イス卿の迷路/Maze of Ith

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1体の[[クリーチャー]]を一時的に無力化させる[[土地]]。また、[[戦闘]]で死ぬはずのクリーチャーを助ける事も出来る。[[マナ]]が出ないという、唯一にして最大の欠点を持つ。
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1体の[[攻撃クリーチャー]]を一時的に無力化させる[[土地]]。また、[[戦闘]]で[[死亡|死ぬ]]はずの[[クリーチャー]]を助ける事もできる。強力な[[起動型能力]]を持つ一方で、[[マナ]]が出ないという大きな欠点を持つ。
  
クリーチャーを生存させる方の効果を買われ、2004年ごろの[[Type1]][[ウィニー]][[デッキ]]に補助として入れられる事があった。現在の[[ヴィンテージ]]では性能不足なのか、あまり見られない。一方、[[レガシー]]の[[土地単]]では、優秀なクリーチャー対策として活躍している。
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クリーチャーを生存させることを主目的として、[[2004年]]ごろの[[タイプ1]][[ウィニー]][[デッキ]]に補助として入れられる事があった。
  
[[対象]]になった[[攻撃クリーチャー]][[アンタップ]]されることを利用して、[[草原のドルイド僧/Ley Druid]]などの「土地をアンタップできる」クリーチャーとの組み合わせで無限に[[タップ]]/アンタップを繰り返すことができる。[[第5版]]以前では、これに加えて[[地の毒/Psychic Venom]][[ダメージ反転/Reverse Damage]]の合計4枚で[[無限ライフ]]だった。現在は、ダメージ反転の代わりに[[清純/Purity]]を用いることで同様のことが可能。
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現在では[[ヴィンテージ]][[スタックス]]で採用されている。[[抵抗の宝球/Sphere of Resistance]]などの[[マナ拘束]][[打ち消す|打ち消し]]を掻い潜れ、[[茶単]]デッキでも使用できる確実性の高いクリーチャー対策として重宝されている。これは[[Mishra's Workshop]][[Mox]]などの強力な[[マナ加速]][[テンポ]]ロスが補えるからこその芸当であるといえるだろう。[[レガシー]]でも[[土地単]]などで採用されているほか、[[聖遺の騎士/Knight of the Reliquary]]などの[[シルバーバレット]]要員としても大いに活躍する。
  
*[[アルゴスの古老/Argothian Elder]]を使えば、[[無限マナ]]はもちろんほとんどの土地の[[能力]]は使い放題。
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[[対象]]になった攻撃クリーチャーが[[アンタップ]]されることを利用して、[[草原のドルイド僧/Ley Druid]]などの「土地をアンタップできる」クリーチャーとの組み合わせで[[無限]][[タップ]]/アンタップを繰り返すことができる。[[第5版]]以前では、これに加えて[[地の毒/Psychic Venom]][[ダメージ反転/Reverse Damage]]の合計4枚で[[無限ライフ]]だった。現在は、ダメージ反転の代わりに[[清純/Purity]]を用いることで同様の[[コンボ]]が可能。また、草原のドルイド僧を[[アルゴスの古老/Argothian Elder]]に変えると、[[無限マナ]]なども簡単に生み出せる。
*[[シャドーの迷路/Maze of Shadows]]がこれの亜種と言える。
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*[[浮氷塊/Ice Floe]]も実質的調整版と言える。攻撃を一度は通さなければならないが、半永続的に封じることができる。
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*Aaron Forsytheが非常に気に入っており、[[時のらせん]][[タイムシフト]]として再録したがっていた。しかし、他のスタッフから猛反対され、断念することとなった。
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**タイムシフトから外れた代わりに、[[高位の秘儀術師、イス/Ith, High Arcanist]]としてリメイクされた。
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1994年10月10日より、[[ヴィンテージ]][[制限カード]]となるが、1999年4月1日に制限が解除されている。[[スタンダード]]では、スタンダード制定当初から制限されていた。
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*[[戦闘ダメージ]]を与えたあとの[[戦闘ダメージ・ステップ]]や[[戦闘終了ステップ]]に自分のクリーチャーに使うことで、疑似的に[[警戒]]を与えることもできる。
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*[[Aaron Forsythe]]が非常に気に入っており、[[時のらせん]]の[[タイムシフト]]として[[再録]]したがっていた。しかし、他のスタッフから猛反対され、断念することとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/not-their-time-2006-10-06 Not Their Time]([[Daily MTG]] 2006年10月6日)</ref>。
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**タイムシフトから外れた代わりに、[[高位の秘儀術師、イス/Ith, High Arcanist]]として[[リメイク]]された。
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*[[2009年]]に[[ジャッジ褒賞]]として、[[プレミアム・カード|プレミアム]]仕様・新規[[絵|イラスト]]で配布された。
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*[[From the Vault:Realms]]に{{Gatherer|id=287329|新規イラスト}}で収録。[[ザ・ダーク]]版のなんとも言えない{{Gatherer|id=1824|グロテスクなイラスト}}から一転、目眩がするほどの巨大な迷路が描かれている。[[エターナルマスターズ]]でもこのイラストが使用されている。
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*初出のザ・ダークでは[[コモン]]1であるが、収録[[エキスパンション]]自体の希少さとその強力さから[[シングルカード]]価格は[[スタンダード]]の[[トップレア]]並に高額だった。[[Masters Edition 4]]では一気に[[レア]]に昇格され、エターナルマスターズでもレアとして再録された。再録後は価格は落ち着いている。
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[[1994年]]10月10日より、[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]となるが、[[1999年]]4月1日に制限が解除されている。[[スタンダード]]では、制定当初から制限されていた。
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==関連カード==
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起動型能力で攻撃クリーチャーを無力化する土地の亜種。シャドーの迷路以降はマナ能力も持つ。
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*[[浮氷塊/Ice Floe]] - 地上クリーチャーのみ。タップし、浮氷塊とともにアンタップしなくなる。その戦闘には影響なし。([[アイスエイジ]])
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*[[シャドーの迷路/Maze of Shadows]] - [[シャドー]]を持つクリーチャーのみ。([[テンペスト]])
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*[[コーの安息所/Kor Haven]] - [[伝説の土地]]。起動に[[白マナ]]が必要。([[ネメシス]])
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*[[惑いの迷路/Mystifying Maze]] - [[対戦相手]]のクリーチャーのみ。[[追放]]し、[[終了ステップ]]に[[タップ]]状態で戦場に戻す。([[基本セット2011]])
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*[[オラーズカの尖塔/Spires of Orazca]] - 対戦相手のクリーチャーのみ。[[戦闘から取り除く]]。[[両面カード]]の[[第2面]]。([[イクサラン]])
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*[[スコフォスの迷宮/Labyrinth of Skophos]] - 戦闘から取り除く。[[ブロック・クリーチャー]]も可。([[テーロス還魂記]])
  
