宝物
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2024年4月9日 (火) 23:14時点における版
宝物/Treasureはアーティファクト・タイプの1つ。
ソーサリー
カードを2枚引く。宝物(Treasure)トークンを1つ生成する。(それは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)
アーティファクト — 宝物(Treasure)
(T),ミミックを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。
(2):ターン終了時まで、ミミックは基本のパワーとタフネスが3/3の多相の戦士(Shapeshifter)アーティファクト・クリーチャーになる。
ルール
効果が「宝物(Treasure)・トークンを生成する」場合、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ、無色の宝物・アーティファクト・トークンを生成する。
解説
初出はイクサラン。イクサラン・ブロックではフレーバー的に海賊と紐づけられ、青、赤、黒に宝物トークンを生成するカードが多く存在し、宝物であることを参照するカードも登場した。
ラヴニカの献身時点で落葉樹メカニズムに位置付けられた[1][2]。
基本セット2020での総合ルール更新[3]によって一部のトークンが定義済みのトークンとしてその特性が総合ルールで定義されるようになり、宝物・トークンはその第一号となった。
フォーゴトン・レルム探訪ではミミック/Mimicとして初めてカード化された。またリミテッドの黒赤のアーキタイプのテーマとして設定され、宝物から出たマナでコストを支払うことでボーナスを得るカードが登場した。ニューカペナの街角でもリミテッドの赤緑のアーキタイプのテーマとして設定された。
開発秘話
イクサランより前、テーロス・ブロックに「このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」という能力を持つ「金/Gold」トークンを生み出す金箔付け/Gildと黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursedが収録されていた。
イクサランのデザイン中、3色の部族である海賊をサポートするメカニズムとして金・トークンを使うことが検討された。フレイバー的にも海賊にふさわしかったが、プレイテスト中に霊気紛争の即席との相性が良すぎることが判明したため、能力の起動コストにタップを加えた宝物・トークンを新たに作ることになった[4]。
- ルール上は起動コストにタップが含まれるか否かにかかわらず、生け贄に捧げることと即席とを一つの呪文に対して両立させることはできない。CR:601.2gにある通り、マナ能力はコストを支払う前に起動する必要があり、マナを出すために生け贄に捧げたとすると、即席を利用する段階では既に戦場にないためである。もちろん、ある即席呪文のコストとしてタップして唱え終わったあと、同じターンにマナを出して別の用途に充てることは可能なので、金・トークンが即席と相性が良いことに間違いはない。
その他
- 総合ルールによる公式の読みは「ほうもつ」。
- イクサランには4種類の宝物・トークン・カードが収録されており、それぞれイクサランの主要4種族である海賊・恐竜・吸血鬼・マーフォークに対応している[5]。
- ニューカペナの街角収録の5種類のトークン・カードは各一家/Familyに対応しており、いずれも光素/Haloが描かれている[6]。
- 過去のカードでは水蓮の花びら/Lotus Petalや、策謀家テゼレット/Tezzeret the Schemerが生成する「エーテリウム電池/Etherium Cell」トークンがほぼ同じ性能である。
- Mark Rosewaterによれば、色の役割における宝物の生成は赤が第1色、黒と緑が第2色、青が第3色となっている[7]。
- 緑に関してはマナ加速の役割から割り当てられているが、初出のイクサラン・ブロックでは海賊の色に含まれていなかったこともあり、当初は序列とカード枚数に齟齬があった。まとまった数が登場するようになったのはモダンホライゾン2以降であり、現在では序列通りの枚数となってきている。
- 色の協議会で黒を担当するCorey Bowenによれば、統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い以降の黒ではライフや生け贄などのリソース消費なしに宝物を生成しない方針となっている[8]。
- 同じ名前のカウンターを使うカードも存在する(レガシーの魅惑/Legacy's Allure)。
トークン・カード
- 『モダンホライゾン2』のトークン(Daily MTG 2021年6月3日)
- The Tokens of Adventures in the Forgotten Realms/『フォーゴトン・レルム探訪』のトークン(Daily MTG 2021年7月12日)
- 『イニストラード:真紅の契り』のトークン(Daily MTG 2021年11月10日)
- 『神河:輝ける世界』のトークン(Daily MTG 2022年2月10日)
- 『ニューカペナの街角』のトークン(Daily MTG 2022年4月20日)
- 『機械兵団の進軍』のトークン(Daily MTG 2023年4月10日)
- 『指輪物語:中つ国の伝承』のトークン(Daily MTG 2023年6月9日)
- 『エルドレインの森』のトークン(Daily MTG 2023年8月24日)
- マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』のトークン(Daily MTG 2023年10月9日)
- 『イクサラン:失われし洞窟』のトークン(Daily MTG 2023年11月3日)
- マジック:ザ・ギャザリング『Fallout』のトークン(Daily MTG 2024年2月23日)
- 『サンダー・ジャンクションの無法者』のトークン(Daily MTG 2024年4月5日)
脚注
- ↑ Seeing treasure tokens in RNA is great! Do you...(Blogatog 2019年1月4日)
- ↑ More Odds & Ends: Ravnica Allegiance/さらなるこぼれ話:『ラヴニカの献身』(Making Magic 2019年2月4日 Mark Rosewater著)
- ↑ Core Set 2020 Update Bulletin/『基本セット2020』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)(News 2019年7月3日 Eli Shiffrin著)
- ↑ Just for Ix(alan), Part 1/ただ『イクサラン』のために その3(Making Magic 2017年9月18日 Mark Rosewater著)
- ↑ The Tokens of Ixalan /『イクサラン』のトークン(Feature 2017年9月13日 Blake Rasmussen著)
- ↑ The Tokens from Streets of New Capenna/『ニューカペナの街角』のトークン(Card Preview2022年4月20日 Kendall Pepple著)
- ↑ MECHANICAL COLOR PIE 2021/メカニズム的カラー・パイ 2021年版(Making Magic 2021年10月18日 Mark Rosewater著)
- ↑ Twitter(2022年5月29日 Corey Bowen)
参考
- The Treasure Test/宝物実験(Beyond the Basics 2017年11月9日 Gavin Verhey著)
- サブタイプ「宝物(Treasure)」で検索
- 「宝物(Treasure)」でテキスト検索
- サブタイプ
- 定義済みのトークン
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 2 カードの部分
- 205 タイプ行
- 205.3 サブタイプ
- 205.3g アーティファクトにはそれ専用のサブタイプ群が存在する。それらのサブタイプはアーティファクト・タイプと呼ばれる。アーティファクト・タイプには、「アトラクション/Attraction」(rule 717 参照)「血/Blood」「手掛かり/Clue」「からくり/Contraption」「装備品/Equipment」(rule 301.5 参照)「食物/Food」「城砦/Fortification」(rule 301.6 参照)「金/Gold」「培養器/Incubator」「地図/Map」「パワーストーン/Powerstone」「宝物/Treasure」「機体/Vehicle」(rule 301.7 参照)がある。
- 205.3 サブタイプ
- 205 タイプ行
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方