宝船の巡航/Treasure Cruise
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探査付きのドローソーサリー。墓地から7枚追放できれば、必要なマナ量だけ見ればAncestral Recall並みのドロー効率になる。
当然生撃ちは非現実的であるため、意識的に墓地を肥やしてから使うことになるが、リアニメイトなどの墓地利用デッキでは手札よりも墓地のほうが貴重なリソースであることも多く、若干噛み合わないかもしれない。どちらかと言えば、墓地利用を主眼にはしていないが(フェッチランドや軽量呪文などで)自然に墓地にカードが溜まる構成のデッキと相性がよい。複数回の使用は難しいため採用枚数の調整は必要になるが、中盤以降のハンド・アドバンテージ源として良い働きをする。
モダンやエターナルではそういったデッキが珍しくないため特に優秀で、登場直後から採用されて結果を残している。また、Force of Willのピッチコストに当てることができる、一度でも最低コストで使用できれば大きなアドバンテージを得られそのまま押しきれる、そうでなくとも引いてきたカードを次の探査コストに当てられる、などの理由から見た目の重さに反して平気で3~4枚積まれることも多い。ただしそれらの環境で活躍するタルモゴイフ/Tarmogoyfや瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageなどとディスシナジーになりえるため、併用時にはプレイングに注意。ただし逆に、相手のタルモゴイフを一時的に弱体化させられるメリットにもなりうる。
またコモンであるためPauperでも使用可能な時期があり、こちらでも青を含む様々なデッキで採用されていた。後述の通り、後に禁止カードに指定された。
- 同じ効果のソーサリーは過去に集中/Concentrateが存在している。4枚追放できるならば同等のマナ効率になるため悪くない。色拘束を考慮するなら妙計/Brilliant Planとの比較になるが、こちらは3枚追放すれば同効率となる。
- 探査を持つドロー呪文としては時を越えた探索/Dig Through Timeも同時に登場している。必要マナの下限が低く引ける枚数が多いことから単純な使い勝手では宝船の巡航の方が勝るが、見る枚数が多くインスタントであるため隙が少ないなどの利点があるためコンボデッキやコントロールデッキでは時を越えた探索の方が有用なことも多い。併用される場合もある。
2015年1月23日より、モダンおよびレガシーで禁止カード、ヴィンテージで制限カードに指定された(参考/翻訳)。この改定ではこのカードの登場により大幅に強化され3つの環境を支配しつつあった青赤デルバーの影響が挙げられており、登場からわずか4か月でこれらの環境から退場することとなった。さらに2015年4月1日よりPauperでも禁止カードに指定される。
- なお、2015年1月23日時点でモダン禁止カード、レガシー禁止カード、ヴィンテージ制限カードのすべてに指定されているカードは宝船の巡航が唯一である。