水蓮のコブラ/Lotus Cobra

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
13行: 13行:
 
[[ローテーション]]後は主に[[青赤緑コントロール#ゼンディカー・ブロック期|青赤緑ターボランド]]で活躍した。特に[[Caw-Blade]]が流行すると、環境から[[軽い|軽量]][[除去]]が減ったことでこのカードに注目が集まり、[[グランプリダラスフォートワース11]]にてTop8に4人の青赤緑ターボランドを送り込む原動力となった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/tsumura/0004433/ 第49回:最新型「青緑赤Turboland」の分析](津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ [[2011年]]4月13日 [[津村健志]]著)</ref>。
 
[[ローテーション]]後は主に[[青赤緑コントロール#ゼンディカー・ブロック期|青赤緑ターボランド]]で活躍した。特に[[Caw-Blade]]が流行すると、環境から[[軽い|軽量]][[除去]]が減ったことでこのカードに注目が集まり、[[グランプリダラスフォートワース11]]にてTop8に4人の青赤緑ターボランドを送り込む原動力となった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/tsumura/0004433/ 第49回:最新型「青緑赤Turboland」の分析](津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ [[2011年]]4月13日 [[津村健志]]著)</ref>。
  
[[ゼンディカーの夜明け]]で[[再録]]された際のスタンダードでは、[[オムナス・ランプ#スタンダード|オムナス・ランプ]]の[[キーカード]]となった。[[創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation]]が[[禁止カード]]となった後は[[ウィノータ・コンボ|ナヤ・ウィノータ]]で採用されることがあり、[[軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forces]]を最速3ターン目に[[唱える|唱え]]つつこれ自身がウィノータの能力の[[誘発条件|トリガー]]となる点から[[裕福な亭主/Prosperous Innkeeper]]に似た立ち位置を得ている。
+
[[ゼンディカーの夜明け]]で[[再録]]された際のスタンダードでは、[[オムナス・ランプ#スタンダード|オムナス・ランプ]]の[[キーカード]]となった。[[創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation]]が[[禁止カード]]となった後は[[ウィノータ・コンボ|ナヤ・ウィノータ]]で採用されることがあり、[[軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forces]]を最速3ターン目に[[唱える|唱え]]つつこれ自身がウィノータの能力の[[誘発条件]]となる点から[[裕福な亭主/Prosperous Innkeeper]]に似た立ち位置を得ている。
  
 
*この[[能力]]は[[マナ能力]]ではない。詳しくは[[マナ能力]]の解説を参照。
 
*この[[能力]]は[[マナ能力]]ではない。詳しくは[[マナ能力]]の解説を参照。

2021年9月3日 (金) 09:34時点における版


Lotus Cobra / 水蓮のコブラ (1)(緑)
クリーチャー — 蛇(Snake)

上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、好きな色1色のマナ1点を加える。

2/1

Lotusの名を冠した、上陸能力マナを生み出す

同マナ域の一般的なマナ・クリーチャーと異なり、同一ターン中に複数のマナを生み出せる可能性があるのが最大の強み。特に同じゼンディカーにも収録されているフェッチランドとの相性は抜群で、フェッチランド自体が戦場に出るとき、その能力によって土地戦場に出したときと2回マナを出すことができる。それでいて2マナのパワー2と、最低限の打撃力も備えている。

フェッチランドからマナ加速できるだけでも十分強力だが、さらに他のマナ・クリーチャーや土地サーチカードを加えたデッキ鬼回りすると圧倒的な加速力を得られる。例えば、マナ・クリーチャーから2ターン目に水蓮のコブラ→フェッチランド→砕土/Harrowと繋げるだけでも4マナ域に手が届く。そこから更に土地サーチや野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどに繋げられれば、展開に圧倒的な差をつけられるだろう。

一方、タフネス1という脆弱さ、土地を出せなければマナ加速ができないなど、他のマナ・クリーチャーよりもマナ基盤としては不安定な側面もあり、このクリーチャーを絡めた一連のギミックが回ることを前提としてマナ基盤を組むとデッキが不安定になる危険もある。なまじ打撃要員ともなるだけに、打撃面、マナ基盤面の双方を考慮してこそ真価が発揮できるカードであり、シンプルな能力に反して導入には十分なデッキ調整を要する。

初出時のスタンダードでは前述のフェッチランドや聖遺の騎士/Knight of the Reliquaryとの相性を買われ、エルドラージの碑ジャンクロータス・エンジェル)、徴兵バントなどで採用された。

ローテーション後は主に青赤緑ターボランドで活躍した。特にCaw-Bladeが流行すると、環境から軽量除去が減ったことでこのカードに注目が集まり、グランプリダラスフォートワース11にてTop8に4人の青赤緑ターボランドを送り込む原動力となった[1]

ゼンディカーの夜明け再録された際のスタンダードでは、オムナス・ランプキーカードとなった。創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation禁止カードとなった後はナヤ・ウィノータで採用されることがあり、軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forcesを最速3ターン目に唱えつつこれ自身がウィノータの能力の誘発条件となる点から裕福な亭主/Prosperous Innkeeperに似た立ち位置を得ている。

開発秘話

これはゼンディカーの開発中に、開発部内で最も議論を呼んだカードである。稀少度は当初レアだったが、後に神話レアに相応しいエキサイティングなカードであるとして、稀少度の格上げが決まった。Mark Rosewaterは公式記事で示した神話レアの理念[2]にそぐわないとしてこれに反対し、開発部を二分する激論が繰り広げられたが、最終的には神話レア派が勝利した。Markはせめてカード名だけでも神話レアらしくと、Lotusの名を冠する名前を提案した。

ゼンディカーが世に出ると、このカードは大きな人気を集めたが、同時にレアであるべきだという意見も数多く寄せられた。その後、戦乱のゼンディカー・ブロックでは上陸のパワーレベルが抑えられていたので再録候補にはならなかったが、ゼンディカーの夜明けではもう少し積極的なパワーレベルを試すことになり、再録が認められた。そうしてこのカードは、より適正な稀少度で再びスタンダードで使用可能になった[3]

脚注

  1. 第49回:最新型「青緑赤Turboland」の分析(津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ 2011年4月13日 津村健志著)
  2. The Year of Living Changerously/変化の年Making Magic 2008年6月2日 Mark Rosewater著)
  3. More Zendikar Rising Stars/さらなる『ゼンディカーの夜明け』の明星(Making Magic 2020年9月21日 Mark Rosewater著)

参考

QR Code.gif