対象の変更
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'''対象の変更'''(''Change the Target'')とは、[[対象]]をとる[[呪文]]や[[能力]]の対象を元々指定されていたものから別のものに変えることである。 | '''対象の変更'''(''Change the Target'')とは、[[対象]]をとる[[呪文]]や[[能力]]の対象を元々指定されていたものから別のものに変えることである。 | ||
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− | 対象を変更する[[効果]]を生み出す[[カード]]は[[青]]に多く、中でも[[偏向/Deflection]]は[[第5版]]から[[第8版]]までの間[[基本セット]] | + | 変更後の対象に指定できるのは、対象を変更したい呪文や能力が対象に取れるものだけであるり、不正な対象を選ぶことはできない。対象を変更したい呪文や能力が[[モード]]を持つものの場合、モードは変更されないため、選ばれたモード以外のモードでしか対象に取れないものは指定できない。 |
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+ | 対象の数を変えることもできない。 | ||
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+ | [[ルール文章]]の書き方によって処理が少しずつ異なる。 | ||
+ | #その(それらの)対象を変更する/change the target(s) | ||
+ | #*変更する先として、変更前とは別の適正な対象を選ばなくてはならない。 | ||
+ | #*対象を変更する場合、変更後にそのすべてが適正な別の対象になっていなくてはならない。それができないのならば、一切対象を変更することはできない。 | ||
+ | #**例:[[戦場]]に[[あなた]]のクリーチャーが[[ゴブリンの捻術師/Goblin Flectomancer]]とクリーチャーAのみ、[[対戦相手]]のクリーチャーが2体(B,Cとする)のみのとき、対戦相手はAとBを対象に[[現実からの剥離/Peel from Reality]]を唱えた。この場合、ゴブリンの捻術師では対象をBからCに変更できない。変更時にあなたのクリーチャーがAしかおらず、Aを対象としていた部分で別の対象を選べないからである。 | ||
+ | #任意の対象を変更する/change any targets | ||
+ | #*基本的には1と同じ処理だが、「対象のうち一部を変更しない」ことを選べる。 | ||
+ | #*変更しない対象は不正な対象でもかまわない。 | ||
+ | #新しい対象を選ぶ/choose new targets | ||
+ | #*任意の数の対象について「対象をそのままにする」という選択ができる。それが不正な対象であってもかまわない。 | ||
+ | #*新たに選ぶ対象については、適正な対象でなくてはならない。1,2とは違い、元の対象と同じ対象を選んでも良い。 | ||
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+ | ==色の役割== | ||
+ | 対象を変更する[[効果]]を生み出す[[カード]]は[[青]]に多く、中でも[[偏向/Deflection]]は[[第5版]]から[[第8版]]までの間[[基本セット]]に収録され続けてきた。しかし、近年では[[赤]]に増えており、さらに偏向が[[第9版]]に[[再録]]されなかった上に[[分流/Shunt]]が[[第10版]]に再録されたことから、対象の変更を担当する[[色]]が青から赤へと変わったと思われる。 | ||
== 参考 == | == 参考 == |
2010年2月23日 (火) 14:56時点における版
対象の変更(Change the Target)とは、対象をとる呪文や能力の対象を元々指定されていたものから別のものに変えることである。
目次 |
ルール
変更先の対象は、対象を変更する呪文や能力の解決時に選ぶ。
変更後の対象に指定できるのは、対象を変更したい呪文や能力が対象に取れるものだけであるり、不正な対象を選ぶことはできない。対象を変更したい呪文や能力がモードを持つものの場合、モードは変更されないため、選ばれたモード以外のモードでしか対象に取れないものは指定できない。
対象の数を変えることもできない。
ルール文章の書き方によって処理が少しずつ異なる。
- その(それらの)対象を変更する/change the target(s)
- 変更する先として、変更前とは別の適正な対象を選ばなくてはならない。
- 対象を変更する場合、変更後にそのすべてが適正な別の対象になっていなくてはならない。それができないのならば、一切対象を変更することはできない。
- 例:戦場にあなたのクリーチャーがゴブリンの捻術師/Goblin FlectomancerとクリーチャーAのみ、対戦相手のクリーチャーが2体(B,Cとする)のみのとき、対戦相手はAとBを対象に現実からの剥離/Peel from Realityを唱えた。この場合、ゴブリンの捻術師では対象をBからCに変更できない。変更時にあなたのクリーチャーがAしかおらず、Aを対象としていた部分で別の対象を選べないからである。
