宝捕り/Treasure Nabber

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[[統率者2018]]で登場した、[[対戦相手]]から[[マナ]][[アーティファクト]]を無理やり借りてくる[[ゴブリン]]。
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[[対戦相手]][[アーティファクト]][[マナ能力]][[起動]]するたび、それを期限付きで奪い取る[[ゴブリン]]。
  
[[統率者戦]]では序盤の動きとしてアーティファクトによる[[マナ加速]]を狙う[[プレイヤー]]が少なくないため、これを置いておくだけでマナ源がどんどん集まってくることになる。
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[[統率者戦]]向けにデザインされた[[カード]]の一つ。統率者戦では、序盤の動きとして[[マナ・アーティファクト]]による[[マナ加速]]を行うのが定石と言ってもよく、[[多人数戦]]であることも相まって、通常の[[フォーマット]]ではまず見られない量のマナ・アーティファクトが[[戦場]]に並ぶ。これを出しておくだけで各[[対戦相手]]のそれら[[マナ基盤]]を[[あなた|自分]]も使えるようになるため、爆発的なマナ加速(あるいはそれらの使用の抑止)が期待できる。タダで借りるだけでも儲けものだが、例によって[[クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks]]や[[屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant]]といった[[サクり台]]で使い潰してしまってもよい。
自分の[[ターン]]終了時には返してしまうが、タダでレンタルできるだけ儲けものだろう。もちろん、[[クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks]]や[[屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant]]などでそのまま使い潰してしまうのも一興である。
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また、アーティファクトを[[アンタップ]]しての[[無限マナ]]や、伸ばしたマナを足掛かりに[[追加ターン]][[呪文]]連打を狙うような[[デッキ]]に対しては、強烈な妨害力を発揮する。
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[[エターナル]]でも使用可能であるが、前述の通り統率者戦で使ってこそ輝く[[カード]]なので出番は限られる。[[SoloMoxen]]が使える[[ヴィンテージ]]では活躍に期待できるものの、恒久的に奪える[[ダク・フェイデン/Dack Fayden]]が同[[マナ・コスト]]に存在するのが逆風。
  
一方、一度使うと[[コスト]]を払わない限りアンタップしない[[魔力の櫃/Mana Vault]]などの[[カード]]が相手だと利益が薄い。
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*[[ゴブリンの騎兵隊/Goblin Cavaliers]]の[[上位互換]]の一つ。
同じ統率者2018にて登場した[[切望の宝石/Coveted Jewel]]はこの効果で[[コントロール]]を得ても[[ドロー]]ができないばかりか、むしろ他の[[プレイヤー]]に自身を[[攻撃]]する口実すら与えてしまうため、デメリットとなりかねない。
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*[[アンタップ]]手段を経由しての[[無限マナ]][[コンボ]]などの対策にもなる……かと思いきや、それらアンタップ手段は[[インスタント・タイミング]]で起動できることがほとんどなので、基本的に対策手段にはならない。[[時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage]]など、[[ソーサリー・タイミング]]のアクションが含まれるものなら妨害できる。
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*[[魔力の櫃/Mana Vault]]など、自然にアンタップしないものは奪っても旨味が少ない。
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*{{Gatherer|id=450923}}では[[太陽の指輪/Sol Ring]]({{Gatherer|id=452417}})が盗まれている。
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==ルール==
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*[[誘発条件]]は、[[マナを引き出す目的でタップする]]を参照。
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**各種マナ・アーティファクトに限らず、[[アーティファクト・土地]]はもちろん、何らかの[[効果]]でアーティファクト化された[[マナ・クリーチャー]]なども奪える。
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**[[即席]]で[[タップ]]されたアーティファクトは奪えない。即席は[[コスト]]の[[支払う|支払い]]方を変更しているだけで、アーティファクトに[[マナ能力]]を与えているのではない。
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*複数のプレイヤーがこれを[[コントロール]]していると、非常にややこしいことになる。
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**例えば、プレイヤーBとCがそれぞれ宝捕りをコントロールしていて、プレイヤーAが自分の[[ターン]]にマナ・アーティファクトを使った場合、B、Cの宝捕りの能力がそれぞれ誘発する。[[APNAP順]]により能力の[[解決]]順はC→Bになるため、最終的にBが自分の[[ターン終了時まで]]アーティファクトをコントロールし、Bのコントロール変更効果が終了し次第、Cが自身のターン終了時までコントロールする。しかしBやCが奪ったマナ・アーティファクトを使用すれば互いの宝捕りによって奪われるため、今誰がコントロールしており、どの[[継続的効果]]が適用されているのかきちんと把握する必要がある。
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==[[フレイバー・テキスト]]==
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{{フレイバーテキスト|とったらかえすの決まりは、ぴかぴかを求める高貴な者全員が遵守している。}}
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{{フレイバーテキスト|The Law of Givesies Backsies is respected by every noble pursuer of shiny things.}}
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givesies backsiesとは、鬼ごっこで「鬼にタッチされた直後にタッチし返す」こと。通常はNo givesies backsies.でそのようなことを禁止する文脈で使われる。これを踏まえると「盗られたら盗り返す」「やられたらやり返す」という訳の方が適切ではあるが、ゴブリンの決まりなのであえて言葉足らずに訳されているのかもしれない。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:統率者2018]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:統率者2018]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:統率者マスターズ]] - [[レア]]

