未来予知

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=未来予知=
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{{Otheruses|エキスパンション|カード|未来予知/Future Sight}}
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{{情報ボックス/エキスパンション
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|英語名=Future Sight
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|日本語名=未来予知
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|シンボル=
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|略号=FUT
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|コードネーム=Pop
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|発売日=2007年5月4日
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'''未来予知'''(フューチャー・サイト)/''Future Sight''は、[[時のらせんブロック]]2番目の小型[[エキスパンション]]。2007年5月4日に発売された。
  
[[時のらせん]][[次元の混乱]]に続く、[[時のらせんブロック]]3つめの[[エキスパンション]](小型エキスパンションとしては2つめ)。
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==概要==
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セット名からもわかるように、テーマは「未来」。[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー]]だけでなく、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]という[[ゲーム]]そのものの数百年後までの未来を見通している。そのため、[[タイムシフト]]や[[キーワード能力]]もバリエーションに富んだものとなっており、今までありそうで無かったメカニズムが多い。中には登場時点で意味を持たない記述を持つ[[カード]]もある。
  
セット名からも分かるように、テーマは「未来」。[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー]]だけでなく、[[マジック]]という[[ゲーム]]そのものの数百年後までの未来を見通している。
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*ただし、新キーワード能力やシステムには、未来予知発売時点で登場が確定しているものだけでなく、予定が無いもの、そして登場しないと予定されているものも含まれる。ある意味、壮大なカード・プレビューを行なっているわけである。
そのため、[[タイムシフト]]や[[キーワード能力]]もバリエーションに富んだものとなっており、今までありそうで無かったシステムが多い。
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どことなく[[銀枠]]を思わせる部分もあり、中には現時点で意味を持たない記述を持つカードもある。
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*同名の[[カード]]が存在する。→ [[未来予知/Future Sight]]
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*発売時点で意味を持たない記述としては、ルール用語の「組み立てる/assemble」や、[[アーティファクト・タイプ]]の「[[からくり]]」(この[[サブタイプ]]を持つカードは存在していない)、[[注釈文]]のみに出てくる[[カード・タイプ]]「プレインズウォーカー」など。
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**[[プレインズウォーカー]]は[[ローウィン]]で意味を持つようになった。
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[[キーワード能力]][[探査]]、[[吸収]]、[[オーラ交換]]、[[城砦化]]、[[激情]]、[[墓地ストーム]]、[[変形]]、[[接死]]、[[有毒]]と数が多いが、これらのほとんどが(発売時点で)1枚のカード専用のキーワードとなっている。新[[能力語]]は[[壮大]]。
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*同名の[[カード]]が存在する(→[[未来予知/Future Sight]])。
また、直前の[[ラヴニカ・ブロック]]から、キーワード能力の[[予見]]、[[移植]]、[[狂喜]]、[[召集]]、[[発掘]]、[[変成]]、能力語[[暴勇]]が再登場。
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*[[時のらせん]]、[[次元の混乱]]では、[[ドミナリア/Dominaria]]の過去や平行世界をテーマとしていたためか、カードのアレンジや再録メカニズムは[[オンスロート・ブロック]]以前のものが中心だった。このセットでは[[ミラディン・ブロック]][[ラヴニカ・ブロック]]のカード・メカニズムを髣髴とさせるものも多い。
さらに、馴染み深い能力のいくつかがキーワード化され、いわゆる[[魂の絆/Spirit Link|魂の絆]]能力が[[蜘蛛|絆魂]]、いわゆる[[蜘蛛能力]][[到達]]、「[[アンタッチャブル]]」が[[被覆]]となった。
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**しかし、[[神河ブロック]]の影は見えない。雰囲気が合わないからだろうか。(ストーリー上では登場している)
[[キーワード行動]]の概念が定義され、以前から存在する「[[再生]](する)」や「[[占術]](を行う)」、新たに登場した「[[消術]](を行う)」などがまとめられた。
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*「あり得る未来を覗き込む」というこのセットのテーマから推測するに、新キーワード能力のなかには、これ以降頻繁に使われるものもあれば、何年後・何十年後になって本格的に登場するものもあるのだろう。ある意味、壮大なカード・プレビューを行なっているわけである。
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*[[到達]]は、一部のカードとの相互作用が変化している。
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<!-- -[[占術]]の定義が変更された。
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↑記述重複 -->
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*[[サイクリング]]については、[[土地サイクリング]]の拡張として[[タイプ・サイクリング]]が登場した。
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[[サイクル]]としては、過去の[[伝説のクリーチャー]]の子孫を表した、壮大を持つ伝説のクリーチャー・サイクルや、コストの支払いを未来に行う契約サイクルが代表的。
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===メカニズム===
過去や未来に存在する[[クリーチャー]]をほぼそのまま産み出す[[スペルシェイパー]][[解決]]時に再び待機状態に戻る[[待機]]カードといったサイクルもある。
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新しい[[カード・タイプ]]として[[部族]][[プレインズウォーカー]]、新しい[[アーティファクト・タイプ]]として[[城砦]][[からくり]]が定義された。
[[願い]]も新たに1枚追加された。
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新しい[[カード・タイプ]]として[[部族]]、新しい[[アーティファクト・タイプ]]として[[城砦]][[からくり]]が登場。
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[[キーワード能力]][[探査]][[吸収]][[オーラ交換]][[城砦化]]、[[激情]]、[[墓地ストーム]]、[[変形]]、[[有毒]]と数が多いが、これらのほとんどが(発売時点で)1枚の[[カード]]専用のキーワードとなっている。新[[能力語]]は[[壮大]]。また、直前の[[ラヴニカ・ブロック]]から、キーワード能力の[[予見]]、[[移植]]、[[狂喜]]、[[召集]]、[[発掘]]、[[変成]]、能力語の[[暴勇]]が再登場。さらに、馴染み深い能力のいくつかがキーワード化され、いわゆる[[魂の絆能力]]が[[絆魂]](のちに変更)、いわゆる[[蜘蛛|蜘蛛能力]]が[[到達]]、「[[アンタッチャブル]]」が[[被覆]]、[[バジリスク能力]]が[[接死]]となった。[[到達]]は、一部のカードとの相互作用が変化している。[[サイクリング]]については、[[土地サイクリング]]の拡張として[[タイプ・サイクリング]]が登場した。
  