- 任意の対象を変更する/change any targets
- 基本的には1と同じ処理だが、「対象のうち一部を変更しない」ことを選べる。
- 変更しない対象は不正な対象でもかまわない。
- 新しい対象を選ぶ/choose new targets
- 任意の数の対象について「対象をそのままにする」という選択ができる。それが不正な対象であってもかまわない。
- 新たに選ぶ対象については、適正な対象でなくてはならない。1,2とは違い、元の対象と同じ対象を選んでも良い。
色の役割
対象を変更する効果を生み出すカードは青に多く、中でも偏向/Deflectionは第5版から第8版までの間基本セットに収録され続けてきた。しかし、近年では赤に増えており、さらに偏向が第9版に再録されなかった上に分流/Shuntが第10版に再録されたことから、対象の変更を担当する色が青から赤へと変わったと思われる。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 113 能力
- 113.6 インスタントまたはソーサリー・呪文の能力は、通常、そのオブジェクトがスタックにある間にのみ機能する。他のオブジェクトの能力は、通常、そのオブジェクトが戦場にある間にのみ機能する。例外は以下の通り。
- 113.6a 特性定義能力は、ゲームの外部やゲームの開始前も含むあらゆる場所で機能する。rule 604.3 参照。
- 113.6b どの領域で機能するかが書かれている能力は、その領域でのみ機能する。
- 113.6c どの領域で機能しないかが書かれている能力は、その特定の領域以外では、ゲームの外部やゲームの開始前も含むあらゆる場所で機能する。
- 113.6d あるオブジェクトの持つ、それ自身のマナ・コストを払うのではなく代替コストを支払うことをプレイヤーに認める能力その他のそれを唱えるためのコストを変更する能力はスタックにある間に機能する。
- 113.6e オブジェクトの、その特定のオブジェクトをプレイするあるいは唱えることに制限や修整をもたらす能力は、プレイできるあるいは唱えられる領域にある間とスタックにある間に機能する。その特定のオブジェクト自身にそれをプレイするあるいは唱えることに制限や修整をもたらす他の能力を与えるそのオブジェクトの能力は、スタックにある間にのみ機能する。
- 113.6f オブジェクトの能力で、その特定のオブジェクトをどの領域からプレイする、あるいは唱えることができるかを限定したり修整したりする能力は、ゲームの外部を含むどこにあっても機能する。
- 113.6g オブジェクトの能力で、それが打ち消されない、またはコピーされないと書かれているものは、スタックにある間に機能する。
- 113.6h オブジェクトの能力で、それが戦場に出る状況を変更するものは、そのオブジェクトが戦場に出てくるに際して機能する。rule 614.12 参照。
- 113.6i オブジェクトの能力で、それにカウンターを置けないとするものは、そのオブジェクトが戦場にある間に加えて、そのオブジェクトが戦場に出る際にも機能する。
- 113.6j オブジェクトの、戦場にある間に支払うことのできないコストを必要とする起動型能力は、そのコストを支払うことができる領域にある間に機能する。
- 113.6k 戦場以外の領域にある間にのみ誘発しうる誘発条件を持つ誘発型能力は、その誘発しうる領域にある間に機能する。その誘発型能力が他に誘発条件を持っていた場合、単一の誘発型能力が複数の領域で機能することもありうる。
- 113.6m コストや効果が、そのオブジェクトを特定の領域から移動させるものである場合、その領域にある間にのみ機能する。その能力の誘発条件として、あるいはその能力のそれ以前のコストや効果として、そのオブジェクトをその領域に移動すること、あるいはそのオブジェクトがオーラである場合にはそれがエンチャントしているオブジェクトが戦場を離れることが含まれている場合は、この限りではない。その能力の効果が、そのオブジェクトを特定の領域から移動させる効果を持つ遅延誘発型能力を作る場合も同様である。
- 113.6n ゲームの開始前、デッキ 構築に関するルールを変更する能力が存在する。その種の能力は、この総合ルールだけでなく、マジック・イベント規定その他特定のフォーマットでのデッキ 構築ルールを定めた文書を変更する。しかしながら、その種の能力によっても、あるフォーマットにおいて禁止や制限されているカードは禁止あるいは制限されているままである。現在のマジック・イベント規定は、[[1]] から参照できる。(訳注:日本語訳は [[2]] 以下で公開されている)
- 113.6p 紋章、次元・カード、ヴァンガード・カード、計略・カード、策略・カードの能力は統率領域において機能する。rule 114〔紋章〕、rule 901〔プレインチェイス戦〕、rule 902〔ヴァンガード戦〕、rule 904〔アーチエネミー戦〕、rule 905〔コンスピラシー・ドラフト〕参照。
- 113.6 インスタントまたはソーサリー・呪文の能力は、通常、そのオブジェクトがスタックにある間にのみ機能する。他のオブジェクトの能力は、通常、そのオブジェクトが戦場にある間にのみ機能する。例外は以下の通り。
- 113 能力