頭蓋の摘出/Cranial Extraction

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(12人の利用者による、間の17版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Cranial Extraction}}
 
{{#card:Cranial Extraction}}
  
[[ロボトミー/Lobotomy]]とは似て非なる[[カード]]。強さはご覧の通り。
+
指定した[[名前]][[カード]]を[[プレイヤー]]1人の[[手札]]、[[墓地]]、[[ライブラリー]]から根こそぎ[[追放]]する[[ソーサリー]]。
  
[[デッキ]]の[[キーカード]]さえ分かれば、それを潰すことができる。
+
[[ロボトミー/Lobotomy]]と違い、[[デッキ]]の[[キーカード]]さえ分かれば、[[対戦相手]]の手札内容に関係なく、それを[[戦場]]以外から潰すことができる。そのため、[[コンボ]]対策としての性能は格段にこちらの方が上。その上[[シングルシンボル]]なので容易に[[タッチ]]できる。[[コンボデッキ]]にとってはかなりの脅威となるだろう。しかし、[[ウィニー]]のように、特定のキーカードというものが存在しない速攻デッキにはほとんど効かず、1枚[[挿す|挿し]]の[[フィニッシャー]]が多い[[ウルザトロン]]などに対しても完全な対策カードにはなり得ない。
その上[[シングルシンボル]]なので容易に[[タッチ]]できる。
+
自分が[[伝説の]][[パーマネント]][[呪文]]を使う場合は[[対消滅]]を予防することも可能。
+
  
哀しいかな、[[親和#deck|親和]]のような速攻デッキにはほとんど効かないし、1枚挿しの[[フィニッシャー]]が多い[[ウルザトロン]]などに対しても完全な対策カードにはなり得ない。
+
[[カード・アドバンテージ]]に直結しづらいのも弱点である。また上記のように相手のデッキによって有効度がかなり違うので、[[メインデッキ]]から何枚も投入することはなく、[[サイドボード]]へ投入するのが一般的。
しかしながら[[コンボ]]デッキにとってはかなりの脅威となるだろう。
+
  
[[カード・アドバンテージ]]に直結し辛いため、[[メインデッキ]]から何枚も使うよりも[[シルバーバレット]]戦略に組み込むのに適している。
+
コンボデッキ側がこれを使われてキーカードを落とされると、その時点で勝負が決まってしまう場合がある。そのためコンボデッキ側は、サイドボードにこれを入れたり(もちろん「頭蓋の摘出」を指定)、キーカードを分散させたり、といった対策が必要になる。
また上記のように特定のカードに頼るようなデッキに対し有効性が高い為、[[サイドボード]]に複数枚潜んでいる事も多い。
+
  
コンボデッキ側がこれを使われてキーカードを落とされると、その時点で勝負が決まる場合がある。
+
また[[秘儀]]であるため、[[花の神/Hana Kami]]や[[語られざるもの、忌話図/The Unspeakable]]で回収し使いまわすことができる。何度も撃てば、コンボデッキでなくとも相手の手札はボロボロになるだろう。
そのためコンボデッキ側は、[[サイドボード]]にこれを入れたり(もちろん「頭蓋の摘出」を指定)、キーカードを分散させたり、といった対策が必要になる。
+
  
また[[秘儀]]であるため、[[花の神/Hana Kami]]や[[語られざるもの、忌話図/The Unspeakable]]で回収されるとげんなりすること請け合い。一応何か[[連繋]]させることもできる(あまりないと思うが)。
+
*勘違いしやすいが、この[[効果]]でカードを[[探す]]のは'''頭蓋の摘出の[[コントローラー]]'''である。[[対象]]となったプレイヤーではない。
 
