ドムリ・ラーデ/Domri Rade (ストーリー)

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ドムリ・ラーデ/Domri Radeラヴニカへの回帰ブロックのキャラクター。カードとしてはギルド門侵犯ドムリ・ラーデ/Domri Radeが初出。

目次

[編集] 解説

ラヴニカ/Ravnica出身のプレインズウォーカー/Planeswalker、人間男性。イラスト

権威や規則、階層制度を本質的に嫌っており、それらへの反抗を実行するグルール一族/The Gruul Clansに憧れて加入した少年。プレインズウォーカーとして目覚めたばかりであり、力の増大と共にその自制心は弱まっていっている。

[編集] 経歴

ドムリはラヴニカの都市外れの廃墟で孤児となり、幼少期をボロス軍/Boros Legionの巡回やアゾリウス評議会/The Azorius Senateの拘束から逃げ回って過ごした。権力に反抗する精神を持ちながらもそうするための力をまだ持たなかった彼はグルールの戦士たちに加わることを熱望していたが、その体はまだ小さく痩せこけていた故に叶えられなかった。彼は諦めずに仲間を求め、それを瓦礫帯/The Rubblebeltの獣たちに見出した。彼は獣たちを召喚し、それらに命令を下し、さらに強化する魔法を身につけるようになっていた。

ある時、ドムリはオルゾフ組/The Orzhov Syndicateが瓦礫帯に侵入して活動しようとしたのを発見し、グルールの憤怒獣/Gruul Ragebeastを使ってほぼ独力で追い払う。それを見たギルドマスターである腹音鳴らし/Borborygmosはドムリをグルールの名誉メンバーに任命した。

[編集] 埋葬/The Burying

グルールに加入したドムリは、親友のウィップ/Whipラッキィ/Lakkieと共に欠片の刃族/the Shard Bladesを結成し、戦いごっこや瓦礫帯の廃墟の破壊に明け暮れていた。少年たちは薄闇の中、野営地に向かいながらグルールの成人となるための通過儀礼である「埋葬」について噂する。彼らは年内にそれを受けることは知っているものの、儀式の内容は秘密とされていた。

儀式の当日、彼を世話していた呪術士サバスト/Sabastに連れられた彼は当初は少年らしく虚勢を張るものの次第に恐怖を感じ始め、ウトヴァラ/Utvaraに到着して生き埋めにされた時には恐慌に陥った。その時、彼のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkは目覚め、彼はナヤ/Nayaの大自然の真っ只中に次元渡りした。ドムリはその理想に描いた野生的な光景に興奮し歓声を上げるも、それはガルガンチュアン/Gargantuanの注意をひくこととなった。シーリアのエルフ/Cylian Elfの神追い/Godtrakerたちに救われたドムリは、どこから来たのかという質問に答えてラヴニカやグルールについて説明するも、それは彼らには理解の及ばない世界だった。エルフたちに必死に自分の世界について詳しく説明していくうちに、ドムリは再び埋葬された時のような冷たく押しつぶされるような感覚に支配され、彼の名を呼ぶエルフを残して久遠の闇/Blind Eternitiesへと消え去ってしまった。

気が付くとドムリは真夜中のラヴニカにいた。グルールの人々やサバストから埋葬中のはずのドムリが何故ここにいるのかと尋ねられても、何が起こったのかはとても信じてもらえないと思った彼は答えることが出来なかった。儀式を終えることが出来なかった上に、もうドムリは以前のドムリではなくグルールの誰とも異なる存在となってしまった。彼はグルールを去る決意を語ったが、サバストはグルールの掟は野生のみであり、その意志あるかぎりドムリはグルールだと説く。それを聞いて肩の重荷が降りたように感じたドムリは早速新しい世界への、サバストや腹音鳴らしですらも知ることのできない本当の野生の密林世界への冒険に思いを馳せた。

