赤コントロール

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[[赤]][[単色]]で構成される[[コントロール#デッキ|コントロールデッキ]]。
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'''赤コントロール'''(''Mono-Red Control'')は、[[赤単色デッキ|赤単色]]で構成される[[コントロールデッキ]]。
赤の得意とする[[土地破壊]]か[[火力]]、あるいはその両方をベースに組まれる。
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{{#card:Arc-Slogger}}
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==概要==
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[[赤]]は[[スライ]]などの高速[[ビートダウンデッキ]]が主流だが、[[メタゲーム|メタ]]の変遷で時折登場する。
  
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{{#card:Arc-Slogger}}
 
{{#card:Avalanche Riders}}
 
{{#card:Avalanche Riders}}
  
赤は[[スライ]]などの高速[[ビートダウン]]が主流だが、[[メタ]]の変遷で時折登場する。
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赤の得意とする[[土地破壊]][[火力]]、あるいはその両方をベースに組まれる。[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]には[[土地]]を用いない[[デッキ]]など存在しないと言ってよく、また、火力も相手に[[除去]]するような[[クリーチャー]]がいないときは[[プレイヤー]]に撃てばよいので、この2つはどんなデッキにもある程度は役に立つと言える。
  
[[マジック]]には[[土地]]を用いない[[デッキ]]など存在しないと言ってよい。
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どんなデッキを相手に対しても有効な手段を備えているとはいえ、土地破壊だけでは[[対戦相手]][[ライフ]]を[[削る]]ことはできず、火力ばかりでも息切れしてしまう。そのため、これらの[[能力]]を内蔵した赤の[[中堅クリーチャー]]が存在する[[環境]]で組まれることが多い。
また、火力も相手に[[除去]]するような[[クリーチャー]]がいないときは本体に打てばいいので、この2つはどんなデッキにもある程度は役に立つと言える。
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とはいえ、土地破壊だけでは相手の[[ライフ]]を削ることはできず、火力ばかりでも息切れしてしまうため、これらの[[能力]]を内蔵した赤の[[中堅クリーチャー]]が存在する[[環境]]で組まれることが多い。
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*特に[[ミラディン・ブロック構築]]で活躍したバーン系コントロールデッキになぞらえ、'''[[ビッグ・レッド]]'''(''Big Red'')と総称されることもある。
<!-- そのため、いろいろな[[環境]]で組まれてきた。 -->
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==イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期==
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[[環境]]の終盤、[[基本セット2014]]参入後に登場した。
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{{#card:Burning Earth}}
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{{#card:Bonfire of the Damned}}
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中心となるのは[[燃え立つ大地/Burning Earth]]。[[黒赤緑コントロール#イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|ジャンドミッドレンジ]]、[[フラッシュ|トリコフラッシュ]]などの3[[色]][[デッキ]]が環境に多数存在するため、[[メタる|メタ]][[カード]]として有効に働く。
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その他は[[忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned]]や[[火柱/Pillar of Flame]]などの[[火力]]と、[[ボロスの反攻者/Boros Reckoner]]や[[雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite]]などの[[中堅クリーチャー]]が採用される。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[グランプリカルガリー13]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/hayne-reigns-supreme-calgary 参考])
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**使用者:[[Adam Laforest]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2013]]+[[基本セット2014]]+[[イニストラード・ブロック]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]])
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{{#MagicFactory:df310652}}
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==ミラディンの傷跡ブロック構築==
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[[ミラディンの傷跡ブロック構築]]においても、'''[[ビッグ・レッド]]'''の名で呼ばれる中速の[[赤単色デッキ]]が存在する。
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{{#card:Koth of the Hammer}}
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{{#card:Galvanic Blast}}
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高い打点力を誇る[[槌のコス/Koth of the Hammer]]を中核に据え、[[火力]]や[[クリーチャー]]によって攻め立てる。[[アーティファクト]]が数枚採用され、[[感電破/Galvanic Blast]]や[[カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix]]などの[[金属術]]を持つ[[カード]]と[[シナジー]]が組み込まれる。
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大きく分けて、クリーチャーや火力によって序盤から攻め手を多くする[[アグロ]]型と、[[コントロール (俗語)|コントロール]]カードを多めに採用する型に分けられる。後者では[[金屑の嵐/Slagstorm]]や[[燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage]]、槌のコスと燃え上がる憤怒の祭殿に[[シナジー]]を持つ[[電位の負荷/Volt Charge]]などが採用される。アグロ型の詳細については[[ゴブナイト]]のページも参照のこと。
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[[環境]]の[[トップメタ]]に[[白単鍛えられた鋼]]が存在するため、[[オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter]]などのアーティファクト[[破壊]]を採用しやすい[[色]]であることは重要な利点。
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[[プロツアー名古屋11]]においても、白単鍛えられた鋼に次いで2番目に高い17.03%の[[プレイヤー]]が使用し、[[角岡利幸]](アグロ型)と[[Fabian Thiele]](コントロール型)の2名がベスト8入りした。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[プロツアー名古屋11]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/eventcoverage/ptnag11 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/PTNagoya11/# 参考])
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**使用者:[[Fabian Thiele]]
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*[[フォーマット]]
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**[[ミラディンの傷跡ブロック構築]]([[ミラディンの傷跡]]+[[ミラディン包囲戦]]+[[新たなるファイレクシア]])
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*[[コントロール (デッキ)|コントロール]]型のデッキ。
  
