エラッタ
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*[[誤植]]によるエラッタはいくつかあるが、大抵[[カード名]]や[[フレイバー・テキスト]]のエラッタは出されない。カード名に対しては他のカードと重複した場合などに出されるが、過去フレイバー・テキストに対して正式にエラッタが出されたのは[[闇の天使セレニア/Selenia, Dark Angel]]のみ。 | *[[誤植]]によるエラッタはいくつかあるが、大抵[[カード名]]や[[フレイバー・テキスト]]のエラッタは出されない。カード名に対しては他のカードと重複した場合などに出されるが、過去フレイバー・テキストに対して正式にエラッタが出されたのは[[闇の天使セレニア/Selenia, Dark Angel]]のみ。 | ||
==現在のエラッタの方針== | ==現在のエラッタの方針== | ||
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*ルールがその当時から変わっているために挙動が異なる場合でも、最後に印刷されたテキストで解釈に問題が出ないのならば変更しない。(例:[[武芸の達人/Master of Arms]]) | *ルールがその当時から変わっているために挙動が異なる場合でも、最後に印刷されたテキストで解釈に問題が出ないのならば変更しない。(例:[[武芸の達人/Master of Arms]]) | ||
*[[カードパワー]]調整のためでしかないエラッタ(パワーレベル・エラッタ)は原則として行わない。([[#パワーレベル・エラッタ]]を参照) | *[[カードパワー]]調整のためでしかないエラッタ(パワーレベル・エラッタ)は原則として行わない。([[#パワーレベル・エラッタ]]を参照) | ||
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その後オラクルの方針の変更(最後に実際にカードとして印刷されたテキストに近づける)によって、2006年7月のオラクル更新から順次パワーレベル・エラッタが解除されている。ただし、[[ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond]]のような例外はありうるし、[[相棒]]のような、メカニズムに対してパワーレベル・エラッタはしないとは限らない。 | その後オラクルの方針の変更(最後に実際にカードとして印刷されたテキストに近づける)によって、2006年7月のオラクル更新から順次パワーレベル・エラッタが解除されている。ただし、[[ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond]]のような例外はありうるし、[[相棒]]のような、メカニズムに対してパワーレベル・エラッタはしないとは限らない。 | ||
− | + | [[Magic: The Gathering Arena]]においては、テキストは瞬時に改訂されることもあり[[Jumpstart: Historic Horizons]]のMtGアリーナ専用カードは実装後に[[マナ・コスト]]や[[P/T]]の再調整が行われた。また今後[[ヒストリック]]のようなMtGアリーナ独自の[[フォーマット]]の範囲ではパワーレベル・エラッタを行うことを検討している<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035507/ 2021年10月13日 禁止制限告知]([[Daily MTG]] [[2021年]]10月13日)</ref>。その後2021年12月9日にテーブルトップで登場したカードに対する[[再調整]]が発表された。 | |
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===カード個別のエラッタ=== | ===カード個別のエラッタ=== | ||
※詳細は各カードの[[カード個別評価]]やWHISPERを参照。 | ※詳細は各カードの[[カード個別評価]]やWHISPERを参照。 | ||
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− | |[[ | + | |[[パララクスの波/Parallax Wave]]<br />[[パララクスの潮流/Parallax Tide]]<br />[[パララクスのきずな/Parallax Nexus]]||1つ目の[[能力]]に、「この[[パーマネント]]が[[戦場]]に出ている場合」を追加。<br />2つ目の能力に、「このパーマネント以外の」を追加。<br />2009年10月にそのどちらも解除。|| |
+ | <!-- 2010年7月のエラッタで再訂正|- | ||
