モミール・ベーシック

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:*8マナ出る段階までに[[荒地/Wastes]]を除く全ての基本土地を置いておくと、8マナ域に5種類存在する[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]の伝説の[[エルダー]]・[[ドラゴン]]達が全て維持できるようになる。しかし、[[水底のビヒモス/Benthic Behemoth]]や[[墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan]]に島を渡られたり、[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]で土地基盤を壊滅させられる可能性もある。
 
:*8マナ出る段階までに[[荒地/Wastes]]を除く全ての基本土地を置いておくと、8マナ域に5種類存在する[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]の伝説の[[エルダー]]・[[ドラゴン]]達が全て維持できるようになる。しかし、[[水底のビヒモス/Benthic Behemoth]]や[[墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan]]に島を渡られたり、[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]で土地基盤を壊滅させられる可能性もある。
  
==その他==
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==危険なクリーチャー==
 
強烈なデメリットを持つなど、単純に使うようにデザインされていないクリーチャーを引き当てると、即[[敗北]]あるいは大幅に不利になることも多い。
 
強烈なデメリットを持つなど、単純に使うようにデザインされていないクリーチャーを引き当てると、即[[敗北]]あるいは大幅に不利になることも多い。
  
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|3||[[田舎の破壊者/Countryside Crusher]]||次の自分の[[アップキープ]]に[[ライブラリー]]がすべて削られる。
 
|3||[[田舎の破壊者/Countryside Crusher]]||次の自分の[[アップキープ]]に[[ライブラリー]]がすべて削られる。
 
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| rowspan="2" |4||[[錆の精霊/Rust Elemental]]||[[アーティファクト・クリーチャー]]を引き当てない限り毎[[ターン]]4[[ライフ]]ずつ削られ続け、自身は[[タップ]]。
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|[[真実を覆すもの/Inverter of Truth]]||ライブラリーがほぼすべて[[追放]]される。墓地に充分な枚数の[[基本土地]]があることは稀。
 
|[[真実を覆すもの/Inverter of Truth]]||ライブラリーがほぼすべて[[追放]]される。墓地に充分な枚数の[[基本土地]]があることは稀。
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|[[荒廃の巨人/Desolation Giant]]||自分の他のクリーチャーがすべて[[破壊]]される。
 
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| rowspan="4" |5||[[地ならし屋/Leveler]]||ライブラリーがすべて[[追放]]される。
 
| rowspan="4" |5||[[地ならし屋/Leveler]]||ライブラリーがすべて[[追放]]される。
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|7||[[触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable]]||[[誘発型能力]]により即座にゲームに敗北する。
 
|7||[[触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable]]||[[誘発型能力]]により即座にゲームに敗北する。
 
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|8||[[深海の生息者/Denizen of the Deep]]||自分の他のクリーチャーが状況起因処理で消滅。
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| rowspan="3" |8||[[深海の生息者/Denizen of the Deep]]||自分の他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。
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|[[ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan]]||他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。有利な場面で出た場合はマイナス。
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|[[殺戮の化身/Avatar of Slaughter]]||すべてのクリーチャーが攻撃強制になる。攻撃前に起動した場合大損害になる場合が多い。
 
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逆に、アゾリウスのギルド魔道士や[[根気強いハンター/Dogged Hunter]]のような、出たら勝利と言える程のクリーチャーもほとんどのマナ域に存在する。
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==通常より強力なクリーチャー==
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Momir Vig, Simic Visionary Avatarの起動型能力のみに依存したゲームの性質上、[[起動型能力]]を継続的に打ち消すことができるアゾリウスのギルド魔道士はほとんどの場合に1枚でゲームに勝てるカードである。
  
