羽ばたき飛行機械/Ornithopter

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==その他==
 
==その他==
 
*0マナで戦場に留まり攻撃に参加できる[[アーティファクト・クリーチャー]]は、他には[[ビジョンズ]]で登場した[[ファイレクシアの歩行機械/Phyrexian Walker]](0/3)と、[[ミラディンの傷跡]]で登場した[[メムナイト/Memnite]](1/1)のみ。それらと比べ、羽ばたき飛行機械は飛行持ちなのが強みである。
 
*0マナで戦場に留まり攻撃に参加できる[[アーティファクト・クリーチャー]]は、他には[[ビジョンズ]]で登場した[[ファイレクシアの歩行機械/Phyrexian Walker]](0/3)と、[[ミラディンの傷跡]]で登場した[[メムナイト/Memnite]](1/1)のみ。それらと比べ、羽ばたき飛行機械は飛行持ちなのが強みである。
*初出のアンティキティーから[[霊気紛争]]まで、計12回([[Kaladesh Inventions]]も含めれば13回)もの収録回数記録を持っている。そのため、6種類の[[フレイバー・テキスト]](※下記参照)と、5種類の[[絵|イラスト]]({{Gatherer|id=1016|イラスト1}}/{{Gatherer|id=46016|イラスト2}}/{{Gatherer|id=206331|イラスト3}}/{{Gatherer|id=423834|イラスト4}}/{{Gatherer|id=425813|イラスト5}})を持つ。[[基本セット]]で収録される際はイラストとフレイバー・テキストの組み合わせはバラバラであることが多い。
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*初出のアンティキティーから[[霊気紛争]]まで、計12回([[Kaladesh Inventions]]も含めれば13回)もの収録回数記録を持っている。そのため、6種類の[[フレイバー・テキスト]]([[#ストーリー|下記参照]])と、5種類の[[絵|イラスト]]({{Gatherer|id=1016|イラスト1}}/{{Gatherer|id=73779|2}}/{{Gatherer|id=226423|3}}/{{Gatherer|id=424938|4}}/{{Gatherer|id=425813|5}})を持つ。[[基本セット]]で収録される際はイラストとフレイバー・テキストの組み合わせはバラバラであることが多い。
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==関連カード==
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*[[極楽の羽ばたき飛行機械/Ornithopter of Paradise]] - [[極楽鳥/Birds of Paradise]]と合わせたような派生カード。([[モダンホライゾン2]])
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*[[ヨーティアの宣戦布告/Yotia Declares War]] - I章で同名・同性能の[[トークン]]を[[生成]]する[[先読]][[英雄譚]]。([[団結のドミナリア]])
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*[[市場の飛行機械職人/Emporium Thopterist]] - 羽ばたき飛行機械を[[創出]]できるカード。[[MTGアリーナ]]専用。([[アルケミー:カルロフ邸]])
  
 
==ストーリー==
 
==ストーリー==
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{{フレイバーテキスト|スラン帝国の遺物の改良を任せていただき、これほど光栄なことはありません。この業績によって、わたしの名が歴史の片隅に残ることになれば、それは望外の幸せ。| 徒弟時代のウルザ|[[第5版]]}}
 
{{フレイバーテキスト|スラン帝国の遺物の改良を任せていただき、これほど光栄なことはありません。この業績によって、わたしの名が歴史の片隅に残ることになれば、それは望外の幸せ。| 徒弟時代のウルザ|[[第5版]]}}
  
:それから約40年後のAR55年、[[兄弟戦争]]の時代にも「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」は登場している。[[横風/Crosswinds]]の{{Gatherer|id=5668}}とフレイバー・テキストにて、ウルザの息子の[[ハービン/Harbin]]の操縦する「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」が登場している。
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{{フレイバーテキスト|「ウルザの創意工夫がなければ、翼は自重を持ち上げられなかった。ミシュラの勇気がなければ、我々が機械の真価を知ることはなかった。これが二人の情に訴え、手を取り合う機会が増えるといいのだが。」| トカシアの日記|[[兄弟戦争]]旧枠版アーティファクト}}
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:それから約40年後のAR55年、[[兄弟戦争/Brothers' War]]の時代にも「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」は登場している。[[横風/Crosswinds]]の{{Gatherer|id=5668}}とフレイバー・テキストにて、ウルザの息子の[[ハービン/Harbin]]の操縦する「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」が登場している。
 