==[[ミラディン・ブロック]]期==
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==ミラディン・ブロック期==
  
 
[[電結親和]]が猛威を振るう中、[[アーティファクト]][[破壊]]に長けた[[赤]]にフィーチャーした[[ビッグ・レッド]]が登場する。
 
[[電結親和]]が猛威を振るう中、[[アーティファクト]][[破壊]]に長けた[[赤]]にフィーチャーした[[ビッグ・レッド]]が登場する。
  
 
{{#card:Arc-Slogger}}
 
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{{#card:Electrostatic Bolt}}
 
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もとは[[ミラディン・ブロック構築]]発祥の[[デッキ]]だが、[[デッキパワー]]が高く、同時期の[[スタンダード]]でも使用された。
 
もとは[[ミラディン・ブロック構築]]発祥の[[デッキ]]だが、[[デッキパワー]]が高く、同時期の[[スタンダード]]でも使用された。
  
[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]][[禁止カード|禁止]]で[[親和#親和/Affinity(デッキ)|親和]]の支配力が弱まり、[[ウルザトロン]]が新たに[[メタ]]の一角として成長してくると、[[土地破壊]]要素を織り交ぜた[[ポンザ#ミラディン・ブロック期|ポンザ]]として生き残った。
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[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]][[禁止カード|禁止]]で[[親和 (デッキ)|親和]]の支配力が弱まり、[[ウルザトロン]]が新たに[[メタゲーム|メタ]]の一角として成長してくると、[[土地破壊]]要素を織り交ぜた[[ポンザ#ミラディン・ブロック期|ポンザ]]として生き残った。
  
親和の消滅後は[[環境]]の変化に合わせて高速化した[[スライ#ミラディン・ブロック期|スライ]]がメインになった。
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親和の消滅後は[[環境]]の変化に合わせて高速化した[[スライ/スタンダード/オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期|スライ]]がメインになった。
  
==[[オンスロート・ブロック構築]]==
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==オンスロート・ブロック構築==
  
[[稲妻の裂け目/Lightning Rift]]をメインにした[[バーン]]系[[サイクリング]][[コントロール#デッキ|コントロールデッキ]]。
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[[稲妻の裂け目/Lightning Rift]]をメインにした[[バーン]]系[[サイクリング]][[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。
  
 
{{#card:Lightning Rift}}
 
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[[アストログライド]]など他のサイクリング[[デッキ]]が[[白]]を使うのに対し、このデッキは[[赤]][[単色]]である。
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[[アストログライド]]など他のサイクリング[[デッキ]]が[[白]]を使うのに対し、このデッキは[[赤単色デッキ|赤単色]]である。
  
