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<del>[[The Great Designer Search 3]]
 
<del>[[The Great Designer Search 3]]
 
全カードと総評までは追加したい</del>
 
全カードと総評までは追加したい</del>
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*[[ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期]]
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*[[イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期]]
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*[[イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期]]
  
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*実演付与の条件は「最初に唱えた呪文であり、かつ手札以外から唱えられた場合」ではなく「手札以外から唱えた呪文のうち、最初に唱えたもの」である。
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*12代目ドクターが戦場に存在するようになってからではなく、ゲームの状況を見る。例えばあなたが[[統率]][[領域]]から12代目ドクターを唱えたならそれが1つ目の呪文であり、そのターン中は実演は付与されない。
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*[[解決]]時にすべての[[対象]]が[[不正な対象]]になっていた場合、は[[立ち消え]] することも出来ない。
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*[[誘発型能力]]は[[if節ルール]]を使用している。[[誘発]]時だけでなく[[解決]]時にも条件を満たしていないと、解決しても何も起こらない。
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*[[誘発型能力]]は[[再帰誘発型能力]を含む。コストを支払った場合に対象にダメージを与える能力が誘発し、プレイヤーは対象を知ってからそれに対応することができる。
  
'''唱える'''/''Cast''は、[[キーワード処理]]の1つ。[[呪文]]を使うときに行われる処理である。
 
  
==定義==
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'''同族'''/''Kindred''は、[[カード・タイプ]]の1つ。かつては'''部族'''/''Tribal''という名称だった。
'''[[呪文]]を唱える'''とは、やがて[[解決]]されてその[[効果]]が発生するよう、その呪文を現在ある場所から[[スタック]]に置き、[[コスト]]を[[支払う]]ことを意味する。呪文を唱えるためには、以下の一連の手順を踏む必要がある。手順はおおまかに’’’呪文の提示'''(1-5)と'''コストの支払い'''にわかれる。手順を完了できない場合、それは不正な処理として[[巻き戻し|巻き戻される]]。
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#呪文を唱えることを宣言し、[[カード]]を元ある[[領域]]からスタックの一番上に乗せる。
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[[クリーチャー]]ではない[[カード]][[クリーチャー・タイプ]]を持たせるために[[未来予知]]で作られたカード・タイプ。例えば「同族・[[エンチャント]] [[レベル]]」である[[静寂の捕縛/Bound in Silence]]は、エンチャント・カードではあるがレベル・カードを1枚を[[探す]][[アムローの偵察兵/Amrou Scout]][[サーチ]]することができる。
#[[モード]][[代替コスト]]や[[追加コスト]]、[[マナ・コスト]]に[[X]]の値など、その呪文を唱える際に必要な選択を宣言する。
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#[[対象]]の数を宣言したのち、対象を宣言する。
+
#対象への[[割り振る|割り振り]]がある場合は、それをどう割り振るかを宣言する。
+
#ここまでの宣言や選択を考慮し、呪文が適正に唱えられるかどうか判定する。不正であった場合は唱えることを宣言する直前まで巻き戻される。
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#[[総コスト]]が決定される。これ以降、総コストは固定される。
+
#総コストに[[マナ]]の支払いが含まれる場合、[[マナ能力]]を起動する機会を得る。
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#すべてのコストを好きな順で支払う。
+
  
これらの手順を完了することで、呪文は唱えられたことになる。この条件で[[誘発]]する能力はその時点で誘発する。
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==名称の変更==
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未来予知で登場した際は「部族/Tribal」だったが、[[2023年]]、「ゲームにおける言語表現や視覚表現を現代のセットにおけるプロセスや配慮、感性に合わせて更新する」との理由で、[[ルール用語]]としての部族は廃止され同族に置き換えられることが予告された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0037363/ MTGアリーナでリリース予定の『タルキール覇王譚』におけるカードの更新のお知らせ]([[Daily MTG]] [[2023年]]11月3日)</ref>。その後、[[2024年]]6月の[[モダンホライゾン3]]発売に際しての[[総合ルール]]更新に際して実行され、モダンホライゾン3には置き換えられた同族エンチャントの[[永遠のこだま/Echoes of Eternity]]が登場した。
  
