潜伏

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|英名=Skulk
 
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|種別=[[常在型能力]]
 
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'''潜伏'''/''Skulk''は[[回避能力]]である。
 
'''潜伏'''/''Skulk''は[[回避能力]]である。
  
潜伏を持つ[[クリーチャー]]は、それより大きな[[パワー]]を持つクリーチャーによっては[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]されない。
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潜伏を持つ[[クリーチャー]]は、それより大きな[[パワー]]を持つクリーチャーによっては[[ブロック]]されない。
  
 
==解説==
 
==解説==
隠れてこっそりと忍び寄る様子をイメージした回避能力。[[イニストラードを覆う影ブロック]]では[[青]]と[[黒]]に割り当てられている。
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隠れてこっそりと忍び寄る様子をイメージした回避能力。[[イニストラードを覆う影ブロック]]では[[青]]と[[黒]]に割り当てられている。[[Secret Lair Drop Series/2020年#Secret Lair x The Walking Dead|Secret Lair Drop Series: Secret Lair x The Walking Dead]]では[[Glenn, the Voice of Calm]]が新登場した。[[指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]]や[[エルドレインの森]]でも1枚ずつのみ登場している。
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潜伏を持つことを参照するカードとしては[[催眠術師、マスター/The Master, Mesmerist]]が存在する。
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*[[Unfinity]]では[[ステッカー]]の[[Space Fungus Snickerdoodle]]が潜伏を与える。
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*潜伏という名称は使われてはいないが、[[指輪]]の[[紋章]]は同様の回避能力を扱っている。
  
 
===ルール===
 
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回避能力を持つクリーチャーと[[装備品]]や[[オーラ]]の組み合わせは、しばしば一方的な[[ゲーム]]を生み出す。この[[能力]]は元々、「回避能力とパワー[[強化]]の[[コンボ]]を防ぐ方法」のブレインストーミング中に発案されたものであった。
 
回避能力を持つクリーチャーと[[装備品]]や[[オーラ]]の組み合わせは、しばしば一方的な[[ゲーム]]を生み出す。この[[能力]]は元々、「回避能力とパワー[[強化]]の[[コンボ]]を防ぐ方法」のブレインストーミング中に発案されたものであった。
  
イニストラードを覆う影では、当初「'''狂気カウンター'''/''Insanity Counter''」の導入が検討されていた。これは[[プレイヤー]]が得る[[カウンター (目印)|カウンター]]であり、[[ダメージ]]を受けたプレイヤーは自分が持つ狂気カウンターの数だけ[[ライブラリー]]を[[墓地に置く]]ことになる。このメカニズムが存在する[[環境]]では、高い[[戦闘ダメージ]]を1回[[与える]]よりも低い戦闘ダメージを何度も与える方が効果的であるため、[[デザイン・チーム]]は潜伏を採用することにした。後に狂気カウンターのアイディアは廃止されたが、潜伏は上記の通り「パワー強化との組み合わせが大きな脅威になりすぎない回避能力」として有用であったため、そのまま残されることになった([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/chasing-shadows-part-1-2016-03-14 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0016607/# 翻訳])。
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イニストラードを覆う影では、当初「'''狂気カウンター'''/''Insanity Counter''」の導入が検討されていた。これは[[プレイヤー]]が得る[[カウンター (目印)|カウンター]]であり、[[ダメージ]]を受けたプレイヤーは自分が持つ狂気カウンターの数だけ[[ライブラリー]]を[[墓地に置く]]ことになる。このメカニズムが存在する[[環境]]では、高い[[戦闘ダメージ]]を1回[[与える]]よりも低い戦闘ダメージを何度も与える方が効果的であるため、[[デザイン・チーム]]は潜伏を採用することにした。後に狂気カウンターのアイディアは廃止されたが、潜伏は上記の通り「パワー強化との組み合わせが大きな脅威になりすぎない回避能力」として有用であったため、そのまま残されることになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/chasing-shadows-part-1-2016-03-14 Chasing Shadows, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016607/ 影を追う その1][[Making Magic]] [[2016年]]3月14日 [[Markr Rosewater]]著)</ref>。
 
