シャドウムーア・ブロック

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[[リミテッド]]では独立したブロックとして扱われるが、[[構築]]ではこの前の[[ローウィン・ブロック]]とセットで[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]として扱われる。そのため、[[ブロック構築]]も[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]として行われ、[[スタンダード]]や[[エクステンデッド]]における[[ローテーション]]もセットである。
 
[[リミテッド]]では独立したブロックとして扱われるが、[[構築]]ではこの前の[[ローウィン・ブロック]]とセットで[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]として扱われる。そのため、[[ブロック構築]]も[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]として行われ、[[スタンダード]]や[[エクステンデッド]]における[[ローテーション]]もセットである。
  
ブロックとしてのテーマは[[]]で、[[混成カード]]を前面に押し出している。片方の色の[[マナ]]だけで[[唱える]]ことができ、かつ両方の色を持つ混成カードの特性を活かし、カードの持つ色に言及するカードが多くデザインされている。
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==概要==
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明るく穏やかな「楽しいおとぎ話」の世界であった[[ローウィン/Lorwyn]]が、[[大オーロラ/Great Aurora]]によって暗く重苦しい「怖いおとぎ話」の世界へと変貌した姿が描かれる。
  
ストーリー・システムの両方でローウィン・ブロックと密接に関わっている。同じ[[ローウィン/Lorwyn]]を舞台とし、穏やかな雰囲気であったローウィンが突如現れた[[大オーロラ/Great Aurora]]による影響で暗く重苦しい世界へと変貌した姿を描いている。システム上では、ローウィン・ブロックで[[部族 (俗称)|部族]][[タップ]]による[[起動型能力]][[+1/+1カウンター]]を扱っていたのに対し、本ブロックでは[[]]、[[アンタップ]]による起動型能力、[[-1/-1カウンター]]を扱い、「ローウィン世界の反転」を表現している。
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「ローウィン世界の反転」を描いており、デザイン上のテーマは(ローウィンでは[[部族 (俗称)|部族]]のためにあえて軽視していた)「[[]]」。特に[[混成カード]]を前面に押し出しており、多色テーマでありながら[[多色カード]][[刈り取りの王/Reaper King]]しか存在しない。
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他にも、ローウィン・ブロックの[[タップ能力]]や[[+1/+1カウンター]]に対して本ブロックでは[[アンタップ能力]][[-1/-1カウンター]]を扱ったり、ローウィンの部族を参照する[[ロード (俗称)|ロード]]や[[シナジー]]に対して[[色]]を参照するカードを多く登場させたり、ストーリー上の登場人物の役割を逆転させて再登場させたりなど、デザイン・ストーリーの両面でローウィンの要素を継続しつつも反転させていることを強く感じさせる作りになっている。
  
 
世界・イラスト設定が民話や古典的ファンタジーをモチーフにしているのはローウィンと同じだが、シャドウムーアの場合、[[wikipedia:ja:ティム・バートン|ティム・バートン]]の映画(『[[wikipedia:ja:ナイトメアー・ビフォア・クリスマス|ナイトメア・ビフォア・クリスマス]]』や『[[wikipedia:ja:ティム・バートンのコープスブライド|コープス・ブライド]]』など)のイメージも意識されているとのこと。
 
世界・イラスト設定が民話や古典的ファンタジーをモチーフにしているのはローウィンと同じだが、シャドウムーアの場合、[[wikipedia:ja:ティム・バートン|ティム・バートン]]の映画(『[[wikipedia:ja:ナイトメアー・ビフォア・クリスマス|ナイトメア・ビフォア・クリスマス]]』や『[[wikipedia:ja:ティム・バートンのコープスブライド|コープス・ブライド]]』など)のイメージも意識されているとのこと。
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新規[[キーワード能力]]は、[[共謀]]、[[頑強]]、[[萎縮]]、[[回顧]]。新規[[能力語]]は[[彩色]]。その他、[[混成マナ・シンボル]]と[[-1/-1カウンター]]が復活し、[[単色混成マナ・シンボル]]と[[アンタップ・シンボル]]が初登場している。
 
