剣を鍬に/Swords to Plowshares
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*[[第5版]]では「[[カードパワー]]の割に低コスト」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。 | *[[第5版]]では「[[カードパワー]]の割に低コスト」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。 | ||
− | *[[ | + | *[[新枠]]で何度か再録されているものの、[[スタンダード]]・[[パイオニア]]・[[モダン]]で使用できる形では収録されていない。実績を考慮すると今後もそうなるだろう。 |
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− | + | *「殺す」のではなく「戦いをやめさせる」という白の除去のイメージを確立したカード。したがって、[[墓地]]には行かず、追放されるのである。この追放は[[カード名]]や{{Gatherer|id=271|イラスト}}から[[農場送り]]と呼ばれたりもした。 | |
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*絶体絶命の状況におけるライフの回復のために、まれに自分のクリーチャーに向かって[[唱える]]ことがある。実際、[[プロツアーシカゴ99]]の決勝戦では、この[[プレイング]]によって即死級の[[生命吸収/Drain Life]]からギリギリで生き残り、[[勝利]]を得た[[マッチ]]があった。 | *絶体絶命の状況におけるライフの回復のために、まれに自分のクリーチャーに向かって[[唱える]]ことがある。実際、[[プロツアーシカゴ99]]の決勝戦では、この[[プレイング]]によって即死級の[[生命吸収/Drain Life]]からギリギリで生き残り、[[勝利]]を得た[[マッチ]]があった。 | ||
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*当時はまだ追放[[効果]]が珍しかったこともあり、これで追放したカードを離れた場所に置いておいた結果、ゲーム終了後に戻し忘れてしまう[[プレイヤー]]が多かった。マジック日本語版発売開始直後だったこともあり、日本では初心者が多かったのも一因。 | *当時はまだ追放[[効果]]が珍しかったこともあり、これで追放したカードを離れた場所に置いておいた結果、ゲーム終了後に戻し忘れてしまう[[プレイヤー]]が多かった。マジック日本語版発売開始直後だったこともあり、日本では初心者が多かったのも一因。 | ||
*最強と謳われているこのカードだが、それゆえ当時ほとんどのプレイヤーが除去をこのカードに頼っていたため、たった一体の[[プロテクション]](白)を処理できずに多くのプレイヤーが敗れ去ったという話も残っている。 | *最強と謳われているこのカードだが、それゆえ当時ほとんどのプレイヤーが除去をこのカードに頼っていたため、たった一体の[[プロテクション]](白)を処理できずに多くのプレイヤーが敗れ去ったという話も残っている。 | ||
+ | *俗称は「ソープロ」または「けんすき」。英語の頭文字からStP,StoPなどとも呼ばれる。→[[カードの俗称]] | ||
− | == | + | ==カード名== |
− | + | [[カード名]]は、旧約聖書「イザヤ書」2章4節および「ミカ書」4章3節が出典。転じて、「戦いをやめ、農作業など平和への道を歩む」という意味の慣用句である。 | |
− | + | 公式訳は「'''つるぎ'''を'''すき'''に」。しかし「剣」「鍬」はそれぞれ「けん」「くわ」と読めることや上記俗称のために、カード名にふりがなが振られる前は違う読み方をする人も多かった。→[[変な読み方]] | |
− | *{{Gatherer|id=271 | + | また、「鍬」は通常「くわ」と読み、「すき」という読みは、漢和辞典に載ってはいるものの稀である。そのため、漢字表記について議論がある。 |
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− | * | + | *日本語の「すき」は刃が柄からまっすぐに伸びているもので、「くわ」はL字に曲がっているもの。日本語では多くの場合、前者に「鋤」、後者に「鍬」の字を充てる。しかし中国語ではその逆である。そのため、漢字を以てどちらが正しいということは難しい。聖書の訳では、「剣を鋤に」「剣を鍬に」どちらも使われているが、「鋤」のほうが優勢である。 |
+ | *英語のplowは、牛やトラクターに引かせるものであり、日中ともに漢字では「犂(すき)」の字が充てられる。簡体字[[中国語版]]では「化剑为犁」と「犂」の字が使われている。 | ||
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+ | *本来はplowだけで「すき」を表し、 plowshareは「すきの刃」の意であるが、語呂の良さと聖書の一般的な訳から、「刃」は省略されている。 | ||
