スーサイドオース

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[[スーサイドオース]]/Suicide Oathとは、[[オース]]系[[デッキ]]の1つ。
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'''スーサイドオース'''(''Suicide Oath'')とは、[[オース]]系[[デッキ]]の1つ。
[[カウンターオース]]のうち、[[ガイアの祝福/Gaea's Blessing]]による[[ライブラリー]]修復を用いないものを特にこう呼ぶ。
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==[[スタンダード]] ([[テンペスト・ブロック]]+[[ウルザ・ブロック]]期)==
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[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]は[[ライブラリー]]を大幅に[[削る|削っ]]てしまうため、[[オース]]には[[ガイアの祝福/Gaea's Blessing]]などのライブラリー修復手段が採用されるのが一般的。しかし、[[環境]]によい修復手段がない場合には、思い切って修復を諦めた構成にするものが登場し、その捨て身な姿勢から「[[スーサイド]]」の名で呼ばれる。
  
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==テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期==
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[[オース]]では多くの場合[[ガイアの祝福/Gaea's Blessing]]などの[[ライブラリー]]回復が用いられるが、当時の[[スタンダード]]にはいい回復手段が無かった。
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[[テンペスト・ブロック]][[ウルザ・ブロック]]期の[[スタンダード]]にはよい[[ライブラリー]]修復手段が存在しないため、ただ攻撃のみを考えた[[デッキ]]が存在する。
そのため生まれたのが、思い切ってライブラリーの回復を諦め、ただ攻撃のみを考えたこのデッキである。
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デッキ名はもちろんこの捨て身っぷり([[スーサイド]])から来ている。
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[[クリーチャー]]には[[フィニッシャー]]の[[変異種/Morphling]]や[[茨の精霊/Thorn Elemental]]などと、防御用に[[スパイクの飼育係/Spike Feeder]]や[[スパイクの織り手/Spike Weaver]]が用いられた。
 
[[クリーチャー]]には[[フィニッシャー]]の[[変異種/Morphling]]や[[茨の精霊/Thorn Elemental]]などと、防御用に[[スパイクの飼育係/Spike Feeder]]や[[スパイクの織り手/Spike Weaver]]が用いられた。
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*備考
 
*備考
**[[世界選手権99]]スタンダード部門6戦全勝([http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=WORLDS99/welcome 参考])
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**[[世界選手権99]] スタンダード部門6戦全勝 ([http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=WORLDS99/welcome 参考])
 
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**[[スタンダード]]([[第6版]]+[[テンペスト・ブロック]]+[[ウルザ・ブロック]])
 
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こちらは[[認識を食うもの/Cognivore]]を[[フィニッシャー]]に備えている。
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こちらは[[認識を食うもの/Cognivore]]を[[フィニッシャー]]に備えている。[[ライブラリー]]が一気に[[削る|削ら]]れるという[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]の性質を逆手に取り、[[軽い|軽量]][[引く|ドロー]]も併用して[[墓地]]を一気に[[肥やす]]。
[[ライブラリー]]が大量に削れる[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]の特性を逆手に取り、[[軽い|軽量]][[ドロー]]も併用して[[墓地]]を一気に肥やす。
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チーム「[[YMG]]」が製作したバージョンが[[プロツアーヒューストン02]]を制した。詳しくは下記の[[デッキリスト]]を参照のこと。
 
チーム「[[YMG]]」が製作したバージョンが[[プロツアーヒューストン02]]を制した。詳しくは下記の[[デッキリスト]]を参照のこと。
  
その後は[[メタ]]の変遷で[[クリーチャー]]が減少し衰退。[[キーカード]]の[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]自体が[[禁止カード]]に指定され、消滅した。
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その後は[[メタゲーム]]の変遷で[[クリーチャー]]が減少し衰退。[[キーカード]]の[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]自体が[[禁止カード]]に指定され、消滅した。
  
 
*[[ミラディン]]参入後は[[等時の王笏/Isochron Scepter]]を使用した[[セプターオース]]が登場したが、結局大成しなかった。
 
*[[ミラディン]]参入後は[[等時の王笏/Isochron Scepter]]を使用した[[セプターオース]]が登場したが、結局大成しなかった。
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*備考
 
*備考
**[[プロツアーヒューストン02]]優勝([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/pthou02/welcomeja 参考])
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**[[プロツアーヒューストン02]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/pthou02/welcomeja 参考])
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**使用者:[[Justin Gary]]
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**[[エクステンデッド]]([[第6版]][[第7版]]、[[テンペスト]][[オンスロート]])
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**[[エクステンデッド]]([[第6版]][[第7版]]、[[テンペスト]][[オンスロート]])
  
 
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2010年10月30日 (土) 22:55時点における版

スーサイドオース(Suicide Oath)とは、オースデッキの1つ。


Oath of Druids / ドルイドの誓い (1)(緑)
エンチャント

各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分の対戦相手であるとともに、自分よりも多くのクリーチャーをコントロールしているプレイヤーを対象として選ぶ。前者のプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを、クリーチャー・カードが公開されるまで公開してもよい。前者のプレイヤーがそうしたなら、そのプレイヤーはそのカードを戦場に出し、これにより公開された他のすべてのカードを自分の墓地に置く。


