ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey
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土地
(T):(◇)を加える。
(5),(T),ライフを1点支払う:白であり黒である1/1の人間(Human)・クレリック(Cleric)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(5),(T),クリーチャー5体を生け贄に捧げる:ウェストヴェイルの修道院を変身させ、その後これをアンタップする。
〔黒〕 伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
飛行、絆魂、破壊不能、速攻
9/7クリーチャーを5体生け贄に捧げることで伝説のデーモンに変身する土地。トークン生成能力も持つ。
継続的にトークンを生成できる土地というとKjeldoran Outpostや都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Treeの活躍が思い出されるが、起動コストが実質6マナと重いうえにライフまで必要とあっては扱いづらい。基本的には他の手段で並べたクリーチャーを使って変身を狙っていくカードであって、トークン生成はどうしても頭数が足りないときの保険という位置づけと言えよう。
変身後の性能は非常に高く、高いP/Tと飛行・絆魂によって速やかにダメージレースを制してくれる。破壊不能かつ(土地として戦場に出るので)打ち消しにも強いため、除去耐性の面でも優秀。一方、追放やタッパーなどの擬似除去はもちろん、バウンスや一時的に追放するカードなどで変身を解除させられるのにも弱いという脆い側面もある。
いずれにせよ、土地のスロットで用意できるフィニッシャーとしては破格の性能であり、クリーチャーを5体以上並べる中速デッキであれば常に検討の余地があると言える。リミテッドでは色を問わず採用できる確定の初手。
スタンダードでは緑白トークンやアリストクラッツに採用された。全体除去への回答になる他、速攻があるためトップデッキから奇襲する場合もある。アモンケット参入後は黒単のゾンビデッキ、オケチラの碑、白黒トークンなど大量のクリーチャーを横に並べるデッキに幅広く採用された。
モダンでも起源室/Genesis Chamberを採用したソウルシスターズに採用されることがある。
- 第2面は伝説のパーマネントだが、第1面は伝説のパーマネントではない。
- 単体で変身に要するマナが計30マナ、飛行と破壊不能を持つ黒の伝説のクリーチャーをインスタント・タイミングで出せる、ストーリー面でクトゥルフ神話に影響を受けている等、暗黒の深部/Dark Depthsとは共通点が多い。マリット・レイジに比べてわずかながらバウンス耐性を持っているのは5ライフ分のご褒美か。
関連カード
- 不敬の皇子、オーメンダール/Ormendahl, Profane Prince
- 堕落者、オーメンダール/Ormendahl, the Corrupter
ストーリー
オーメンダール/Ormendahlはイニストラード/Innistradのデーモン/Demon。獄庫/Helvaultより解き放たれたデーモンの内の1体。
詳細はオーメンダール/Ormendahlを参照。
参考
- 暗き影 その2/Dark Shadows Part2(Making Magic 2016年4月4日 Mark Rosewater著)
- The M-Files: Shadows over Innistrad, Part 2 /Mファイル『イニストラードを覆う影』編・パート2(Latest Developments 2016年4月15日 Sam Stoddard著)
- 非マナ能力を持つ土地
- カード個別評価:イニストラードを覆う影 - レア