サイクリングでデッキを回しつつ、[[稲妻の裂け目/Lightning Rift]]で足を止めて[[フィニッシャー]]で勝利するのが基本。
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サイクリングでデッキを回しつつ、[[稲妻の裂け目/Lightning Rift]]で足を止めて[[フィニッシャー]]で勝利するのが基本。対[[ゴブリン (デッキ)#オンスロート・ブロック構築|ゴブリン]]に効果的な[[宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator]]の存在も大きい。
[[ゴブリン#オンスロート・ブロック構築|ゴブリン]]に効果的な[[宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator]]の存在も大きい。
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[[フィニッシャー]]には[[刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing]]や[[ドラゴン変化/Form of the Dragon]]が使用される。
 
[[フィニッシャー]]には[[刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing]]や[[ドラゴン変化/Form of the Dragon]]が使用される。
  
 
===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
 
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリデトロイト03]] ベスト4([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/events/gpdet03 参考])
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**[[グランプリデトロイト03]] ベスト4 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpdet03 参考])
**使用者:[[Alex Shvartsman]]
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**使用者:[[Alex Shvartsman]]
 
*[[フォーマット]]
 
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**[[オンスロート・ブロック構築]]([[オンスロート]]+[[レギオン]]+[[スカージ]])
 
**[[オンスロート・ブロック構築]]([[オンスロート]]+[[レギオン]]+[[スカージ]])
  
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==ウルザ・ブロック期==
==[[ウルザ・ブロック]]期==
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[[赤]][[単色|]][[土地破壊]][[デッキ]]・[[ポンザ]]が活躍した。
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{{#card:Avalanche Riders}}
 
{{#card:Avalanche Riders}}
  
土地破壊を兼ねる[[187クリーチャー]]・[[なだれ乗り/Avalanche Riders]]と強力な[[特殊地形]]([[不毛の大地/Wasteland]]・[[リシャーダの港/Rishadan Port]])の存在が特に大きい。
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土地破壊を兼ねる[[187クリーチャー]]・[[なだれ乗り/Avalanche Riders]]と強力な[[基本でない土地]]([[不毛の大地/Wasteland]]・[[リシャーダの港/Rishadan Port]])の存在が特に大きい。
  
 
[[テンペスト・ブロック]]期のものは、[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]などの優秀な[[ウィニー]][[クリーチャー]]で[[クロック]]を刻みつつ土地破壊で足を縛るタイプだった。
 
[[テンペスト・ブロック]]期のものは、[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]などの優秀な[[ウィニー]][[クリーチャー]]で[[クロック]]を刻みつつ土地破壊で足を縛るタイプだった。
  
 
[[マスクス・ブロック]]期になると土地破壊で動きを止めた後[[大型クリーチャー]]でゆっくり止めを刺すタイプへと変化した。
 
[[マスクス・ブロック]]期になると土地破壊で動きを止めた後[[大型クリーチャー]]でゆっくり止めを刺すタイプへと変化した。
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==モダン==
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[[グランプリダラスフォートワース16]]にて、[[赤単色デッキ|赤単色]]の[[氷雪コントロール]]が[[メタ外]]から優勝を飾った。
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{{#card:Blood Moon}}
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{{#card:Skred}}
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[[メインデッキ]]から搭載された[[血染めの月/Blood Moon]]で[[マナ拘束]]をかけ、[[戦場に出る|戦場に出て]]しまった[[クリーチャー]]は[[稲妻/Lightning Bolt]]や[[神々の憤怒/Anger of the Gods]]などの[[火力]]で対処。[[対戦相手]]がもたついている間に、中[[マナ]]域の[[アタッカー]]で[[ゲーム]]を決める。アタッカーとしては[[嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon]]や[[雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite]]などの[[フライヤー]]や、[[槌のコス/Koth of the Hammer]]や[[反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance]]といった[[マナ加速]]も可能な[[プレインズウォーカー]]が使われることが多い。
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赤単色の構成であるため[[あなた|自分]]は血染めの月の影響を受けず、また大量の[[冠雪の山/Snow-Covered Mountain]]によって[[雪崩し/Skred]]や[[占術の岩床/Scrying Sheets]]の[[氷雪]][[シナジー]]を活かすことができる。また[[ボロスの反攻者/Boros Reckoner]]を採用し、雪崩しを本体火力として使うギミックを採用するタイプもある。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[グランプリダラスフォートワース16]] 優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpdfw16 参考])
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**使用者:[[Kevin Mackie]]
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*[[フォーマット]]
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**[[モダン]](~[[カラデシュ]])
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{{#MagicFactory:df317498}}
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*[[永遠の災い魔/Eternal Scourge]]の採用が特徴的。自分の神々の憤怒に巻き込んでもよく、[[墓地]]に送られても[[大祖始の遺産/Relic of Progenitus]]で[[追放]]して復活させることができる。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
  