ドルイドの誓い/Oath of Druidsライブラリーを大幅に削ってしまうため、オースにはガイアの祝福/Gaea's Blessingなどのライブラリー修復手段が採用されるのが一般的。しかし、環境によい修復手段がない場合には、思い切って修復を諦めた構成にするものが登場し、その捨て身な姿勢から「スーサイド」の名で呼ばれる。

目次

テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期


Thorn Elemental / 茨の精霊 (5)(緑)(緑)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

あなたは茨の精霊の戦闘ダメージを、これがブロックされなかったかのように割り振ってもよい。

7/7


Spike Weaver / スパイクの織り手 (2)(緑)(緑)
クリーチャー — スパイク(Spike)

スパイクの織り手は、その上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
(2),スパイクの織り手から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体を対象とし、その上に+1/+1カウンターを1個置く。
(1),スパイクの織り手から+1/+1カウンターを1個取り除く:このターンに与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。

0/0

テンペスト・ブロックウルザ・ブロック期のスタンダードにはよいライブラリー修復手段が存在しないため、ただ攻撃のみを考えたデッキが存在する。

クリーチャーにはフィニッシャー変異種/Morphling茨の精霊/Thorn Elementalなどと、防御用にスパイクの飼育係/Spike Feederスパイクの織り手/Spike Weaverが用いられた。

サンプルレシピ

メインデッキ サイドボード
クリーチャー (5) 1 新緑の触感/Verdant Touch
3 スパイクの織り手/Spike Weaver 3 忍び寄るカビ/Creeping Mold
2 茨の精霊/Thorn Elemental 2 木っ端みじん/Splinter
呪文 (32) 3 不断の霞/Constant Mists
4 ドルイドの誓い/Oath of Druids 3 鎮圧/Quash
3 モックス・ダイアモンド/Mox Diamond 3 不毛の大地/Wasteland
3 火薬樽/Powder Keg
3 巻物棚/Scroll Rack
1 吸血の教示者/Vampiric Tutor
2 マナ漏出/Mana Leak
2 誤算/Miscalculation
1 転覆/Capsize
4 対抗呪文/Counterspell
3 直観/Intuition
4 禁止/Forbid
2 放逐/Dismiss
土地 (23)
10 島/Island
2 森/Forest
1 真鍮の都/City of Brass
2 地底の大河/Underground River
4 スカイシュラウドの森/Skyshroud Forest
2 反射池/Reflecting Pool
2 樹上の村/Treetop Village

エクステンデッド

ガイアの祝福/Gaea's Blessingローテーション落ちした後のエクステンデッドにも、スーサイド形式のカウンターオースが登場した。


Oath of Druids / ドルイドの誓い (1)(緑)
エンチャント

各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分の対戦相手であるとともに、自分よりも多くのクリーチャーをコントロールしているプレイヤーを対象として選ぶ。前者のプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを、クリーチャー・カードが公開されるまで公開してもよい。前者のプレイヤーがそうしたなら、そのプレイヤーはそのカードを戦場に出し、これにより公開された他のすべてのカードを自分の墓地に置く。



Cognivore / 認識を食うもの (6)(青)(青)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

飛行
認識を食うもののパワーとタフネスは、それぞれすべての墓地にあるインスタント・カードの数に等しい。

*/*

こちらは認識を食うもの/Cognivoreフィニッシャーに備えている。ライブラリーが一気に削られるというドルイドの誓い/Oath of Druidsの性質を逆手に取り、軽量ドローも併用して墓地を一気に肥やす

チーム「YMG」が製作したバージョンがプロツアーヒューストン02を制した。詳しくは下記のデッキリストを参照のこと。

その後はメタゲームの変遷でクリーチャーが減少し衰退。キーカードドルイドの誓い/Oath of Druids自体が禁止カードに指定され、消滅した。

サンプルレシピ

メインデッキ サイドボード
クリーチャー (2) 2 金粉のドレイク/Gilded Drake
2 認識を食うもの/Cognivore 2 パリンクロン/Palinchron
呪文 (34) 2 マスティコア/Masticore
4 ドルイドの誓い/Oath of Druids 2 火薬樽/Powder Keg
3 破滅的な行為/Pernicious Deed 2 仕組まれた疫病/Engineered Plague
2 生ける願い/Living Wish 3 帰化/Naturalize
3 魔力の乱れ/Force Spike 2 黄塵地帯/Dust Bowl
4 渦まく知識/Brainstorm
1 マナ漏出/Mana Leak
1 撃退/Foil
4 蓄積した知識/Accumulated Knowledge
1 クローサ流再利用/Krosan Reclamation
4 対抗呪文/Counterspell
2 直観/Intuition
2 禁止/Forbid
3 嘘か真か/Fact or Fiction
土地 (24)
7 島/Island
1 沼/Swamp
2 森/Forest
4 樹上の村/Treetop Village
2 地底の大河/Underground River
4 汚染された三角州/Polluted Delta
4 ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast

参考

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