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また、この能力は[[常磐木]]候補の一つとしてデザインされていた。だが実際に使ってみた結果「デザイン空間が小さい」「複雑で把握しにくい」という問題があると分かり、常盤木にはならなかった。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-eldritch-moon-part-3-2016-08-08 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0017323/# 翻訳])
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また、この能力は[[常磐木]]候補の一つとしてデザインされていた。だが実際に使ってみた結果「デザイン空間が小さい」「複雑で把握しにくい」という問題があると分かり、常盤木にはならなかった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-eldritch-moon-part-3-2016-08-08 Odds & Ends: Eldritch Moon, Part 3]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0017323/ こぼれ話:『異界月』 その3](Making Magic 2016年8月8日 Mark Rosewater著)</ref>。
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==脚注==
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==参考==
 
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*{{WHISPER検索/カードテキスト|潜伏}}
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|潜伏}}

2024年3月11日 (月) 10:17時点における最新版

潜伏/Skulk
種別 常在型能力
登場セット イニストラードを覆う影ブロック
Secret Lair Drop Series: Secret Lair x The Walking Dead
Unfinity
指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ
エルドレインの森
ドクター・フー統率者デッキ
Fallout統率者デッキ
CR CR:702.118

潜伏(せんぷく)/Skulkは、イニストラードを覆う影で制定されたキーワード能力ブロック・クリーチャー指定ステップで意味を持つ常在型能力である。


Furtive Homunculus / 隠れるホムンクルス (1)(青)
クリーチャー — ホムンクルス(Homunculus)

潜伏(このクリーチャーは、これより大きなパワーを持つクリーチャーによってはブロックされない。)

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[編集] 定義

潜伏/Skulk回避能力である。

潜伏を持つクリーチャーは、それより大きなパワーを持つクリーチャーによってはブロックされない。

[編集] 解説

隠れてこっそりと忍び寄る様子をイメージした回避能力。イニストラードを覆う影ブロックではに割り当てられている。Secret Lair Drop Series: Secret Lair x The Walking DeadではGlenn, the Voice of Calmが新登場した。指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキエルドレインの森でも1枚ずつのみ登場している。

潜伏を持つことを参照するカードとしては催眠術師、マスター/The Master, Mesmeristが存在する。

[編集] ルール

  • ブロック・クリーチャーの指定が終わった後に双方のパワーが変化しても、ブロックの結果が変わることはない。
  • パワーの値が0以下である場合、その実際の値を用いてブロックできるかどうかが決まる。例えば、パワーが-2のクリーチャーは、パワーが-1以上のクリーチャーによってはブロックされない。

[編集] 開発秘話

回避能力を持つクリーチャーと装備品オーラの組み合わせは、しばしば一方的なゲームを生み出す。この能力は元々、「回避能力とパワー強化コンボを防ぐ方法」のブレインストーミング中に発案されたものであった。

イニストラードを覆う影では、当初「狂気カウンター/Insanity Counter」の導入が検討されていた。これはプレイヤーが得るカウンターであり、ダメージを受けたプレイヤーは自分が持つ狂気カウンターの数だけライブラリー墓地に置くことになる。このメカニズムが存在する環境では、高い戦闘ダメージを1回与えるよりも低い戦闘ダメージを何度も与える方が効果的であるため、デザイン・チームは潜伏を採用することにした。後に狂気カウンターのアイディアは廃止されたが、潜伏は上記の通り「パワー強化との組み合わせが大きな脅威になりすぎない回避能力」として有用であったため、そのまま残されることになった[1]

また、この能力は常磐木候補の一つとしてデザインされていた。だが実際に使ってみた結果「デザイン空間が小さい」「複雑で把握しにくい」という問題があると分かり、常盤木にはならなかった[2]

[編集] 脚注

  1. Chasing Shadows, Part 1/影を追う その1Making Magic 2016年3月14日 Markr Rosewater著)
  2. Odds & Ends: Eldritch Moon, Part 3/こぼれ話:『異界月』 その3(Making Magic 2016年8月8日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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