==解説==
+
__NOTOC__
===1.呪文をスタックに置く===
+
呪文を唱えることを提示する場合、プレイヤーはまずそのカード(あるいはそのカードのコピー)を元の領域からスタックへと動かす。それはスタックの一番上にあるオブジェクトとなる。プレイヤーは、ルールや効果によって唱えることが認められていない限り、呪文を唱え始めることはできない。通常、いつ、どこから呪文を唱えられるかは[[カード・タイプ]]ごとにルールによって許可されているが、ルールや効果によってそれが拡張されることがある([[#唱える領域やタイミングの拡張]])。あるいはルールや効果によって呪文を唱えることが制限されることもある([[#呪文を唱えることの制限]])。[[分割カード]]や[[当事者カード]]など唱える際に特性を選択する必要がある場合、それはカードをスタックに移動させる前に選択する([[#代替の特性があるカードの扱い]])。
+
  
===2.呪文の選択を行う===
+
{{カードテキスト
[[対象]]と[[割り振り]]以外の、呪文を唱えるときに行う選択を行う。逆にここに書かれていない項目は、すべて解決時に行う選択である。
+
|カード名=Ajani, Nacatl Pariah / ナカティルの最下層民、アジャニ
*[[モード]]を持つ呪文の場合、プレイヤーはモードの選択を行う。
+
|コスト=(1)(白)
*プレイヤーがその呪文に他のカードを[[連繋]]したい場合、そのカードを手札から公開する。
+
|タイプ=伝説のクリーチャー ─ 猫(Cat) 戦士(Warrior)
*そのカードが[[バイバック]]や[[キッカー]]といった選択式の[[追加コスト]]や、[[フラッシュバック]]や[[マッドネス]]など[[代替コスト]]を持っている場合、、プレイヤーはそのコストのうちどれを払うかを宣言する({{CR|601.2f}})。単一の呪文に対し、複数の代替法で唱えたり、あるいは代替コストを支払ったりすることはできない。
+
|カードテキスト=ナカティルの最下層民、アジャニが戦場に出たとき、白の2/1の猫・戦士・クリーチャー・トークン1体を生成する。<br>あなたがコントロールしていてこれでない1体以上の猫が死亡するたび、「これを追放し、その後、オーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。」を選んでもよい。
*その呪文が、唱える間に支払う可変のコスト(マナ・コストに含まれる{X}など。rule 107.3 参照)を持つ場合、プレイヤーはその値を宣言する。その数字が、そのプレイヤーが後でその呪文の宣言中あるいは解決中に行う選択によってその呪文の文章中で定義されている場合、プレイヤーはその選択をこの時点で行う。
+
|PT=1/2
*その呪文を唱える間に支払うコストに[[混成マナ・シンボル]]が含まれている場合、プレイヤーは混成でないマナでどう支払うかを宣言する。
+
|カード名2=Ajani, Nacatl Avenger / ナカティルの報復者、アジャニ
*その呪文を唱える間に支払うコストに[[ファイレクシア・マナ]]が含まれている場合、プレイヤーはそれらの各シンボルごとに2点のライフを支払うかその色のマナを支払うかを宣言する。
+
|タイプ2=〔赤白〕 伝説のプレインズウォーカー ─ アジャニ(Ajani)
 +
|カードテキスト2=[+2]:あなたがコントロールしている各猫の上にそれぞれ+1/+1カウンター1個を置く。<br>[0]:白の2/1の猫・戦士・クリーチャー・トークン1体を生成する。そうしたとき、あなたがナカティルの報復者、アジャニでない赤のパーマネントをコントロールしている場合、1つを対象とする。これはそれに、あなたがコントロールしているクリーチャーの数に等しい点数のダメージを与える。<br>[-4]:各対戦相手はそれぞれ、自分がコントロールしていて土地でないパーマネントの中からアーティファクト1つとクリーチャー1体とエンチャント1つとプレインズウォーカー1体を選び、その後、残りを生け贄に捧げる。
 +
|PT2=3
 +
|背景=legal
 +
}}
 +
''カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。''
  
