無駄省き/Waste Not

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[[対戦相手]]が[[カード]]を[[捨てる]]たび、その[[カード・タイプ]]に応じたボーナスを得られる[[エンチャント]]。第4回「[[カードを作るのは君だ!]]」で作られたもの。
 
[[対戦相手]]が[[カード]]を[[捨てる]]たび、その[[カード・タイプ]]に応じたボーナスを得られる[[エンチャント]]。第4回「[[カードを作るのは君だ!]]」で作られたもの。
  
2[[マナ]]を生む[[能力]]はやや状況に左右されやすいが、2/2[[トークン]]と1[[引く|ドロー]]はどちらも堅実な[[アドバンテージ]]であり、繰り返し[[誘発]]させられれば強力。[[手札破壊]]カードを大量に[[積む|積んだ]][[メガハンデス]]系の[[デッキ]]で使用するか、[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]などの継続的な手札破壊カード、[[囁く狂気/Whispering Madness]]などの強制[[手札]]交換カードと併用するとよいだろう。
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2/2[[トークン]]と1[[引く|ドロー]]はどちらも堅実な[[アドバンテージ]]であり、2[[マナ]][[マナ加速]]もタイミング次第では無駄になりかねないもののやはり強力な[[効果]]。手札破壊が持つ「[[カード・アドバンテージ]]をほぼ確実に取ることができる一方、[[戦場]]の状況には触れない」「対戦相手の妨害にはなるが、こちらの[[展開]]を進める役目にはならない」という性質上やむを得ない欠点を、様々な面から補ってくれる。少々極端だが、「[[強迫/Duress]][[キャントリップ]]のおまけがつく」「[[トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach]][[暗黒の儀式/Dark Ritual]]のおまけがつく」というと上手く機能したときの凶悪さがわかるだろう。
  
[[ロッテスのトロール/Lotleth Troll]][[ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager]]のような、自分の手札を捨てるカードとは[[友情コンボ]]になる。ただし[[群れネズミ/Pack Rat]]などで[[土地]]を捨てられた場合は、[[インスタント・タイミング]]でマナを使う手段がなければ無駄になりやすいので注意。
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これ自体には手札破壊の能力はなく、他の手札破壊手段と併用することが前提のカードになっているため、単体だと[[置物]]として[[腐る]]のはネックではあるが、2マナと[[軽い]]割に得られるリターンが大きく2回ほど[[誘発]]すればすぐに元が取れるため、必ずしも[[メガハンデス]]のように特化したデッキでなくともそれなりに仕事をしてくれる。なお、当然ながら対戦相手が[[ノンクリーチャー]]の場合、ゾンビ・トークンを絶対に生成できないので無駄省きは[[フィニッシャー]]にならない。攻撃手段を別に用意する必要がある。
  
*同じ[[基本セット2015]]の外部デザイナー・カードと同様に、[[文章欄]]には「'''デザイン:マジック・コミュニティ'''/''Designed by the Magic community''」というデザイナーのクレジットがある({{Gatherer|id=385140|日本語版}}/{{Gatherer|id=383436|英語版}})。
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こちらからの手札破壊だけでなく、対戦相手が何らかの[[コスト]]として手札を捨てる([[共鳴者]]や[[サイクリング]]など)ことへの牽制にもなる。ただし、例えば直接的に[[ライフ]]を脅かせる[[リリアナの愛撫/Liliana's Caress]]などと違い、「しょせんトークンや手札」と無視される可能性も否めない。特に対戦相手のターン中に[[土地]]を捨てられた場合は、[[インスタント・タイミング]]でマナを使う手段がなければ無駄になりやすい。まして、[[MoMa]]や[[死せる生]]のような[[コンボデッキ]]ともなるとなんの妨害にもならない。この用途に関してはあくまでそういう側面もあるという程度だろう。
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[[環境]]に存在する手札破壊[[呪文]]の強さに比例して有用度が上がるカードと言え、[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]、[[思考囲い/Thoughtseize]]、[[トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach]]、[[精神錯乱/Mind Twist]]と言った強烈な手札破壊手段が使える[[モダン]]・[[レガシー]]・[[ヴィンテージ]]でしばしば活躍している。後に制定された[[パイオニア]]でもその名を冠する'''[[無駄省き]]'''というデッキが成立している。
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*同じ[[基本セット2015]]の[[基本セット2015#外部デザイナー・カード|外部デザイナー・カード]]と同様に、[[文章欄]]には「'''デザイン:マジック・コミュニティ'''/''Designed by the Magic community''」というデザイナーのクレジットがある({{Gatherer|id=385140|日本語版}}/{{Gatherer|id=383436|英語版}})。
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*"Waste not, Want Not"で「無駄がなければ不足もない」という成句。過不足がないという意味ではなく、「きちんと資源を扱えば後で足りなくなって困ることもない」と無駄遣いを戒めるための諺である。
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*[[原始の報奨/Primeval Bounty]]とは対照的。
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*[[統率者2019]]で{{Gatherer|id=422489}}の中の人が[[骨たかりの守銭奴/Bone Miser]]として登場。[[能力]]の[[誘発条件]]が対戦相手から[[あなた]]になっている。
  
