[[タフネス]]はたったの2しかなく、[[赤]]の[[火力]]や[[黒]]の[[除去]]であっさり落とされる可能性は高い。また、[[環境]]に[[糾弾/Condemn]]や[[流刑への道/Path to Exile]]といった[[白]]の1マナ除去が充実しているのも痛い。[[回避能力]]の類もないので2~3マナ程度の[[クリーチャー]]に[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]されても容易に相打ちが取られてしまう。ナヤの「[[パワー]]5以上」のシステムに対応していないのも残念である。
  
*[[ワールドゴージャー]]における[[世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon]]のような悪用を恐れたのか、場に戻る土地は[[タップ]]状態。
+
活躍させるには事前に相手のクリーチャーを除去しておいたり、ブロックされて[[破壊]]されるようなら[[戦闘]]は他のクリーチャーに任せたりといった一手間が必要かもしれない。
*場に出たときの能力を解決する前に場を離れたときの能力を解決させると土地は取り除かれたままとなる。
+
 
 +
[[スタンダード]]では主に[[獣相のシャーマン/Fauna Shaman]]からの[[シルバーバレット]]要員として採用されることがあった。土地が勝ち手段となる[[ヴァラクート#スタンダード|赤緑ヴァラクート]]などに効果的だったからである。
 +
 
 +
*[[ワールドゴージャー]]における[[世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon]]のような悪用を恐れたのか、土地は[[タップ]]状態で戦場に戻る。
 +
*ほかのナイトメア能力同様に、戦場に出たときの能力が[[解決]]される前に何らかの効果で戦場から離れさせ、戦場を離れたときの能力を先に解決すると土地は追放されたままとなる。
 +
*[[野生の魂、アシャヤ/Ashaya, Soul of the Wild]]と組み合わせると[[無限ループ]]が発生する。
 +
 
 +
==開発秘話==
 +
このカードは開発時に調整を重ねて大きく変化し、イラストも他のカードと二回交換されている。
 +
 
 +
プレイテスト時の名称は「[[ハルマゲドン/Armageddon|Armageddon]] Man」といい、[[マナ・コスト]]は(4)(白)(白)で[[サイズ]]は2/2。{{Gatherer|id=243423|予定されていたイラスト}}には[[バント/Bant]]の[[騎士]]が描かれていて、左手のランスで指し示した雲は渦巻き、土地を消し去る嵐の発生を予感させるというものだった。
 +
 
 +
その後、呪文コストが(3)(赤)(緑)(白)と[[ナヤ/Naya]]の組み合わせに修正されたため、騎士のイラストは[[白蘭の騎士/Knight of the White Orchid]]に転用され、代わりにこのカードは[[長毛のソクター/Woolly Thoctar|ナヤの3色バニラ・クリーチャー]]に用意されていた{{Gatherer|id=174901|ナカティル戦士のイラスト}}に変更された。それに伴い[[クリーチャー・タイプ]]は[[猫]]・[[シャーマン]]に、サイズは2/2から4/3になったが、[[レオニン/Leonin]]のシャーマンにしては平均よりいささか大き過ぎていた。
 +
 
 +
一方、[[圧倒する咆哮/Resounding Roar]]用に描かれた{{Gatherer|id=179422|巨獣のイラスト}}が[[呪文]]というよりクリーチャーに見えるという弊害もあったため、ナカティル戦士のイラストと交換することになった(クリーチャー・タイプは[[ビースト]]に)。そして最後に、除去されにくくても問題なので、開発陣はサイズの見直しを行い、調整の結果4/2に落ち着いた。(→[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/topic-explosion-2008-11-12 Topic Explosion]参照)
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[[リセットカード]]
 +
*[[一時的に追放するカード]]
 +
*[[土地破壊カード]]
 
*[[カード個別評価:アラーラの断片]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:アラーラの断片]] - [[レア]]

2022年4月11日 (月) 21:05時点における版


Realm Razer / 領土を滅ぼすもの (3)(赤)(緑)(白)
クリーチャー — ビースト(Beast)

領土を滅ぼすものが戦場に出たとき、すべての土地を追放する。
領土を滅ぼすものが戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下でタップ状態で戦場に戻す。

4/2

すべての土地追放するという強烈なナイトメア能力を持つナヤカラービースト。ただし、これが戦場を離れると追放したすべての土地が戻ってくる点も他のナイトメア能力と同じ。

1枚のカードだけで往年のセラマゲドンアーニーゲドンの真似事ができるとあれば、非常に強力。また、荒廃の天使/Desolation Angelと違い、戦場を離れると土地が戻ってくるため、対処された場合の回復は幾分か楽になっている。

しかし、3の6マナという重さに対してタフネスはたったの2しかなく、火力除去であっさり落とされる可能性は高い。また、環境糾弾/Condemn流刑への道/Path to Exileといったの1マナ除去が充実しているのも痛い。回避能力の類もないので2~3マナ程度のクリーチャーブロックされても容易に相打ちが取られてしまう。ナヤの「パワー5以上」のシステムに対応していないのも残念である。

活躍させるには事前に相手のクリーチャーを除去しておいたり、ブロックされて破壊されるようなら戦闘は他のクリーチャーに任せたりといった一手間が必要かもしれない。

スタンダードでは主に獣相のシャーマン/Fauna Shamanからのシルバーバレット要員として採用されることがあった。土地が勝ち手段となる赤緑ヴァラクートなどに効果的だったからである。

開発秘話

このカードは開発時に調整を重ねて大きく変化し、イラストも他のカードと二回交換されている。

プレイテスト時の名称は「Armageddon Man」といい、マナ・コストは(4)(白)(白)でサイズは2/2。予定されていたイラストにはバント/Bant騎士が描かれていて、左手のランスで指し示した雲は渦巻き、土地を消し去る嵐の発生を予感させるというものだった。

その後、呪文コストが(3)(赤)(緑)(白)とナヤ/Nayaの組み合わせに修正されたため、騎士のイラストは白蘭の騎士/Knight of the White Orchidに転用され、代わりにこのカードはナヤの3色バニラ・クリーチャーに用意されていたナカティル戦士のイラストに変更された。それに伴いクリーチャー・タイプシャーマンに、サイズは2/2から4/3になったが、レオニン/Leoninのシャーマンにしては平均よりいささか大き過ぎていた。

一方、圧倒する咆哮/Resounding Roar用に描かれた巨獣のイラスト呪文というよりクリーチャーに見えるという弊害もあったため、ナカティル戦士のイラストと交換することになった(クリーチャー・タイプはビーストに)。そして最後に、除去されにくくても問題なので、開発陣はサイズの見直しを行い、調整の結果4/2に落ち着いた。(→Topic Explosion参照)

参考

QR Code.gif