立ち消え

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2010年9月12日 (日) 22:35時点におけるSinryow (トーク | 投稿記録)による版
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立ち消え(fizzle)、もしくは立ち消えするとは、「対象をとっている呪文能力は、解決時に全ての対象が不正になっていた場合、消滅する」という旧ルール、およびそれにより実際に消滅すること。第6版登場時のルール改定により、解決時に対象全てが不正である呪文や能力は、単純にルールによって打ち消されるものとされた。

英語「fizzle」の読みから「フィズる」とも表現される。

解説

第5版までのルールでは、対象をとっている呪文能力は、解決時に全ての対象が不正になっていた場合、それは解決されることなく消滅する(なにもしない)ことになっていた。

  • 新旧のルール上の違いは、「打ち消される」かどうかという点にある。旧ルールでは連鎖に組み込まれる前でしか打ち消されるタイミングが存在しないことになっていたため、単に消滅するようになっていた。

第6版でルールが変わった際に「立ち消え」は廃語となり、ルール上は正式な表現ではなくなった。しかし、「呪文や能力でなく、ルールにより打ち消されることを区別する必要がある場合がある」「対象不適正のルールの解説に便利である」などの理由により、現在でも俗語としてまだ広く使われており、かつては総合ルールの用語集にも俗語として記載されていた。当Wikiでもこのように表現している箇所がある。

  • 第5版のルールブックでは、灰は灰に/Ashes to Ashesがこのルールの説明に引用されている。対象になったクリーチャーについて、片方が対象不適正になった場合と2体ともの場合での挙動の違いを解説していた。
  • 打ち消されないという能力を持っているカードは、基本的に「呪文や能力によって打ち消されない」ことになっており、対象不適正による打ち消し(立ち消え)は防がない。
    • 2009年8月現在、上記のルールを破っているのは金粉のドレイク/Gilded Drakeの能力のみである。解決時に全ての対象が不正になっていても、この能力は「立ち消え」にはならない(詳細は金粉のドレイク/Gilded Drakeの項目を参照)。これ以外の打ち消されない呪文・能力は、対象をとっていないか、もしくはルールによって打ち消されることを防いでいない。
    • 部族呪文の登場によって樹根スリヴァー/Root Sliverも一時期このルールを破っていたが、2008年1月18日のオラクル更新により解消された。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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