+
**「[[公開する]]」と[[ルール文章|テキスト]]に書かれていないので、手札やライブラリーは公開しない。しかし、「探す」と書いてあるので、探すプレイヤーはその時に手札やライブラリーを見ることができる(そうでないと意味がない)。
*勘違いしやすいが、この[[効果]]でカードを[[探す]]のは頭蓋の摘出の[[コントローラー]]である。[[対象]]となった[[プレイヤー]]ではない。
+
**「[[公開する]]」と[[テキスト]]に書かれていないので、手札やライブラリーは公開しない。しかし、「探す」と書いてあるので、探すプレイヤーはその時に手札やライブラリーを見ることができる。(そうでないと意味がない)
+
 
**[[デッキ]]の中身を知られたくない場合は、[[投了]]することでそれを回避できる。
 
**[[デッキ]]の中身を知られたくない場合は、[[投了]]することでそれを回避できる。
*何らかの方法([[横殴り/Sideswipe]]など)で対象が変化しても、[[カード名]]を宣言するプレイヤーやカードを探すプレイヤーは変わらない。また、[[ライブラリー]][[手札]]などの[[非公開情報]]から特定の条件のカードを探すとき、ルール上「見つからなかった」ことにすることは適正である。
+
**[[バベル]]デッキ相手には[[シルバーバレット]]対策行為として効果的なのだが、打つと自分が膨大な枚数のライブラリーから(対象が何枚入ってるかもわからないまま)探し、相手はそれを切り直すという非常に手間の掛かる作業となる。面倒だからって「自分はこっち半分、君はそっち半分探して」と対戦相手に頼んだりはルール上許されない。
**よって、自分に跳ね返されても全く関係ないカードを宣言することができるし、何を宣言したかに関係なくライブラリーや手札から何も取り除かないことを選択できる。それどころか、不必要になってしまっているカードを取り除かれて[[デッキ圧縮]]されることさえありうる。ただし[[墓地]]は[[公開情報]]なので、宣言したカードが墓地にあれば取り除かなくてはならない。
+
*何らかの方法([[横殴り/Sideswipe]]など)で対象が変化しても、[[カード名]]を宣言するプレイヤーやカードを探すプレイヤーは変わらない。また、ライブラリーや手札といった[[非公開領域]]から特定の条件のカードを探すとき、ルール上「見つからなかった」ことにすることは適正である。
*[[ミラーリ/Mirari]]もしくは[[一望の鏡/Panoptic Mirror]]と組み合わせると世界を制した気分になれる・・・かもしれない。でも、やられるほうは萎えること間違い無し。
+
**よって、自分に跳ね返されても全く関係ないカードを宣言することができるし、何を宣言したかに関係なく手札やライブラリーから追放しないことを選択できる。それどころか、不必要になってしまっているカードを追放して[[デッキ圧縮]]することもできる。ただし墓地は[[公開領域]]なので、宣言したカードが墓地にあれば追放しなくてはならない。
*実は[[アングルード]]の[[Look at Me, I'm the DCI]]が元ネタである。
+
*初出当時のレジェンド・ルールは対戦相手のクリーチャーも考慮していたため、自分が[[伝説のパーマネント]]を使う場合に[[対消滅]]を予防するといったことも可能であった。
 
+
*[[アングルード]]の[[Look at Me, I'm the DCI]]が元ネタ。それをトーナメントで使用できるようにしたものが頭蓋の摘出である<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-day-june-2005-2005-06-01 Card of the Day - June, 2005] - 6/17参照</ref><ref>[http://abomination.jp/empire/Misc/CotD/CD200506.shtml Card of the Day (2005/06)](Abominable Empire、上の記事の邦訳)</ref>。
 +
==関連カード==
 +
*[[思考の大出血/Thought Hemorrhage]] - [[黒赤]]の[[多色カード]]。手札にある指定カード1枚につき3点[[ダメージ]]を与える。([[アラーラ再誕]])
 +
*[[記憶殺し/Memoricide]] - 秘儀でなくなり、すべてではなく望む数探すようになった。以降の亜種も同様の特徴があるため、関連カードについてはそちらを参照。([[ミラディンの傷跡]])
 
