Unstable

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==概要==
 
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10余年の沈黙を破って発表された『アン』・シリーズ第3弾。
 
10余年の沈黙を破って発表された『アン』・シリーズ第3弾。
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近年の特殊セットと同じように[[ブースター・ドラフト]]で遊べるよう調整されている。そのためか、これまでのアン・シリーズと比べると[[Standing Army|立ちながらゲームをしたり]]、[[Fat Ass|何かを食べ続けたり]]といったマジック以外の行動を求めたりする[[カード]]は少なく、定番効果に[[からくり]]や[[6面ダイス]]のオマケがついたカードも多く収録されており、一見[[黒枠]]に近い雰囲気がある。だが油断すると他人のカードを平然と手札に加えたり、[[チームメイト]]が増えたり、他のプレイヤーのゲームにクリーチャーを乱入させたり、[[忠誠度能力]]をウェブで参照する[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]がいたりと破天荒さは健在。
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目玉は[[未来予知]]で「実現しない未来のメカニズム」として造られた[[からくり]]の実装。独自のからくりデッキを用い、[[あなた]]だけの奇妙な装置を作り上げる。陣営別に各9枚存在するからくりカードの[[イラスト]]は、1枚の大きなイラストを9分割したものである。
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2つ目のキーワードメカニズムは、動物の上半身と下半身を合わせる絵合わせカードじみた[[宿主]]と[[拡張]]。宿主カードに拡張カードを重ね合わせることにより、[[P/T]][[修整]]の他に拡張カードが持つ[[CIP]][[誘発型能力]]の[[誘発条件]]が変化する。
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黒枠では実現不可能なメカニズムとして、初めて[[透かし]]を参照するカードが登場した。Unstable以外のカードを混ぜて遊ぶ場合、同じ[[名前]]のカードでも、収録セットによっては影響の有無が変わってしまう。同様に枠の種別や[[フレイバーテキスト]]、[[注釈文]]の有無を参照するカードも収録されている。
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アンヒンジドでは登場しなかった[[6面ダイス]](あるいは20面[[ダイス]])を使用するカードも多く収録されている。アングルードでの評価を反省し、無作為な[[効果]]やデメリットをもたらさず基本的に出目の大きさを参照するようになっている。
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[[ゲームの外部]]の人を介入させるカードも幾つか収録されており、それは[[マジック:ザ・ギャザリング]]を知っている人でなくても構わない。
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既存のメカニズムとして[[混成カード]]、[[激情]]、[[増殖]]が登場している。
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アン恒例の[[基本土地]]と[[トークン・カード]]も収録。今回の基本土地は枠が無いボーダーレス・カードとして収録。もちろん黒枠の[[フォーマット]]でも使用可能。トークン・カードは、セット内で使用されるトークンの他に、既存のイラストを使用し裏面にはカード一杯にイラストが拡大された両面トークン・カードが収録されている。
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*[[蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss]]が唯一の[[黒枠]]カードとして[[再録]]されている。[[ブースターパック]]では基本土地の枠から出現する。
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===ブースターパックの封入率===
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ブースター・パックの[[希少度]]の封入率は特殊になっており<ref>[https://twitter.com/maro254/status/930874663575498752 Mark RosewaterのTwitter]</ref>
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*8枚のコモン
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*3枚の[[アンコモン]]
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*1枚の[[レア]]か[[神話レア]]
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*2枚のからくり
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*1枚の[[基本土地]]か蒸気打ちの親分
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*1枚の[[プレミアム・カード]]仕様の[[トークン・カード]]
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となっている。
  
 
===発売前情報===
 
===発売前情報===
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*[[John Avon]]による本当にクールなフルアート[[基本土地]][[カード]]が収録されている。
 
*[[John Avon]]による本当にクールなフルアート[[基本土地]][[カード]]が収録されている。
 
*[[リス]]を含む、[[プレミアム・カード|プレミアム]]・[[トークン・カード]]が収録されている。
 
*[[リス]]を含む、[[プレミアム・カード|プレミアム]]・[[トークン・カード]]が収録されている。
*[[からくり]]がテーマの一部であり、[[蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss]]が[[再録]]される。[[装具工]]も登場する。
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*[[からくり]]がテーマの一部であり、蒸気打ちの親分が[[再録]]される。装具工も登場する。
 
*からくりの他にもう1つ名前付きのメカニズムが有る。それは長年解決法を試していたものであり、銀枠の柔軟さと共についにやり方を見つけたものである。
 
*からくりの他にもう1つ名前付きのメカニズムが有る。それは長年解決法を試していたものであり、銀枠の柔軟さと共についにやり方を見つけたものである。
 
*[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・カードが収録される。
 
*[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・カードが収録される。
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/0029905/ 『Unstable』のメカニズム](Card Preview 2017年11月13日)
 
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/0029905/ 『Unstable』のメカニズム](Card Preview 2017年11月13日)
 
*[http://mtg-jp.com/publicity/0029906/ 『Unstable』のパッケージ](News 2017年11月13日)
 
*[http://mtg-jp.com/publicity/0029906/ 『Unstable』のパッケージ](News 2017年11月13日)
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*[http://mtg-jp.com/publicity/0029930/ 『Unstable』のトークン](News 2017年11月21日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/unstable-faqawaslfaqpaftidawabiajtbt-2017-11-22 Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT](News 2017年11月22日)
  
