呪いの人形/Voodoo Doll

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作ってしまったら常に誰かに痛みを与え続けなければならない、呪いの人形。
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作ってしまったら常に誰かに痛みを与え続けなければならない、呪いの人形。だんだん扱いづらくなり、最後は作成者に反動が襲いかかるという、いわゆる「呪い」の雰囲気をよく表している。
だんだん扱いづらくなり、最後は作成者に反動が襲いかかるという、いわゆる『呪い』の雰囲気をよく表している。
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2[[マナ]]につき1ダメージの効率の悪さは、まあアーティファクトとしては普通なのでよしとしても、根本的に重い・遅いのが最大の弱点だろう。
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*これが「維持できなかった」と判断する条件は、[[終了ステップ]]の開始時に[[アンタップ]]であること。なので、なんらかの方法でこれを毎ターン[[タップ]]する術があれば、これによる自爆は避けることができる。
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*出したそのターンにもチェックされるため、出してすぐにタップしないと[[破壊]]されてしまう。幸い、出したターンは[[カウンター (目印)|カウンター]]が0個なので、0マナで[[能力]]を[[起動]]すれば問題ない。
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*出されたらこちらも[[真髄の針/Pithing Needle|「針」]]を刺してやろう。
  
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[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]初出時の2番目の能力の[[効果]]部分は「それはあなたにX点のダメージを与え、それは破壊される。Xは呪いの人形の上に置かれた針カウンターの数に等しい。」であった。
  
*これが『維持できなかった』と判断する条件は、ターン終了時に[[アンタップ]]であること。
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[[クロニクル]]再録時に効果部分は「それはあなたにX点のダメージを与える。Xは呪いの人形の上に置かれた針カウンターの数に等しい。これにより呪いの人形があなたにダメージを与えた場合、それを破壊する。」に変更された。
なので、なんらかの方法でこれを毎ターンタップする術があれば、これによる自爆は避けることができる。
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1998年7月頃の[[オラクル]]更新では、効果部分は「それを生け贄に捧げ、それはあなたに、それの上に置かれた針カウンターの数に等しい点数のダメージを与える。」に変更された。
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[[Masters Edition 3]][[再録]]に伴う2009年9月4日のオラクル更新では、印刷時の挙動に合わせるため、効果部分はクロニクル版のテキストに戻された。
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しかし、2010年9月のオラクル更新では、この書式は印刷時と異なるとして、効果部分はレジェンド版のテキストに戻された。また、3番目の能力は[[起動コスト]]と効果の両方で[[X]]を用いており、解決前に針カウンターの数が変わった場合に与えるダメージが曖昧であったため、ダメージは解決時の針カウンターの数と明確化された。(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/54b Early September 2009 Update Bulletin]、[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/109c September 2010 Update Bulletin]参照)
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[レア]]1
 
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[レア]]1
*[[カード個別評価:クロニクル]]
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*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[アンコモン]]1
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*[[カード個別評価:Masters Edition 3]] - [[レア]]

2023年12月4日 (月) 23:02時点における最新版


Voodoo Doll / 呪いの人形 (6)
アーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、呪いの人形の上に針(pin)カウンターを1個置く。
あなたの終了ステップの開始時に、呪いの人形がアンタップ状態である場合、呪いの人形を破壊し、それはあなたにその上に置かれている針カウンターの数に等しい点数のダメージを与える。
(X)(X),(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。呪いの人形はそれに、呪いの人形の上に置かれた針カウンターの数に等しい点数のダメージを与える。Xは、呪いの人形の上に置かれた針カウンターの数である。


WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。

作ってしまったら常に誰かに痛みを与え続けなければならない、呪いの人形。だんだん扱いづらくなり、最後は作成者に反動が襲いかかるという、いわゆる「呪い」の雰囲気をよく表している。

無色ダメージソースであることは評価できるが、やはり使いづらさが目立つ。2マナにつき1ダメージの効率の悪さは、アーティファクトとしては普通なのでよしとしても、根本的に重い・遅いのが最大の弱点だろう。マナ・コストが大きく、出せる時期自体が遅いのに、実際にダメージを入れられるのはその次のアップキープ以降。しかも維持している限り相応のマナを拘束される。自分ターンに射撃しなければならないのも欠点の1つ。

  • これが「維持できなかった」と判断する条件は、終了ステップの開始時にアンタップであること。なので、なんらかの方法でこれを毎ターンタップする術があれば、これによる自爆は避けることができる。
  • 出したそのターンにもチェックされるため、出してすぐにタップしないと破壊されてしまう。幸い、出したターンはカウンターが0個なので、0マナで能力起動すれば問題ない。
  • 出されたらこちらも「針」を刺してやろう。

[編集] オラクルの変遷

レジェンド初出時の2番目の能力の効果部分は「それはあなたにX点のダメージを与え、それは破壊される。Xは呪いの人形の上に置かれた針カウンターの数に等しい。」であった。

クロニクル再録時に効果部分は「それはあなたにX点のダメージを与える。Xは呪いの人形の上に置かれた針カウンターの数に等しい。これにより呪いの人形があなたにダメージを与えた場合、それを破壊する。」に変更された。

1998年7月頃のオラクル更新では、効果部分は「それを生け贄に捧げ、それはあなたに、それの上に置かれた針カウンターの数に等しい点数のダメージを与える。」に変更された。

Masters Edition 3再録に伴う2009年9月4日のオラクル更新では、印刷時の挙動に合わせるため、効果部分はクロニクル版のテキストに戻された。

しかし、2010年9月のオラクル更新では、この書式は印刷時と異なるとして、効果部分はレジェンド版のテキストに戻された。また、3番目の能力は起動コストと効果の両方でXを用いており、解決前に針カウンターの数が変わった場合に与えるダメージが曖昧であったため、ダメージは解決時の針カウンターの数と明確化された。(→Early September 2009 Update BulletinSeptember 2010 Update Bulletin参照)

[編集] 参考

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