宝船の巡航/Treasure Cruise
提供:MTG Wiki
探査付きのドローソーサリー。墓地から7枚追放できれば、必要なマナ量だけ見れば祖先の回想/Ancestral Recall並みのドロー効率になる。
当然生撃ちは非現実的であるため、意識的に墓地を肥やしてから使うことになるが、リアニメイトなどの墓地利用デッキでは手札よりも墓地のほうが貴重なリソースであることも多く、若干噛み合わないかもしれない。どちらかと言えば、墓地利用を主眼にはしていないが(フェッチランドや軽量呪文などで)自然に墓地にカードが溜まる構成のデッキと相性がよい。複数回の使用は難しいため採用枚数の調整は必要になるが、中盤以降のハンド・アドバンテージ源として良い働きをする。
探査を持つドロー呪文としては時を越えた探索/Dig Through Timeも同時に登場している。必要マナの下限が低く引ける枚数が多いことから単純な使い勝手では宝船の巡航の方が勝るが、あちらは見る枚数が多くインスタントであるため隙が少ないなどの利点があるため、コンボデッキやコントロールデッキでは時を越えた探索の方が有用なことも多い。併用される場合もある。
あまりに強力なカードだったため後述の通り多くのフォーマットで禁止・制限指定を受けている。フェッチランドを使えないパイオニアではフォーマット制定直後よりこのカードを使用可能であり、フォーマットの特色の1つとなっている。デジタル専用のフォーマットであるヒストリックやタイムレスでも使用可能であり、デジタル特有のカードが存在する環境において紙にない独自の相互作用を発揮している。
- 同じ効果のソーサリーは過去に集中/Concentrateが存在している。4枚追放できるならば同等のマナ効率になるため悪くない。色拘束を考慮するなら妙計/Brilliant Planとの比較になるが、こちらは3枚追放すれば同効率となる。
- 2026年のエターナル・ウィークエンドでは、ヴィンテージ選手権の上位賞として旧枠新規イラストのプロモーション・カードが存在する[1]。
- フレイバー・テキストは水面上(surface)と水面下(below)の対比と同時に、delightとdarkの対比にもなっている言葉遊び。日本語ではdelightの元の意味に忠実に「歓楽」と訳したが、中国語版など「金銀財宝」の意味で訳して輝くイメージを持たせようとした言語もある。
Countless delights drift on the surface while dark schemes run below.
無数の歓楽が水面上に浮かぶ間も、暗き陰謀が水面下で展開されている。
金玉漂流在外,陰謀勾畫其間。
[編集] 活躍
[編集] スタンダード
軽いスペル主体のデッキが無いため墓地が溜まりづらく、合致するようなコントロールデッキではインスタントである時を越えた探索/Dig Through Timeが優先されるため、あまり活躍していない。採用事例は青白英雄的やジェスカイトークンといった青を含むビートダウンデッキ程度にとどまっている。
[編集] モダン・エターナル
登場直後からデルバー系を筆頭に様々なデッキで採用された。また、意志の力/Force of Willのピッチコストに充てることができる、一度でも最低コストで使用できれば大きなアドバンテージを得られそのまま押しきれる、そうでなくとも引いてきたカードを次の探査コストに当てられる、などの理由から見た目の重さに反して「ソーサリー版祖先の回想/Ancestral Recall」という考え方になり、平気で3~4枚積まれる光景が見られた。本家祖先の回想に比べて、「マナ総量が大きいため精神的つまづき/Mental Misstepの対象にならない」、「コストを軽減している訳ではないので三なる宝球/Trinisphereの影響を受けない」、「プレイヤーを対象に取らないので誤った指図/Misdirectionの対象にならない」などといった利点も多く存在した。ただしそれらの環境で活躍するタルモゴイフ/Tarmogoyfや瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageなどとディスシナジーになりえるため、併用時にはプレイングに注意。ただし逆に、相手のタルモゴイフを一時的に弱体化させられるメリットにもなりうる。環境に非常に大きな影響を与えた結果、登場して早々に後述の禁止・制限指定を受けることとなった。
[編集] パイオニア
フェッチランドが禁止カードに指定されているため、他フォーマット程の活躍は無いものの、フォーマット制定当初からイゼット・フェニックスなどの青を含むデッキで利用されている。
[編集] パウパー
青を含む様々なデッキに投入され、コントロール型のウィー=ゼロックスがメタゲームに登場するなど、登場直後から大きな影響を与えた。後述の通りほどなくして禁止指定を受けることとなる。
[編集] タイムレス
水耕栽培の設計者/Hydroponics Architectとフェッチランド・露天鉱床/Strip Mineのシナジーを利用する青黒系のデッキでは墓地を自然に貯めやすく、1マナで手札を補充しつつ知りたがりの学徒、タミヨウ/Tamiyo, Inquisitive Studentの変身もサポートできるということで採用される。
[編集] リミテッド
墓地肥やしに長けるスゥルタイでは優良なドローカードとして使えるが、それ以外では少々使いづらい。
[編集] 禁止指定
2015年1月23日より、モダンおよびレガシーで禁止カード、ヴィンテージで制限カードに指定された(参考/翻訳)。この改定ではこのカードの登場により大幅に強化され3つの環境を支配しつつあった青赤デルバーの影響が挙げられており、登場からわずか4か月でこれらの環境から退場することとなった。
同年4月1日よりやはりメタゲームを大きく崩したとされて、パウパーでも禁止カードに指定された(参考/翻訳)。
[編集] 脚注
- ↑ Eternal Weekend Returns in 2026, Featuring Legacy and Vintage(PLAY MAGIC 2026年5月6日)
[編集] 参考
- Treasure Mapping (WotC、文:Luis Scott-Vargas、英語)
- カード個別評価:タルキール覇王譚 - コモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
- カード個別評価:アルティメットマスターズ - コモン
- カード個別評価:パイオニアマスターズ - コモン


