秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets
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伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
飛行
秘密の王、ザデックがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるなら、代わりに同じ数の+1/+1カウンターを秘密の王、ザデックの上に置くとともに、そのプレイヤーはカードを同じ枚数だけ切削する。
ディミーア家の当主、吸血鬼ザデックをカード化したもの。出すまでに時間がかかるが、黒なので除去されにくく、飛行があるので攻撃も通りやすい。
これの目玉は攻撃によってライフを削る代わりにライブラリー破壊を行うこと。攻撃が通るたびに削るライブラリーの枚数は倍々に増えていき、5,10,20,40枚と削ったあたりでライブラリーアウトとなる。リミテッドなら3回通せば相手のライブラリーは空になるだろう。バベルなどタワーデッキが相手になるとやはり若干厳しいが、それでも6回の攻撃で315枚。倍々ゲームの前ではいずれにせよ時間の問題である。
単純にサイズそのものが大きくなるため、1回でも攻撃を通してしまったが最後、致死ダメージや弱体化によって除去することもまず不可能になる。パワーもクリーチャー戦ではしっかり役立ってくれるので、切除するもの/Scalpelexisのように低いままよりはよい。
とはいえ、普通のデッキなら普通のファッティで十分。ライブラリー60枚を相手の通常ドローとこれのみで削り切るには通常これに40〜50枚程度を負担して貰う必要があるため、最低4回の攻撃が必要だということになる。となると、パワー5程度のクリーチャーで攻撃しても必要な攻撃回数は同じなのだ。
瀕死の相手にとどめを刺せなかったり、相手の墓地を肥やすことになってしまうといった点もマイナス。特に相手がスーサイド系カードを使う場合、ライフ減少のデメリットを帳消しにしてしまう点が痛い。また、ラヴニカ・ブロックにおいては黒であることがあまり除去耐性になっていないのも逆風である。
逆に利点としてはライブラリー破壊それ自体のメリットを持ち、クリーチャーなのでリアニメイトなども可能である。また攻撃を重ねるごとに強くなるため、多人数戦で複数のプレイヤーを相手にする場合は他の大型クリーチャーよりも強力な存在となるだろう。
- きちんとトーナメントで使用する場合、大量のカウンターを用意する必要がある。+1/+1カウンターをカードの上に何十という単位で置く必要があるため、置き方にも工夫が必要。例えば普通と色違いのカウンターを用意し、10個分として使用するなど。
- 戦闘ダメージをスタックに積んだ状態で場を離れた場合、置換効果は(これが場にないので)適用されず、ダメージは通常通り与えられる。
- 例として、3回目の攻撃時に上記手順を踏むと20ダメージ。投げ飛ばし/Flingを使えば、2回目の攻撃(10/10)時に相手を即死させることも可能。
- 倍増の季節/Doubling Seasonを使えば5,15,45,135。どう見てもオーバーキル。
- 環境的に難しいが、二段攻撃を与えてもかなり速い(15(5+10),60(20+40),240(80+160),960(320+640))。二段どころか順に4倍されていき、言うなれば通常のザデックの4倍以上の速さである。
- ラヴニカ:ギルドの都の他の指導者サイクルは8マナであるが、これだけ7マナである。
- ディミーアの創始者(=パルンズ)であるとされている。ただし、人間の屍術師/Necromancerがパルンズであるという説もある。
- 顔付きが非常に怪しい。白目?
関連カード
サイクル
ラヴニカ・ブロックの、ギルドの色のマナを2つずつ含む伝説のクリーチャーのサイクル。ギルド指導者(Guild Leader)サイクルとも呼ばれ、その多くはギルドで指導者的な役割を担っている。
- ボロスの大天使、ラジア/Razia, Boros Archangel
- 議事会の合唱者/Chorus of the Conclave
- 秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets
- 石の死の姉妹/Sisters of Stone Death