これらの宣言は順番は決まっているものの、後の選択によってモードの選択方法が変わったり代替コストを支払いを適用してもよいなど、結構柔軟である({{CR|601.4}})
+
[[クリーチャー]]から[[プレインズウォーカー]]に[[変身する両面カード]]。[[第1面]]は兄弟の[[トークン]]を連れてくる[[伝説の]][[]][[戦士]]。他の猫が[[死亡]]したときに[[変身]]する。[[第2面]]は[[赤白]]の[[アジャニ]]で、[[忠誠度能力]]は猫の[[全体強化]]、トークンの[[生成]]と、他の[[赤]]の[[パーマネント]]を[[コントロール]]していれば[[任意の対象]]にクリーチャー数分の[[ダメージ]]、[[大変動/Cataclysm]](正確には[[スナップダックスの神話/Mythos of Snapdax]])系の[[リセット]]。
*[[豊穣の碑文/Inscription of Abundance]]は、キッカーとモードを持つ呪文で、「以下から1つを選ぶ。この呪文がキッカーされていたなら、代わりに以下から望む数だけ選ぶ。」と書かれている。この呪文で選んだモードを宣言するとき、キッカー・コストの支払いの選択は宣言の手順上それよりも後であるが、コントローラーは望む数のモードを選び、後でキッカー・コストを支払うことを選択することができる。
+
*[[道具箱、ヘンジー・トーリ/Henzie "Toolbox" Torre]]は、「[[マナ総量]]が4以上でありあなたが唱えるすべてのクリーチャー呪文は[[奇襲]]を持つ。奇襲コストはそれのマナ・コストに等しい。」という能力を持つ。[[クラキリン/Krakilin]]は[[マナ・コスト]]()(緑)(緑)の呪文で、代替コストの選択時点ではマナ総量2の呪文であるが、Xを2以上にするならマナ総量が4以上になるので、奇襲で唱えてもよい。
+
  
[[基本セット2010]]で制定されたキーワード処理であり、以前([[第6版]]から)は、[[土地]]の[[プレイ]]、[[起動型能力]]の[[起動]]を含めてすべて「プレイ」と呼んでいた。
+
==解説==
  
Castという概念は、[[リミテッド・エディション]]から存在したものの、第6版でプレイに統合されたため、長年の間[[廃語]]となっていた。なお、その時の日本語訳は「'''かける'''」であった。
+
{{未評価|モダンホライゾン3}}
  
===唱える領域やタイミング===
+
==ルール==
通常、いつ、どこから呪文を唱えられるかは[[カード・タイプ]]ごとにルールによって許可されている。
+
;0能力
*[[インスタント]]は、[[優先権]]を持っていれば手札から唱えることができる。
+
*「そうしたとき」以降は[[再帰誘発型能力]]である。この忠誠度能力を[[起動]]する際には[[対象]]を選ぶことはなく、生成しあなたが他の赤のパーマネントをコントロールしていたら、ダメージを与える誘発型能力が新たに[[スタック]]に置かれる。[[プレイヤー]]はダメージを与えられる対象を知ってから[[対応]]することができる。
*[[ソーサリー]][[クリーチャー]][[アーティファクト]][[エンチャント (カード・タイプ)|エンチャント]]、[[プレインズウォーカー]]、[[バトル]]は、優先権を持っており、自分のメイン・フェイズで、スタックが空の間に手札から唱えることができる。
+
**再帰
*[[土地]]は他の[[カード・タイプ]]を持っていても、呪文として唱えることはできない({{CR|300.2a}})。例として、[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]は[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]効果でも唱えることはできない。[[生けるものの洞窟/Zoetic Cavern]]は、[[変異]]で土地でなくなるため唱えることができる。
+
*定義において列挙されている例外を除いて、適正に唱えられない呪文は唱え始めることができない。例外の部分が結果的に適正であるかどうかは[[#定義]]の手順5でチェックされる。
+
**あなたが[[虚空の選別者/Void Winnower]]をコントロールしているとき、対戦相手はマナ・コストが(X)(R)(R)でありマナ総量が2である[[とどろく雷鳴/Rolling Thunder]]を唱え始めることができるが、マナ総量が偶数になるような選択をした場合は不正な処理としてその呪文を唱えることが提示される直前の瞬間に戻る。
+
  