その他にも、以下の変わり種が初めて登場した。
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[[キーワード処理]]の概念が定義され、以前から存在する「[[再生]](する)」や「[[占術]](を行う)」、新たに登場した「[[消術]](を行う)」などがまとめられた。
*[[混成マナ・シンボル]][[起動コスト]]に含む[[起動型能力]]
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 → [[ウーコーの手下悪鬼/Henchfiend of Ukor]]、[[偶像の石塚/Graven Cairns]]
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*最初から[[タップ能力]]を持つ[[エンチャント]]
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 → [[新たな精力/Second Wind]]、[[流動石の抱擁/Flowstone Embrace]]、[[魔女の霧/Witch's Mist]]
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*[[パーマネント]]でも[[プレイヤー]]でもない「[[墓地]]のカード」にエンチャントする[[オーラ]]
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 → [[呪文織りの渦巻/Spellweaver Volute]]
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*エンチャント・クリーチャー
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 → [[輝く透光/Lucent Liminid]]
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*土地・クリーチャー
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 → [[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]
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*マナ・コストに色マナを持つアーティファクト・クリーチャー
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 → [[サルコマイトのマイア/Sarcomite Myr]]
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*普通に[[場]]に出ていても意味が無く、[[墓地]]にある事で初めて効果を表すエンチャント
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<!-- (しかも上記の[[呪文織りの渦巻/Spellweaver Volute]]とは違い、墓地のカードにエンチャントするわけではない)
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↑別に《呪文織りの渦巻/Spellweaver Volute(FUT)》は墓地にあるわけではないので。 -->
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 →[[黄泉からの橋/Bridge from Below]]
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パッケージ・イラストは
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[[サイクル]]としては、過去の[[伝説のクリーチャー]]の子孫を表した、壮大を持つ伝説のクリーチャー・サイクルや、[[コスト]]の[[支払う|支払い]]を未来に行う[[仲裁の契約/Intervention Pact|契約]]サイクルが代表的。過去や未来に存在する[[クリーチャー]]をほぼそのまま産み出す[[スペルシェイパー]]、[[解決]]時に再び[[待機]]状態に戻る待機カードといったサイクルもある。[[願い]]も新たに1枚追加された。
*[[アクローマの記念碑/Akroma's Memorial]]
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*[[黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackblade]]
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*[[刃の翼タロックス/Tarox Bladewing]]
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2007年5月4日発売。全180種類。
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*発売時点で意味を持たない記述としては、ルール用語の「[[組み立てる]]/assemble」や、[[アーティファクト・タイプ]]の「[[からくり]]」(この[[サブタイプ]]を持つカードは[[黒枠]]では存在していない)、[[注釈文]]のみに出てくる[[カード・タイプ]]「[[プレインズウォーカー]]」など。そのうち、プレインズウォーカーは[[ローウィン]]でカードが登場し、意味を持つようになった。
[[エキスパンション・シンボル]]はデフォルメされた眼。
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*[[Mark Rosewater]]は2015年のコラム「[https://mtg-jp.com/reading/mm/0014953/ モダン一問一答]」で本セットの新メカニズムや新カード・タイプが再登場する可能性について以下のように分類している。
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**再登場済み:彩色/信心(未来予知の時点では命名されていない)、接死、探査、絆魂、プレインズウォーカー、到達、被覆、部族
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**可能性がある:城砦化、壮大
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**可能性が無くはない:吸収、激情、有毒、[カード・タイプ]交換(オーラ交換)、タイプ・サイクリング
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**可能性はまずない:消術、墓地ストーム、変形
  