<!-- ↓以前のデッキリストテンプレ
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{{DEFAULTSORT:あかこんとろおる}}
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[[Category:赤単色デッキ|*]]
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[[Category:ウルザ・ブロック構築デッキ]]
|4|[[]]||||
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[[Category:オンスロート・ブロック構築デッキ]]
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[[Category:ミラディン・ブロック構築デッキ]]
|4|[[]]|||| -->
+
[[Category:ミラディンの傷跡ブロック構築デッキ]]
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[[Category:スタンダードデッキ]]
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[[Category:モダンデッキ]]

2024年1月20日 (土) 22:06時点における最新版

赤コントロール(Mono-Red Control)は、赤単色で構成されるコントロールデッキ

目次

[編集] 概要

スライなどの高速ビートダウンデッキが主流だが、メタの変遷で時折登場する。


Arc-Slogger / 弧炎撒き (3)(赤)(赤)
クリーチャー — ビースト(Beast)

(赤),あなたのライブラリーのカードを上から10枚、追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。弧炎撒きはそれに2点のダメージを与える。

4/5


Avalanche Riders / なだれ乗り (3)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) ノーマッド(Nomad)

速攻
エコー(3)(赤)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
なだれ乗りが戦場に出たとき、土地1つを対象とし、それを破壊する。

2/2

赤の得意とする土地破壊火力、あるいはその両方をベースに組まれる。マジックには土地を用いないデッキなど存在しないと言ってよく、また、火力も相手に除去するようなクリーチャーがいないときはプレイヤーに撃てばよいので、この2つはどんなデッキにもある程度は役に立つと言える。

どんなデッキを相手に対しても有効な手段を備えているとはいえ、土地破壊だけでは対戦相手ライフ削ることはできず、火力ばかりでも息切れしてしまう。そのため、これらの能力を内蔵した赤の中堅クリーチャーが存在する環境で組まれることが多い。

[編集] イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期

環境の終盤、基本セット2014参入後に登場した。


Burning Earth / 燃え立つ大地 (3)(赤)
エンチャント

プレイヤー1人がマナを引き出す目的で基本でない土地を1つタップするたび、燃え立つ大地はそのプレイヤーに1点のダメージを与える。



Bonfire of the Damned / 忌むべき者のかがり火 (X)(X)(赤)
ソーサリー

プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。忌むべき者のかがり火はそれとそのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーがコントロールする各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。
奇跡(X)(赤)(あなたがこのカードを引いたとき、これがこのターンに最初に引いたカードだった場合、あなたはこれの奇跡コストを支払うことでこれを唱えてもよい。)


中心となるのは燃え立つ大地/Burning Earthジャンドミッドレンジトリコフラッシュなどの3デッキが環境に多数存在するため、メタカードとして有効に働く。

その他は忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned火柱/Pillar of Flameなどの火力と、ボロスの反攻者/Boros Reckoner雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkiteなどの中堅クリーチャーが採用される。

[編集] サンプルレシピ

Mono-Red [1]
土地 (25)
21 山/Mountain
4 変わり谷/Mutavault
クリーチャー (16)
4 ボロスの反攻者/Boros Reckoner
4 チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix
4 地獄乗り/Hellrider
4 雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite
呪文 (19)
4 忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned
3 硫黄の流弾/Brimstone Volley
4 燃え立つ大地/Burning Earth
4 火柱/Pillar of Flame
4 灼熱の槍/Searing Spear
サイドボード (15)
1 冒涜の行動/Blasphemous Act
3 貫かれた心臓の呪い/Curse of the Pierced Heart
3 反逆の印/Mark of Mutiny
3 頭蓋割り/Skullcrack
3 火山の力/Volcanic Strength
2 野生の跳ね返り/Wild Ricochet


