師範の占い独楽/Sensei's Divining Top

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Sensei's Divining Top / 師範の占い独楽 (1)
アーティファクト

(1):あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
(T):カードを1枚引き、その後師範の占い独楽をオーナーのライブラリーの一番上に置く。


地味ではあるが非常に便利な能力を持ったアーティファクト

1つ目の能力ミリーの悪知恵/Mirri's Guileアーティファクト内蔵版。使っているうちにいらないカードが2枚ライブラリーの上に溜まってしまうので、できればシャッフル手段を併せて使いたい。

ミリーの悪知恵との最大の違いであり、またこのカードの強力な点は、2つ目の能力により、アドバンテージの損失を先送りしつつライブラリー操作を行えることである。ただし、ミリーの悪知恵と異なり能力の起動マナを必要とするので、コスト・パフォーマンスは悪い。2枚目以降の独楽が腐るという問題もあり、シャッフル手段などが無いデッキでは1枚挿しにとどまることが多かった。

相性がよいカードが多く、シナジーにより性能が大きく向上するので、やはり他のカードと組み合わせて使うことが望ましい。特に神河ブロック構築では、桜族の長老/Sakura-Tribe Elder木霊の手の内/Kodama's Reachなどのマナ加速との相性が抜群によく、けちコントロールなどの緑系デッキで多用された。インスタント・タイミングでライブラリーの一番上に戻れるので、アーティファクト破壊に強いのも魅力。

闇の腹心/Dark Confidantとの相性もよい。公開するカードが土地になるように並び替えてしまえるし、3枚の中に土地が無くなっても独楽自身を戻すことで、ライフの損失を最小限にすることができる。また、相殺/Counterbalanceと併用することでアドバンテージを叩き出しつつ戦場を強力にコントロールし始められる。これらのギミックを搭載したクロック・パーミッションコントロールデッキスタンダードにおいて最前線で活躍した(→ストラクチャー・アンド・フォースヤソコン)。

エクステンデッド以下の環境では、フェッチランドを多用することでライブラリーをシャッフルする機会が増え、同時に相殺によるカウンターも補助するため、さらに使いやすい。→相殺コントロール

これだけ広く使用されたカードだが、2008年9月20日よりエクステンデッドにおいて禁止カードに指定される。上記の使いやすさによる人気の高さに加え、定期的な起動によってトーナメントが停滞し、さらにシャッフル手段の多用によって遅延が悪化するからである(参考)。

ルール

  • 1つ目の能力を起動し、解決前に2つ目の能力を起動すれば、このカードをライブラリーの3枚目に戻すこともできる。
  • 当然だが、1つ目の能力を何度起動しても見られるのは上から3枚で、それ以上掘り下げて見ることはできない。なぜなら、上から3枚見る効果が複数回実行されるだけだからである。

利用

その他

  • 英語名からSDTと呼ばれることもある。
  • これが戦場に出ていないのに能力を起動してしまうことがあり、「真空独楽(しんくうごま)」「空独楽(からごま)」などといった俗称までついている。タップ不要でマナのみで使用できるため、戦場にあると勘違いしてしまうことによるミス。特に、数ターン使った後、ライブラリートップに戻したのを忘れて、といった状況で起動するミスが多い。もちろんルール違反なのでやらないように注意。

参考

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