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====その他メカニズム====
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他にも以下の変わり種が初めて登場した。
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*[[混成マナ・シンボル]]を[[起動コスト]]に含む[[起動型能力]] → [[ウーコーの手下悪鬼/Henchfiend of Ukor]]、[[偶像の石塚/Graven Cairns]]
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*最初から[[タップ能力]]を持つ[[エンチャント]] → [[新たな精力/Second Wind]]、[[流動石の抱擁/Flowstone Embrace]]、[[魔女の霧/Witch's Mist]]
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*[[パーマネント]]でも[[プレイヤー]]でもない「[[墓地]]のカード」にエンチャントする[[オーラ]] → [[呪文織りの渦巻/Spellweaver Volute]]
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*[[クリーチャー・エンチャント|エンチャント・クリーチャー]] → [[輝く透光/Lucent Liminid]]
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*[[土地・クリーチャー]] → [[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]
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*マナ・コストに[[色マナ]]を持つ[[有色アーティファクト]] → [[サルコマイトのマイア/Sarcomite Myr]]
 +
*普通に[[戦場]]に出ていても意味が無く、[[墓地]]にある事で初めて効果を表すエンチャント → [[黄泉からの橋/Bridge from Below]]
  
<!-- **背景世界 [#world]  
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==テーマデッキ==
背景世界についての簡単な記述 -->
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*[[運命の打撃/Fate Blaster]]
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*[[未来の衝撃/Future Shock]]
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*[[レベル連合/Rebels Unite]]
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*[[執行の待機/Suspended Sentence]]
  
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==パッケージ・イラスト==
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*[[アクローマの記念碑/Akroma's Memorial]]
 +
*[[黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackblade]]
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*[[刃の翼タロックス/Tarox Bladewing]]
  
