ターボジョークル

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(ターボジョークル(Turbo Jokul/Nether Jokul))
 
(9人の利用者による、間の10版が非表示)
1行: 1行:
=ターボジョークル(Turbo Jokul/Nether Jokul)=
+
'''ターボジョークル'''(''Turbo Jokul'')は、[[ジョークルホープス/Jokulhaups]]と[[冥界のスピリット/Nether Spirit]]を[[キーカード]]とした[[黒赤]]の[[マス・デストラクション]]系[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。2枚のキーカードの名前から'''ネザー・ジョークル'''(''Nether Jokul'')とも呼ばれる。
  
[[ラクドスカラー|冥界のスピリット/Nether Spirit]][[ジョークルホープス/Jokulhaups]][[キーカード]]とした[[赤黒]]の[[コントロール#deck|マス・デストラクション]]系[[コントロールデッキ]]。
+
*実は「純日本産」の[[デッキタイプ]][[パンデモノート]]などもそうだが、この[[デッキ]]のせいで「日本人の作るデッキは変」という評判に拍車が掛かったらしい。
2枚のキーカードの名前からネザー・ジョークルとも。
+
  
 +
==概要==
 +
{{#card:Jokulhaups}}
 
{{#card:Nether Spirit}}
 
{{#card:Nether Spirit}}
  
{{#card:Jokulhaups}}
+
基本的な動きは、[[戦場]]に[[冥界のスピリット/Nether Spirit]]を1体だけ[[召喚]]して[[対戦相手]]の[[攻撃]]をしのぎ、対戦相手の[[パーマネント]]が増えて不利になってきたら[[ジョークルホープス/Jokulhaups]]で[[戦場]]を[[リセット]]。その際、自分の[[墓地]]に1体しかない冥界のスピリットだけは戦場に[[戻す|戻る]]ため、対戦相手が[[リカバリー|体勢を立て直す]]までにより多くの[[ダメージ]]を[[与える]]ことができるのが特徴。ジョークルホープスで無人となった荒野を冥界のスピリットが唯一駆けていく爽快感に、魅了された[[プレイヤー]]も少なくない。
 +
 
 +
ほとんどの[[土地]]が[[サクリファイスランド]]なので、3~4枚の土地でジョークルホープスや[[抹消/Obliterate]]を[[唱える]]ことができる。どうせ[[破壊]]される予定なので、[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げて]]もまったく問題にならないというコンセプト。[[デッキ]]の半分が土地、さらにその大半がサクリファイスランドという狂気じみた[[マナ基盤]]は、初出時には大きな注目を集めた。サクリファイスランドは、[[ウルザの激怒/Urza's Rage]]を[[キッカー]]してとどめとして唱えるのにも役立つ。
  
基本的な動きは、[[]]に冥界のスピリットを1体だけ召喚して[[対戦相手]][[攻撃]]、対戦相手の[[パーマネント]]が増えて不利になってきたらジョークルホープスで場を[[リセット]]する、と言うもの。
+
[[The Finals00]]初出時は全くの[[メタ外]]だったこともあり、好成績を残した。これは、同大会は[[]]いデッキが多かったため、抹消が非常に効果的だったことも大きな要因。ただし[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に対しては、リセットを複数回唱えなければならない場合もあり、[[引く|引き]]が重要になる。
その際、自分の墓地に1体しかない冥界のスピリットだけは場に戻るため、対戦相手が[[リカバリー|体勢を立て直す]]までにより多くの[[ダメージ]]を与えることができるのが特徴。
+
ジョークルホープスで無人となった荒野を冥界のスピリットが唯一駆けていく爽快感に、魅了された[[プレイヤー]]も少なくない。
+
[[インベイジョン]]にて[[打ち消されない]][[ジョークルホープス/Jokulhaups]]こと[[抹消/Obliterate]]が追加され、[[トーナメント]]でも暴れまわった。
+
  