===唱える領域やタイミングの拡張===
+
==関連カード==
[[効果]]によって、手札以外の領域から呪文を唱えたり、優先権が無い呪文や能力の[[解決中に呪文を唱える]]ことを許可されたりする。
+
===アジャニを表すカード===
*[[キーワード能力]]の[[瞬速]]を持つカードは、インスタントでなくても優先権を持っていれば唱えることができる。
+
{{キャラクターを表すカード/アジャニ}}
*キーワード能力の[[フラッシュバック]]や[[回顧]]などは、カードを手札ではなく[[墓地]]から唱えることを許可する。
+
===英雄譚===
*キーワード能力の[[マッドネス]]や[[続唱]]他、一部の呪文や能力はその[[解決]]中に呪文を唱えるよう指示する({{CR|608.2g}})。それらの呪文は[[スタック]]で解決中の呪文や能力の上に置かれ、[[#定義]]に従って通常と同じように唱えられる。ただし、唱え終わった後にプレイヤーが優先権を得ることはない。唱え終わった後は、現在解決中の呪文や能力の解決を続ける。ここに、これと同様に他の呪文を唱えることが含まれることもありうる。通常、解決中にはそれ以外の呪文を唱えたり能力を起動したりはできない。
+
*[[アジャニ、神祖を倒す/Ajani Fells the Godsire]]
**「唱えてもよい」と書かれた効果でも、それが[[未来予知/Future Sight]]のように[[常在型能力]]によるものであったり、「このターン」「このカードが追放されている限り」など期間が設けられているなら、それは呪文や能力の解決中に唱えることを指示しているわけではない。それらは通常のカード・タイプによる許可に従って唱える必要がある。
+
===[[サイクル]]===
 
+
{{サイクル/モダンホライゾン3のプレインズウォーカー}}
===呪文を唱えることの制限===
+
[[マジックの黄金律]]により、「できない」は「できる」に勝つ。ルールや効果が呪文を唱えることを「できない」としているなら、呪文を唱える事を許可するルールや効果があっても唱えることは出来ない。ただし、特定の性質を持つ呪文を唱えることが効果によって禁止されている場合でも、その呪文を示している間にその性質を変える選択ができ、それにより唱えることが禁止されなくなるなら、唱え始めることができる({{CR|601.3a}})。
+
*例:[[時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler]]は「各対戦相手はそれぞれ、自分がソーサリーを唱えられるときにのみ呪文を唱えられる。」という能力を持つ。対戦相手は、カードが瞬速を持っていてもそれをソーサリーを唱えられる時にしか唱えることができない。また[[雷電支配/Electrodominance]]などによって[[解決中に呪文を唱える]]よう許可されても、それを唱えることはできない。
+
*例:[[虚空の選別者/Void Winnower]]は「あなたの対戦相手はマナ総量が偶数の呪文を唱えられない。」という能力を持つ。その場合でも、対戦相手は[[マナ・コスト]]が(X)(R)(R)であり[[マナ総量]]が2である[[とどろく雷鳴/Rolling Thunder]]を唱え始めることができる。これは[[X]]の値の選択によっては、その呪文のマナ総量が奇数に変わることがありうるからである。マナ総量が偶数になるような選択をしたなら、不正な呪文の提示として巻き戻される。
+
 
