トロスターニ/Trostani

提供:MTG Wiki

移動: 案内, 検索

トロスターニ/Trostaniラヴニカへの回帰ブロック初出のキャラクター。カードとしてはラヴニカへの回帰セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya's Voiceが初出。

目次

[編集] 解説

ラヴニカ/Ravnicaギルド/Guildの一つ、セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveの中心的存在である三人一組のドライアド。女性。

上半身は人間に近い外観だが、下半身は木になっており、この部分で三つの身体が一つに繋がった姿をしている(イラスト1イラスト2)。元々は長女シィム/Cim、次女セス/Ses、三女オーバ/Obaからなるドライアドの三姉妹であったのだが、長らく交信が途絶えていたマット・セレズニア/Mat'Selesnyaと接触したことで、セレズニア再興の使命を託されて一つの存在となり、新たな名前を名乗るようになった。

かつての合唱者/Chorus同様、彼女もまたあくまでもマット・セレズニアの代弁者にすぎず、ギルドの最高権力者というわけではない。しかし世界魂への崇拝を求める彼女の教えは、信者たちの間で絶対的なものとなっている。特に、普段は口を開くことのない中央の頭(シィム)がその澄んだ囁き声で話すときには、その言葉は極めて神聖なものとされる。

また、三つの頭はそれぞれセレズニアの価値観を体現しており、右の頭(セス)が「秩序」、左の頭(オーバ)が「生命」、中央の頭(シィム)が「調和」となっている。頭の配置は必ずしも一定ではなく、カルロフ邸殺人事件の時期では担当する価値観はそのままにシィムとオーバの位置が入れ替わっていた。

[編集] ストーリー

[編集] ラヴニカへの回帰ブロック

ディミーア家/House Dimirの策謀によりラクドス教団/The Cult of Rakdosとの戦争を推し進め、巨大エレメンタルの頭部に収まり自ら陣頭に立った。それを諫めたイマーラ・タンドリス/Emmara Tandrisを半ば追放する形で暗黙の迷路/The Implicit Mazeの競争に送り出したが、最終的に誤解は解けリックス・マーディ/Rix Maadiで絶体絶命のイマーラをセレズニアの軍勢と共に助けた。

[編集] ラヴニカのギルド

生けるギルドパクトの消失によるギルド間の緊張が高まる中、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetによる全ギルド/Guildの協力という提案を受け、協調するはずの3つの人格が不和を起こしてしまう。「秩序」は他ギルドの平和条約を主張し、「生命」は議事会内部の力を高めることを望み、「調和」は謎めいた沈黙を保った。トロスターニは実質機能不全に陥り、事態に対応できない状態となってしまう。

[編集] 灯争大戦

ニコル・ボーラス/Nicol Bolasによる侵略が進む中であっても、3つの人格は不和に陥ったままであった。しかしケイヤ/Kayaがボーラスの危険性を説く中、「調和」のシィムが数か月ぶりに目を覚まし「秩序」のセスを説得した。ボーラスの秩序は墓の秩序であり、貴女の片割れすら死に追いやりかねないと。「生命」の立場からオーバもまたセスに呼びかけた。セスは少し考えた後に他の人格と和解した。こうして、セレズニアはギルド一丸となり、他ギルドと協力してボーラスに立ち向かうことを表明した。

[編集] カルロフ邸殺人事件

連続殺人事件を調査するケイヤとケラン/Kellanは、ギルドパクト/Guildpactの原典を求めてヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghaziを訪れた。トロスターニは原典の閲覧を快く認めた。だがケイヤは、多くの命が失われたファイレクシア戦争の後でありながら「生命」のオーバが中央に移動したことへ引っかかりを感じていた。

[編集] カルロフ邸殺人事件の真相

彼女の一人格であるオーバこそ、一連の殺人事件の黒幕であった。街中に張り巡らされたヴィトゥ=ガジーの根を介して精神操作の力を持った花粉を送り、人々を実行犯に仕立て上げていた。

侵略の日、オーバは次元壊し/Realmbreakerのもたらす汚染を一人で受け止めることで、ラヴニカや他の人格に及ぶ悪影響を抑えていた。しかし彼女はヴィトゥ=ガジーの根を通じ、守るべきラヴニカ人達の行っていた蛮行を耳にしてしまう。都市の怒りと悲しみに飲み込まれた彼女は、ラヴニカを裏切った者達へ秘密裏に裁きを下していた。だが地中に埋もれた根からは断片的な情報しか入手できず、彼女の審判には間違ったものも多くあった。ゼガーナ/Zeganaファイレクシアの油を研究していたのは完成化の治療法を見つけるためであった。テイサ・カルロフ/Teysa Karlovファイレクシア人と内通していたのではなく、彼らの言語を解析して抵抗軍のために諜報活動をしていた。それでもオーバは自身の行いを正当化していた。

自身が犯人だと突き止められたオーバは、他の姉妹から主導権を奪い、ヴィトゥ=ガジーを操って事件の関係者に襲い掛かった。マット・セレズニアから力を引き出した彼女は猛威を振るったが、ケイヤとエトラータ/Etrata、そして霊体となったテイサ・カルロフが力を合わせたことにより捕縛された。だが現在の法では、三位一体のドライアドの一人格だけを逮捕する方法は見つからなかった。オーバの動きを止めたセスとシィムは、自分達の知るオーバはあの侵略で死んだのだと感じた。彼女達はイマーラ・タンドリスに自らの地位を譲渡すると、瞑想状態に入り表舞台から姿を消した。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

ラヴニカへの回帰
トロスターニの裁き/Trostani's Judgment
ドラゴンの迷路
トロスターニの召喚士/Trostani's Summoner
カルロフ邸殺人事件
トロスターニへの御目通り/Audience with Trostani

[編集] フレイバー・テキストに登場

ラヴニカへの回帰
トロスターニの裁き/Trostani's Judgment、力の合唱/Chorus of Might狩猟者の協定/Coursers' Accord兵士の育成/Growing Ranks隔離する成長/Sundering Growth
ギルド門侵犯
静寂なる想起/Serene Remembrance
ドラゴンの迷路
ひるまぬ勇気/Unflinching Courageセレズニアのギルド門/Selesnya Guildgate
ラヴニカのギルド
セレズニアのギルド門/Selesnya Guildgate(コレクター番号255)
モダンホライゾン
自然の詠唱/Nature's Chant
カルロフ邸殺人事件
その場しのぎの束縛/Makeshift Binding(通常版では「ドライアド」、ボーダーレス版では「トロスターニ」)、トロスターニへの御目通り/Audience with Trostani世界魂の憤怒/Worldsoul's Rage(オーバ)、陰湿な根/Insidious Roots
アルケミー:カルロフ邸
議事会の声、イマーラ/Emmara, Voice of the Conclave

[編集] イラストに登場

ギルド門侵犯
静寂なる想起/Serene Remembrance
基本セット2015
召喚の調べ/Chord of Calling
ラヴニカのギルド
確立/Assemble
カルロフ邸殺人事件
関係者の集合/Assemble the Playersその場しのぎの束縛/Makeshift Binding大胆な告発/Dramatic Accusationトロスターニへの御目通り/Audience with Trostani世界魂の憤怒/Worldsoul's Rage陰湿な根/Insidious Roots(ボーダーレス版)

[編集] 登場作品・登場記事

ラヴニカへの回帰ブロック
ラヴニカのギルド灯争大戦
Magic (BOOM!)
カルロフ邸殺人事件

[編集] 参考

QR Code.gif