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+ | ===[[リミテッド・エディション]]~[[第4版]]=== | ||
+ | 農作業に従事している男性が描かれている({{Gatherer|id=271}})。しかし、持っている農具は柄に横に伸びた取っ手があり、斜め下に構えているため「すき」ではない可能性が高い。刃が見えないので断言はできないが、この形状と構え方は草刈り鎌(Scythe)のものである。 | ||
+ | *原典の聖書では「剣を鋤に、槍を鎌に」という対句になっているが、この鎌は片手持ちの鎌(pruning hook)であるため、これを描いたものではないと思われる。 | ||
+ | *2001年6月の[[フライデー・ナイト・マジック]]では、このイラストが[[プロモーション・カード]]になった。[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]に続き、FNMプロモでは初めて古典作品の[[フレイバー・テキスト]]をあてがわれた(日本語訳は私訳)。 | ||
+ | **実際のカードでは、renownedがrenowndと誤植されている。 | ||
+ | {{フレイバーテキスト|"Peace hath her victories<br>No less renowned than war"|[[John Milton]],<br>"To the Lord General Cromwell"}} | ||
+ | {{フレイバーテキスト|平和にも勝利があるのです。その高名さは戦争に劣るものではありません。|ジョン・ミルトン『クロムウェル将軍に宛て』}} | ||
+ | ===[[アイスエイジ]]=== | ||
+ | [[白き盾の騎士団/Order of the White Shield]]の持つ剣が犂の刃のように広がり、平和の象徴である鳩に変化する様子が描かれている({{Gatherer|id=2714}})。フレイバー・テキストは、[[バルデュヴィアの蛮族/Balduvian Barbarians]]たちが戦いの強さではなく名誉を重んじることを説明する[[ルシルド・フィクスドッター/Lucilde Fiksdotter]]の台詞。 | ||
+ | {{フレイバーテキスト|いわゆる蛮族というものは、我らの兵としての強さに敬意を表しません ― 我らの名誉に敬意を表するのです。|白き盾の騎士団の団長、ルシルド・フィクスドッター}} | ||
+ | *[[コールドスナップ]]の[[テーマデッキ]]、[[キイェルドー計略/Kjeldoran Cunning]]に収録された([http://magiccards.info/cstd/en/7.html カード画像])ときに、このカードが初めて新枠で印刷された。 | ||
+ | ===[[エルズペスvsテゼレット]]ほか=== | ||
+ | 農業に関するものが全く描かれていない{{Gatherer|id=218581}}。戦いに後悔する[[人間]]の[[戦士]]が描かれている。 | ||
+ | {{フレイバーテキスト|ごく小さい後悔の種が救済の花を咲かせる。}} | ||
+ | ===[[Secret Lair Drop Series#Happy Yargle Day!|Secret Lair Drop Series: Happy Yargle Day!]]=== | ||
+ | この[[呪文]]を食らったついでだろうか、エルズペスvsテゼレット版の人の格好を真似して、平和について[[思案/Ponder]]してみた[[アーボーグの暴食、ヤーグル/Yargle, Glutton of Urborg]]が描かれている。彼に全く似つかわしくないカードだが、フレイバー・テキストを見るにやはり彼に平和を説くのは無駄であったようだ(日本語訳は私訳)。 | ||
+ | {{フレイバーテキスト|He stood transfixed, able to do nothing but ponder a life of peace and redemption.<br>It was the worst five minutes of his life.}} | ||
+ | {{フレイバーテキスト|彼は、平和と救済の生活を思案するしかなくなったまま立ちすくんでいた。それは彼の人生の中でも最悪の5分間だった。}} | ||
==関連カード== | ==関連カード== |
2020年10月10日 (土) 23:22時点における版
マジック最強のクリーチャー単体除去呪文。たった1マナで無条件にクリーチャーを追放できるのに、その反動がコントローラーに幾らかのライフを与えるだけ。黎明期にはライフ回復が不当に重視されていたことをよく示しているカードである。
使用可能なフォーマットでは白系コントロールデッキに確実に採用されるだけでなく、このカードを入れるために白をタッチすることもあるほど。特にエターナルではその傾向が強く、単体除去の代名詞的存在となっている。
- 第5版では「カードパワーの割に低コスト」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- 新枠で何度か再録されているものの、スタンダード・パイオニア・モダンで使用できる形では収録されていない。実績を考慮すると今後もそうなるだろう。