+
===「瞬速を持っているかのように」の扱い===
+
カードによっては、その呪文を提示しなければ瞬速を持っているのかのように唱える事が出来るか分からないものがある。それらは例外として唱え始めることができる。呪文を提示し終えた後に適正な選択をしなかったら、不正な呪文として巻き戻される。
+
*特定の性質を持つ呪文を[[瞬速]]を持つかのように唱えることが効果によって認められている場合、呪文を示している間にその呪文の性質を変える選択ができ、それにより効果が適用されるようになるなら、その呪文を瞬速を持つかのように唱え始めることができる({{CR|601.3b}})。
+
**このルールは元々[[授与]]と[[シガルダの助け/Sigarda's Aid]]との相互作用のために制定されたが、授与のルール変更によって該当する組み合わせは存在しなくなった。総合ルールの例示は古いルールのままなので注意。
+
*プレイヤーが[[代替コスト]]や[[追加コスト]]を支払った場合に瞬速を持つかのように呪文を唱えることが効果によって認められている場合、瞬速を持つかのように唱え始めることができる({{CR|601.3c}})。
+
**例:[[総くずれ/Rout]]は、瞬速を持つかのように唱え始めることができる。これは、総くずれの効果が、追加コストを支払えば瞬速を持つかのように唱えることを認めているからである。
+
*呪文が特定の条件を満たした時にのみ瞬速を持つ場合、その条件を満たしているなら瞬速を持つかのように唱え始めることができる({{CR|601.3d}})。
+
**例:[[粉砕する潮流/Crashing Tide]]は、[[マーフォーク]]をコントロールしているなら瞬速を持つかのように唱え始めることができる。
+
 
+
===[[代替の特性]]があるカードの扱い===
+
カードの中には、それを唱える際に本来の特性とは別の特性(代替の特性)/Alternative characteristicで唱える、あるいは別の特性で唱えることを選択できるものがある。具体的には、[[分割カード]]、[[変異]]を持つカード、[[授与]]を持つカード、一部の[[変身する両面カード]]([[降霊]]や[[見た目以上のもの]]等)、[[モードを持つ両面カード]]、[[当事者カード]]、[[試作カード]]がある。
+
 
+
それらの呪文を唱えることが適正かどうかは、その別の特性を見て判断される。そのオブジェクトがそれらの特性を持つようになった場合に適用される継続的効果も考慮される({{CR|601.3e}})。
+
*例:[[ガラクの大軍/Garruk's Horde]]は「あなたのライブラリーの一番上からクリーチャー呪文を唱えてもよい。」という能力を持つ。あなたの[[ライブラリーの一番上]]のカードが[[変異]]を持っていてクリーチャーでないカードである場合、あなたは変異能力を用いてクリーチャーとしてそれを唱えてもよい({{CR|708.4}})。
+
*例:[[イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon]]は「あなたは、あなたのライブラリーの一番上からインスタント呪文とソーサリー呪文を唱えてもよい。」という能力を持つ。あなたのライブラリーの一番上にあるカードが[[当事者カード]]の[[巨人落とし/Giant Killer]]だった場合、あなたはそれを巨人落としとして唱えることはできないが、インスタントである[[切り落とし/Chop Down]]として唱えることはできる。
+
*例:[[溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drowned]]は「あなたの墓地にありインスタントやソーサリーであるすべてのカードはフラッシュバックを持つ。そのフラッシュバック・コストは、そのカードのマナ・コストに等しい。」を持つ。あなたの[[墓地]]に巨人落としがある場合、あなたはそれを巨人落としとして唱えることはできないが、切り落としとして唱える場合はリーアの継続的効果により[[フラッシュバック]]を持つので、唱えることができる。
+
*例:[[至高の者、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Supreme]]は「あなたの墓地にありちょうど2色でありインスタントやソーサリーであるすべてのカードは[[再活]]を持つ。」という能力を持つ。あなたの墓地に[[火+氷/Fire+Ice]]がある場合、それは唱える際に[[単色]]になるためニヴ=ミゼットの継続的効果を適用することができないため[[再活]]を持たず、唱えることはできない。墓地に[[罪+罰/Crime+Punishment]]がある場合、それは唱える際にちょうど2色になるためニヴ=ミゼットの継続的効果を適用でき、再活を持つ呪文として唱えることができる。
+
 