[編集] ミラディンの傷跡ブロック構築

ミラディンの傷跡ブロック構築においても、ビッグ・レッドの名で呼ばれる中速の赤単色デッキが存在する。


Koth of the Hammer / 槌のコス (2)(赤)(赤)
伝説のプレインズウォーカー — コス(Koth)

[+1]:山(Mountain)1つを対象とし、それをアンタップする。ターン終了時まで、それは赤の4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-2]:あなたがコントロールする山1つにつき、あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
[-5]:あなたは「あなたがコントロールする山は『(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。この土地はそれに1点のダメージを与える。』を持つ。」を持つ紋章を得る。

3


Galvanic Blast / 感電破 (赤)
インスタント

クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。感電破はそれに2点のダメージを与える。
金属術 ― あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているなら、感電破は代わりに4点のダメージを与える。


高い打点力を誇る槌のコス/Koth of the Hammerを中核に据え、火力クリーチャーによって攻め立てる。アーティファクトが数枚採用され、感電破/Galvanic Blastカルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenixなどの金属術を持つカードシナジーが組み込まれる。

大きく分けて、クリーチャーや火力によって序盤から攻め手を多くするアグロ型と、コントロールカードを多めに採用する型に分けられる。後者では金屑の嵐/Slagstorm燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage、槌のコスと燃え上がる憤怒の祭殿にシナジーを持つ電位の負荷/Volt Chargeなどが採用される。アグロ型の詳細についてはゴブナイトのページも参照のこと。

環境トップメタ白単鍛えられた鋼が存在するため、オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelterなどのアーティファクト破壊を採用しやすいであることは重要な利点。

プロツアー名古屋11においても、白単鍛えられた鋼に次いで2番目に高い17.03%のプレイヤーが使用し、角岡利幸(アグロ型)とFabian Thiele(コントロール型)の2名がベスト8入りした。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (7)
4 カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix
3 オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter
呪文 (28)
4 感電破/Galvanic Blast
4 赤の太陽の頂点/Red Sun's Zenith
4 燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage
4 金屑の嵐/Slagstorm
4 太陽の宝球/Sphere of the Suns
4 電位の負荷/Volt Charge
4 槌のコス/Koth of the Hammer
土地 (25)
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
21 山/Mountain
サイドボード
4 四肢切断/Dismember
3 核への投入/Into the Core
3 漸増爆弾/Ratchet Bomb
2 テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit
3 ヴァルショクの難民/Vulshok Refugee

[編集] ミラディン・ブロック期

電結親和が猛威を振るう中、アーティファクト破壊に長けたにフィーチャーしたビッグ・レッドが登場する。


Arc-Slogger / 弧炎撒き (3)(赤)(赤)
クリーチャー — ビースト(Beast)

(赤),あなたのライブラリーのカードを上から10枚、追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。弧炎撒きはそれに2点のダメージを与える。

4/5


Electrostatic Bolt / 静電気の稲妻 (赤)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。静電気の稲妻はそれに2点のダメージを与える。それがアーティファクト・クリーチャーである場合、代わりに静電気の稲妻はそれに4点のダメージを与える。


もとはミラディン・ブロック構築発祥のデッキだが、デッキパワーが高く、同時期のスタンダードでも使用された。

頭蓋骨絞め/Skullclamp禁止親和の支配力が弱まり、ウルザトロンが新たにメタの一角として成長してくると、土地破壊要素を織り交ぜたポンザとして生き残った。

親和の消滅後は環境の変化に合わせて高速化したスライがメインになった。

[編集] オンスロート・ブロック構築

稲妻の裂け目/Lightning Riftをメインにしたバーンサイクリングコントロールデッキ


Lightning Rift / 稲妻の裂け目 (1)(赤)
エンチャント

プレイヤーがカードをサイクリングするたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。稲妻の裂け目はそれに2点のダメージを与える。



Starstorm / 星の嵐 (X)(赤)(赤)
インスタント

星の嵐は、各クリーチャーにX点のダメージを与える。
サイクリング(3)((3),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)


