Eureka

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[[手札]]にあるカードをノー[[コスト]]で場に出せるカード。
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[[手札]]にある[[パーマネント・カード]]をノー[[コスト]][[戦場に出す|戦場に出せる]][[呪文]]
黎明期のカードだけあって、[[]]らしくないとも言える。
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一応これが通れば[[打ち消す|打ち消し]]を恐れずに[[パーマネント]]を出せるので青対策といえないこともない・・・が、これ自体を打ち消されては意味がないし、また逆に展開の遅さに苦しむ[[]]の手助けにもなりかねないので、その面では一長一短。
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調整版は色違いになるが、[[実物提示教育/Show and Tell]]だろうか。
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黎明期のカードだけあって、[[]]らしくなく[[アーティファクト]][[エンチャント]]も戦場に出せてしまう。また、後に登場した[[プレインズウォーカー]]や[[バトル]]にまで対応している。一応これが通れば[[打ち消す|打ち消し]]を恐れずに[[パーマネント]]を出せるので[[青]]対策といえないこともないが、これ自体を打ち消されては意味がないし、また逆に[[展開]]の遅さに苦しむ青の手助けにもなりかねないので、その面では一長一短。
また、ある意味[[アングルード]][[Incoming!]]がこれの強力版であるといえる。
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さらに直系のリメイクとして[[超起源/Hypergenesis]]が登場。
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*英語読みでは「ユーリーカ」、日本では下記のギリシア語発音と共に「エウレカ」「ユーレカ」と読まれることが多い。
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効果自体は派手なのだが、[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]当時はこのカードで出したいような重くて強力なパーマネントが少なく、あったとしても同[[セット]]の[[エルダー]]・[[ドラゴン]]のように[[アップキープ・コスト]]が課せられていて生かしきれないものばかり。後世の[[実物提示教育/Show and Tell]]や[[超起源/Hypergenesis]]の活躍ぶりを見るに、時代に恵まれなかったカードと言えよう。
ギリシャ語でI have found (it). の意。アルキメデスがSyracuse王の王冠の黄金純度を測定する方法を発見したときの叫び声。
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アルキメデスが物体の比重の法則を風呂に漬かっていて発見した瞬間、興奮のあまり風呂を飛び出して「分かった!分かった!(ユーレカ!ユーレカ!)」と騒ぎながら町中を走り回ったという。
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*英語読みでは「ユーリーカ」、日本では下記のギリシア語発音と共に「エウレカ」「ユーレカ」と読まれることが多い。ギリシャ語で"I have found (it)."の意であり、アルキメデスがSyracuse王の王冠の黄金純度を測定する方法を発見したときの叫び声として有名。アルキメデスが物体の比重の法則を風呂に漬かっていて発見した瞬間、興奮のあまり風呂を飛び出して「分かった!分かった!(ユーレカ!ユーレカ!)」と騒ぎながら町中を走り回ったという。
**元のギリシア語の発音は「ヘウレーカ」が近い。
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**元のギリシア語の発音は「ヘウレーカ」が近い。ギリシア文字には[h]の音価を持つ文字がなく、有気記号(’を左右反転させた様なもの)を母音に添えて表記していた。しかし他の西欧語に持ち込まれる際にこれが外れてしまったため、heurekaではなくeurekaとなった。[[ハルマゲドン/Armageddon]]も同じ理屈である。
ギリシア文字には[h]の音価を持つ文字がなく、有気記号(’を左右反転させた様なもの)を母音に添えて表記していた。
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*初出の{{Gatherer|id=1525}}にはもろに「E=MC²」と書かれている。
しかし他の西欧語に持ち込まれる際にこれが外れてしまったため、heurekaではなくeurekaとなった。
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[[ハルマゲドン/Armageddon]]も同じ理屈である。
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==ルール==
*[[画像:Eureka|イラスト]]に描かれている「E=mc^2」は幾らなんでもファンタジー世界観のこのゲームに合わない(ファイレクシア連中が出てきてSFっぽくなってからはそうでもないが)のだが、まあ「大発見」のイメージなのだろう。
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*各プレイヤーは同時ではなく、順番にカードを出していく。[[対戦相手]]は[[あなた]]が出したカードを知ってからカードを選ぶことができる。[[オーラ]]を前に出されたカードに[[つける]]ことも可能。
**同じ[[レジェンド]]の[[主の存在/Presence of the Master]]に描かれた[[Phil Foglio]]によるアインシュタインの絵と、同じアインシュタイン繋がりの[[Kaja Foglio]]のこの絵には、何か示し合わせた物があるのでは、と勘繰ってしまう。
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*[[解決]]が終わるのは、1つの手順の間ですべてのプレイヤーがカードを出さないことを選ぶまでである。前の手順でカードを出さなかったプレイヤーも、次の手順が周ってきたならカードを出してもよい。
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*[[多人数戦]]の場合、[[ターン]]順に各プレイヤーがカードを戦場に出す。
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==関連カード==
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*[[Incoming!]] - [[ライブラリー]]から各々望む枚数出す。[[アン・カード]]。([[アングルード]])
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Eurekaの流れを汲む、互いに手札から[[パーマネント・カード]]を直接戦場に出すカード。ただしEurekaとは異なり、以下の内[[プレインズウォーカー]]や[[バトル]]を出すことができるのは'''太字'''のみ。
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*[[魔の魅惑/Aluren]] - 各プレイヤーは常時マナ・コスト3以下のクリーチャー呪文を、[[瞬速]]を持っているかの様にマナ・コストを支払わず唱えられる。[[緑]]の[[エンチャント]]。(テンペスト)
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*'''[[ドリーム・ホール/Dream Halls]]''' - 各プレイヤーはパーマネントに限らずあらゆる呪文を、同じ[[色]]の手札1枚を捨てる[[代替コスト]]で常時唱えられる。[[青]]のエンチャント。([[ストロングホールド]])
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*[[実物提示教育/Show and Tell]] - 手札から各々1枚だけ出す。青のカード。([[ウルザズ・サーガ]])
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*[[流転の護符/Quicksilver Amulet]] - クリーチャー限定だが、対戦相手は出せない。[[アーティファクト]]のタップ能力。([[ウルザズ・レガシー]])
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**対戦相手に恩恵がないタイプのものはそちらの項を参照。
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*[[要塞の計略/Stronghold Gambit]] - 各プレイヤーは手札1枚を公開し、その中で一番[[マナ総量]]が低いクリーチャーを全て出す。[[赤]]のカード。([[ネメシス]])
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*[[超起源/Hypergenesis]] - [[待機]]を経由する必要がある。最も直接的な[[リメイク]]と言える。([[時のらせん]])
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*[[妖術の達人ブレイズ/Braids, Conjurer Adept]] - 各[[アップキープ]]に[[アクティブ・プレイヤー]]はアーティファクトかクリーチャーか土地を戦場に出してよい。青のクリーチャー。([[次元の混乱]])
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*'''[[野生の喚起/Wild Evocation]]''' - 各アップキープにアクティブ・プレイヤーは[[無作為]]に手札1枚を公開し、それをマナ・コストを支払わずプレイできる。赤のエンチャント。([[基本セット2011]])
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*'''[[リヴァー・ソングの結婚式/The Wedding of River Song]]''' - 対象の対戦相手1人とあなたが2[[ドロー]]したのち手札1枚を待機する。[[時間カウンター]]はその[[マナ総量]]に等しい。[[]]のカード。([[ドクター・フー統率者デッキ]]
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:オールドエキスパンション]]
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*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
*[[カード個別評価:Masters Edition]]
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*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[レア]]1
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*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[神話レア]]
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*[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[レア]]
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[[Category:レジェンドの再録禁止カード]]