+
===その他のルール===
+
*[[追放]]領域にある[[裏向き]]のカードの中から特定の性質を持つ呪文を唱えることを許可する効果が存在する。プレイヤーは、追放領域にあるその裏向きのカードを見ることができる場合にのみ、その種の呪文を唱え始めることができる({{CR|601.3f}})。
+
**例:[[情け無用のケイヤ/Kaya the Inexorable]]の与える[[紋章]]は、あなたが[[表面]]を見ることのできない裏向きで追放されているカードを唱えることはできない。
+
*必要なコストが支払える限り、1[[ターン]]に唱えることができる呪文の数に[[ルール]]上の制限はない。
+
*たとえその呪文の解決時に効果が発揮されないことになるとしても、適切な対象を取りコストを支払えるなら、呪文を唱えることはルール上適正である。
+
**例:「クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。」という効果を持つ[[圧点/Pressure Point]]を既にタップ状態のクリーチャーに唱えてもよいし、「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚捨てる。」という効果を持つ[[精神腐敗/Mind Rot]]を手札が1枚以下の対戦相手に唱えてもよい。
+
*呪文を唱える一連の手順の間に[[優先権]]は発生せず、どのプレイヤーも呪文を唱えたり能力を起動したりすることはできない。ただし、マナ能力に限り[[#定義]]の手順6で唱えるプレイヤーのみが起動できる。
+
**例:[[爆片破/Shrapnel Blast]]を唱えることを宣言し、そのコストとして[[アーティファクト]]を[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げた]]とする。その間、相手には(自分にも)優先権は発生しないので、「[[対応して]]そのアーティファクトを[[破壊]]し、呪文を無効化する」といった[[プレイング]]はできない。
+
*CR601.2の手順を踏まずにスタックや[[戦場]]に置かれたものは「唱えられた」とは言わない。
+
**例:[[浄火明神/Myojin of Cleansing Fire]]は、[[手札]]から唱えられることで機能する[[常在型能力]]を持つ。これを[[歯と爪/Tooth and Nail]]などの効果で手札から戦場に直接出した場合は、「唱えられた」とはみなされない。結果、能力は機能せず、[[神性カウンター]]は置かれない。
+
**例:[[ミラーリ/Mirari]]のように、呪文の[[コピー]]を直接スタックに置く効果がある。この場合は、呪文を唱えられたとはみなされない。[[ストーム]]能力がこれを数えることも無い。
+
*「カードを唱える」は、そのカードを呪文として唱えることである。
+
*{{CR|601.2b}}における選択は、そのルールの指示に従うと後で行なわれることになる他の選択によって可能になる選択肢がある場合、その呪文のコントローラーはその段階でそれらの選択がされると考えてもよい。それらの選択によって特定のモードや代替コストや追加コストが選べるようになるなら、選んでもよい。
+
**例:[[洞察の碑文/Inscription of Insight]]は、[[キッカー]]コストを支払うかどうかを選択してからモードの選択を行う。
+
**例:[[道具箱、ヘンジー・トーリ/Henzie "Toolbox" Torre]]の能力によって、そのクリーチャー呪文がマナ・コストにXを含みXの値によってマナ総量が4以上となるなら奇襲コストを支払って唱えてもよい。
+
 
