火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu

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1970年1月1日 (木) 09:00時点における (トーク)による版
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Flametongue Kavu / 火炎舌のカヴー (3)(赤)
クリーチャー — カヴー(Kavu)

火炎舌のカヴーが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。火炎舌のカヴーは、それに4点のダメージを与える。

4/2

カヴーの中でも1、2を争う強力種。 インベイジョン・ブロック現役時代に、おそらくカードでもっとも使われたカード。 このカードのおかげで、タフネス4のクリーチャー、特にフィニッシャーとして用いられるクリーチャーは、軒並みトーナメントから姿を消す羽目になってしまった。

多色化を推奨するカードが多く含まれる当環境下で、赤タッチで簡単に投入可能なこのカードとの遭遇頻度は半端ではなく、厄介なスピリット/Troublesome Spirit大気の精霊/Air Elementalなどは、文字通りいい的と化してしまったのである。 今では誰もが認める優秀クリーチャー稲妻の天使/Lightning Angelも、当時はこのカードによって完全に脇役に追いやられてしまっていた。

クリーチャーにもプレイヤーにも撃てる4点火力電撃破/Lightning Blastが4マナインスタントであることを考えると、クリーチャー限定4点火力のソーサリーはおそらく赤を含む2〜3マナが相場。 つまりこのカードは、無色1〜2マナの4/2クリーチャーという、冗談にしか聞こえないオマケがついていることになる。 ネクラタル/Nekrataal等と比較すれば、いかにコスト・パフォーマンスに優れるかがこれだけでも分かるだろう。 ちなみに、赤の4/2バニラにはヴィーアシーノの戦士/Viashino Warriorがいるが、これもコストは(3)(赤)。 この視点からすると、クリーチャーのオマケに0マナ4点火力が付いてきたとも言える。

多色推奨のブロック単色のカードがぶっ壊れているというのも皮肉なものだが、簡単にアドバンテージが取れてフィニッシャーにもなれるというその強力さから、ほとんどこれのためだけに赤をタッチするデッキまで現れたほど。 そういう意味では、多色化に一役買ったと言えなくも無い。

デメリットとしては、にクリーチャーが1体もいないときに場に出すと自分自身を対象にせざるを得ないので、結果として、出てもすぐに死んでしまうことが挙げられる。 もっとも、他にクリーチャーがいないなら出さなければいいわけで、これはほとんどデメリットと言えないし、「クリーチャー戦主体の環境」を標榜したインベイジョン・ブロックを含む環境では、出しどころに困ることはほとんど無かったと言って良い。 パワーが4あるので、ノンクリーチャーデッキ相手でも、自らのマナ・クリーチャーなどを焼きながら場に出す程度で十分な性能である。

その後、やはり再録で盛り上がったセンギアの吸血鬼/Sengir Vampireも彼女と同じ道をたどることになる。

  • その明らかにおかしいカードパワーから、印刷ミスではないかという噂すらある。

イラストフレイバー・テキストからすると、当初は飛行持ちだけを対象にするようなデザインだったのかもしれない。 その場合、いかづち/Thunderbolt内蔵のクリーチャーと考えることができる。 かつては赤にも散見された対空火力であるが、現在では緑特有の役割となっている。 いかづち内蔵のつもりでデザインしたものが、色役割の変更を受けて、慌ててその制限を外してしまったのかもしれない。

鶴田慶之氏曰く、「プレイヤーにはダメージが入らない」からだそうな。もしプレイヤーにダメージが入っていたら……。

参考

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