移植

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=移植/Graft=
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{{情報ボックス/キーワード能力
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|名前=移植
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|英名=Graft
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|種別=[[常在型能力]]、[[誘発型能力]]
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|登場セット=[[ディセンション]]<br />[[未来予知]]
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|リーガル=legal
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'''移植'''(いしょく)/''Graft''は、[[ディセンション]]で[[シミック連合/The Simic Combine|シミック]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]([[緑]]と[[青]])に割り当てられた[[キーワード能力]]。[[未来予知]]で1枚のみ再登場した。これを持つ[[パーマネント]]が[[戦場に出る]]際に機能する[[常在型能力]]([[置換効果]])と、他のクリーチャーが戦場に出るたびに機能する[[誘発型能力]]からなる。
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{{#card:Helium Squirter}}
 
{{#card:Helium Squirter}}
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{{#card:Llanowar Reborn}}
  
[[ラヴニカ・ブロック]]で[[シミック連合/The Simic Combine|シミック]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]([[緑]]と[[青]])に割り当てられた[[キーワード能力]]。
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==定義==
移植は、それを持つ[[クリーチャー]]が[[場]]に出るに際して[[+1/+1カウンター]]を与える[[置換効果]]と、他のクリーチャーが場に出たときに、+1/+1カウンターの移動を許可する[[誘発型能力]]からなる。
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'''移植''' N/''Graft'' Nは以下の2つの能力からなる。
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*このパーマネントは、N個の[[+1/+1カウンター]]が置かれた状態で戦場に出る。(常在型能力)
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*他のクリーチャーが戦場に出るたび、このパーマネントの上に+1/+1カウンターがある場合、[[あなた]]はこのパーマネントの上の+1/+1カウンターを1個、そのクリーチャーの上に移動してもよい。(誘発型能力)
  
「移植 N/Graft N」は
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==解説==
*この[[パーマネント]]は、N個の+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。(置換効果)
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===ルール===
*他のクリーチャーが場に出るたび、このパーマネントの上に+1/+1カウンターがある場合、[[あなた]]はこのパーマネントの上の+1/+1カウンターを1個、そのクリーチャーの上に移動してもよい。(誘発型能力)
+
*他のクリーチャーが戦場に出たとき、[[戦場]]のすべての移植能力が[[誘発]]し、その各能力の[[解決]]ごとにカウンターを動かすかどうかを決める。これにより、戦場に出たクリーチャーが複数の+1/+1カウンターを受け取ることもある。
 
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*移動する+1/+1カウンターは、移植以外の[[効果]]によって置かれたものでもよい。+1/+1カウンター以外のカウンターは、移植では移動できない。
を意味する。
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クリーチャーが場に出たとき、場のすべての移植能力が[[誘発]]し、その各能力[[解決]]ごとにカウンターを動かすかどうかを決める。
+
これにより、場に出たクリーチャーが複数の+1/+1カウンターを受け取ることもある。
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*移植は[[スパイク]]や[[接合]]がモデルになっていると思われる。
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ただし、接合と違い[[対象]]を取らない。[[アンタッチャブル|対象にならない]]クリーチャーや[[プロテクション]]を持つクリーチャーにも+1/+1カウンターを移動できる。
+
*移動する+1/+1カウンターは、移植以外の[[効果]]によって置かれたものでも良い。+1/+1カウンター以外のカウンターは、移植では移動できない。
+
 
*移植の誘発型能力は、他の[[プレイヤー]]のクリーチャーの上にも+1/+1カウンターを移動できる。
 
*移植の誘発型能力は、他の[[プレイヤー]]のクリーチャーの上にも+1/+1カウンターを移動できる。
*移植を持つパーマネントがクリーチャーでなくなっていても能力は誘発し、+1/+1カウンターを移動できる。
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*移植を持つパーマネントがクリーチャーでない場合にも能力は誘発し、+1/+1カウンターを移動できる。
 
*移植を持ち+1/+1カウンターが載っていないパーマネントがいた場合、[[if節ルール]]によりその移植能力は誘発しない。
 
*移植を持ち+1/+1カウンターが載っていないパーマネントがいた場合、[[if節ルール]]によりその移植能力は誘発しない。
*移植を持つクリーチャーと他のクリーチャーが同時に場に出た場合も、移植能力は誘発する。
+
*移植を持つクリーチャーと他のクリーチャーが同時に戦場に出た場合も、移植能力は誘発する。
 
+
現在存在する移植を持つクリーチャーはすべて[[ミュータント]]で、0/0クリーチャーである。
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上に乗っている+1/+1カウンターが無くなった場合、通常は[[状況起因効果]]で墓地に置かれる。
+
 
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また移植を持つクリーチャーの多くは、+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーを対象とする[[起動型能力]]を持つ。
+
対象のクリーチャーが移植を持っているかどうかや、上に乗っている+1/+1カウンターの個数は関係ない。+1/+1カウンターさえ乗っていれば自分自身も対象にできる。
+
  