また、[[異界月]]現在、X=14とX=17以上のクリーチャーは存在しない。
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また、ゲームに使用されるカードがすべて[[基本土地]]とクリーチャー・トークンであるという性質上、以下のようなカードは通常のゲームと比較し強力である。特に、バウンスや一時的な追放能力は除去に等しいため、除去されなければ1枚でゲームを支配できる。
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[[バウンス]]能力を有するクリーチャー
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*[[練達の魔術師バリン/Barrin, Master Wizard]]
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*[[魔女狩り師/Witch Hunter]]
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*[[陽景学院の師匠/Sunscape Master]]
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*[[夜景学院の師匠/Nightscape Master]]
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*[[西風の魔道士リネッサ/Linessa, Zephyr Mage]]
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*[[西風の魔道士アレクシー/Alexi, Zephyr Mage]]
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一時的な追放能力を有するクリーチャー
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*[[ミストメドウの魔女/Mistmeadow Witch]]
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*[[網の壁/Wall of Nets]]
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*[[突風粉の魔道士/Galepowder Mage]]
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*[[永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal]]
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*[[運命の三人組/Triad of Fates ]]
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*[[隠された領域のローン/Roon of the Hidden Realm]]
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*[[忠告の天使/Admonition Angel]]
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*[[静穏の天使/Angel of Serenity]]
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*[[壮大な鯨/Colossal Whale]]
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**[[身分泥棒/Identity Thief]]も一時的な追放能録を有するが、対象が「トークンでない」クリーチャーに限定されているため機能しない。
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クリーチャー・トークンに関する能力を有するクリーチャー
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*[[贖われし者、ライズ/Rhys the Redeemed]]
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*[[旅する寺院/Wayfaring Temple]]
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*[[根気強いハンター/Dogged Hunter]]
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*[[黄昏の群れ操り/Twilight Drover]]
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*[[幽霊の将軍/Phantom General]]
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*[[セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya's Voice]]
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*[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]
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[[プロテクション]](クリーチャー)持ちのクリーチャー
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*[[敬愛される司祭/Beloved Chaplain]]
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*[[司令官イーシャ/Commander Eesha]]
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*[[幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts]]
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土地カードを参照するクリーチャー
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*[[シンドバッド/Sindbad]]
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*[[ファーディヤーの予見者/Fa'adiyah Seer]]
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*[[土を食うもの/Terravore]]
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*[[聖遺の騎士/Knight of the Reliquary]]
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*[[クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix]]
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*[[ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya]]
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*[[海溝喰らい/Trench Gorger]]
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*[[怒れる腹音鳴らし/Borborygmos Enraged]]
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呪文を唱える必要がないことがメリットになるクリーチャー
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*[[魂の彫刻家/Soul Sculptor]]
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*[[冒涜の精霊/Desecration Elemental]]
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==その他==
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*異界月現在、X=14とX=17以上のクリーチャーは存在しない。
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*トークンであるため、墓地から復活するタイプの能力([[転生]]、[[頑強]]、[[不死]]、[[蘇生]]、[[不朽]]など)は無意味となる。
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*[[両面カード]]は裏面に変身しない点に留意([[両面カード#両面カードのコピー|参考]])。なお、[[マジック・オリジン]]の両面カードの場合、いずれも変身能力に追放を含むため、追放され消滅する。
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*追放領域を利用する一時的なブリンク能力([[オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova]]、[[幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council]]、[[霊異種/AEtherling]]など)は、追放された時点で消滅するため機能しない。
  
 
==参考==
 
==参考==

2017年5月31日 (水) 12:01時点における版

モミール・ベーシック/Momir BASICとは、Magic Online認定フォーマットの1つ。Magic Online VanguardMomir Vig, Simic Visionary Avatar基本土地のみが使用可能なフォーマット。

目次

概要

要するにMomir Vigからランダムに出現するクリーチャートークンのみで戦うわけで、その性質から、構築リミテッドなどに比べ、運の要素が極めて強い。 今までMTGで生み出された数多のクリーチャーが夢の共演を果たすため、現実で再現するのが難しい、MOならではの遊び方と言える。

Momir Vigが使用可能になって以来、主にカジュアル・ルームでプレイされていた物が正式にサポートされた。

構築ルール


ヴァンガード

Momir Vig, Simic Visionary Avatar
ヴァンガード
手札 +0/ライフ +4

(X),カードを1枚捨てる:点数で見たマナ・コストがXである、無作為に選ばれたクリーチャー・カード1枚のコピーであるトークンを1体戦場に出す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動でき、各ターンに1回しか起動できない。

アーティスト:UDON (Chris Stevens)


戦略

運の要素が大きいのは言うまでもないが、それでも基本となる戦略は存在する。ただし、それら基本とされていることでも、決して正確な計算に基づいたものではなく、また新しいセットがサポートされるたびに変わっていくことに注意。また、諸説存在する。