+
===ルールの変遷===
+
ある呪文が唱え始めることができるかの判定について、何度かルールが変更されている。
+
*マジック2010で制定された当時は「601.5. プレイヤーは、唱えることが禁止されている呪文を唱え始めることはできない。」によって唱え始める前(上記定義の1の前)にのみチェックしていた。[[裏向き]]の呪文のみ例外がかけられていた。
+
*[[テーロス]]で唱えている間にカード・タイプが変りうる[[授与]]が登場したことによりその扱いに問題が生じた。そのため[[2015年]]7月の総合ルール更新で旧601.5を廃止し、呪文を唱えることが適正かどうかを現在の[[#定義]]の手順5のみでチェックするように変更された<ref>[https://web.archive.org/web/20211205114312/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/magic-origins-update-bulletin-comprehensive-rules-changes-2015-07-16 Magic Origins Update Bulletin—Comprehensive Rules Change(Internet Archive)]([[Daily MTG]] 2015年7月16日)</ref>。
+
*だがこれにより、例えば「対戦相手のライブラリーの上から4枚目を唱える宣言をしてスタックに置き内容を確認する(その後、唱えることが不可能なので巻き戻される)」といった行動も許容することになってしまった。そこで、[[2015年]]10月に、プレイヤーは適正な方法に従って呪文を唱え始めなければならないが「その呪文を示している間の情報に基づいて唱えられなくする効果」は無視できる(それは手順5の段階でのみチェックされる)というルールに変更された<ref>[https://web.archive.org/web/20220521134303/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/battle-zendikar-update-bulletin%E2%80%94comprehensive-rules-changes-2015-10-09 Battle for Zendikar Update Bulletin—Comprehensive Rules Changes(Internet Archive)]([[Daily MTG]] 2015年10月9日)</ref>。
+
*[[追加コスト]]を支払うことで瞬速を持つかのように唱えられる呪文や、[[シガルダの助け/Sigarda's Aid]]の下で授与を適用して唱える場合など、実際に唱えられるかどうかは唱え始めた後に適正になる場合の矛盾を解消するために[[2016年]]7月に現在の{{CR|601.3}}が追加された<ref>[https://web.archive.org/web/20220122051926/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/eldritch-moon-update-bulletin-comprehensive-rules-changes-2016-07-28 Eldritch Moon Update Bulletin—Comprehensive Rules Changes(Internet Archive)]([[Daily MTG]] 2016年7月28日)</ref>。
+
*[[イクサランの束縛/Ixalan's Binding]]と[[不死身、スクイー/Squee, the Immortal]]が[[スタンダード]]で同居したことで、イクサランの束縛と追放領域から唱えられるカードとの相互作用とその裁定が話題になった。イクサランの束縛でスクイーを追放しても、イクサランの束縛の効果は「その呪文を示している間の情報に基づいて唱えられなくする効果」なので唱え始めることができ、スクイーが追放領域からスタックに移動するため手順5のチェックでイクサランの束縛の唱えられなくする能力の適用外になる。これは奇妙で直感に反し、ルール的に意図したものでも無かったため、[[2018年]]6月に改めて「ルールや効果によって唱えることが認められていない限り、呪文を唱え始めることはできない。」とした上で601.3でそれを回避できる条件を明記するルールとなり、スクイーはこの例外に当てはまらないため唱えられなくなった<ref>[https://web.archive.org/web/20180706153413/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/core-set-2019-comprehensive-rules-changes-2018-07-06 Core Set 2019 Comprehensive Rules Changes(Internet Archive)]([[Daily MTG]] 2018年7月6日) - 特殊セット発売時の総合ルール更新は記事にされないため[[基本セット2019]]発売に合わせた発表になっている</ref>。
+
 
+
==その他==
+
*スタックに乗る時点を勘違いしやすいため、注意が必要。
+
*[[ソーサリー]]呪文または[[インスタント]]呪文を唱えることを、俗に「(呪文を)'''撃つ'''」とも表現する。
+
**[[空撃ち]]や[[生撃ち]]といった俗語はこれに由来する表現である。
+
 
+
==脚注==
+
<references />
+
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[プレイ]]
+
*[[カード個別評価:モダンホライゾン3]] - [[神話レア]]
*[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]
+
*[[解決中に呪文を唱える]]
+
*[[唱えてもよい]]
+
*[[かけるのに成功したとき]]([[廃語]])
+
*[[キーワード処理]]
+
*[[ルーリング]]
+
 
+
{{#cr:{{キーワード処理のCR番号|唱える}}}}
+
{{#cr:601}}
+

2024年6月5日 (水) 14:46時点における最新版

メルヴィン・ヴォーソス

[編集] 編集方針

個人的編集方針であり、推奨や提案ではありません。

リンク先の提示と、リンク先の移転が起こった場合移転先を探し易くするために記事の連載タイトルを並記してきましたが、今後は英語公式サイトと日本語公式の翻訳記事は、個別ページがあるMaking Magic以外はDaily MTGで統一することにします。newsやfeatureではリンク先が何のサイトか伝わらないことと、作業量低減のためです。既存のページから連載タイトルを削るつもりはありません。

[編集] 作成中の記事

  1. ゼンディカー/Zendikarの未訳記事の情報追加
  • 随時
    • 各セットページからの開発コラムへのリンク
    • デッドリンクの修正
    • ルール項の更新
    • カード個別評価

