占術

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'''占術'''/''Scry''とは、[[ミラディン・ブロック]]に登場し、[[未来予知]]や[[基本セット2011]]で復活した[[キーワード処理]]。
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'''占術'''(せんじゅつ)/''Scry''とは、[[フィフス・ドーン]]で初登場し、後に[[常磐木]]キーワードに指定された[[キーワード処理]]。
 
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==定義==
 
==定義==
「占術Nを行う/scry N」とは、[[プレイヤー]]が自分の[[ライブラリー]]の上からN枚の[[カード]]を見て、それらのうち望む枚数(0枚でもよい)を望む順番で[[ライブラリーの一番下]]に置き、そして残りを[[ライブラリーの一番上]]に望む順番で置くことである。
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「占術Nを行う/scry N」とは、[[プレイヤー]]が自分の[[ライブラリー]]の上からN枚の[[カード]]を見て、それらのうち望む枚数(0枚でもよい)を望む順番で[[ライブラリーの一番下]]に置き、そして残りを自分の[[ライブラリーの一番上]]に望む順番で置くことである。
  
 
==解説==
 
==解説==
 
===ルール===
 
===ルール===
*呪文や能力は、テキストに書かれている順序に従って解決する。効果の途中に占術が書かれている場合はその段階で占術をおこない、テキストの最後に書かれている場合はその他の効果を解決してから占術を行なう。
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*呪文や能力は、文章に書かれている順序に従って解決する。効果の途中に占術が書かれている場合はその段階で占術を行い、文章の最後に書かれている場合はその他の効果を処理してから占術を行う。
*占術を持つ呪文が[[打ち消す|打ち消された]]場合、占術は実行できない。[[対象]]不適正の場合も「打ち消された」ことになるので注意すること。
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*占術を持つ呪文や能力が[[打ち消す|打ち消された]][[対象不適正]]で[[立ち消え]]た場合、占術は実行できない。
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*N=0である場合、占術を行ったことにはならず、占術を行ったことで[[誘発]]する[[誘発型能力]]は誘発しない。
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*複数のプレイヤーが同時に占術を行う場合、全員が同時にライブラリーのカードを見る。その後[[APNAP順]]でカードをどこに置くか決定し、最後にカードが同時に移動する。
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*「占術を行っている間に見たカードの枚数」を参照する能力が存在する。これらは占術のNの値ではなく、実際にカードを見た枚数を参照する。例えば、あなたは占術3を行うはずだったものの、あなたのライブラリーにカードが2枚しかなかった場合、見た枚数は2枚となる。
  
 
===その他===
 
===その他===
*[[フィフス・ドーン]]の時点では占術2しか存在しなかったが、[[未来予知]]でリメイクされた時は占術1や3以上のものも登場した。
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*[[未来予知]]では対となる[[消術]]が、[[ラヴニカのギルド]]では亜種である[[諜報]]が登場した。
*ミラディン・ブロック登場時は[[キーワード能力]]だったが、[[再生]]などと同じように、[[ルール文章]]中に行なわれる行動の略称として使われるようになった。
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*[[マジック・オリジン]]発売に伴い、[[常磐木]]キーワードとして使用されることになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/evergreen-eggs-ham-2015-06-08 Evergreen Eggs & Ham]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0015160/ 常磐木な日常]([[Making Magic -マジック開発秘話-]] [[2015年]]6月8日 [[Mark Rosewater]]著/[[米村薫]]訳)</ref>。
**実はミラディン・ブロックの時から[[見張る者の目/Eyes of the Watcher]]のみに同様の表現がなされており、その時は特殊なテンプレートだったが[[未来予知]]ではこれが普通のテンプレートとして使われるようになった。現在でも日本語版では「'''占術3'''」という記述が未だに見られるが、[[オラクル]]では全て「'''Scry 3.'''」(ピリオドがついて、文になっている)となっており、本当は「'''占術3を行う。'''」と書くのが正しい。
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**常磐木になるまでの間、初登場のフィフス・ドーンの他、[[未来予知]]・[[基本セット2011]]・[[テーロス・ブロック]]に登場している。
*[[ライブラリー操作]]であり、[[消術]]と対になっている。
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*フィフス・ドーンの時点では占術2しか存在しなかったが、未来予知で再登場した時は占術1や3以上のものも登場した。
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*原語の''”Scry”''は現代英語では使われておらずファンタジー文学や魔術研究に造詣が深い人しか知らない単語であり、[[開発部]]はどうすれば初心者にその機能とフレーバーの結びつきが伝わるか悩んでいるらしい<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/m-files-m19-edition-white-blue-and-black-2018-07-13 M-Files: M19 Edition – White, Blue, and Black]/[https://mtg-jp.com/reading/pd/0030843/ Mファイル『基本セット2019』編・白青黒](Play Design [[2018年]]7月13日 [[Dan Musser]]著)</ref>。日本語訳では「占術」という単語を平時に使わなくても、漢字からドローの未来を占うイメージを簡単に掴むことができる。
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*初登場時は[[キーワード能力]]だったが、未来予知での再登場時からは[[再生]]などと同じように[[キーワード処理]]になった。
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**フィフス・ドーンにおいても[[見張る者の目/Eyes of the Watcher]]のみ現在と同様の書式になっており、その時は特殊な[[テンプレート]]だったが、未来予知ではこれが普通のテンプレートとして使われるようになった。
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**未来予知の日本語版では一部に「'''占術3'''」という記述が見られたが、[[オラクル]]では全て「'''Scry 3.'''」(ピリオドがついて、文になっている)となっており、本来は「'''占術3を行う。'''」と書くのが正しい。
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*[[指輪物語:中つ国の伝承]]では[[エルフ]]に関連の深い[[メカニズム]]として登場し、[[緑青]]の[[リミテッド]][[アーキタイプ]]になっている。
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*[[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]]現在、Xを除いた占術の最大値は[[ニッサの天啓/Nissa's Revelation]]の占術5である。
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==占術を参照するカード==
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<!-- 登場順 -->
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*[[炎語りの達人/Flamespeaker Adept]]([[テーロス]])
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*[[知識と力/Knowledge and Power]]([[ニクスへの旅]])
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*[[岐路の占い師、エリゲス/Eligeth, Crossroads Augur]]([[統率者レジェンズ]])
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*[[エルミンスター/Elminster]]([[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]])
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*[[時空錨/The Temporal Anchor]]([[兄弟戦争]])
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*[[タッサの神官、ケネッソス/Kenessos, Priest of Thassa]]([[ジャンプスタート2022]])
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*[[会議の末の熟慮/Council's Deliberation]]([[指輪物語:中つ国の伝承]])
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*[[失われた島の呼び声/Lost Isle Calling]](同上)
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*[[ニムロデルの監視者/Nimrodel Watcher]](同上)
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*[[賢者ケレボルン/Celeborn the Wise]](同上)
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*[[偶然出会ったエルフ/Chance-Met Elves]](同上)
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*[[勇敢なる救い手、グロールフィンデル/Glorfindel, Dauntless Rescuer]](同上)
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*[[アルウェン・ウンドーミエル/Arwen Undómiel]](同上)
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*[[医術の大家、エルロンド/Elrond, Master of Healing]](同上)
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*[[ロスロリアンのガラドリエル/Galadriel of Lothlórien]](同上)
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*[[打破数を競う者、レゴラス/Legolas, Counter of Kills]](同上)
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*[[エルフの船乗り/Elvish Mariner]](同上)
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*[[リヴァー・ソング/River Song]]([[ドクター・フー統率者デッキ]])
  
