第5版
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第5版(英:Fifth Edition、略号:5E、5ED)は、5番目の基本セット。収録カード数は全449種類(基本土地の絵違い含む)で、1997年3月24日に発売が開始された。
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概要
第4版まで収録されていたアンティに関するカードや当時としては強力なカードが多数除外されたが、ボール・ライトニング/Ball Lightning、ネクロポーテンス/Necropotence、悪疫/Poxなどの人気カードが収録されており、今なお根強い人気を誇っている。ペインランドが初めて収録された基本セットでもある。
前基本セットの第4版とクロニクルの統合を意識したため、単一のカードセットとしては収録カード数が最も多い(全449種類)が、第4版とクロニクルの合計(全503種類)に比べれば少なくなっているため、スタンダードで使うことのできる基本セットのカードの総数は前環境よりも減少した。
その収録枚数の多さから、レアやアンコモンはおろかコモンでさえ4枚揃えるのが難しかったといわれる。各種ペインランドや道化の帽子/Jester's Capを集めるには、入れ替わるようにスタンダード落ちして値下がりしていたアイスエイジを箱買いする方が効率が良かった。
ルールの変更
『第5版』の導入時(実際には直前の『ミラージュ』導入時)に大規模なルール改正が行われ、現在まで使われているルールの基礎が完成した。なお第6版の導入時にも大きくルールが改正されたため、「旧ルール」、「古いルール」といった場合、この時点のルールを指す場合が多い。
具体的には以下のような変更が行われた。
- 「マナを出す能力」がマナ・ソースとなり、他の能力や呪文に割り込まれなくなった。この能力は以前はインタラプトとして扱われていた。
- 戦闘ダメージが定義され、他のダメージと明確に区別されるようになった。
- 連鎖の中で発生した効果が、呪文が解決された時点で適用されるようになった。
- マナ・バーンがダメージでなく「ライフを失うこと」と定義された。
- プレイという用語が採用された。
- 起動型能力の表記が現在まで使われている「:(コロン)」を用いたものに統一された(ただし、この時点では追加コストの表記にも「:」が用いられた)。
カードの外観の変更
第5版では、以前から存在したカードの約半数(二百枚強)について、イラストが根本的に描き直された。例えばラッキーチャームなど、基本セットにしか存在しないカードのイラストが変更されたのは初めてのことである。
上記の事から数多くのカードに新規イラストが用意されたことと、新しい言語である中国語簡体字版の追加があるものの、いずれも黒枠ではなく白枠に統一されている。過去のポリシーを気にせず、「第5版は全て白枠」という決定がなされた。これは以後の基本セット全体に影響を及ぼすかのように見えたが、基本セット内でのプレミアム・カードの登場とロシア語での第9版黒枠化、そして第10版以後の基本セットの黒枠化と、徐々に崩されていった。
また、フレイバー・テキストの多くが差し替えられた。マジックの小説やアメコミに由来するキャラクターが登場し、現実の古典文学からの引用も積極的に行われているのが特徴である。
エキスパンション・シンボル
中国語簡体字版(北京語版)にはエキスパンション・シンボルとしてローマ数字の5(「Ⅴ」)が記されているが、他言語版には何も記されていない。これは中国語簡体字版の発売開始が他言語版に比べて遅かったため、試験的にエキスパンション・シンボルを採用したのだと考えられる。
パッケージ
ブースターパックのパッケージイラストは以下の5種類。
関連リンク
- 第5版 カードリスト - Wisdom Guild
- Bordering on Lunacy- WotC 白枠であることについて
- 製品情報