割り振る
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− | * | + | **無意味だが対象の数を0個とすることで、ダメージを割り振らないことを選んでも良い。 |
− | + | **対象を1つ以上選んだ場合はそれぞれに1点以上のダメージを割り振らなくてはならないため、実際に選べる対象の最大の数は4つである。 | |
+ | **対象を1つ以上選んだなら、4点すべてをそれらに割り振ることになる。1から3点だけ割り振るということはできない。 | ||
+ | *[[アン・ゲーム]]では[[1/2]]ダメージを割り振ってよいので、上記の発火ならば最大8つの対象まで選べる。 | ||
− | + | 呪文や能力が対象に何かを割り振る場合、それぞれの対象にどのように割り振るのかの宣言は、呪文を唱えたり、[[起動型能力]]を[[起動]]したり、[[誘発型能力]]を[[スタック]]に置いたりする際、対象を指定した後に行われる。[[解決]]時ではない。詳細は[[唱える]]や[[対象]]の項も参照。 | |
− | *[[石の顎/Jaws of Stone]] | + | *[[石の顎/Jaws of Stone]]が解決時ではなく唱えた時に[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していた[[山]]の数を参照するのは、このためである。 |
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+ | 呪文や能力が解決される時に割り振った一部の対象が[[不正な対象]]になっていたなら、適正な対象に対してのみ宣言した値のダメージやカウンターが割り振られる。不正な対象へ割り振っていた分をもう一度振り直すということはない。 | ||
+ | ==その他== | ||
+ | 以前は、呪文や能力が対象に取っていないものに対して割り振る場合でも、上記のルールが適用されていた。「対象に取っていないものに割り振りを行う」唯一の[[カード]]として[[液状の火/Liquid Fire]]があったが、[[2009年]]4月24日に液状の火の[[オラクル]]が変更されたことでそのようなカードはなくなり、現在のルールに改められた。 | ||
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+ | その後、「対象に取っていないものに割り振りを行う」カードとして新たに[[野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt]]が作られたが、そちらは現在のルールを前提にデザインされている。 | ||
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+ | 訳語が一定しないルール用語でもある。古い日本語版では'''振り分ける'''が主流だったが、[[マスクス・ブロック]]と[[オデッセイ・ブロック]]では'''分割する'''と訳した。[[オンスロート]]から「割り振る」と訳すようになったものの、近年にも「分割する」がみられる。いずれも機能的な違いはない。 | ||
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+ | [[2019年]]7月の総合ルール更新までは、「望む数/any number」のプレイヤーやオブジェクトにダメージやカウンターが分配されたり割り振られたりする場合、可能ならば0より多い数のプレイヤーやオブジェクトを選ばなければならなかった。例えば[[マグマの核/Magmatic Core]]では対象の数は0にすることはできず、戦場に自分のクリーチャーしかいない場合それにダメージを与えなければならなかった。 | ||
==参考== | ==参考== |
2023年9月7日 (木) 00:22時点における最新版
割り振る/Divide,distributeとは、何か(主にダメージやダメージの軽減、カウンターなど)を複数のオブジェクトやプレイヤーに分けて割り当てることである。
ソーサリー
望む数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。発火はそれらに、4点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。
インスタント
好きな数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。このターン、それらに与えられる次のダメージを5点、望むように割り振って軽減する。
目次 |
[編集] 解説
呪文や能力によって、1つ以上の対象のオブジェクトやプレイヤーに何かを割り振る場合、いずれのオブジェクトやプレイヤーにも最低1つは割り振らなくてはならない(CR:601.2d)。対象の数を0個にした場合は割り振ることはない。割り振る場合、示された数すべてを割り振らなければならない。
- 例:発火/Pyrotechnicsは、「望む数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。発火はそれらに、4点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。」という効果の呪文である。
- 無意味だが対象の数を0個とすることで、ダメージを割り振らないことを選んでも良い。
- 対象を1つ以上選んだ場合はそれぞれに1点以上のダメージを割り振らなくてはならないため、実際に選べる対象の最大の数は4つである。
- 対象を1つ以上選んだなら、4点すべてをそれらに割り振ることになる。1から3点だけ割り振るということはできない。
- アン・ゲームでは1/2ダメージを割り振ってよいので、上記の発火ならば最大8つの対象まで選べる。
呪文や能力が対象に何かを割り振る場合、それぞれの対象にどのように割り振るのかの宣言は、呪文を唱えたり、起動型能力を起動したり、誘発型能力をスタックに置いたりする際、対象を指定した後に行われる。解決時ではない。詳細は唱えるや対象の項も参照。
- 石の顎/Jaws of Stoneが解決時ではなく唱えた時にコントロールしていた山の数を参照するのは、このためである。
呪文や能力が解決される時に割り振った一部の対象が不正な対象になっていたなら、適正な対象に対してのみ宣言した値のダメージやカウンターが割り振られる。不正な対象へ割り振っていた分をもう一度振り直すということはない。
[編集] その他
以前は、呪文や能力が対象に取っていないものに対して割り振る場合でも、上記のルールが適用されていた。「対象に取っていないものに割り振りを行う」唯一のカードとして液状の火/Liquid Fireがあったが、2009年4月24日に液状の火のオラクルが変更されたことでそのようなカードはなくなり、現在のルールに改められた。
その後、「対象に取っていないものに割り振りを行う」カードとして新たに野生の狩りの達人/Master of the Wild Huntが作られたが、そちらは現在のルールを前提にデザインされている。
訳語が一定しないルール用語でもある。古い日本語版では振り分けるが主流だったが、マスクス・ブロックとオデッセイ・ブロックでは分割すると訳した。オンスロートから「割り振る」と訳すようになったものの、近年にも「分割する」がみられる。いずれも機能的な違いはない。
2019年7月の総合ルール更新までは、「望む数/any number」のプレイヤーやオブジェクトにダメージやカウンターが分配されたり割り振られたりする場合、可能ならば0より多い数のプレイヤーやオブジェクトを選ばなければならなかった。例えばマグマの核/Magmatic Coreでは対象の数は0にすることはできず、戦場に自分のクリーチャーしかいない場合それにダメージを与えなければならなかった。
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 6 呪文、能力、効果
- 601 呪文を唱えること
- 601.2 呪文を唱えるとは、やがて解決されてその効果が発生するよう、それを現在ある場所(通常は手札)から取り、スタックに積み、コストを支払うことである。呪文を唱える、という中には、その呪文の提示(rule 601.2a-d)と、コストの決定と支払い(rule 601.2f-h)が含まれる。呪文を唱えることは、以下の順番で以下の手順を踏む。プレイヤーがこの手順を始めるには、その呪文を適正に唱えられる必要がある(rule 601.3 参照)。下記に列記されている手順の実行中にその手順で必要なことができなかったら、その呪文を唱えることは不正である。ゲームはその呪文が提示される直前の瞬間まで巻き戻される(rule 728〔不正な処理の扱い〕参照)。
- 601 呪文を唱えること