貢納

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貢納/Tribute
種別 常在型能力
登場セット 神々の軍勢
CR CR:702.104

貢納(こうのう)/Tributeは、神々の軍勢で制定されたキーワード能力。これを持つクリーチャー戦場に出る際に機能する常在型能力である。


Pharagax Giant / ファラガックスの巨人 (4)(赤)
クリーチャー — 巨人(Giant)

貢納2(このクリーチャーが戦場に出るに際し、あなたの望む対戦相手1人はこれの上に+1/+1カウンターを2個置いてもよい。)
ファラガックスの巨人が戦場に出たとき、貢納が支払われていない場合、ファラガックスの巨人は各対戦相手にそれぞれ5点のダメージを与える。

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定義

貢納N/Tribute Nは「このクリーチャーが戦場に出るに際し、対戦相手1人を選ぶ。そのプレイヤーはこのクリーチャーを、+1/+1カウンターが追加でN個置かれた状態で戦場に出してよい。」を意味する。

貢納を持つオブジェクトは、「貢納が支払われていない場合」に働く誘発型能力を持つ。貢納能力によって選ばれた対戦相手が、クリーチャーの貢納能力が指定する+1/+1カウンターを置かないでクリーチャーを戦場に出した場合、この条件が真であることになる。

解説

神々の軍勢で追加されたキーワード能力。人々に”捧げ物”を要求するテーロス/Therosの怪物達を表している。

「クリーチャーの恒久的強化か能力の誘発かを選べ」と迫る、懲罰者カードの系譜に当たる能力。 ただし、貢納を支払うかを選択をする対戦相手を任意に選べるため、特に統率者戦のように「味方となりうる対戦相手」が存在するフォーマットでは懲罰者カードとはまた違った駆け引きを生む側面がある。

ルール

  • 貢納を支払うかどうか選択されるのは、そのクリーチャーが戦場に出る際である。その段階に入ったら、もうその呪文を打ち消すことはできない。
  • 貢納を支払ったかどうかをチェックする際には、貢納を支払うことを選んだかどうかのみが参照される。カウンターの数が変動したり、実際には1個も乗らなかったりしても、関係ない。
  • 貢納が支払われてない場合に働く誘発型能力はif節ルールが使われているので貢納が支払われている場合は誘発しない。

その他

伝統的な懲罰者カードの「ダメージを与える効果とそれ以外の効果がかけ離れすぎていたり、あなたが不利なときには最悪のトップデッキになってしまう」といった欠点を改良し、より興味深い選択肢と手堅いゲームプレイングを提供してくれる[1]よう、デベロップ・チームはそれぞれの選択のバランスを取るために尽力した[2]

ひとつ前のテーロスにおける怪物化に続く、「怪物を+1/+1カウンターで表す」メカニズムである。が、Mark Rosewaterは「貢納はまた別の機会のために温存し、そして怪物化を使い続けるべきだった」と振り返っている[3]

脚注

  1. A Tribute to Punisher/懲罰者への貢納Latest Developments -デベロップ最先端- 2014年2月28日 Sam Stoddard著/益山拓也訳)
  2. À La Mode/ア・ラ・モードMaking Magic -マジック開発秘話- 2014年2月24日 Mark Rosewater著/米村薫訳)
  3. State of Design 2014/デザイン演説2014Making Magic -マジック開発秘話- 2014年8月18日 Mark Rosewater著/米村薫訳)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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