{{フレイバーテキスト|ハービンの羽ばたき飛行機械は嵐の中に2日間閉じこめられた。空が晴けてみると、見えるのは木々の地平線だけだった。||横風/Crosswinds}}
 
{{フレイバーテキスト|ハービンの羽ばたき飛行機械は嵐の中に2日間閉じこめられた。空が晴けてみると、見えるのは木々の地平線だけだった。||横風/Crosswinds}}
  
 
:また、[[アイスエイジ|氷河期時代]](AR450年~AR2934年)の末期に生きた機械魔術師/Machinist・[[アーカム・ダグスン/Arcum Dagsson]]に作られたアーティファクト、[[鯨骨の滑空機/Whalebone Glider]]のフレイバー・テキスト中にも「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」の名前が登場する。
 
:また、[[アイスエイジ|氷河期時代]](AR450年~AR2934年)の末期に生きた機械魔術師/Machinist・[[アーカム・ダグスン/Arcum Dagsson]]に作られたアーティファクト、[[鯨骨の滑空機/Whalebone Glider]]のフレイバー・テキスト中にも「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」の名前が登場する。
{{フレイバーテキスト|確かにこれは羽ばたき飛行機械じゃないが、私だってウルザじゃない。|ソルデヴィの機械技師、アーカム・ダグソン|鯨骨の滑空機/Whalebone Glider}}
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{{フレイバーテキスト|確かにこれは羽ばたき飛行機械じゃないが、私だってウルザじゃない。|[[ソルデヴ/Soldev|ソルデヴィ]]の機械技師、アーカム・ダグソン|鯨骨の滑空機/Whalebone Glider}}
  
 
;[[ミラディン/Mirrodin]]
 
;[[ミラディン/Mirrodin]]
:金属次元ミラディンにも存在する。これと上記のドミナリアの飛行機械との関係は不明であるものの、ミラディンの成り立ちを思えば何らかの繋がりはあるかもしれない([[カーン/Karn]]や[[ヨーティアの兵/Yotian Soldier]]のページも参照)。だが[[フレイバー・テキスト]]によれば、それとは無関係にミラディンで独自に発明されたものであるらしい。多元宇宙全体でみれば比較的ありふれた機械なのだろう。
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:金属次元ミラディンにも存在する。これと上記のドミナリアの飛行機械との関係は不明であるものの、ミラディンの成り立ちを思えば何らかの繋がりはあるかもしれない([[カーン/Karn]]や[[ヨーティアの兵/Yotian Soldier]]の項も参照)。だが[[フレイバー・テキスト]]によれば、それとは無関係にミラディンで独自に発明されたものであるらしい。多元宇宙全体でみれば比較的ありふれた機械なのだろう。
  
 
{{フレイバーテキスト|時代や次元や種族にかかわらず、発展途上の工匠というものは必ず羽ばたき飛行機械を発明するものだ。||[[ミラディン]]}}
 
{{フレイバーテキスト|時代や次元や種族にかかわらず、発展途上の工匠というものは必ず羽ばたき飛行機械を発明するものだ。||[[ミラディン]]}}
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:[[霊気/Aether]]による発展が目覚ましいこの次元でも、羽ばたき飛行機械はごくありふれた存在として[[ギラプール/Ghirapur]]の街を飛び回る。時には広大な都市を翔る運送手段、もしくは密かに暗躍する諜報網の一端、あるいは純真な子供たちの遊び道具として。
 
:[[霊気/Aether]]による発展が目覚ましいこの次元でも、羽ばたき飛行機械はごくありふれた存在として[[ギラプール/Ghirapur]]の街を飛び回る。時には広大な都市を翔る運送手段、もしくは密かに暗躍する諜報網の一端、あるいは純真な子供たちの遊び道具として。
  
{{フレイバーテキスト|「私たちが何のために戦っているのか知りたいというの?あの子の驚いた顔を見てごらんなさい。」|ピア・ナラー|[[霊気紛争]]|}}
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{{フレイバーテキスト|「私たちが何のために戦っているのか知りたいというの?あの子の驚いた顔を見てごらんなさい。」|[[ピア・ナラー/Pia Nalaar (ストーリー)|ピア・ナラー]]|[[霊気紛争]]|}}
  