The Great Designer Search 3 全カードと総評までは追加したい

  • 実演付与の条件は「最初に唱えた呪文であり、かつ手札以外から唱えられた場合」ではなく「手札以外から唱えた呪文のうち、最初に唱えたもの」である。
  • 12代目ドクターが戦場に存在するようになってからではなく、ゲームの状況を見る。例えばあなたが統率領域から12代目ドクターを唱えたならそれが1つ目の呪文であり、そのターン中は実演は付与されない。
  • 解決時にすべての対象不正な対象になっていた場合、は立ち消え することも出来ない。
  • 誘発型能力if節ルールを使用している。誘発時だけでなく解決時にも条件を満たしていないと、解決しても何も起こらない。
  • 誘発型能力は[[再帰誘発型能力]を含む。コストを支払った場合に対象にダメージを与える能力が誘発し、プレイヤーは対象を知ってからそれに対応することができる。


同族/Kindredは、カード・タイプの1つ。かつては部族/Tribalという名称だった。

クリーチャーではないカードクリーチャー・タイプを持たせるために未来予知で作られたカード・タイプ。例えば「同族・エンチャントレベル」である静寂の捕縛/Bound in Silenceは、エンチャント・カードではあるがレベル・カードを1枚を探すアムローの偵察兵/Amrou Scoutサーチすることができる。

[編集] 名称の変更

未来予知で登場した際は「部族/Tribal」だったが、2023年、「ゲームにおける言語表現や視覚表現を現代のセットにおけるプロセスや配慮、感性に合わせて更新する」との理由で、ルール用語としての部族は廃止され同族に置き換えられることが予告された[1]。その後、2024年6月のモダンホライゾン3発売に際しての総合ルール更新に際して実行され、モダンホライゾン3には置き換えられた同族エンチャントの永遠のこだま/Echoes of Eternityが登場した。



Ajani, Nacatl Pariah / ナカティルの最下層民、アジャニ (1)(白)
伝説のクリーチャー ─ 猫(Cat) 戦士(Warrior)

ナカティルの最下層民、アジャニが戦場に出たとき、白の2/1の猫・戦士・クリーチャー・トークン1体を生成する。
あなたがコントロールしていてこれでない1体以上の猫が死亡するたび、「これを追放し、その後、オーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。」を選んでもよい。

1/2
Ajani, Nacatl Avenger / ナカティルの報復者、アジャニ
〔赤白〕 伝説のプレインズウォーカー ─ アジャニ(Ajani)

[+2]:あなたがコントロールしている各猫の上にそれぞれ+1/+1カウンター1個を置く。
[0]:白の2/1の猫・戦士・クリーチャー・トークン1体を生成する。そうしたとき、あなたがナカティルの報復者、アジャニでない赤のパーマネントをコントロールしている場合、1つを対象とする。これはそれに、あなたがコントロールしているクリーチャーの数に等しい点数のダメージを与える。
[-4]:各対戦相手はそれぞれ、自分がコントロールしていて土地でないパーマネントの中からアーティファクト1つとクリーチャー1体とエンチャント1つとプレインズウォーカー1体を選び、その後、残りを生け贄に捧げる。

3

カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。

クリーチャーからプレインズウォーカー変身する両面カード第1面は兄弟のトークンを連れてくる伝説の戦士。他の猫が死亡したときに変身する。第2面赤白アジャニで、忠誠度能力は猫の全体強化、トークンの生成と、他のパーマネントコントロールしていれば任意の対象にクリーチャー数分のダメージ大変動/Cataclysm(正確にはスナップダックスの神話/Mythos of Snapdax)系のリセット

[編集] 解説

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[編集] ルール

0能力
  • 「そうしたとき」以降は再帰誘発型能力である。この忠誠度能力を起動する際には対象を選ぶことはなく、生成しあなたが他の赤のパーマネントをコントロールしていたら、ダメージを与える誘発型能力が新たにスタックに置かれる。プレイヤーはダメージを与えられる対象を知ってから対応することができる。
    • 再帰

[編集] 関連カード

[編集] アジャニを表すカード

[編集] 英雄譚

[編集] サイクル

テンプレート:サイクル/モダンホライゾン3のプレインズウォーカー

[編集] 参考

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