ストーム (デッキ)

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*大あわての捜索禁止後のタイプ。
 
*大あわての捜索禁止後のタイプ。

2015年4月26日 (日) 06:19時点における版

ストーム(Storm)は、キーワード能力ストームを主体としたコンボデッキの総称。

目次

概要

基本的には、軽い呪文を連打してストームを稼ぎ、苦悶の触手/Tendrils of Agonyなどでフィニッシュする。

ストームを持った呪文が登場したスカージ参入時から、スタンダードデザイアフリーズや、エクステンデッド青茶単デザイアヴィンテージ(当時のType1)のロング・デックなど、多くの環境で活躍した。さらにその後もいろいろなデッキが登場し、エクステンデッドとエターナルでは現在までの長い間使われ続けている。

スタンダードではカード・プールの狭さや親和デッキの振興などでエクステンデッドやヴィンテージほどは使われず、スカージがローテーションで使えなくなり姿を消した。

だが、後の時のらせんにてストームを持った呪文が再び登場した際に、ドラゴンストーム刈り痕ストームなどが登場し、ドラゴンストーム世界選手権06を征するなどの活躍を見せている。

時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

時のらせんブロックローウィン=シャドウムーア・ブロック期のスタンダードでは、ラヴニカ・ブロックの退場で衰退した刈り痕ストームを取り込む形でドラゴンストームが復活し、世界選手権07ではベスト8に2人を送り込んだ。



背骨岩の小山/Spinerock Knollからドラゴンの嵐/Dragonstormを撃つのが特徴的な構成となっている。



後期には、ドラゴンの嵐を外したバーンタイプの、刈り痕ストームが主流になった。

ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期

ラヴニカ・ブロック時のらせんブロック期のスタンダードでは、時のらせんタイムシフトしたドラゴンの嵐を使用したドラゴンストームが登場し、世界選手権06を制した。



マナ加速からボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite×4を対戦相手に叩き込んで勝利する。

基本セット第9版から第10版への移行でドラゴンストームが衰退すると、かわって紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer's Swathぶどう弾/Grapeshotを使用した刈り痕ストームが登場し、日本選手権07で準優勝する活躍を見せた。

この時期の活躍の背景にはコールドスナップで加わったマナ加速手段、炎の儀式/Rite of Flameの存在が大きい。

オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期

オンスロート・ブロックミラディン・ブロック期のスタンダードでは、ミラディンで登場した親和と組み合わせた親和ストームが登場した。


精神の願望/Mind's Desireと苦悶の触手を用いたデザイア系のものや、ブルード親和時間の亀裂/Temporal Fissureを採用したものが存在する。

しかし、段々とストームを用いない親和が主流になっていき、ストーム親和は姿を消していった。

オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期

オデッセイ・ブロックオンスロート・ブロック期のスタンダードでは、スカージ参入直後に、精神の願望や思考停止/Brain Freezeを使用したデザイアフリーズが登場。

しかし組める時期が短かったこともあり、大きな活躍はできなかった。

エクステンデッド

エクステンデッドでは、スカージでの精神の願望の登場以来、デザイアとその発展形がメタゲームの一角を担い続けている。

詳細はデザイアの項目を参照。


また、時のらせんでの巣穴からの総出/Empty the Warrensの登場以後は、ゴブリンストームも存在する。

モダン

モダン環境では、主に相性がよい青赤昇天ハイブリッドする形で組まれることが多い。



軽量ドローマナ加速を連発して紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension探索カウンターを貯め、ストーム呪文ぶどう弾/Grapeshot巣穴からの総出/Empty the Warrens)でとどめを刺す。

モダン開幕戦のプロツアーフィラデルフィア11で猛威を振るったが、マナ加速の炎の儀式/Rite of Flameとドローソースの思案/Ponder定業/Preordainが2011年10月1日より禁止カードに指定され、大打撃を受けた。

イニストラード以降は、紅蓮術士の昇天ではなく炎の中の過去/Past in Flamesを採用するタイプも登場した。


サンプルレシピ

UR Storm [1]
土地 (16)
4 島/Island
3 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 山/Mountain
3 沸騰する小湖/Scalding Tarn
2 蒸気孔/Steam Vents
3 硫黄の滝/Sulfur Falls
クリーチャー (0)
呪文 (44)
4 捨て身の儀式/Desperate Ritual
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 ぶどう弾/Grapeshot
4 魔力変/Manamorphose
4 炎の中の過去/Past in Flames
4 深遠の覗き見/Peer Through Depths
4 発熱の儀式/Pyretic Ritual
4 煮えたぎる歌/Seething Song
4 血清の幻視/Serum Visions
4 手練/Sleight of Hand
4 思考掃き/Thought Scour
サイドボード (15)
2 払拭/Dispel
3 残響する真実/Echoing Truth
1 巣穴からの総出/Empty the Warrens
2 けちな贈り物/Gifts Ungiven
1 紅蓮地獄/Pyroclasm
2 紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension
1 急かし/Quicken
2 炎の印章/Seal of Fire
1 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique


レガシー

初期のレガシーでは、ハイタイドにストーム要素を盛り込んだ青単色デッキソリダリティが主流だった。

単色のため安定性は高かったが、防御力に欠け、ほかのアーキタイプが強化されると衰退していった。


ラヴニカ・ブロック参入後は、カード回収するギミックを中心に据えた多色IGGy-POPと呼ばれるタイプが主流となった。

しかし、もみ消し/Stifleの増加や墓地対策の普及など理由は様々だが、他のデッキの対策に巻き込まれる形で衰退していった。



時のらせんブロック参入後は、純正チェイン・コンボタイプのTESレガシーにおけるストームデッキの主流となる。また同時期に強化されたBelcherも、巣穴からの総出を用いるためストームデッキとしての側面が強い。


