欠色

提供：MTG Wiki

2016年1月7日 (木) 18:13時点における版

欠色（けっしょく）/Devoidは、戦乱のゼンディカーで登場したキーワード能力。これは常在型能力（特性定義能力）である。

定義

欠色/Devoidは、「このオブジェクトは無色である。」を意味する。

解説

戦乱のゼンディカーのエルドラージ・クリーチャー、もしくはエルドラージ/Eldraziらしさを感じさせる呪文が持つ能力である。いずれもマナ・コストに色マナを含むが、欠色により無色になっている。

単体では意味のない能力だが、戦乱のゼンディカーには無色であることを参照するカードが多数収録されており、それらとのシナジーを持つ。特定の色であることを参照するカード、あるいは有色・単色・多色であることを参照するカードに引っかからないのは、メリットにもデメリットにもなり得る。

ルール

• この能力は特性定義能力であるため、すべての領域で有効である。
  • 「領域」でない「ゲームの外部」にあっても有効である。
• 何らかの方法で欠色を失っても、そのオブジェクトは無色である（種類別や特性定義能力のルールによる）。また、色を持ったとしても、欠色能力自体は失われない。
  • 欠色による色を変更する効果は種類別の第5種であるため、欠色を持つオブジェクトに対して欠色を失わせる効果（種類別の第6種）が働いたとしても、色の変更はそれよりも先に適用される。よってそのオブジェクトは結局無色ということになる。
• 幽霊火/Ghostfireも参照。

その他

• 欠色を持つカードは、カード上部以外が透明になった特別なカード枠が使用されている。カード上部はマナ・コストに対応する色と同じ枠であり、面晶体/Hedronの模様が描かれている。
  • 幽霊火などの過去の無色カードのように全体を透明にしなかった理由は、ドラフトなどにおいてマナ・コストの色を誤解するミスが起こりやすかったため。（参考/翻訳）
• 注釈文の日本語訳はゼンディカーvsエルドラージに先行収録された殺戮の先陣/Forerunner of Slaughterでは（このカードには色が無い。）だったが、戦乱のゼンディカーでは（このカードは無色である。）に変更された。Oracleではどちらも(This card has no color.)である。
• 「エルドラージらしい」ものだけが欠色を持つことになっている。条件は以下のルールに当てはまること。（参考/翻訳）
  1. クリーチャーならば、エルドラージのクリーチャー・タイプを持つ
  2. 何かを追放できる（嚥下持ち、塵への崩壊/Crumble to Dustなど）
  3. 末裔・トークンを生み出せる（希望を溺れさせるもの/Drowner of Hope、墓の出産/Grave Birthingなど）
  4. 何らかの形で無色のものを助けられる（破滅を導くもの/Ruination Guide、溶鉄の生育場/Molten Nurseryなど）
  5. 対戦相手がオーナーである、追放領域のカードを使うことができる（昇華者、昇華者の突撃/Processor Assaultなど）
  6. 侵略的に感じられる（音無く飛ぶもの/Silent Skimmer、敵対/Turn Againstなど）

参考

• 「欠色」でテキスト検索
• キーワード能力
• ルーリング

引用：総合ルール 20231117.0

• 7 その他のルール
  • 702 キーワード能力
    • 702.114 欠色／Devoid
      • 702.114a 欠色は特性定義能力である。「欠色／Devoid」は、「このオブジェクトは無色である。」を意味する。この能力は、ゲームの外部も含めすべての領域で作用する。rule 604.3参照。