- 「殺す」のではなく「戦いをやめさせる」という白の除去のイメージを確立したカード。したがって、墓地には行かず、追放されるのである。この追放はカード名やイラストから農場送りと呼ばれたりもした。
- 絶体絶命の状況におけるライフの回復のために、まれに自分のクリーチャーに向かって唱えることがある。実際、プロツアーシカゴ99の決勝戦では、このプレイングによって即死級の生命吸収/Drain Lifeからギリギリで生き残り、勝利を得たマッチがあった。
- 当時はまだ追放効果が珍しかったこともあり、これで追放したカードを離れた場所に置いておいた結果、ゲーム終了後に戻し忘れてしまうプレイヤーが多かった。マジック日本語版発売開始直後だったこともあり、日本では初心者が多かったのも一因。
- 最強と謳われているこのカードだが、それゆえ当時ほとんどのプレイヤーが除去をこのカードに頼っていたため、たった一体のプロテクション(白)を処理できずに多くのプレイヤーが敗れ去ったという話も残っている。
- 俗称は「ソープロ」または「けんすき」。英語の頭文字からStP,StoPなどとも呼ばれる。→カードの俗称
カード名
カード名は、旧約聖書「イザヤ書」2章4節および「ミカ書」4章3節が出典。転じて、「戦いをやめ、農作業など平和への道を歩む」という意味の慣用句である。
公式訳は「つるぎをすきに」。しかし「剣」「鍬」はそれぞれ「けん」「くわ」と読めることや上記俗称のために、カード名にふりがなが振られる前は違う読み方をする人も多かった。→変な読み方
また、「鍬」は通常「くわ」と読み、「すき」という読みは、漢和辞典に載ってはいるものの稀である。そのため、漢字表記について議論がある。
- 日本語の「すき」は刃が柄からまっすぐに伸びているもので、「くわ」はL字に曲がっているもの。日本語では多くの場合、前者に「鋤」、後者に「鍬」の字を充てる。しかし中国語ではその逆である。そのため、漢字を以てどちらが正しいということは難しい。聖書の訳では、「剣を鋤に」「剣を鍬に」どちらも使われているが、「鋤」のほうが優勢である。
- 英語のplowは、牛やトラクターに引かせるものであり、日中ともに漢字では「犂(すき)」の字が充てられる。簡体字中国語版では「化剑为犁」と「犂」の字が使われている。
- 本来はplowだけで「すき」を表し、 plowshareは「すきの刃」の意であるが、語呂の良さと聖書の一般的な訳から、「刃」は省略されている。
イラスト・フレイバー・テキスト
リミテッド・エディション~第4版
農作業に従事している男性が描かれている(イラスト)。しかし、持っている農具は柄に横に伸びた取っ手があり、斜め下に構えているため「すき」ではない可能性が高い。刃が見えないので断言はできないが、この形状と構え方は草刈り鎌(Scythe)のものである。
- 原典の聖書では「剣を鋤に、槍を鎌に」という対句になっているが、この鎌は片手持ちの鎌(pruning hook)であるため、これを描いたものではないと思われる。
- 2001年6月のフライデー・ナイト・マジックでは、このイラストがプロモーション・カードになった。ボール・ライトニング/Ball Lightningに続き、FNMプロモでは初めて古典作品のフレイバー・テキストをあてがわれた(日本語訳は私訳)。
- 実際のカードでは、renownedがrenowndと誤植されている。
"Peace hath her victories
No less renowned than war"― John Milton,
"To the Lord General Cromwell"
平和にも勝利があるのです。その高名さは戦争に劣るものではありません。― ジョン・ミルトン『クロムウェル将軍に宛て』
アイスエイジ
白き盾の騎士団/Order of the White Shieldの持つ剣が犂の刃のように広がり、平和の象徴である鳩に変化する様子が描かれている(イラスト)。フレイバー・テキストは、バルデュヴィアの蛮族/Balduvian Barbariansたちが戦いの強さではなく名誉を重んじることを説明するルシルド・フィクスドッター/Lucilde Fiksdotterの台詞。
いわゆる蛮族というものは、我らの兵としての強さに敬意を表しません ― 我らの名誉に敬意を表するのです。― 白き盾の騎士団の団長、ルシルド・フィクスドッター
- コールドスナップのテーマデッキ、キイェルドー計略/Kjeldoran Cunningに収録された(カード画像)ときに、このカードが初めて新枠で印刷された。
エルズペスvsテゼレットほか
農業に関するものが全く描かれていないイラスト。戦いに後悔する人間の戦士が描かれている。
ごく小さい後悔の種が救済の花を咲かせる。
Secret Lair Drop Series: Happy Yargle Day!
この呪文を食らったついでだろうか、エルズペスvsテゼレット版の人の格好を真似して、平和について思案/Ponderしてみたアーボーグの暴食、ヤーグル/Yargle, Glutton of Urborgが描かれている。彼に全く似つかわしくないカードだが、フレイバー・テキストを見るにやはり彼に平和を説くのは無駄であったようだ(日本語訳は私訳)。
He stood transfixed, able to do nothing but ponder a life of peace and redemption.