 
:改革派と領事府の摩擦が大きくなるにつれ、改革派の工作活動に悪用されうると見なされた様々なアーティファクトが工匠の手から没収された。およそ無害に見える羽ばたき飛行機械と言えども、その例外ではない。
 
:改革派と領事府の摩擦が大きくなるにつれ、改革派の工作活動に悪用されうると見なされた様々なアーティファクトが工匠の手から没収された。およそ無害に見える羽ばたき飛行機械と言えども、その例外ではない。
{{フレイバーテキスト|"Consider all confiscated items hostile until proven otherwise."|Confiscation directive|[[Kaladesh Inventions]]|}}
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{{フレイバーテキスト|"Consider all confiscated items hostile until proven otherwise."|Confiscation directive}}
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{{フレイバーテキスト|「没収した物品はすべて、確証のない限り敵意あるものと見なすこと。」|没収指示書|[[Kaladesh Inventions]]、和訳は日本語版[[MTGアリーナ]]より|}}
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/444 Ornithopters!] ([[Daily MTG]]、Magic Arcana、英語)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/ornithopters-2010-05-06 Ornithopters!](Arcana [[2010年]]5月6日 [[Monty Ashley]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/aether-way-part-3-2017-01-30 Aether Way, Part 3]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018284/ 霊気の道 その3](Making Magic [[2017年]]1月30日 Mark Rosewater著)
 
*[[0マナカード]]
 
*[[0マナカード]]
 
*[[カード個別評価:霊気紛争]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:霊気紛争]] - [[アンコモン]]
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*[[カード個別評価:第4版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:リバイズド・エディション]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:リバイズド・エディション]] - [[アンコモン]]
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*[[カード個別評価:ドミナリア・リマスター]] - [[コモン]]
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*[[カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー1]] - [[アンコモン]]
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*[[カード個別評価:カラデシュリマスター]] - [[アンコモン]]
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*[[カード個別評価:兄弟戦争旧枠版アーティファクト]] - [[アンコモン]]
 
*[[Kaladesh Inventions]]
 
*[[Kaladesh Inventions]]
 
__NOTOC__
 
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2024年3月8日 (金) 00:44時点における版


Ornithopter / 羽ばたき飛行機械 (0)
アーティファクト クリーチャー — 飛行機械(Thopter)

飛行

0/2

アンティキティー初出のアーティファクト・クリーチャークリーチャーである0マナアーティファクトの代名詞ともいえる。

タフネスが2あるのでパワー1の飛行クリーチャーを止めることができる。パワーは0だが、回避能力を持っているので、パワーを上げる手段と組み合わせれば、強力なアタッカーになれる。

利用

クリーチャーでもアーティファクトでもあり、何より0マナであるため、昔からいろいろなコンボデッキやアーティファクト主体のデッキで採用されてきた。以下は利用方法の一例。

  1. アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar生け贄に捧げ永劫の輪廻/Enduring Renewalで手札に戻してを繰り返し無限マナ
  2. 卑怯/Cowardice手甲/Shuko無限サイクル。あとはストームでも。
  3. 唱えた後に撤収/Retractしてまた唱えなおしてストームを稼ぐ。
  4. クリーチャーもしくはアーティファクトが戦場に出るたび誘発する能力を持つカードと組み合わせる。

コンボパーツとしてではなく、単純に軽量フライヤーとして採用される例もある。特にアーティファクト・クリーチャーであることを活かせるデッキ、例えばミラディン再録時の親和デッキ基本セット2011再録時の白単鍛えられた鋼などでの活躍が顕著だが、アーティファクトのシナジーを得られないデッキでもしばしば使われる(忍術を多用するエラヨウ忍者など)。