==参考==
 
==参考==
 +
<references />
 +
*[[手札破壊カード]]
 +
*[[墓地対策カード]]
 +
*[[ライブラリー破壊カード]]
 
*[[カード個別評価:神河物語]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:神河物語]] - [[レア]]

2022年8月6日 (土) 02:50時点における最新版


Cranial Extraction / 頭蓋の摘出 (3)(黒)
ソーサリー — 秘儀(Arcane)

土地でないカード名を1つ選ぶ。プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地と手札とライブラリーから、選ばれたカードと同じ名前を持つカードをすべて探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。


指定した名前カードプレイヤー1人の手札墓地ライブラリーから根こそぎ追放するソーサリー

ロボトミー/Lobotomyと違い、デッキキーカードさえ分かれば、対戦相手の手札内容に関係なく、それを戦場以外から潰すことができる。そのため、コンボ対策としての性能は格段にこちらの方が上。その上シングルシンボルなので容易にタッチできる。コンボデッキにとってはかなりの脅威となるだろう。しかし、ウィニーのように、特定のキーカードというものが存在しない速攻デッキにはほとんど効かず、1枚挿しフィニッシャーが多いウルザトロンなどに対しても完全な対策カードにはなり得ない。

カード・アドバンテージに直結しづらいのも弱点である。また上記のように相手のデッキによって有効度がかなり違うので、メインデッキから何枚も投入することはなく、サイドボードへ投入するのが一般的。

コンボデッキ側がこれを使われてキーカードを落とされると、その時点で勝負が決まってしまう場合がある。そのためコンボデッキ側は、サイドボードにこれを入れたり(もちろん「頭蓋の摘出」を指定)、キーカードを分散させたり、といった対策が必要になる。

また秘儀であるため、花の神/Hana Kami語られざるもの、忌話図/The Unspeakableで回収し使いまわすことができる。何度も撃てば、コンボデッキでなくとも相手の手札はボロボロになるだろう。

  • 勘違いしやすいが、この効果でカードを探すのは頭蓋の摘出のコントローラーである。対象となったプレイヤーではない。
    • 公開する」とテキストに書かれていないので、手札やライブラリーは公開しない。しかし、「探す」と書いてあるので、探すプレイヤーはその時に手札やライブラリーを見ることができる(そうでないと意味がない)。
    • デッキの中身を知られたくない場合は、投了することでそれを回避できる。
    • バベルデッキ相手にはシルバーバレット対策行為として効果的なのだが、打つと自分が膨大な枚数のライブラリーから(対象が何枚入ってるかもわからないまま)探し、相手はそれを切り直すという非常に手間の掛かる作業となる。面倒だからって「自分はこっち半分、君はそっち半分探して」と対戦相手に頼んだりはルール上許されない。
  • 何らかの方法(横殴り/Sideswipeなど)で対象が変化しても、カード名を宣言するプレイヤーやカードを探すプレイヤーは変わらない。また、ライブラリーや手札といった非公開領域から特定の条件のカードを探すとき、ルール上「見つからなかった」ことにすることは適正である。
    • よって、自分に跳ね返されても全く関係ないカードを宣言することができるし、何を宣言したかに関係なく手札やライブラリーから追放しないことを選択できる。それどころか、不必要になってしまっているカードを追放してデッキ圧縮することもできる。ただし墓地は公開領域なので、宣言したカードが墓地にあれば追放しなくてはならない。
  • 初出当時のレジェンド・ルールは対戦相手のクリーチャーも考慮していたため、自分が伝説のパーマネントを使う場合に対消滅を予防するといったことも可能であった。
  • アングルードLook at Me, I'm the DCIが元ネタ。それをトーナメントで使用できるようにしたものが頭蓋の摘出である[1][2]

[編集] 関連カード

[編集] 参考

  1. Card of the Day - June, 2005 - 6/17参照
  2. Card of the Day (2005/06)(Abominable Empire、上の記事の邦訳)
QR Code.gif