青緑スレッショルド

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青緑スレッショルド(UG Threshold)は、オデッセイ・ブロックに存在するスレッショルドを持つクリーチャーをメインにした青緑ビートダウンの一種。カウンターによりクリーチャーを守るクロック・パーミッションの一種でもある。

目次

概要


Werebear / 熊人間 (1)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 熊(Bear) ドルイド(Druid)

(T):(緑)を加える。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、熊人間は+3/+3の修整を受ける。

1/1

土地を切り詰め軽量ドローを連打し、ライブラリーを掘り下げスレッショルドに到達させるのが狙い。

オデッセイ・ブロック期

オデッセイスレッショルドが世に出ると同時にDave Humpherysらによって考案された。


Wild Mongrel / 野生の雑種犬 (1)(緑)
クリーチャー — 犬(Dog)

カードを1枚捨てる:野生の雑種犬はターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに、あなたが選んだ1色の色になる。

2/2


Careful Study / 入念な研究 (青)
ソーサリー

カードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。


土地を切り詰めドローディスカードを両立するカードを多く採用し、野生の雑種犬/Wild Mongrelなども織り交ぜて最速3ターンでのスレッショルドを目指すことにより、高速で大型のスレッショルドクリーチャー展開する。

もとはオデッセイ・ブロック構築発祥のデッキだが、スタンダードでも展開力とドロー性能はステロイドより早く、さらにその高速性ゆえに強い(サイカトグを食える)ので、世界選手権02でも青緑マッドネスより多いおよそ1割ものプレイヤーが使用していた。だが、ネタが割れてしまい、逆に研究が進んだサイカトグに食われ、どうにかRaphael Levyが16位という結果に終わる。LevyのレシピWorld Championship Decks 2002を参照。

ワームの咆哮/Roar of the Wurmクローサの獣/Krosan Beastなどを投入した大型タイプや、栄光/Glory秘教の処罰者/Mystic Enforcerなどを入れたタッチタイプで巻き返しを図るも、オンスロートで得たものがルーンの解読/Read the Runes程度で、さらに爆発力で青緑マッドネスに劣り、衰退の一途を辿っていった。

  • 生みの親であるDave Humpherysが、世界選手権時にはコテコテのサイカトグを使っていたのは皮肉な話である。
  • 同様のスレッショルドデッキとして激動/Upheavalリセットをメインとした8Manも存在したが、このデッキとは挙動がまた少し異なっている。詳細は8Manの項目を参照のこと。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (19)
4 敏捷なマングース/Nimble Mongoose
4 野生の雑種犬/Wild Mongrel
4 日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla
4 熊人間/Werebear
3 不可思議/Wonder
インスタント・ソーサリー (19)
4 霊気の噴出/AEther Burst
1 打開/Breakthrough
4 留意/Mental Note
4 入念な研究/Careful Study
3 ワームの咆哮/Roar of the Wurm
3 行き詰まり/Standstill
土地 (22)
3 ケンタウルスの庭園/Centaur Garden
8 森/Forest
11 島/Island
サイドボード
4 被覆/Envelop
1 森/Forest
2 クローサ流再利用/Krosan Reclamation
2 幻影のケンタウロス/Phantom Centaur
4 リスの巣/Squirrel Nest
2 激動/Upheaval


レガシー

新たなフォーマットとしてレガシーが成立してから、再び注目されるようになった。


Brainstorm / 渦まく知識 (青)
インスタント

カードを3枚引き、その後あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。



Force of Will / 意志の力 (3)(青)(青)
インスタント

あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。


土地を切り詰めフェッチランドを除けば10枚前後)、低マナ域にシフトすることによってドローカウンター除去を同時に行い、フェッチランドも組み合わせつつ高速でスレッショルドに到達させる。

当初からデッキの完成度が高くメタの一角を担っていたデッキであるが(→初期型)、未来予知タルモゴイフ/Tarmogoyfが加わるや否や、瞬く間にトップメタの座に君臨する事となる(→未来予知後)。

デッキの構成は青緑をベースに、3色目によってサポートする形をとるのが一般的。以下に各色の特徴を述べる。

また、相殺/Counterbalance師範の占い独楽/Sensei's Divining Topギミックを取り入れたタイプも活躍している(→Baseruption)。

以前から少々の閉塞感を抱えていたタッチ黒のタイプは、メタの変遷から、より攻撃的なスタイルへ変化したTeam Americaへと姿を変えつつある。


サンプルレシピ(初期型)


メインデッキ (60)
クリーチャー (10)
4 熊人間/Werebear
4 敏捷なマングース/Nimble Mongoose
2 巣立つドラゴン/Fledgling Dragon
インスタント・ソーサリー (32)
4 目くらまし/Daze
4 火+氷/Fire+Ice
4 Force of Will
4 対抗呪文/Counterspell
4 稲妻/Lightning Bolt
4 留意/Mental Note
4 血清の幻視/Serum Visions
4 渦まく知識/Brainstorm
土地 (18)
2 島/Island
4 Tropical Island
4 Volcanic Island
4 汚染された三角州/Polluted Delta
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
サイドボード
4 紅蓮地獄/Pyroclasm
3 冬の宝珠/Winter Orb
3 帰化/Naturalize
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
2 赤霊破/Red Elemental Blast
1 紅蓮破/Pyroblast


サンプルレシピ(未来予知後)


メインデッキ (60)
クリーチャー (12)
4 敏捷なマングース/Nimble Mongoose
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 熊人間/Werebear
インスタント・ソーサリー (30)
4 渦まく知識/Brainstorm
4 目くらまし/Daze
4 Force of Will
4 先触れ/Portent
4 予報/Predict
1 急流/Rushing River
1 応じ返し/Snapback
4 呪文嵌め/Spell Snare
4 もみ消し/Stifle
土地 (18)
1 繁殖池/Breeding Pool
3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
2 島/Island
2 汚染された三角州/Polluted Delta
4 Tropical Island
4 不毛の大地/Wasteland
2 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
サイドボード
4 相殺/Counterbalance
2 雹の嵐/Hail Storm
2 クローサの掌握/Krosan Grip
3 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
4 梅澤の十手/Umezawa's Jitte

サンプルレシピ(タッチ白)


メインデッキ (60)
クリーチャー (12)
4 敏捷なマングース/Nimble Mongoose
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 熊人間/Werebear
インスタント・ソーサリー (30)
4 渦まく知識/Brainstorm
4 目くらまし/Daze
4 Force of Will
2 留意/Mental Note
4 呪文嵌め/Spell Snare
4 もみ消し/Stifle
4 剣を鍬に/Swords to Plowshares
4 思案/Ponder
土地 (18)
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1 森/Forest
1 冠雪の島/Snow-Covered Island
4 Tropical Island
4 Tundra
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
サイドボード
3 相殺/Counterbalance
2 クローサの掌握/Krosan Grip
4 翻弄する魔道士/Meddling Mage
3 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
1 崇拝/Worship

参考

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