氷の中の存在/Thing in the Ice
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クリーチャー — ホラー(Horror)
防衛
氷の中の存在は氷(ice)カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。
あなたがインスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを唱えるたび、氷の中の存在の上から氷カウンターを1個取り除く。その後、氷の中の存在の上に氷カウンターがないなら、これを変身させる。
Awoken Horror / 目覚めた恐怖
〔青〕 クリーチャー — クラーケン(Kraken) ホラー(Horror)
このクリーチャーが目覚めた恐怖に変身したとき、ホラー(Horror)でないすべてのクリーチャーをオーナーの手札に戻す。
7/8インスタントかソーサリーを唱えるたびに氷カウンターを取り除き、氷カウンターが無くなることで変身する両面カード。
第1面はタフネス偏重の壁。これ単体ではクラーケンの幼子/Kraken Hatchlingやつぶやく幻/Murmuring Phantasmにも劣る性能だが、序盤のタフネス4はブロッカーとしてそれなりに頼れる数値。また、変身に繋げるためにも火力で焼かれにくいという点は重要。
第2面になると一転、氷を突き破ってフィニッシャーにふさわしい巨大クリーチャーへと変貌を遂げ、ホラーでないすべてのクリーチャーをバウンスする。元々の数や構築級のカードが多くない種族であるため、大抵の場合はこれを除いた一方的なリセットとして働いてくれるだろう。ブロッカーを排除して反撃の起点になる上、変身したにもかかわらず数によって押し切られるなどの事態を防いでくれる優秀な効果。
軽いマナ・コストで設置でき、壁役として攻勢を凌ぎつつ、対戦相手への干渉を繰り返す内に自然にフィニッシャーへと成長できる、パーミッション・コントロール戦略に合致した一枚。また、カードプールが広がるほど軽くて強力な呪文が増えるため、その分利用価値も増す。
スタンダードでは青赤のゴーグルで採用されている。八十岡翔太がメインデッキにこれを4枚積みしたグリクシスコントロール(ヤソコン)でプロツアー「カラデシュ」を制したことで注目を集める。変身後は多くの青絡みのデッキで採用される奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkに一方的に勝てるサイズがあり、お互いにゆっくりとした進行になるミラーマッチでは自然と脅威になる強みがある。
パイオニアではインスタント主体のアンフェアデッキにおける、奥の手フィニッシャーとして優秀。ターボネクサス、イゼット・フェニックスなどを代表として活躍している(あるいは「いた」)。
モダンでは青赤フェニックス、グリクシスコントロールや青赤コントロール、青赤昇天に搭載される例が散見される。
レガシーでも、他に強力な選択肢は多いながら、ゼロックス系のデッキに良く嵌るため、採用される場合がある。例えばグロウデッキの亜種として、クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryadと差し替える形でフィニッシャーを務めるなど。
- 無力な壁にマナを注ぎ込むことで巨大クリーチャーに様変わりするという点が、ルーデヴィックの実験材料/Ludevic's Test Subjectやハリマーの波見張り/Halimar Wavewatchによく似ている。それらと比べても、初期状態のタフネスが増え、他の呪文に支払うマナ・コストをそのまま変身のコストに充てられるようになり、全体バウンスのおまけも付くなど、使い勝手は格段に増している。
- 「氷カウンターを取り除き、その後、氷カウンターがないならこれを変身させる」までが一連の誘発型能力である。そのため吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageや魔力の導管/Power Conduitなどの、インスタント・ソーサリー以外の手段で氷カウンターを取り除いてもその時点では変身しない。
- 氷カウンターが置かれていなくても能力は誘発するので、カウンターが無い時にインスタント・ソーサリーを唱えれば通常通り変身する。
- 5年後に発売されたイニストラード:真紅の契りでは、船砕きの怪物/Hullbreaker Horrorとして再登場した[1]。アーティストも同じSvetlin Velinov。
[編集] 脚注
- ↑ Svetlin VelinovのTwitter(2021年12月8日)