+ | |[[次元の崩壊/Planar Collapse]]<br />[[セカンド・チャンス/Second Chance]]<br />[[狂気の瀬戸際/Brink of Madness]]<br />[[さし迫った災難/Impending Disaster]]<br />[[中心部の防衛/Defense of the Heart]]||[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]ないと[[効果]]を発揮しないように変更。<br />([[バウンス]]による使いまわしの回避)|| --> | ||
|- | |- | ||
− | |[[ | + | |[[激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce]]||[[プレインズウォーカー]]にダメージを与えられるよう書式に変更。<br />[[プレインズウォーカー#旧ルール|プレインズウォーカーの移し変えルール]]廃止で「対象を取らずにプレイヤーにダメージを与える」効果のほとんどがプレインズウォーカーへダメージを与えられなくなったが、これはかつてと同じ挙動を保っている。||[[ドミナリア]] |
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+ | |[[アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate]]||ライフを得るたびに置かれた+1/+1カウンターを選択式から強制的な書式に変更。<br />有利な効果の誘発型能力の[[誘発忘れ]]のルールが改定と[[コンピューターゲーム]]の処理の簡略化を目的が原因でルール変更。||[[ラヴニカの献身]] | ||
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==参考== | ==参考== | ||
+ | <references /> | ||
*[[トーナメント用語]] | *[[トーナメント用語]] | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
+ | *[[再調整]] | ||
*[[用語集]] | *[[用語集]] |
2024年9月19日 (木) 15:37時点における最新版
エラッタ(Errata)とは、WotCが発表する公式なカードテキストの修正のこと。オラクルの更新という形で行われることが多い。
目次 |
[編集] 解説
発売時のカードテキストの誤りや後日のルールの変更に対応するため、カードのテキストは適宜更新されている。そのため、カードに印刷されているテキストが正しいとは限らないので、最新のテキストはオラクルでチェックする必要がある。
しかし、それでもルールとテキストの整合性の取れていないカードがいくらか存在しているのが事実である。
- より正確には「ラッ」ではなく「ラー」と伸ばすように発音する。イギリス英語では「イラータ」のように発音することも。
- アン・カードにはエラッタを無視するR&D's Secret Lairというカードがある。
- 誤植によるエラッタはいくつかあるが、大抵カード名やフレイバー・テキストのエラッタは出されない。カード名に対しては他のカードと重複した場合などに出されるが、過去フレイバー・テキストに対して正式にエラッタが出されたのは闇の天使セレニア/Selenia, Dark Angelのみ。
[編集] 現在のエラッタの方針
オラクルやエラッタに対する現在の方針は以下の通り。ただしこれらは努力目標であるのか、いずれの方針も厳格には運用されていない。
- 最後に実際にカードとして印刷されたテキストに近づける。(例:All Hallow's Eve)
- ルールがその当時から変わっているために挙動が異なる場合でも、最後に印刷されたテキストで解釈に問題が出ないのならば変更しない。(例:武芸の達人/Master of Arms)
- カードパワー調整のためでしかないエラッタ(パワーレベル・エラッタ)は原則として行わない。(#パワーレベル・エラッタを参照)
[編集] パワーレベル・エラッタ
コンボなどによって強力になりすぎたカードに、禁止カード・制限カード指定を避けるために、何らかの制限を加えてコンボなどを抑制するエラッタをパワーレベル・エラッタ(Power-Level Errata)と呼ぶ。ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought、フリースペルが有名。
その後オラクルの方針の変更(最後に実際にカードとして印刷されたテキストに近づける)によって、2006年7月のオラクル更新から順次パワーレベル・エラッタが解除されている。ただし、ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondのような例外はありうるし、相棒のような、メカニズムに対してパワーレベル・エラッタはしないとは限らない。
Magic: The Gathering Arenaにおいては、テキストは瞬時に改訂されることもありJumpstart: Historic HorizonsのMtGアリーナ専用カードは実装後にマナ・コストやP/Tの再調整が行われた。また今後ヒストリックのようなMtGアリーナ独自のフォーマットの範囲ではパワーレベル・エラッタを行うことを検討している[1]。その後2021年12月9日にテーブルトップで登場したカードに対する再調整が発表された。