==デザイン [#design]==
+
==主な開発スタッフ==
{| class="wikitable"
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*'''デザイン・チーム''' - [[Mark Rosewater]] (リード)、[[Matt Cavotta]][[Devin Low]][[Mark Gottlieb]][[Ryan Miller]][[Zvi Mowshowitz]]
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*'''デベロップ・チーム''' - [[Mike Turian]] (リード)、Matt Cavotta、[[Matt Place]][[Brian Schneider]]
|デザイン・チーム||[[Mark Rosewater]] (lead)||
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|||[[Matt Cavotta]]||
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|||[[Devin Low]]||
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|||[[Zvi Mowshowitz]]||
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|開発チーム||[[Mike Turian]] (lead)||
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|||[[Matt Cavotta]]||
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|||[[Matt Place]]||
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|||[[Brian Schneider]]||
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|-
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|アート・ディレクター||?||
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|}
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==関連リンク==
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*[[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/futuresight/home|未来予知ミニサイト]]
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**第一週:[[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/futuresight2/flavor1|Glimmers of Hope]]/[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070410fut/index.html|かすかな希望]]
+
**第二週:[[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/futuresight2/flavor2|Wild Futures]]/[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070413fut/index.html|荒々しき未来]]
+
**第三週:[[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/futuresight2/flavor3|The Planeswalker's Path]]/[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070423fut/index.html|プレインズウォーカーの道]]
+
 
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070412fut/index.html|バック・トゥ・ザ・未来予知]]([[タカラトミー]])
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070527/index.html|未来予知の斜体世界(フレイバー)]]
+
 
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/kuroda/20070509/index.html|未来予知 注目のカード:白]]([[タカラトミー]]、文:[[黒田正城]])
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/kuroda/20070514/index.html|未来予知 注目のカード:青]]
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/kuroda/20070520/index.html|未来予知 注目のカード:黒]]
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/kuroda/20070525/index.html|未来予知 注目のカード:赤]]
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/kuroda/20070526/index.html|未来予知 注目のカード:緑]]
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/kuroda/20070529/index.html|未来予知 注目のカード:その他]]
+
*[[http://mtg.takaratomy.co.jp/product/fut/index.html|製品情報]] ([[タカラトミー]])
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+
  
 +
==公式特集ページ==
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*[https://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/future-sight 未来予知](マジック英語公式日本語版  セット特設サイト)
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*[http://web.archive.org/web/20090225214929/http://mtg.takaratomy.co.jp/product/fut/index.html 製品情報(Web Archive)] ([[タカラトミー]])
 +
**第1週:[http://web.archive.org/web/20100218190029/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070410fut/index.html かすかな希望(Web Archive)]
 +
**第2週:[http://web.archive.org/web/20090227015448/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070413fut/index.html 荒々しき未来(Web Archive)]
 +
**第3週:[http://web.archive.org/web/20090227015459/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070423fut/index.html プレインズウォーカーの道(Web Archive)]
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031537/ よ~いドン!](Making Magic 2018年12月10日) - セット開発の基本的な発想について
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034247/ バック・トゥ・ザ・『未来予知』(フューチャーサイト)]([[Making Magic]] 2020年8月3日) - タイムシフトカードの逆再録について
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034262/ バック・トゥ・ザ・『未来予知』(フューチャーサイト)・パート2]([[Making Magic]] 2020年8月10日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034282/ バック・トゥ・ザ・『未来予知』(フューチャーサイト)・パート3]([[Making Magic]] 2020年8月17日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035053/ 『未来予知』デザイン提出文書]([[Making Magic]] [[2021年]]5月17日)
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:時のらせんブロック]]
+
*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/FutureSight/ 未来予知 カードリスト] (Wisdom Guild)
 +
*[[カード個別評価:未来予知]]
 
*[[カード個別評価:未来予知タイムシフト]]
 
*[[カード個別評価:未来予知タイムシフト]]
*[[テーマデッキ]]
+
*[[Future Sight]] (小説)
**[[運命の打撃/Fate Blaster]]
+
**[[未来の衝撃/Future Shock]]
+
**[[レベル連合/Rebels Unite]]
+
**[[執行の待機/Suspended Sentence]]
+
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
*[[背景世界/ストーリー用語]]
+
**[[第9版]]
*[[Future Sight]](小説)
+
**[[ラヴニカ・ブロック]]([[ラヴニカ:ギルドの都]] - [[ギルドパクト]] - [[ディセンション]])
 +
**[[コールドスナップ]] - [[時のらせんブロック]]([[時のらせん]] - [[次元の混乱]] - [[未来予知]])
 +
**[[第10版]]
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**[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]([[ローウィン]] - [[モーニングタイド]] - [[シャドウムーア]] - [[イーブンタイド]])
 +
 