2024年1月14日 (日) 20:31時点における最新版


Eureka (2)(緑)(緑)
ソーサリー

あなたから始めて、各プレイヤーは自分の手札にあるパーマネント・カード1枚を戦場に出してもよい。この手順を誰も戦場にカードを出さなくなるまで続ける。


手札にあるパーマネント・カードをノーコスト戦場に出せる呪文

黎明期のカードだけあって、らしくなくアーティファクトエンチャントも戦場に出せてしまう。また、後に登場したプレインズウォーカーバトルにまで対応している。一応これが通れば打ち消しを恐れずにパーマネントを出せるので対策といえないこともないが、これ自体を打ち消されては意味がないし、また逆に展開の遅さに苦しむ青の手助けにもなりかねないので、その面では一長一短。

効果自体は派手なのだが、レジェンド当時はこのカードで出したいような重くて強力なパーマネントが少なく、あったとしても同セットエルダードラゴンのようにアップキープ・コストが課せられていて生かしきれないものばかり。後世の実物提示教育/Show and Tell超起源/Hypergenesisの活躍ぶりを見るに、時代に恵まれなかったカードと言えよう。

  • 英語読みでは「ユーリーカ」、日本では下記のギリシア語発音と共に「エウレカ」「ユーレカ」と読まれることが多い。ギリシャ語で"I have found (it)."の意であり、アルキメデスがSyracuse王の王冠の黄金純度を測定する方法を発見したときの叫び声として有名。アルキメデスが物体の比重の法則を風呂に漬かっていて発見した瞬間、興奮のあまり風呂を飛び出して「分かった!分かった!(ユーレカ!ユーレカ!)」と騒ぎながら町中を走り回ったという。
    • 元のギリシア語の発音は「ヘウレーカ」が近い。ギリシア文字には[h]の音価を持つ文字がなく、有気記号(’を左右反転させた様なもの)を母音に添えて表記していた。しかし他の西欧語に持ち込まれる際にこれが外れてしまったため、heurekaではなくeurekaとなった。ハルマゲドン/Armageddonも同じ理屈である。
  • 初出のイラストにはもろに「E=MC²」と書かれている。

[編集] ルール

  • 各プレイヤーは同時ではなく、順番にカードを出していく。対戦相手あなたが出したカードを知ってからカードを選ぶことができる。オーラを前に出されたカードにつけることも可能。
  • 解決が終わるのは、1つの手順の間ですべてのプレイヤーがカードを出さないことを選ぶまでである。前の手順でカードを出さなかったプレイヤーも、次の手順が周ってきたならカードを出してもよい。
  • 多人数戦の場合、ターン順に各プレイヤーがカードを戦場に出す。

[編集] 関連カード

Eurekaの流れを汲む、互いに手札からパーマネント・カードを直接戦場に出すカード。ただしEurekaとは異なり、以下の内プレインズウォーカーバトルを出すことができるのは太字のみ。

[編集] 参考

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