能力をX=1から起動しない
まず前提として、「土地のプレイ」「Momir Vigの能力を起動」の両方を行えるのは、手札が2枚以上残っているのが条件である。当然、より大きなマナ域でその状態を保持したいが、そのためには序盤は土地のプレイのみを行い、手札の消費を抑える必要がある。つまりその間は一方的にクリーチャーを展開されるリスクを犯すことになり、その兼ね合いがプレイングの大半と言っても良い。特に8マナ域まではマナ域が上昇するに伴ってクリーチャーの質も飛躍的に上昇するため、8マナまではマナを伸ばしたいところである。
1マナのクリーチャーに、盤面に大きな影響を与えるものは少ないため、カード消費を抑えてマナを伸ばす方が良いとされる(マナ・クリーチャーの確率は概ね低い)。
  • 参考までに1マナ域のクリーチャーがマナ・クリーチャーである確率はほぼ1/19(5%程度)。2マナ域も同程度である。3マナ域では2.6%程度。0マナ域は1/10でドライアドの東屋/Dryad Arborが当たるが、他に有用なクリーチャーが皆無。
  • 基本的にはX=2から起動し始め、8マナ域までの連続起動を目指す。先手の場合はそのまま連続で起動し続けると7マナで止まってしまうので、8マナに伸ばすにはどこかでもう1つ起動しないマナ域が必要となる。比較的高確率かつ圧倒的な支配力を持つ伝説のエルドラージ・クリーチャーたちのマナ域に繋げるため、アゾリウスのギルド魔道士/Azorius GuildmageがいるX=2で起動した後はX=5程度まで手札を保持する手もあるが、9マナ域は8マナ域とクリーチャーの質がさほど変わらず、10マナ域はハズレも多いため、ダメージレースを犠牲にする程かどうかは微妙な所であり、最近はそのようなプレイングはあまり見かけなくなった。ただし8マナには悪名高い深海の生息者/Denizen of the Deepや、状況次第で自分が不利になるクリーチャーが何枚か存在しているため、特に有利な状況では8マナで起動せずに9マナ域までマナを伸ばすこともある。(9マナ域にはマナ・コストに見合わない「弱い」クリーチャーはいるが、深海の生息者のような「出たら自分が不利になる」クリーチャーは存在しない。)
    • アゾリウスのギルド魔道士は出たら勝利と言えるカードではあるが、これが出る確率は0.1%未満のため、期待はしない方がよいだろう。
基本土地は全種類投入
このフォーマットでは一切呪文を唱えることができないため、クリーチャーのサイズと能力だけで戦うことになる。
有用な起動型能力を持つクリーチャーは各色に存在するため、それぞれの色のマナを使えるようにしておく方が、戦場に出たクリーチャーが腐りにくい。

危険なクリーチャー

強烈なデメリットを持つなど、単純に使うようにデザインされていないクリーチャーを引き当てると、即敗北あるいは大幅に不利になることも多い。

8マナまでほぼすべてのマナ域で危険なクリーチャーがおり、それらのマナ域で、能力を一切起動しないわけにはいかないだろうから、基本的に対処の方法は皆無である。

X 出たクリーチャー 結果
2 誘うワーム/Tempting Wurm 対戦相手が大量の土地を戦場に出せる
3 田舎の破壊者/Countryside Crusher 次の自分のアップキープライブラリーがすべて削られる。
4 錆の精霊/Rust Elemental アーティファクト・クリーチャーを引き当てない限り毎ターン4ライフずつ削られ続け、自身はタップ
真実を覆すもの/Inverter of Truth ライブラリーがほぼすべて追放される。墓地に充分な枚数の基本土地があることは稀。
荒廃の巨人/Desolation Giant 自分の他のクリーチャーがすべて破壊される。
5 地ならし屋/Leveler ライブラリーがすべて追放される。
荒廃の天使/Desolation Angel 自分の土地だけがすべて破壊される。
空を飲み込むもの/Sky Swallower 自分の他のパーマネントが全て対戦相手のものになる。
アニマの賢者/Sages of the Anima カードが引けなくなる。
6 世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon 自分のパーマネントがこれだけになる。クリーチャーは状況起因処理で消滅。
7 触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable 誘発型能力により即座にゲームに敗北する。
8 深海の生息者/Denizen of the Deep 自分の他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。
ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan 他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。有利な場面で出た場合はマイナス。
殺戮の化身/Avatar of Slaughter すべてのクリーチャーが攻撃強制になる。攻撃前に起動した場合大損害になる場合が多い。

通常より強力なクリーチャー

Momir Vig, Simic Visionary Avatarの起動型能力のみに依存したゲームの性質上、起動型能力を継続的に打ち消すことができるアゾリウスのギルド魔道士はほとんどの場合に1枚でゲームに勝てるカードである。

また、ゲームに使用されるカードがすべて基本土地とクリーチャー・トークンであるという性質上、以下のようなカードは通常のゲームと比較し強力である。特に、バウンスや一時的な追放能力は除去に等しいため、除去されなければ1枚でゲームを支配できる。

バウンス能力を有するクリーチャー

一時的な追放能力を有するクリーチャー

クリーチャー・トークンに関する能力を有するクリーチャー

プロテクション(クリーチャー)持ちのクリーチャー

土地カードを参照するクリーチャー

呪文を唱える必要がないことがメリットになるクリーチャー

その他

参考

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