 
==ルール==
 
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==参考==
 
==参考==
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/daily-deck/directors-chair-2013-2013-12-19 From the Director's Chair: 2013]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/0006752/ ディレクターズ・チェアより:2013年版]([[Daily MTG]]、Feature Article、文:[[Aaron Forsythe]]、訳:[[益山拓也]])
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*[https://web.archive.org/web/20220626112503/http://magic.wizards.com/en/articles/archive/daily-deck/directors-chair-2013-2013-12-19 From the Director's Chair: 2013(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0006752/ ディレクターズ・チェアより:2013年版]([[Daily MTG]]、Feature Article、[[2014年]]1月6日、文:[[Aaron Forsythe]]、訳:[[益山拓也]])
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*[[マナを生み出すがマナ能力でないカード]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2015]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2015]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:おとぎ話]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー2]] - [[レア]]
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*[[Secret Lair Drop Series/2023年#Death Is Temporary, Metal Is Forever|Secret Lair Drop Series: Death Is Temporary, Metal Is Forever]]

2024年5月6日 (月) 00:46時点における最新版


Waste Not / 無駄省き (1)(黒)
エンチャント

対戦相手1人がクリーチャー・カードを1枚捨てるたび、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
対戦相手1人が土地カードを1枚捨てるたび、(黒)(黒)を加える。
対戦相手1人がクリーチャーでも土地でもないカードを1枚捨てるたび、カードを1枚引く。


対戦相手カード捨てるたび、そのカード・タイプに応じたボーナスを得られるエンチャント。第4回「カードを作るのは君だ!」で作られたもの。

2/2トークンと1ドローはどちらも堅実なアドバンテージであり、2マナマナ加速もタイミング次第では無駄になりかねないもののやはり強力な効果。手札破壊が持つ「カード・アドバンテージをほぼ確実に取ることができる一方、戦場の状況には触れない」「対戦相手の妨害にはなるが、こちらの展開を進める役目にはならない」という性質上やむを得ない欠点を、様々な面から補ってくれる。少々極端だが、「強迫/Duressキャントリップのおまけがつく」「トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach暗黒の儀式/Dark Ritualのおまけがつく」というと上手く機能したときの凶悪さがわかるだろう。

これ自体には手札破壊の能力はなく、他の手札破壊手段と併用することが前提のカードになっているため、単体だと置物として腐るのはネックではあるが、2マナと軽い割に得られるリターンが大きく2回ほど誘発すればすぐに元が取れるため、必ずしもメガハンデスのように特化したデッキでなくともそれなりに仕事をしてくれる。なお、当然ながら対戦相手がノンクリーチャーの場合、ゾンビ・トークンを絶対に生成できないので無駄省きはフィニッシャーにならない。攻撃手段を別に用意する必要がある。

こちらからの手札破壊だけでなく、対戦相手が何らかのコストとして手札を捨てる(共鳴者サイクリングなど)ことへの牽制にもなる。ただし、例えば直接的にライフを脅かせるリリアナの愛撫/Liliana's Caressなどと違い、「しょせんトークンや手札」と無視される可能性も否めない。特に対戦相手のターン中に土地を捨てられた場合は、インスタント・タイミングでマナを使う手段がなければ無駄になりやすい。まして、MoMa死せる生のようなコンボデッキともなるとなんの妨害にもならない。この用途に関してはあくまでそういう側面もあるという程度だろう。

環境に存在する手札破壊呪文の強さに比例して有用度が上がるカードと言え、ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil思考囲い/Thoughtseizeトーラックへの賛歌/Hymn to Tourach精神錯乱/Mind Twistと言った強烈な手札破壊手段が使えるモダンレガシーヴィンテージでしばしば活躍している。後に制定されたパイオニアでもその名を冠する無駄省きというデッキが成立している。

[編集] ルール

  • 同時に複数枚のカードが捨てられた場合、そのそれぞれについて対応する能力が誘発する。
  • 土地でもクリーチャーでもあるカード(ドライアドの東屋/Dryad Arbor)が捨てられた場合、1番目の能力と2番目の能力の両方が誘発する。

[編集] 参考

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