2023年7月25日 (火) 01:30時点における最新版


Treasure Nabber / 宝捕り (2)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) ならず者(Rogue)

対戦相手がマナを引き出す目的でアーティファクトを1つタップするたび、あなたの次のターン終了時まで、そのアーティファクトのコントロールを得る。

3/2

対戦相手アーティファクトマナ能力起動するたび、それを期限付きで奪い取るゴブリン

統率者戦向けにデザインされたカードの一つ。統率者戦では、序盤の動きとしてマナ・アーティファクトによるマナ加速を行うのが定石と言ってもよく、多人数戦であることも相まって、通常のフォーマットではまず見られない量のマナ・アーティファクトが戦場に並ぶ。これを出しておくだけで各対戦相手のそれらマナ基盤自分も使えるようになるため、爆発的なマナ加速(あるいはそれらの使用の抑止)が期待できる。タダで借りるだけでも儲けものだが、例によってクラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savantといったサクり台で使い潰してしまってもよい。

エターナルでも使用可能であるが、前述の通り統率者戦で使ってこそ輝くカードなので出番は限られる。SoloMoxenが使えるヴィンテージでは活躍に期待できるものの、恒久的に奪えるダク・フェイデン/Dack Faydenが同マナ・コストに存在するのが逆風。

[編集] ルール

  • 誘発条件は、マナを引き出す目的でタップするを参照。
  • 複数のプレイヤーがこれをコントロールしていると、非常にややこしいことになる。
    • 例えば、プレイヤーBとCがそれぞれ宝捕りをコントロールしていて、プレイヤーAが自分のターンにマナ・アーティファクトを使った場合、B、Cの宝捕りの能力がそれぞれ誘発する。APNAP順により能力の解決順はC→Bになるため、最終的にBが自分のターン終了時までアーティファクトをコントロールし、Bのコントロール変更効果が終了し次第、Cが自身のターン終了時までコントロールする。しかしBやCが奪ったマナ・アーティファクトを使用すれば互いの宝捕りによって奪われるため、今誰がコントロールしており、どの継続的効果が適用されているのかきちんと把握する必要がある。

[編集] フレイバー・テキスト

とったらかえすの決まりは、ぴかぴかを求める高貴な者全員が遵守している。
The Law of Givesies Backsies is respected by every noble pursuer of shiny things.

givesies backsiesとは、鬼ごっこで「鬼にタッチされた直後にタッチし返す」こと。通常はNo givesies backsies.でそのようなことを禁止する文脈で使われる。これを踏まえると「盗られたら盗り返す」「やられたらやり返す」という訳の方が適切ではあるが、ゴブリンの決まりなのであえて言葉足らずに訳されているのかもしれない。

[編集] 参考

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