 
==参考==
 
==参考==
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<references />
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/wallpaper-week-maze-ith-2012-08-29 壁紙 (From the Vault:Realms)] ([[Daily MTG]] 2012年8月29日)
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*[[非マナ能力を持つ土地]]
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*[[マナを出さない土地カード]]
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*[[イス/Ith]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[カード個別評価:ザ・ダーク]] - [[コモン]]1
 
*[[カード個別評価:ザ・ダーク]] - [[コモン]]1
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*[[カード個別評価:ドミナリア・リマスター]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:ダブルマスターズ]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:エターナルマスターズ]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:Masters Edition 4]] - [[レア]]
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*[[From the Vault:Realms]]

2022年12月19日 (月) 22:12時点における最新版


Maze of Ith / イス卿の迷路
土地

(T):攻撃しているクリーチャー1体を対象とし、それをアンタップする。このターン、そのクリーチャーが与える戦闘ダメージと、そのクリーチャーに与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。


1体の攻撃クリーチャーを一時的に無力化させる土地。また、戦闘死ぬはずのクリーチャーを助ける事もできる。強力な起動型能力を持つ一方で、マナが出ないという大きな欠点を持つ。

クリーチャーを生存させることを主目的として、2004年ごろのタイプ1ウィニーデッキに補助として入れられる事があった。

現在ではヴィンテージスタックスで採用されている。抵抗の宝球/Sphere of Resistanceなどのマナ拘束打ち消しを掻い潜れ、茶単デッキでも使用できる確実性の高いクリーチャー対策として重宝されている。これはMishra's WorkshopMoxなどの強力なマナ加速テンポロスが補えるからこその芸当であるといえるだろう。レガシーでも土地単などで採用されているほか、聖遺の騎士/Knight of the Reliquaryなどのシルバーバレット要員としても大いに活躍する。

対象になった攻撃クリーチャーがアンタップされることを利用して、草原のドルイド僧/Ley Druidなどの「土地をアンタップできる」クリーチャーとの組み合わせで無限タップ/アンタップを繰り返すことができる。第5版以前では、これに加えて地の毒/Psychic Venomダメージ反転/Reverse Damageの合計4枚で無限ライフだった。現在は、ダメージ反転の代わりに清純/Purityを用いることで同様のコンボが可能。また、草原のドルイド僧をアルゴスの古老/Argothian Elderに変えると、無限マナなども簡単に生み出せる。

1994年10月10日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードとなるが、1999年4月1日に制限が解除されている。スタンダードでは、制定当初から制限されていた。

[編集] 関連カード

起動型能力で攻撃クリーチャーを無力化する土地の亜種。シャドーの迷路以降はマナ能力も持つ。

[編集] 参考

  1. Not Their Time(Daily MTG 2006年10月6日)
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