==参照==
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==脚注・関連外部リンク==
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/006650/ 占術の大混乱]/[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/97 Scry Havoc](文:[[Tom LaPille]])
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/scry-havoc-2010-07-02 Scry Havoc]/[https://web.archive.org/web/20130125082625/http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/006650/ 占術の大混乱(Internet Archive)](Latest Developments 2010年7月2日 文:[[Tom LaPille]]
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*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030689/ ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック]([[Making Magic]] 2018年6月11日)
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<references />
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==参考==
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|占術}}
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|占術}}
*[[キーワード行動]]
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*[[常磐木]]
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*[[キーワード処理]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
 
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2023年10月31日 (火) 11:06時点における最新版

占術(せんじゅつ)/Scryとは、フィフス・ドーンで初登場し、後に常磐木キーワードに指定されたキーワード処理


Preordain / 定業 (青)
ソーサリー

占術2を行い、その後カードを1枚引く。(占術2を行うには、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見て、そのうちの望む枚数のカードを望む順番で一番下に置き、残りを望む順番で一番上に置く。)



Flamespeaker Adept / 炎語りの達人 (2)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)

あなたが占術を行うたび、炎語りの達人はターン終了時まで+2/+0の修整を受けるとともに先制攻撃を得る。

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[編集] 定義

「占術Nを行う/scry N」とは、プレイヤーが自分のライブラリーの上からN枚のカードを見て、それらのうち望む枚数(0枚でもよい)を望む順番でライブラリーの一番下に置き、そして残りを自分のライブラリーの一番上に望む順番で置くことである。

[編集] 解説

[編集] ルール

  • 呪文や能力は、文章に書かれている順序に従って解決する。効果の途中に占術が書かれている場合はその段階で占術を行い、文章の最後に書かれている場合はその他の効果を処理してから占術を行う。
  • 占術を持つ呪文や能力が打ち消された対象不適正立ち消えた場合、占術は実行できない。
  • N=0である場合、占術を行ったことにはならず、占術を行ったことで誘発する誘発型能力は誘発しない。
  • 複数のプレイヤーが同時に占術を行う場合、全員が同時にライブラリーのカードを見る。その後APNAP順でカードをどこに置くか決定し、最後にカードが同時に移動する。
  • 「占術を行っている間に見たカードの枚数」を参照する能力が存在する。これらは占術のNの値ではなく、実際にカードを見た枚数を参照する。例えば、あなたは占術3を行うはずだったものの、あなたのライブラリーにカードが2枚しかなかった場合、見た枚数は2枚となる。

[編集] その他

[編集] 占術を参照するカード

[編集] 脚注・関連外部リンク

  1. Evergreen Eggs & Ham/常磐木な日常Making Magic -マジック開発秘話- 2015年6月8日 Mark Rosewater著/米村薫訳)
  2. M-Files: M19 Edition – White, Blue, and Black/Mファイル『基本セット2019』編・白青黒(Play Design 2018年7月13日 Dan Musser著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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