アストログライドなど他のサイクリングデッキを使うのに対し、このデッキは赤単色である。

サイクリングでデッキを回しつつ、稲妻の裂け目/Lightning Riftで足を止めてフィニッシャーで勝利するのが基本。対ゴブリンに効果的な宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorの存在も大きい。

フィニッシャーには刃の翼ロリックス/Rorix Bladewingドラゴン変化/Form of the Dragonが使用される。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (6)
4 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator
2 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing
呪文 (27)
4 不毛化/Lay Waste
4 ショック/Shock
4 陽光の突風/Solar Blast
4 火花のしぶき/Spark Spray
4 星の嵐/Starstorm
4 稲妻の裂け目/Lightning Rift
3 ドラゴン変化/Form of the Dragon
土地 (27)
19 山/Mountain
4 忘れられた洞窟/Forgotten Cave
4 邪神の寺院/Temple of the False God
サイドボード
4 的外れの激怒/Misguided Rage
4 火花鍛冶/Sparksmith
4 思考繋ぎのプライモック/Thoughtbound Primoc
3 脅迫するオーガ/Menacing Ogre

[編集] ウルザ・ブロック期

赤単土地破壊デッキポンザが活躍した。


Avalanche Riders / なだれ乗り (3)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) ノーマッド(Nomad)

速攻
エコー(3)(赤)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
なだれ乗りが戦場に出たとき、土地1つを対象とし、それを破壊する。

2/2

土地破壊を兼ねる187クリーチャーなだれ乗り/Avalanche Ridersと強力な基本でない土地不毛の大地/Wastelandリシャーダの港/Rishadan Port)の存在が特に大きい。

テンペスト・ブロック期のものは、モグの狂信者/Mogg Fanaticなどの優秀なウィニークリーチャークロックを刻みつつ土地破壊で足を縛るタイプだった。

マスクス・ブロック期になると土地破壊で動きを止めた後大型クリーチャーでゆっくり止めを刺すタイプへと変化した。

[編集] モダン

グランプリダラスフォートワース16にて、赤単色氷雪コントロールメタ外から優勝を飾った。


Blood Moon / 血染めの月 (2)(赤)
エンチャント

基本でない土地は山(Mountain)である。



Skred / 雪崩し (赤)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。雪崩しはそれに、あなたがコントロールする氷雪パーマネントの数に等しい点数のダメージを与える。


メインデッキから搭載された血染めの月/Blood Moonマナ拘束をかけ、戦場に出てしまったクリーチャー稲妻/Lightning Bolt神々の憤怒/Anger of the Godsなどの火力で対処。対戦相手がもたついている間に、中マナ域のアタッカーゲームを決める。アタッカーとしては嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkiteなどのフライヤーや、槌のコス/Koth of the Hammer反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceといったマナ加速も可能なプレインズウォーカーが使われることが多い。

赤単色の構成であるため自分は血染めの月の影響を受けず、また大量の冠雪の山/Snow-Covered Mountainによって雪崩し/Skred占術の岩床/Scrying Sheets氷雪シナジーを活かすことができる。またボロスの反攻者/Boros Reckonerを採用し、雪崩しを本体火力として使うギミックを採用するタイプもある。

[編集] サンプルレシピ

Skred Red [2]
土地 (22)
20 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
2 占術の岩床/Scrying Sheets
クリーチャー (8)
3 ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar
3 嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon
2 永遠の災い魔/Eternal Scourge
呪文 (30)
4 槌のコス/Koth of the Hammer
1 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
3 神々の憤怒/Anger of the Gods
4 稲妻/Lightning Bolt
4 雪崩し/Skred
1 マグマの噴流/Magma Jet
1 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb
4 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
4 精神石/Mind Stone
1 殴打頭蓋/Batterskull
3 血染めの月/Blood Moon
サイドボード (15)
2 破壊放題/Shattering Spree
1 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
4 ドラゴンの爪/Dragon's Claw
2 ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster
4 溶鉄の雨/Molten Rain
2 跳ね返りの罠/Ricochet Trap


[編集] 参考

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