その後アラーラの断片むかつき/Ad Nauseamを獲得し、TESは同じような構造を保ちつつANTに移行した。

  • カードプールが広いため、この他にもさまざまなバリエーションがあるのもレガシーにおけるストームデッキの特徴である。

ヴィンテージ

ストームは、強力なマナ加速手段や軽い呪文満載のヴィンテージでこそ、その真価を発揮できると言ってよい。

当時のType1に於いて脅威のコンボデッキロング・デック環境を荒らし尽くした。



その動きは単純で、適当にマナ・アーティファクトをばら撒き、燃え立つ願い/Burning Wish苦悶の触手/Tendrils of Agony引っ張ってくるだけである。キーカード制限カード指定によりすぐさま崩壊するものの、その後に登場したいくつもの亜種が現在でも第一線で活躍を続けている(詳しくはこちらを参照)。

サンプルレシピ

Long.dec [2]
土地 (11)
4 宝石鉱山/Gemstone Mine
4 真鍮の都/City of Brass
1 トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
2 Underground Sea
クリーチャー (0)
呪文 (49)
3 彩色の宝球/Chromatic Sphere
4 ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
1 Mox Pearl
1 Mox Sapphire
1 Mox Jet
1 Mox Ruby
1 Mox Emerald
1 水蓮の花びら/Lotus Petal
1 ブラック・ロータス/Black Lotus
1 魔力の墓所/Mana Crypt
1 魔力の櫃/Mana Vault
1 太陽の指輪/Sol Ring
1 モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
4 強迫/Duress
4 渦まく知識/Brainstorm
4 燃え立つ願い/Burning Wish
1 Ancestral Recall
1 Time Walk
1 神秘の教示者/Mystical Tutor
1 吸血の教示者/Vampiric Tutor
1 悪魔の教示者/Demonic Tutor
1 Demonic Consultation
1 Timetwister
1 Wheel of Fortune
1 意外な授かり物/Windfall
1 修繕/Tinker
1 精神の願望/Mind's Desire
1 ネクロポーテンス/Necropotence
1 ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain
1 記憶の壺/Memory Jar
1 苦悶の触手/Tendrils of Agony
サイドボード (15)
1 苦悶の触手/Tendrils of Agony
1 ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
1 先細りの収益/Diminishing Returns
4 ザンティッドの大群/Xantid Swarm
1 天秤/Balance
1 Primitive Justice
1 簡略化/Simplify
1 外殻貫通/Hull Breach
1 新たな芽吹き/Regrowth
1 名誉回復/Vindicate
2 浄化の印章/Seal of Cleansing


Pauper

青黒赤の3での構成が主流となる。


マナ加速には暗黒の儀式/Dark Ritual炎の儀式/Rite of Flameなど、ドローには金言/Words of Wisdom留まらぬ発想/Ideas Unboundなどを用いてストームを稼いでいき、最終的にエンドカードであるぶどう弾/Grapeshot巣穴からの総出/Empty the Warrensにつなぐ。

彩色の星/Chromatic Starのようなマナフィルターも充実しているため、次にどのカードを使うかをしっかり考えながらプレイしていけば青黒赤の3色のマナを出すのにさほど苦労はしない。

Pauperにおいてはストームを阻止する実用的なカードが妨害の接触/Hindering Touch程度しかないため、ストームデッキへの対策をとりにくいことも追い風となっている。

別のタイプのデッキとして、使い魔や、フリースペルバウンスランドを組み合わせてマナ加速に使用し、時間の亀裂/Temporal Fissure戦場を一掃、その後ビートダウンを行う白青黒ストームが登場した。このデッキによって、大あわての捜索/Frantic Searchは2011年6月29日より禁止カードに指定され、さらに2013年2月6日にはぶどう弾と巣穴からの総出、2013年10月2日より時間の亀裂も禁止された。

サンプルレシピ

Grixis Storm(Pauper) [3]
土地 (12)
4 地熱の割れ目/Geothermal Crevice
2 用水路/Irrigation Ditch
1 鋭き砂岩/Sandstone Needle
1 サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry
4 硫黄孔/Sulfur Vent
クリーチャー (0)
呪文 (48)
4 陰謀団の儀式/Cabal Ritual
1 彩色の宝球/Chromatic Sphere
4 彩色の星/Chromatic Star
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
3 巣穴からの総出/Empty the Warrens
3 信仰無き物あさり/Faithless Looting
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 ぶどう弾/Grapeshot
4 留まらぬ発想/Ideas Unbound
4 水蓮の花びら/Lotus Petal
4 魔力変/Manamorphose
4 炎の儀式/Rite of Flame
1 煮えたぎる歌/Seething Song
4 血の署名/Sign in Blood
サイドボード (15)
2 古き泉/Ancient Spring
2 消灯/Curfew
4 綿密な分析/Deep Analysis
1 残響する衰微/Echoing Decay
1 残響する真実/Echoing Truth
1 鋭い痛み/Flaring Pain
2 紅蓮破/Pyroblast
2 引き裂かれた記憶/Shred Memory


  • 大あわての捜索禁止後のタイプ。

代表的なデッキ

参考

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