 
===開発コラム===
 
===開発コラム===
 
[[Mark Rosewater]]によるコラム、Making Magic -マジック開発秘話-。
 
[[Mark Rosewater]]によるコラム、Making Magic -マジック開発秘話-。
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019954/ 終わりなき銀枠物語 その1](2017年11月6日)
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019954/ 終わりなき銀枠物語 その1](Making Magic 2017年11月6日)
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0029904/ 終わりなき銀枠物語 その2](2017年11月13日)
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0029904/ 終わりなき銀枠物語 その2](Making Magic 2017年11月13日)
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0029928/ 終わりなき銀枠物語 その2](Making Magic 2017年11月20日)
  
 
その他。
 
その他。
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/bb/0029921/ 成功に向かって](Beyond the Basics 2017年11月16日)
 
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/bb/0029921/ 成功に向かって](Beyond the Basics 2017年11月16日)
 
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/0029925/ 怪物化した接合者](Card Preview 2017年11月17日)
 
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/0029925/ 怪物化した接合者](Card Preview 2017年11月17日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/masterful-2017-11-20 Masterful](Card Preview 2017年11月20日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/magic-puzzling-unstable-edition-2017-11-20 Magic The Puzzling: Unstable Edition](Card Preview 2017年11月20日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/ask-urza-2017-11-21 Ask Urza](Card Preview 2017年11月21日)
  
 
==脚注==
 
==脚注==
 
<references />
 
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==参考==
 
==参考==
<!--*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Unstable/ カードリスト(Wisdom Guild)]-->
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<!--*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Unstable/ Unstable カードリスト(Wisdom Guild)]-->
 
*[[カード個別評価:Unstable]]
 
*[[カード個別評価:Unstable]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]

2017年11月24日 (金) 09:33時点における版

Unstable
シンボル レンチ
略号 UST
発売日 2017年12月8日
セット枚数 全216種類くらい

Unstableとは、銀枠のジョーク・セットである。2017年12月8日発売。発売は英語版のみ。

目次

概要

10余年の沈黙を破って発表された『アン』・シリーズ第3弾。

近年の特殊セットと同じようにブースター・ドラフトで遊べるよう調整されている。そのためか、これまでのアン・シリーズと比べると立ちながらゲームをしたり何かを食べ続けたりといったマジック以外の行動を求めたりするカードは少なく、定番効果にからくり6面ダイスのオマケがついたカードも多く収録されており、一見黒枠に近い雰囲気がある。だが油断すると他人のカードを平然と手札に加えたり、チームメイトが増えたり、他のプレイヤーのゲームにクリーチャーを乱入させたり、忠誠度能力をウェブで参照するプレインズウォーカーがいたりと破天荒さは健在。

目玉は未来予知で「実現しない未来のメカニズム」として造られたからくりの実装。独自のからくりデッキを用い、あなただけの奇妙な装置を作り上げる。陣営別に各9枚存在するからくりカードのイラストは、1枚の大きなイラストを9分割したものである。

2つ目のキーワードメカニズムは、動物の上半身と下半身を合わせる絵合わせカードじみた宿主拡張。宿主カードに拡張カードを重ね合わせることにより、P/T修整の他に拡張カードが持つCIP誘発型能力誘発条件が変化する。

黒枠では実現不可能なメカニズムとして、初めて透かしを参照するカードが登場した。Unstable以外のカードを混ぜて遊ぶ場合、同じ名前のカードでも、収録セットによっては影響の有無が変わってしまう。同様に枠の種別やフレイバーテキスト注釈文の有無を参照するカードも収録されている。

アンヒンジドでは登場しなかった6面ダイス(あるいは20面ダイス)を使用するカードも多く収録されている。アングルードでの評価を反省し、無作為な効果やデメリットをもたらさず基本的に出目の大きさを参照するようになっている。

ゲームの外部の人を介入させるカードも幾つか収録されており、それはマジック:ザ・ギャザリングを知っている人でなくても構わない。

既存のメカニズムとして混成カード激情増殖が登場している。

アン恒例の基本土地トークン・カードも収録。今回の基本土地は枠が無いボーダーレス・カードとして収録。もちろん黒枠のフォーマットでも使用可能。トークン・カードは、セット内で使用されるトークンの他に、既存のイラストを使用し裏面にはカード一杯にイラストが拡大された両面トークン・カードが収録されている。

ブースターパックの封入率

ブースター・パックの希少度の封入率は特殊になっており[1]

となっている。

発売前情報

San Diego Comic-Conでプレビューウィークに先駆け情報が公開された[2][3]

  • 近年のマジックのセットと同じく、統一された世界観を持ちブースター・ドラフトで遊べるようデザインされたユーモアある銀枠セットである。
  • 背景設定は友好色の5つの勢力が存在するマッドサイエンティスト・スチームパンク世界である。
    • Order of the Widget (白青) - サイボーグの勢力。
    • Agents of S.N.E.A.K. (青黒) - スパイの勢力。
    • League of Dastardly Doom (黒赤) - 極悪人の勢力。
    • Goblin Explosioneers (赤緑) - ゴブリンの勢力。
    • Crossbreed Labs (緑白) - 生物学の勢力。
  • John Avonによる本当にクールなフルアート基本土地カードが収録されている。
  • リスを含む、プレミアムトークン・カードが収録されている。
  • からくりがテーマの一部であり、蒸気打ちの親分が再録される。装具工も登場する。
  • からくりの他にもう1つ名前付きのメカニズムが有る。それは長年解決法を試していたものであり、銀枠の柔軟さと共についにやり方を見つけたものである。
  • プレインズウォーカー・カードが収録される。

主な開発スタッフ

公式特集ページ

製品情報

開発コラム

Mark Rosewaterによるコラム、Making Magic -マジック開発秘話-。

その他。

脚注

  1. Mark RosewaterのTwitter
  2. The July 24, 2017 Update(Daily Magic Update 2017年7月24日)
  3. Magic Panel InfoMark Rosewaterのblog 「Blogatog」)

参考

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