It was the worst five minutes of his life.
彼は、平和と救済の生活を思案するしかなくなったまま立ちすくんでいた。それは彼の人生の中でも最悪の5分間だった。
関連カード
主な亜種
さすがに強すぎたということで、以後作られた亜種の大半はそれなりに弱められている。特記しない限り白の追放インスタント。クリーチャー・トークンを与えるタイプは死後の生命/Afterlifeの項を参照。
- 流刑/Exile - 白でない攻撃クリーチャーに限定されたが、ライフ回復が自分に固定されている。3マナ。(アライアンス)
- 平和の道/Path of Peace - 4マナソーサリーで破壊。オーナーが4点ライフ回復する。(ポータル)
- 災難の補償/Misfortune's Gain - 平和の道の同型再版。(ポータル三国志)
- 今わの際/Last Breath - パワー2以下に限定され、コントローラーが4点ライフ回復する。2マナ。(メルカディアン・マスクス)
- 懲罰/Chastise - 攻撃クリーチャーに限定され、破壊。自分がそのパワー分のライフを回復する。4マナ。(ジャッジメント)
- 奉納/Oblation - 土地でないパーマネント1つをライブラリーに戻して切り直す。オーナーが2ドローする。3マナ。(オンスロート)
- 糾弾/Condemn - 攻撃クリーチャーに限定され、ライブラリーの一番下に置くようになった。1マナ。(ディセンション)
- 正義の凝視/Gaze of Justice - 追加コストに白のクリーチャー3体をタップする必要がある。ソーサリー。1マナ。(時のらせん)
- 丸呑み/Swallow Whole - 追加コストのクリーチャーが色問わず1体でよくなった代わりに、対象がタップ状態である必要がある正義の凝視。+1/+1カウンターも置く。(イコリア:巨獣の棲処)
- 流刑への道/Path to Exile - コントローラーがライブラリーから基本土地を戦場に出せる(タップ状態)。1マナ。(コンフラックス)
- 残骸の漂着/Settle the Wreckage - 流刑への道の全体版だが、攻撃クリーチャーに限定されている。ダブルシンボル4マナ。(イクサラン)
- 暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy - パーマネント全般を対象に出来る代わりに、追放でなく破壊、土地がアンタップイン、自分のパーマネントに撃てない流刑への道。黒緑2マナ。(ラヴニカのギルド)
- 遺棄の風/Winds of Abandon - 超過(4)(白)(白)付き流刑への道。ソーサリー。2マナ。(モダンホライゾン)
- 失脚/Oust - コントローラーのライブラリーの上から2枚目に置く。コントローラーが3点ライフ回復する。ソーサリー。1マナ。(エルドラージ覚醒)
- 急送/Dispatch - 通常はタップするだけで、金属術を達成しているときのみ追放する。1マナ。(新たなるファイレクシア)
- 発光の始源体/Luminate Primordial - クリーチャーのETB能力で各対戦相手のクリーチャー1体ずつを対象に剣を鋤に。7マナ。(ギルド門侵犯)
- 石の宣告/Declaration in Stone - 対象と同名クリーチャーも全て追放する。追放した数と同数の手掛かりをコントローラーが得る。ソーサリー。2マナ。(イニストラードを覆う影)
- 不撓のアジャニ/Ajani Unyielding - プレインズウォーカーの-2忠誠度能力が剣を鍬に。緑白6マナ。(霊気紛争)
- 鼓舞する指導者、アジャニ/Ajani, Inspiring Leader - プレインズウォーカーの-3忠誠度能力。コントローラーが2点ライフ回復する。ダブルシンボル6マナ。(基本セット2020)
- 不吉な戦術/Dire Tactics - 白黒2マナ。逆にあなたが対象のタフネス分のライフを失う。ただし人間をコントロールしていればデメリットはない。(イコリア:巨獣の棲処)
参考
- 誤訳/名訳
- 農場送り
- カード個別評価:アイスエイジ - アンコモン
- カード個別評価:第4版 - アンコモン
- カード個別評価:リバイズド・エディション - アンコモン
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - アンコモン
- カード個別評価:バトルボンド - アンコモン
- カード個別評価:コンスピラシー - アンコモン
- カード個別評価:マスターズ25th - アンコモン
- カード個別評価:アイコニックマスターズ - アンコモン
- カード個別評価:エターナルマスターズ - アンコモン
- カード個別評価:Vintage Masters - アンコモン
- カード個別評価:Masters Edition 4 - アンコモン
- カード個別評価:Masters Edition 2 - アンコモン
- Secret Lair Drop Series: Happy Yargle Day!
- From the Vault:Twenty