待機

提供:MTG Wiki

2009年2月5日 (木) 02:28時点におけるGariu (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索
待機/Suspend
種別 常在型能力誘発型能力
登場セット 時のらせんブロック
CR CR:702.62

待機/Suspend時のらせんブロックに登場したキーワード能力。待機を持つカード手札にある際に機能する常在型能力と、ゲーム外に待機している際に機能する2つの誘発型能力からなる。


Errant Ephemeron / 遍歴のカゲロウ獣 (6)(青)
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)

飛行
待機4 ― (1)(青)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(1)(青)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが4個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。それは速攻を持つ。)

4/4

定義

待機 N ― [コスト]/Suspend N - [コスト]は以下の3つの能力からなる。

解説

呪文解決を遅らせる代わりに、低いコスト呪文プレイできるようになる能力である。

実質的にプレイするターンをずらせ、他のカードと合わせて1ターンに複数枚のカードをプレイしやすくなる。その点で、打ち消し呪文全般には効果的な能力ともいえる。また、プレイした呪文の回数を数えるストームとの相性は抜群。

ルール

  • 待機コストを支払ってゲーム外に待機させる行為は特別な行動であり、スタックを用いない。
  • あるカードが「待機状態/suspended」であるとは、それがゲーム外にあり、待機を持ち、時間カウンターが1個以上乗っている状態を意味する。
  • 「あなたがこのカードを手札からプレイできる場合」とは、その呪文のカード・タイプによる通常の制限(例えば、それがあなたのクリーチャー・カードであるならば、あなたのメイン・フェイズであり、あなたが優先権を持ち、かつスタックが空である場合のみ待機させることができる)、および瞬速歴伝翻弄する魔道士/Meddling Mageなどの効果の影響を加味する。それ以外の、例えばマナ・コストが支払えるかどうかなどは考慮しない。
  • 対象を取る呪文の対象を選ぶ時期は、時間カウンターがなくなったときに誘発する誘発型能力によってプレイするときである。ゲーム外に待機させるときではないので注意。
  • 「プレイする」であり「プレイしてもよい」ではないので、追加コストを支払えない、適正な対象が存在しない、および翻弄する魔道士によってプレイを禁止されているなど不可能な場合を除き、必ずプレイしなければならない。その際、それが通常ならばソーサリー・タイミングでしかプレイできないカード・タイプのカードでも、アップキープ中(および能力解決中)のプレイが許可される。
    • 何らかの効果で追加コストにマナが要求されている場合、その分のマナがマナ・プールにあるならそれを支払わなくてはならない。しかしマナ能力のプレイは強制されないため、マナ・プールに必要量のマナが無いなら「追加コストを支払えない」としてもよい。もちろん、プレイしたいなら土地などからマナを出して追加コストに充ててもよい。
    • 最後の時間カウンターが取り除かれた時に、その呪文が何らかの理由(誘発型能力を打ち消す呪文や能力を使われた場合など)でプレイできなかった場合には、その呪文は待機カウンターを失った状態でゲーム外領域に残る。この状態ではもはや時間カウンターを取り除けないので、この呪文を再度プレイする機会は通常はない。
    • この状態で、何らかの効果により時間カウンターが乗せられれば、再びそのカードは待機状態となり時間を刻み始める。
  • 「マナ・コストを支払わずにプレイする」なので、マナ・コストの無いカードも待機の能力でプレイすることができる。
  • 呪文や能力によって、数を指定しない待機能力がカードに与えられることがあるが、その場合はその効果によって時間カウンターが置かれる。

その他

  • 待機より前に登場したアーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingは、スタック上の呪文を擬似的な待機状態にする。
  • プレイするために数ターンを要する「伝説の呪文」を表現するために神河救済で用意されていたメカニズムであったが、実際の「伝説の呪文」には歴伝が割り当てられることとなり、待機は時のらせんまで保留となった(参考)。
  • 待機を持つカードの多くには、イラストに「境界を越える」ことをイメージさせる描写がなされている。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif