Stone-Throwing Devils
提供:MTG Wiki
先制攻撃を持つ黒の1マナクリーチャー。マジックで最初の先制攻撃を持つ1マナクリーチャーである。
現在では先制攻撃は黒の能力ではなく、色の役割に合っていないカードではあるが、まだ色の役割が確立していない時代、黒騎士/Black Knightを擁する黒に先制攻撃があっても不思議ではなかった、というところだろう。実際、リミテッド・エディションに存在した先制攻撃クリーチャーは白騎士/White Knight、黒騎士、エルフの射手/Elvish Archersの3色3体のみだった。
- レジェンドで白版のツンドラ狼/Tundra Wolvesが登場し、そちらが1マナ1/1先制攻撃クリーチャーの代表として定着した。
- アラビアンナイト版にはバージョン違いが存在する。コモン1版とコモン3版では、微妙にマナ・シンボルの色が異なっている[1]。
- フレイバー・テキストの「時として、最も罪深きものが最初に石を投げる。(訳:Whisper)」は、不義を働いたとして咎められた女性に石を投げていた民衆に対し、イエスが発したとされる言葉「あなたがたのうちで最も罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。(ヨハネの福音書、第8章1-11節)」へのオマージュだと思われる。
[編集] 禁止指定
2020年6月10日より、使用可能な全フォーマットで禁止カードに指定された。同時に、公式データベースのGathererからカード画像が削除された(該当ページ)。これはカード内に人種差別的または文化侮辱的描写が含まれていたことによる[2]。
- 告知の記事内では各カードについての詳細な禁止理由は明言されていないが、以下の要素が問題になったと推察される。
- イスラム教ではStoning of the Devil(悪魔への投石)と呼ばれる宗教的儀式が聖地メッカで行われており、悪魔に見立てた石柱に石を投げて悪魔の誘惑を退ける。イラストでは逆にデビルが石を投擲する姿がモスクを背景に描かれており、フレイバー・テキストも相まって、イスラム教およびこの儀式への揶揄と取れるものであった。
[編集] 脚注
- ↑ (a) versus (b)(Arcana 2002年8月8日 Wizards of the Coast著)
- ↑ Depictions of Racism in Magic/人種差別を想起させる描写についての声明(News 2020年6月10日 Wizards of the Coast著)
[編集] 参考
- カード個別評価:アラビアンナイト - コモン3、コモン1