赤コントロール
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2013年3月30日 (土) 00:01時点における版
赤コントロール(Mono-Red Control)は、赤単色で構成されるコントロールデッキ。
目次 |
概要
赤はスライなどの高速ビートダウンが主流だが、メタの変遷で時折登場する。
クリーチャー — ビースト(Beast)
(赤),あなたのライブラリーのカードを上から10枚、追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。弧炎撒きはそれに2点のダメージを与える。
4/5クリーチャー — 人間(Human) ノーマッド(Nomad)
速攻
エコー(3)(赤)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
なだれ乗りが戦場に出たとき、土地1つを対象とし、それを破壊する。
赤の得意とする土地破壊か火力、あるいはその両方をベースに組まれる。マジックには土地を用いないデッキなど存在しないと言ってよい。また、火力も相手に除去するようなクリーチャーがいないときは本体に撃てばよいので、この2つはどんなデッキにもある程度は役に立つと言える。
どんなデッキを相手に対しても有効な手段を備えているとはいえ、土地破壊だけでは対戦相手のライフを削ることはできず、火力ばかりでも息切れしてしまう。そのため、これらの能力を内蔵した赤の中堅クリーチャーが存在する環境で組まれることが多い。
- 特にミラディン・ブロック構築で活躍したバーン系コントロールデッキになぞらえ、ビッグ・レッド(Big Red)と総称されることもある。
ミラディンの傷跡ブロック構築
ミラディンの傷跡ブロック構築においても、ビッグ・レッドの名で呼ばれる中速の赤単色デッキが存在する。
伝説のプレインズウォーカー — コス(Koth)
[+1]:山(Mountain)1つを対象とし、それをアンタップする。ターン終了時まで、それは赤の4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-2]:あなたがコントロールする山1つにつき、あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
[-5]:あなたは「あなたがコントロールする山は『(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。この土地はそれに1点のダメージを与える。』を持つ。」を持つ紋章を得る。
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。感電破はそれに2点のダメージを与える。
金属術 ― あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているなら、感電破は代わりに4点のダメージを与える。
高い打点力を誇る槌のコス/Koth of the Hammerを中核に据え、火力やクリーチャーによって攻め立てる。アーティファクトが数枚採用され、感電破/Galvanic Blastやカルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenixなどの金属術を持つカードとシナジーが組み込まれる。
大きく分けて、クリーチャーや火力によって序盤から攻め手を多くするアグロ型と、コントロールカードを多めに採用する型に分けられる。後者では金屑の嵐/Slagstormや燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage、槌のコスと燃え上がる憤怒の祭殿にシナジーを持つ電位の負荷/Volt Chargeなどが採用される。アグロ型の詳細についてはゴブナイトのページも参照のこと。
環境のトップメタに白単鍛えられた鋼が存在するため、オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelterなどのアーティファクト破壊を採用しやすい色であることは重要な利点。
プロツアー名古屋11においても、白単鍛えられた鋼に次いで2番目に高い17.03%のプレイヤーが使用し、角岡利幸(アグロ型)とFabian Thiele(コントロール型)の2名がベスト8入りした。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー名古屋11 ベスト8 (参考)
- 使用者:Fabian Thiele
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (7) | |
4 | カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix |
3 | オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter |
呪文 (28) | |
4 | 感電破/Galvanic Blast |
4 | 赤の太陽の頂点/Red Sun's Zenith |
4 | 燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage |
4 | 金屑の嵐/Slagstorm |
4 | 太陽の宝球/Sphere of the Suns |
4 | 電位の負荷/Volt Charge |
4 | 槌のコス/Koth of the Hammer |
土地 (25) | |
4 | 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus |
21 | 山/Mountain |
サイドボード | |
4 | 四肢切断/Dismember |
3 | 核への投入/Into the Core |
3 | 漸増爆弾/Ratchet Bomb |
2 | テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit |
3 | ヴァルショクの難民/Vulshok Refugee |
- コントロール型のデッキ。
ミラディン・ブロック期
電結親和が猛威を振るう中、アーティファクト破壊に長けた赤にフィーチャーしたビッグ・レッドが登場する。
クリーチャー — ビースト(Beast)
(赤),あなたのライブラリーのカードを上から10枚、追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。弧炎撒きはそれに2点のダメージを与える。
4/5インスタント
クリーチャー1体を対象とする。静電気の稲妻はそれに2点のダメージを与える。それがアーティファクト・クリーチャーである場合、代わりに静電気の稲妻はそれに4点のダメージを与える。
もとはミラディン・ブロック構築発祥のデッキだが、デッキパワーが高く、同時期のスタンダードでも使用された。
頭蓋骨絞め/Skullclamp禁止で親和の支配力が弱まり、ウルザトロンが新たにメタの一角として成長してくると、土地破壊要素を織り交ぜたポンザとして生き残った。
親和の消滅後は環境の変化に合わせて高速化したスライがメインになった。
オンスロート・ブロック構築
稲妻の裂け目/Lightning Riftをメインにしたバーン系サイクリングコントロールデッキ。
エンチャント
プレイヤーがカードをサイクリングするたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。稲妻の裂け目はそれに2点のダメージを与える。
アストログライドなど他のサイクリングデッキが白を使うのに対し、このデッキは赤単色である。
サイクリングでデッキを回しつつ、稲妻の裂け目/Lightning Riftで足を止めてフィニッシャーで勝利するのが基本。対ゴブリンに効果的な宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorの存在も大きい。
フィニッシャーには刃の翼ロリックス/Rorix Bladewingやドラゴン変化/Form of the Dragonが使用される。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリデトロイト03 ベスト4 (参考)
- 使用者:Alex Shvartsman
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (6) | |
4 | 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator |
2 | 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing |
呪文 (27) | |
4 | 不毛化/Lay Waste |
4 | ショック/Shock |
4 | 陽光の突風/Solar Blast |
4 | 火花のしぶき/Spark Spray |
4 | 星の嵐/Starstorm |
4 | 稲妻の裂け目/Lightning Rift |
3 | ドラゴン変化/Form of the Dragon |
土地 (27) | |
19 | 山/Mountain |
4 | 忘れられた洞窟/Forgotten Cave |
4 | 邪神の寺院/Temple of the False God |
サイドボード | |
4 | 的外れの激怒/Misguided Rage |
4 | 火花鍛冶/Sparksmith |
4 | 思考繋ぎのプライモック/Thoughtbound Primoc |
3 | 脅迫するオーガ/Menacing Ogre |
ウルザ・ブロック期
クリーチャー — 人間(Human) ノーマッド(Nomad)
速攻
エコー(3)(赤)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
なだれ乗りが戦場に出たとき、土地1つを対象とし、それを破壊する。
土地破壊を兼ねる187クリーチャー・なだれ乗り/Avalanche Ridersと強力な特殊地形(不毛の大地/Wasteland・リシャーダの港/Rishadan Port)の存在が特に大きい。
テンペスト・ブロック期のものは、モグの狂信者/Mogg Fanaticなどの優秀なウィニークリーチャーでクロックを刻みつつ土地破壊で足を縛るタイプだった。
マスクス・ブロック期になると土地破壊で動きを止めた後大型クリーチャーでゆっくり止めを刺すタイプへと変化した。