不和のトロスターニ/Trostani Discordant
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — ドライアド(Dryad)
あなたがコントロールしている他のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
不和のトロスターニが戦場に出たとき、絆魂を持つ白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを2体生成する。
あなたの終了ステップの開始時に、各プレイヤーは自分がオーナーであるすべてのクリーチャーのコントロールを得る。
ラヴニカへの回帰ブロックに続きセレズニア議事会/The Selesnya Conclaveを率いる伝説のドライアド。全体強化の常在型能力、トークン生成のETB能力、家路/Homeward Pathに似た能力を持つ。
緑を含む多色5マナというマナ・コストのわりに素のP/Tが低いものの、1/1のトークンを2体引き連れてくるので合計3/6、さらに自身の能力でトークンそれぞれが強化されるので合計5/8という高いマナレシオになる。刎頸の友/Sworn Companionsと栄光の頌歌/Glorious Anthemの抱き合わせに1/4のクリーチャーが付いてくると考えればかなりの高効率といえるだろう。また民兵のラッパ手/Militia Buglerで手札に加えられるため、素のパワーが低いことも逆に評価点になっている。さらに一度に3体展開できるため単体除去を撃たれてもクロックを残すことができ、疫病造り師/Plaguecrafterのような布告系除去にも強い。
終了ステップに誘発する家路能力は、コントロール奪取への高い耐性を与えてくれる。さすがに奪われて生け贄に捧げられると帰還はできないが、生きてさえいれば必ず帰ってきてくれるのはありがたい。
セレズニアらしくクリーチャーやトークンを並べることに秀でたデッキとの相性がよく、敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodonと共にデッキ全体のサイズを底上げしてくれる存在。登場時点のスタンダードではセレズニア・トークンによく採用されている。
- 3番目の能力によってコントロールを得たクリーチャーが「各終了ステップの開始時に」誘発する能力を持っていた場合、その能力は以前のコントローラーの下で誘発する。「あなたの終了ステップの開始時に」誘発する能力を持っていた場合、そのターンにその能力が誘発することはない。
- 当然と言えば当然だが、不和のトロスターニ自身のコントロールもオーナーに戻る。
- 正気泥棒/Thief of Sanityでこれをライブラリーから奪った場合、それを唱えてしまうとターン終了時にトークンを残して帰って行ってしまう。
開発秘話
新たなトロスターニは召集を推奨するカードとして作られ、呪文を召集するたびに+1/+1カウンターを置く能力を持っていたが、このデザインは多くの問題点を抱えていた。召集のタネ・トロスターニ・召集持ちの3種を正しい順番で引かなければ機能せず、得られるものはサイズの大きなクリーチャーに過ぎないため対処されやすく、さらに召集の推奨としては直接的すぎてプレイヤー自身がシナジーを見つける楽しみを奪っていた。
プレイ・デザイン・チームはトロスターニに全体強化能力を与え、横並べを推奨することで間接的に召集を推奨する手法を取った。またトークン生成能力を与え、これ自身を召集のタネにできるようにした。タフネスは稲妻の一撃/Lightning Strikeや轟音のクラリオン/Deafening Clarionに耐えられるよう4となり、また人質取り/Hostage Takerなどの対策として家路能力が与えられた[1]。
関連カード
- セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya's Voice
- 不和のトロスターニ/Trostani Discordant
- 囁きの三姉妹、トロスターニ/Trostani, Three Whispers
サイクル
ストーリー
詳細はトロスターニ/Trostaniを参照。
脚注
- ↑ Trostani Discordant/不和のトロスターニ(Card Preview 2018年9月14日 Melissa DeTora著)