[[サクリファイスランド]]を使うので、3〜4枚の[[土地]][[ジョークルホープス/Jokulhaups]][[抹消/Obliterate]][[プレイ]]できてしまう。
+
[[第7版]]でジョークルホープスが[[再録]]されなかったため、自然に衰退。以降も抹消でリセットを狙う[[ターボ抹消]][[インベイジョン・ブロック構築]]などで一部存在したが、大きな結果は残していない。その後、[[リセットボタン]]から[[フィニッシャー]]に繋げるというコンセプトは、[[オデッセイ・ブロック]]参入後に[[ターボバランス]]へ受け継がれた。
どうせ壊れる予定なので、[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げて]]もまったく問題にならないというわけだ。
+
相手の[[ライフ]]が射程圏内に入ったら、さらに土地を並べて[[ウルザの激怒/Urza's Rage]]を[[キッカー]]で[[プレイ]]することもできる。
+
  
*土地がデッキの半分程度、更にその大半が複数[[マナ]]土地という狂気じみた[[マナ基盤]]が印象的。
+
*[[ネザーゴー]]との[[マッチアップ]]では、一度互いに冥界のスピリットが出てしまうとなかなか勝負がつかない。この場合、ほぼ[[死体焼却/Cremate]]合戦になったりもする。ただそれでも、リカバリーの速さとウルザの激怒の分、こちらに分があるといえる。
*[[リセット]]連打型の為、双方[[パーマネント]]がほとんど残らない事が多い。
+
*過去には、マナ加速は無いものの似たようなコンセプトとして[[ブリンキィ・ホープス]]があった。冥界のスピリットの替わりは[[Ivory Gargoyle]]が勤めた。
登場初期は[[The Finals00|メタゲーム]]外だったこともあり、[[青]]いデッキが多かった[[The Finals00]]で好成績を残した。
+
*[[ネザーゴー]]との試合では、一度互いに[[冥界のスピリット/Nether Spirit]]が出てしまうとなかなか勝負がつかない。
+
この場合、ほぼ[[死体焼却/Cremate]]合戦になったりもする。
+
ただそれでも、[[リカバリー]]の速さと[[ウルザの激怒/Urza's Rage]]の分、こちらの方が分があると言える。
+
*サクリファイスランドで[[マナ加速]]して、[[リセットボタン]]を押してから平たくなった場を[[フィニッシャー]]が一体で攻め立てる、というコンセプトはその後[[ターボバランス]]に受け継がれる。
+
*実は「純日本産」のデッキタイプ。
+
[[パンデモノート]]などもそうだが、このデッキのせいで「日本人の作るデッキは変」という評判に拍車が掛かったらしい。
+
  
 
==サンプルレシピ==
 
==サンプルレシピ==
31行: 22行:
 
**[[The Finals00]] ベスト4
 
**[[The Finals00]] ベスト4
 
**使用者:[[岩崎好孝]]
 
**使用者:[[岩崎好孝]]
*フォーマット
+
*[[フォーマット]]
 
**[[スタンダード]]([[第6版]]+[[マスクス・ブロック]]+[[インベイジョン]])
 
**[[スタンダード]]([[第6版]]+[[マスクス・ブロック]]+[[インベイジョン]])
  
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
|-
 
|-
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ
+
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
 
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
 
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
 
|-
 
|-
86行: 77行:
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[[黒赤コントロール]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
 +
 +
[[Category:黒赤デッキ|たあほしよおくる]]
 +
[[Category:コントロールデッキ|たあほしよおくる]]
 +
[[Category:黒赤コントロールデッキ|たあほしよおくる]]
 +
[[Category:マスクス・ブロックを含むスタンダードデッキ|たあほしよおくる]]
 +
[[Category:インベイジョン・ブロックを含むスタンダードデッキ|たあほしよおくる]]

2021年2月25日 (木) 22:52時点における最新版

ターボジョークル(Turbo Jokul)は、ジョークルホープス/Jokulhaups冥界のスピリット/Nether Spiritキーカードとした黒赤マス・デストラクションコントロールデッキ。2枚のキーカードの名前からネザー・ジョークル(Nether Jokul)とも呼ばれる。