[編集] ラヴニカの献身

ギルドパクト制定後治安維持の名目で他ギルドとの協力を持ち掛けられたこともあったが、それはドムリにとっては堪えられないものであった。ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの襲来によるラヴニカ全体の不穏・ギルドパクトの弱体化・ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetの失踪などギルド間均衡の崩れ。そんな中ボーラスの囁きを耳にし、従うがままに腹音鳴らし/Borborygmosを倒す。グルール一族のギルドマスターに成り上がった彼は、獣もしくは暴徒をけしかけ都市部や各ギルドへの破壊活動を行う。それは暴力的で荒々しいが、同時に周到な計画でもあった。 元々あった自然回帰への憧れ・都市社会への破壊衝動・プレインズウォーカーとしての驕り…全てを擁したドムリは、念願だったラヴニカ全土に破壊と混沌を撒き散らすことになる。

[編集] 灯争大戦

突如現れた永遠衆/Eternalに対し徹底抗戦をしかけ、最初ドムリは仲間と路地裏にてケイヤ/Kayaを守っていた。しかしボーラスがヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghaziの精霊を始末した場面を目撃したことで、ドムリは豹変する。ボーラスこそ権威やしがらみに支配された他ギルドと都市社会を燼滅し、憧れだった自然回帰を実現できる「救世主」と「錯覚」したドムリ。 ボーラスが実在したことを確信したドムリは、直前まで守っていたケイヤ達をよそにボーラス側へと寝返ってしまう。 しかしグルール一族の大半もボーラスと断固戦う姿勢をとり、これまで対立していた筈の都市部の連合軍と一致団結して反目することに。中には敗北し権威を失ったはずの腹音鳴らし/Borborygmosを、再度ギルドマスターとして評する声まで。周囲の罵倒や説得も空しく、ボーラスのために戦うことを誓うドムリ。 そんな誓いをよそに大戦の最中、一体の永遠衆に拘束される。ボーラスの為に戦っていたドムリだったが、ボーラス自身のことは何一つ把握してなかった。(イラスト) 抵抗や後悔の念もするも時すでに遅し。古呪により自身の灯を抜き取られてしまうイラスト)。強制的な灯の摘出は致死的なものであった。

自然回帰を理想とするグルール一族のギルドマスターでありながら、ラゾテプ鉱石で改造されたゾンビである永遠衆という"不自然な"存在を使役しているボーラスに対して疑念を抱けなかった時点でこの顛末は必然だったと言える。

かくして灯収穫によるプレインズウォーカー最初の犠牲者となった。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

ラヴニカの献身 プレインズウォーカーデッキ
ドムリのノドログ/Domri's Nodorog
灯争大戦
ドムリの待ち伏せ/Domri's Ambush

[編集] フレイバー・テキストに登場

ギルド門侵犯
捕食者の関係/Predator's Rapport踏み鳴らされる地/Stomping Ground
ラヴニカのギルド
街頭暴動/Street Riot
ラヴニカの献身
砂利皮のゴブリン/Gravel-Hide Goblin終末の祟りの先陣/End-Raze Forerunners荒野の再生/Wilderness Reclamation破壊獣/Wrecking Beastドビンの鋭感/Dovin's Acuity野生の律動/Rhythm of the Wild瓦礫の投げ手/Rubble Slingerグルールのギルド門/Gruul Guildgateコレクター番号249)
ラヴニカの献身 プレインズウォーカーデッキ
怒り火/Ragefire、ドムリのノドログ/Domri's Nodorog
灯争大戦
灯の収穫/Spark Harvest、ドムリの待ち伏せ/Domri's Ambush、瓦礫帯の暴動者/Rubblebelt Rioters魂の占者/Soul Diviner

[編集] イラストに登場

ラヴニカの献身
野生の律動/Rhythm of the Wild、脅威/Threat
ラヴニカの献身 プレインズウォーカーデッキ
怒り火/Ragefire、突進する戦猪/Charging War Boar、ドムリのノドログ/Domri's Nodorog
灯争大戦
灯の収穫/Spark Harvest、ドムリの待ち伏せ/Domri's Ambush、魂の占者/Soul Diviner

[編集] 登場デッキ

プレインズウォーカーデッキ

[編集] 登場記事・登場作品

ラヴニカのギルド灯争大戦

[編集] 参考

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