*起動型能力の対象が、能力の[[解決]]前にすべての+1/+1カウンターを失った場合、能力は不適正な対象により[[打ち消し|打ち消され]]る。
+
===その他===
*対象となったクリーチャーが、能力の解決後にすべての+1/+1カウンターを失っても、それは能力により与えられたボーナスを失わない。
+
*シミック連合の指導者[[シミックの幻想家、モミール・ヴィグ/Momir Vig, Simic Visionary|モミール・ヴィグ/Momir Vig]]が開発した[[細胞質体/Cytoplast]]の性質を表した能力であり、ディセンションで登場した移植を持つクリーチャーはすべて[[ミュータント]]で[[P/T]]は0/0である。また、その多くは+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーを対象とする[[起動型能力]]を持つ。
<!-- -なぜか、別の[[ギルド/Guild|ギルド]]の能力である[[狂喜]]と相性が良い。
+
**起動型能力の対象が、能力の[[解決]]前にすべての+1/+1カウンターを失った場合、能力は[[対象不適正]]により[[立ち消え]]る。
↑狂喜と相性がいいのは厳密には移植ではなくて、「移植持ちの多くが+1/+1カウンター持ちを支援する能力も持つから」「狂喜持ちの多くがパワー参照系能力も持つから」ですよね -->
+
**対象となったクリーチャーが、能力の解決後にすべての+1/+1カウンターを失っても、それは能力により与えられたボーナスを失わない。
*基本的にはクリーチャーの持つ能力だが、[[未来予知]]において、クリーチャーでもないのに移植を持つ[[ラノワールの再生地/Llanowar Reborn|変な土地]]が登場してしまった。
+
*ディセンションではクリーチャーのみが持つ能力であったが、未来予知では移植を持つ[[土地]]の[[ラノワールの再生地/Llanowar Reborn]]が登場した。
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*似たメカニズムの先例として、[[スパイク]]や[[接合]]がある。
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*Graftという語には、「移植」のほかに「接ぎ木」、「不正利得」という意味もある。だが、[[不正利得/Ill-Gotten Gains]]の英語名はまた別。
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**参考までに、Graftedは「融合」と意訳され([[生体融合帽/Grafted Skullcap]][[融合する武具/Grafted Wargear]])、Grafterは「継ぐ者/継ぐもの」と訳されている(接ぐ、ではない。[[肉体を継ぐ者/Fleshgrafter]]と[[刻みを継ぐもの/Burr Grafter]])。{{WHISPER検索/カード名|Graft}}
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?cardname=&manacost=&manacost_sub=able&x_mode=&x_sub=&c_more=0&c_lt=e&c_gt=e&c_less=&multicolor=able&color_code=or&cardtext=%B0%DC%BF%A2&oracle=&type_code=or&subtype%5B%5D=&subtype_code=or&p_more=&p_less=&t_more=&t_less=&expan_code=or&illus%5B%5D=&illus_code=or&ruling=&flavortext=&order=cardname&sort=&format= 移植(Graft)で検索]
+
*{{WHISPER検索/カードテキスト|移植|移植(Graft)}}
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
  
===総合ルール===
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{{#cr:{{キーワード能力のCR番号|移植}}}}
{{#cr:502.54}}
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[[Category:キーワード能力|いしよく]]
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__NOTOC__

2018年5月1日 (火) 23:36時点における最新版

移植/Graft
種別 常在型能力誘発型能力
登場セット ディセンション
未来予知
CR CR:702.58

移植(いしょく)/Graftは、ディセンションシミックギルド)に割り当てられたキーワード能力未来予知で1枚のみ再登場した。これを持つパーマネント戦場に出る際に機能する常在型能力置換効果)と、他のクリーチャーが戦場に出るたびに機能する誘発型能力からなる。


Helium Squirter / ヘリウム噴射獣 (4)(青)
クリーチャー — ビースト(Beast) ミュータント(Mutant)

移植3(このクリーチャーは、その上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたはこのクリーチャーの上に置かれている+1/+1カウンターを1個、その上に移動してもよい。)
(1):+1/+1カウンターが置かれているクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで飛行を得る。

0/0


Llanowar Reborn / ラノワールの再生地
土地

ラノワールの再生地はタップ状態で戦場に出る。
(T):(緑)を加える。
移植1(この土地は、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたはこの土地の上に置かれている+1/+1カウンターを1個、その上に移動してもよい。)


[編集] 定義

移植 N/Graft Nは以下の2つの能力からなる。

  • このパーマネントは、N個の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。(常在型能力)
  • 他のクリーチャーが戦場に出るたび、このパーマネントの上に+1/+1カウンターがある場合、あなたはこのパーマネントの上の+1/+1カウンターを1個、そのクリーチャーの上に移動してもよい。(誘発型能力)

[編集] 解説

[編集] ルール

  • 他のクリーチャーが戦場に出たとき、戦場のすべての移植能力が誘発し、その各能力の解決ごとにカウンターを動かすかどうかを決める。これにより、戦場に出たクリーチャーが複数の+1/+1カウンターを受け取ることもある。
  • 移動する+1/+1カウンターは、移植以外の効果によって置かれたものでもよい。+1/+1カウンター以外のカウンターは、移植では移動できない。
  • 移植の誘発型能力は、他のプレイヤーのクリーチャーの上にも+1/+1カウンターを移動できる。
  • 移植を持つパーマネントがクリーチャーでない場合にも能力は誘発し、+1/+1カウンターを移動できる。
  • 移植を持ち+1/+1カウンターが載っていないパーマネントがいた場合、if節ルールによりその移植能力は誘発しない。
  • 移植を持つクリーチャーと他のクリーチャーが同時に戦場に出た場合も、移植能力は誘発する。

[編集] その他

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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