新規[[キーワード能力]]は、[[共謀]]、[[頑強]]、[[萎縮]]、[[回顧]]。新規[[能力語]]は[[彩色]]。その他、[[混成マナ・シンボル]]と[[-1/-1カウンター]]が復活し、[[単色混成マナ・シンボル]]と[[アンタップ・シンボル]]が初登場している。
  
*[[ラヴニカ・ブロック]]では[[混成カード]][[コレクター番号]][[]]の組み合わせとは無関係に[[カード名]]のアルファベット順で並べられていたが、このブロックでは色の組み合わせでまず分けられている。
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*シャドウムーアでは[[友好色]]、イーブンタイドでは[[対抗色]]に焦点が当てられている。友好色・対抗色で10枚サイクルが複数作られるなど平等に扱われてはいるが、ローウィンのほうが収録枚数が多いことから必然的に友好色のほうが枚数が多くなっている。
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**[[Mark Rosewater]]は、友好色を推奨した次の小型セットで急に対抗色という逆のテーマを推奨するのは、ユーザーに混乱を招く失敗だったと語っている([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/014242/ 参考])。
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*[[ラヴニカ・ブロック]]では、[[混成カード]]は(枚数が少なかったこともあり)色の組み合わせに関係なく[[カード名]]のアルファベット順に[[コレクター番号]]がつけられていたが、このブロックでは色の組み合わせでまず分けられている。
 
*[[ローウィン]]同様、[[基本土地]]は10人のアーティストの1枚の絵を2つに分割している([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/arcana/15978 壁紙])。
 
*[[ローウィン]]同様、[[基本土地]]は10人のアーティストの1枚の絵を2つに分割している([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/arcana/15978 壁紙])。
  

2017年2月25日 (土) 07:59時点における版

シャドウムーア・ブロック/Shadowmoor Blockは、シャドウムーアイーブンタイドの2つのエキスパンションからなるブロック

リミテッドでは独立したブロックとして扱われるが、構築ではこの前のローウィン・ブロックとセットでローウィン=シャドウムーア・ブロックとして扱われる。そのため、ブロック構築ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築として行われ、スタンダードエクステンデッドにおけるローテーションもセットである。

概要

明るく穏やかな「楽しいおとぎ話」の世界であったローウィン/Lorwynが、大オーロラ/Great Auroraによって暗く重苦しい「怖いおとぎ話」の世界へと変貌した姿が描かれる。

「ローウィン世界の反転」を描いており、デザイン上のテーマは(ローウィンでは部族のためにあえて軽視していた)「」。特に混成カードを前面に押し出しており、多色テーマでありながら多色カード刈り取りの王/Reaper Kingしか存在しない。

他にも、ローウィン・ブロックのタップ能力+1/+1カウンターに対して本ブロックではアンタップ能力-1/-1カウンターを扱ったり、ローウィンの部族を参照するロードシナジーに対してを参照するカードを多く登場させたり、ストーリー上の登場人物の役割を逆転させて再登場させたりなど、デザイン・ストーリーの両面でローウィンの要素を継続しつつも反転させていることを強く感じさせる作りになっている。

世界・イラスト設定が民話や古典的ファンタジーをモチーフにしているのはローウィンと同じだが、シャドウムーアの場合、ティム・バートンの映画(『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『コープス・ブライド』など)のイメージも意識されているとのこと。

新規キーワード能力は、共謀頑強萎縮回顧。新規能力語彩色。その他、混成マナ・シンボル-1/-1カウンターが復活し、単色混成マナ・シンボルアンタップ・シンボルが初登場している。

  • シャドウムーアでは友好色、イーブンタイドでは対抗色に焦点が当てられている。友好色・対抗色で10枚サイクルが複数作られるなど平等に扱われてはいるが、ローウィンのほうが収録枚数が多いことから必然的に友好色のほうが枚数が多くなっている。
    • Mark Rosewaterは、友好色を推奨した次の小型セットで急に対抗色という逆のテーマを推奨するのは、ユーザーに混乱を招く失敗だったと語っている(参考)。
  • ラヴニカ・ブロックでは、混成カードは(枚数が少なかったこともあり)色の組み合わせに関係なくカード名のアルファベット順にコレクター番号がつけられていたが、このブロックでは色の組み合わせでまず分けられている。
  • ローウィン同様、基本土地は10人のアーティストの1枚の絵を2つに分割している(壁紙)。

参考

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