 +
[[Category:エキスパンション|ふゆうちやあさいと]]

2024年1月22日 (月) 22:17時点における最新版

未来予知/Future Sight
シンボル
略号 FUT
コードネーム Pop
発売日 2007年5月4日
セット枚数 全180種類

未来予知(フューチャー・サイト)/Future Sightは、時のらせんブロック2番目の小型エキスパンション。2007年5月4日に発売された。

目次

[編集] 概要

セット名からもわかるように、テーマは「未来」。ストーリーだけでなく、マジックというゲームそのものの数百年後までの未来を見通している。そのため、タイムシフトキーワード能力もバリエーションに富んだものとなっており、今までありそうで無かったメカニズムが多い。中には登場時点で意味を持たない記述を持つカードもある。

  • ただし、新キーワード能力やシステムには、未来予知発売時点で登場が確定しているものだけでなく、予定が無いもの、そして登場しないと予定されているものも含まれる。ある意味、壮大なカード・プレビューを行なっているわけである。

[編集] メカニズム

新しいカード・タイプとして部族プレインズウォーカー、新しいアーティファクト・タイプとして城砦からくりが定義された。

キーワード能力探査吸収オーラ交換城砦化激情墓地ストーム変形有毒と数が多いが、これらのほとんどが(発売時点で)1枚のカード専用のキーワードとなっている。新能力語壮大。また、直前のラヴニカ・ブロックから、キーワード能力の予見移植狂喜召集発掘変成、能力語の暴勇が再登場。さらに、馴染み深い能力のいくつかがキーワード化され、いわゆる魂の絆能力絆魂(のちに変更)、いわゆる蜘蛛能力到達、「アンタッチャブル」が被覆バジリスク能力接死となった。到達は、一部のカードとの相互作用が変化している。サイクリングについては、土地サイクリングの拡張としてタイプ・サイクリングが登場した。

キーワード処理の概念が定義され、以前から存在する「再生(する)」や「占術(を行う)」、新たに登場した「消術(を行う)」などがまとめられた。

サイクルとしては、過去の伝説のクリーチャーの子孫を表した、壮大を持つ伝説のクリーチャー・サイクルや、コスト支払いを未来に行う契約サイクルが代表的。過去や未来に存在するクリーチャーをほぼそのまま産み出すスペルシェイパー解決時に再び待機状態に戻る待機カードといったサイクルもある。願いも新たに1枚追加された。

  • 発売時点で意味を持たない記述としては、ルール用語の「組み立てる/assemble」や、アーティファクト・タイプの「からくり」(このサブタイプを持つカードは黒枠では存在していない)、注釈文のみに出てくるカード・タイププレインズウォーカー」など。そのうち、プレインズウォーカーはローウィンでカードが登場し、意味を持つようになった。
  • Mark Rosewaterは2015年のコラム「モダン一問一答」で本セットの新メカニズムや新カード・タイプが再登場する可能性について以下のように分類している。
    • 再登場済み:彩色/信心(未来予知の時点では命名されていない)、接死、探査、絆魂、プレインズウォーカー、到達、被覆、部族
    • 可能性がある:城砦化、壮大
    • 可能性が無くはない:吸収、激情、有毒、[カード・タイプ]交換(オーラ交換)、タイプ・サイクリング
    • 可能性はまずない:消術、墓地ストーム、変形

[編集] その他メカニズム

他にも以下の変わり種が初めて登場した。

[編集] テーマデッキ

[編集] パッケージ・イラスト

[編集] 主な開発スタッフ

[編集] 公式特集ページ

[編集] 参考

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