その他

関連カード

ストーリー

羽ばたき飛行機械/Ornithopterは最もシンプルな設計の飛行機械多元宇宙/Multiverseのいくつもの次元/Planeで存在を確認できる。

ドミナリア/Dominaria
遥か大昔のドミナリアに存在した古代スラン/Thran文明が残した遺物のひとつとして登場。栄華を誇ったスラン文明の時代に数多く作られたであろうこの飛行機械の内の一つがAR16年頃、キャラバン隊によって発掘される。発掘されたこの飛行機械は、数千年の時を超えてなお運良く良好な状態であった。その後、キャラバン隊のキャンプにいたウルザ/Urzaらの手によって修理・復元されたこの飛行機械は、ウルザ、ミシュラ/Mishraトカシア/Tocasiaの3人を、かつてスラン帝国の首都ハルシオン/Halcyonだった遺跡コイロスの洞窟/Caves of Koilosへと導いた。
多くの学者が信じる説によれば、この羽ばたき飛行機械こそ、ウルザが機械生命に挑戦した最初の試みの結果であるという。恐らく、トカシアの見習いであった青年時代に作られたのだろう。
(出典:第4版
スラン帝国の遺物の改良を任せていただき、これほど光栄なことはありません。この業績によって、わたしの名が歴史の片隅に残ることになれば、それは望外の幸せ。
徒弟時代のウルザ

(出典:第5版
「ウルザの創意工夫がなければ、翼は自重を持ち上げられなかった。ミシュラの勇気がなければ、我々が機械の真価を知ることはなかった。これが二人の情に訴え、手を取り合う機会が増えるといいのだが。」
トカシアの日記

(出典:兄弟戦争旧枠版アーティファクト)
それから約40年後のAR55年、兄弟戦争/Brothers' Warの時代にも「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」は登場している。横風/Crosswindsイラストとフレイバー・テキストにて、ウルザの息子のハービン/Harbinの操縦する「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」が登場している。
ハービンの羽ばたき飛行機械は嵐の中に2日間閉じこめられた。空が晴けてみると、見えるのは木々の地平線だけだった。
(出典:横風/Crosswinds)
また、氷河期時代(AR450年~AR2934年)の末期に生きた機械魔術師/Machinist・アーカム・ダグスン/Arcum Dagssonに作られたアーティファクト、鯨骨の滑空機/Whalebone Gliderのフレイバー・テキスト中にも「羽ばたき飛行機械/Ornithopter」の名前が登場する。
確かにこれは羽ばたき飛行機械じゃないが、私だってウルザじゃない。
ソルデヴィの機械技師、アーカム・ダグソン

(出典:鯨骨の滑空機/Whalebone Glider)
ミラディン/Mirrodin
金属次元ミラディンにも存在する。これと上記のドミナリアの飛行機械との関係は不明であるものの、ミラディンの成り立ちを思えば何らかの繋がりはあるかもしれない(カーン/Karnヨーティアの兵/Yotian Soldierの項も参照)。だがフレイバー・テキストによれば、それとは無関係にミラディンで独自に発明されたものであるらしい。多元宇宙全体でみれば比較的ありふれた機械なのだろう。
時代や次元や種族にかかわらず、発展途上の工匠というものは必ず羽ばたき飛行機械を発明するものだ。
(出典:ミラディン
フィオーラ/Fiora
機械じかけの構築物が生活に密着しているこの次元では、羽ばたき飛行機械の存在は特別なものではない。高層都市パリアノ/Paliano随一の発明家であるムッツィオ/Muzzioへの弟子入りを志す工匠の卵にとっては、飛行機械はさながら試験の答案用紙といった扱いなのだ。
年に一度、工匠ムッツィオの弟子となることを希望する者たちの作り出した飛行機械がパリアノ上空を埋め尽くす。
(出典:基本セット2015
カラデシュ/Kaladesh
霊気/Aetherによる発展が目覚ましいこの次元でも、羽ばたき飛行機械はごくありふれた存在としてギラプール/Ghirapurの街を飛び回る。時には広大な都市を翔る運送手段、もしくは密かに暗躍する諜報網の一端、あるいは純真な子供たちの遊び道具として。
「私たちが何のために戦っているのか知りたいというの?あの子の驚いた顔を見てごらんなさい。」

(出典:霊気紛争
改革派と領事府の摩擦が大きくなるにつれ、改革派の工作活動に悪用されうると見なされた様々なアーティファクトが工匠の手から没収された。およそ無害に見える羽ばたき飛行機械と言えども、その例外ではない。
"Consider all confiscated items hostile until proven otherwise."
Confiscation directive
「没収した物品はすべて、確証のない限り敵意あるものと見なすこと。」
没収指示書

(出典:Kaladesh Inventions、和訳は日本語版MTGアリーナより)

参考

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