[編集] 概要


Jokulhaups / ジョークルホープス (4)(赤)(赤)
ソーサリー

すべてのアーティファクトと、すべてのクリーチャーと、すべての土地を破壊する。それらは再生できない。



Nether Spirit / 冥界のスピリット (1)(黒)(黒)
クリーチャー — スピリット(Spirit)

あなたのアップキープの開始時に、冥界のスピリットがあなたの墓地にある唯一のクリーチャー・カードである場合、あなたは冥界のスピリットを戦場に戻してもよい。

2/2

基本的な動きは、戦場冥界のスピリット/Nether Spiritを1体だけ召喚して対戦相手攻撃をしのぎ、対戦相手のパーマネントが増えて不利になってきたらジョークルホープス/Jokulhaups戦場リセット。その際、自分の墓地に1体しかない冥界のスピリットだけは戦場に戻るため、対戦相手が体勢を立て直すまでにより多くのダメージ与えることができるのが特徴。ジョークルホープスで無人となった荒野を冥界のスピリットが唯一駆けていく爽快感に、魅了されたプレイヤーも少なくない。

ほとんどの土地サクリファイスランドなので、3~4枚の土地でジョークルホープスや抹消/Obliterate唱えることができる。どうせ破壊される予定なので、生け贄に捧げてもまったく問題にならないというコンセプト。デッキの半分が土地、さらにその大半がサクリファイスランドという狂気じみたマナ基盤は、初出時には大きな注目を集めた。サクリファイスランドは、ウルザの激怒/Urza's Rageキッカーしてとどめとして唱えるのにも役立つ。

The Finals00初出時は全くのメタ外だったこともあり、好成績を残した。これは、同大会はいデッキが多かったため、抹消が非常に効果的だったことも大きな要因。ただしビートダウンに対しては、リセットを複数回唱えなければならない場合もあり、引きが重要になる。

第7版でジョークルホープスが再録されなかったため、自然に衰退。以降も抹消でリセットを狙うターボ抹消インベイジョン・ブロック構築などで一部存在したが、大きな結果は残していない。その後、リセットボタンからフィニッシャーに繋げるというコンセプトは、オデッセイ・ブロック参入後にターボバランスへ受け継がれた。

  • ネザーゴーとのマッチアップでは、一度互いに冥界のスピリットが出てしまうとなかなか勝負がつかない。この場合、ほぼ死体焼却/Cremate合戦になったりもする。ただそれでも、リカバリーの速さとウルザの激怒の分、こちらに分があるといえる。
  • 過去には、マナ加速は無いものの似たようなコンセプトとしてブリンキィ・ホープスがあった。冥界のスピリットの替わりはIvory Gargoyleが勤めた。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60) サイドボード
クリーチャー (4) 4 非業の死/Perish
4 冥界のスピリット/Nether Spirit 3 夜の戦慄/Dread of Night
呪文 (26) 3 死体焼却/Cremate
4 ジョークルホープス/Jokulhaups 2 血の誓い/Blood Oath
4 抹消/Obliterate 1 ウルザの激怒/Urza's Rage
3 ウルザの激怒/Urza's Rage 1 シヴの収穫/Shivan Harvest
3 吸血の教示者/Vampiric Tutor 1 双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon
1 死体焼却/Cremate
2 焦熱の溶岩/Scorching Lava
2 落盤/Cave-In
4 炎の印章/Seal of Fire
3 サーボの網/Tsabo's Web
土地 (30)
4 ドワーフ都市の廃墟/Dwarven Ruins
4 硫黄泉/Sulfurous Springs
4 漆黒の要塞/Ebon Stronghold
4 泥炭の沼地/Peat Bog
4 鋭き砂岩/Sandstone Needle
4 地熱の割れ目/Geothermal Crevice
4 硫黄孔/Sulfur Vent
2 水晶鉱脈/Crystal Vein

[編集] 参考

QR Code.gif