[編集] 主なエラッタ一覧
[編集] カード・タイプに関するもの
タイプ | 変更内容 | 変更時期 |
---|---|---|
単発型アーティファクト | 廃止。アーティファクトに統合 | リバイズド・エディション |
連発型アーティファクト | ||
継続型アーティファクト | ||
インタラプト | 廃止。インスタントに統合 | 第6版 |
マナ・ソース | ||
召喚 | クリーチャー呪文に変更 | |
部族 | 同族に名称変更 | モダンホライゾン3 |
[編集] 特殊タイプおよびサブタイプに関するもの
タイプ | 変更内容 | 変更時期 |
---|---|---|
基本地形 | 特殊タイプ基本として明示され、以降は基本土地と呼称される | 第8版 |
基本氷雪土地(雪かぶり土地) | 基本として明示され、基本土地に。雪かぶりはキーワード能力から特殊タイプに変更され、その後さらに氷雪へと変更 | 第8版、コールドスナップ |
レジェンド | 廃止。伝説のクリーチャーに変更 | 神河物語 |
壁 | 特殊ルールは廃止、フィフス・ドーン以前のものは能力防衛を持つように変更 | |
ワールド | 特殊タイプとして明示される | |
全体エンチャント | 廃止 | 第9版 |
個別エンチャント | 廃止。オーラに変更 | |
プレインズウォーカー | 特殊タイプ「伝説の」が追加された | イクサラン |
[編集] メカニズムに関するもの
メカニズム | 変更内容 | 変更時期 |
---|---|---|
他の〜とのバンド | 同じ「他の〜とのバンド」を持つクリーチャーとバンドを組める能力から、「~」に当たるクリーチャーとバンドを組める能力に変更 | 基本セット2010 |
プレインズウォーカーの移し変えルール | ルール廃止によって、「プレイヤー(対戦相手)を対象としてダメージを与える(軽減する)効果」の対象先にプレインズウォーカーが加わった | ドミナリア |
相棒 | ゲームバランスと各フォーマットのシェアが原因でルール変更。 変更後のルールは「各ゲーム中に1度だけ、あなたはソーサリーを唱えられるときに(3)を支払うことでゲームの外部からあなたの相棒をあなたの手札に加えることができる。」 |
2020年6月 |
族霊鎧 | 陰影鎧に名称変更 | モダンホライゾン3 |
[編集] カード個別のエラッタ
※詳細は各カードのカード個別評価やWHISPERを参照。
カード名 | 変更内容 | 変更時期 |
---|---|---|
Time Vault | その挙動をさまざまに変更しては、悪用(意図せぬ形での無限ターンの生成)されるということを繰り返している。 現在はターンを始める場合、代わりにターンを飛ばすことでアンタップするように変更され、印刷時の挙動に近づいている。 |
|
サイクロン/Cyclone | 累加アップキープ・ルールへテキスト変更。その後印刷時の挙動に近づける方針から風カウンターを用いるように変更。 | 2001/8→ 2009/7/11 |
水蓮の谷間/Lotus Vale 焦土/Scorched Ruins |
追加コスト支払いのタイミングを、「戦場に出たとき」の誘発型能力から戦場に出る際に適用される置換効果を持つ常在型能力に変更。 ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtも一時このエラッタが出ていたが、現在では元に戻っている。 |
|
熱狂のイフリート/Frenetic Efreet | 「熱狂のイフリートが戦場に出ている場合」を追加。 | |
エラダムリーのぶどう園/Eladamri's Vineyard | 「メイン・フェイズ」を「戦闘前メインフェイズ」に変更。 | |
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond | 土地カードを捨てるのは唱えるための追加コストに変更。その後さらに戦場に出る際に適用される置換効果を持つ常在型能力に変更。 | |
要撃/Waylay Thawing Glaciers |
実存を利用した表記に変更(ホワイト・ライトニングの回避)。→現在では「次のクリンナップ・ステップの開始時に」誘発する能力に再変更されている。 | |
パララクスの波/Parallax Wave パララクスの潮流/Parallax Tide パララクスのきずな/Parallax Nexus |
1つ目の能力に、「このパーマネントが戦場に出ている場合」を追加。 2つ目の能力に、「このパーマネント以外の」を追加。 2009年10月にそのどちらも解除。 |
|
激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce | プレインズウォーカーにダメージを与えられるよう書式に変更。 プレインズウォーカーの移し変えルール廃止で「対象を取らずにプレイヤーにダメージを与える」効果のほとんどがプレインズウォーカーへダメージを与えられなくなったが、これはかつてと同じ挙動を保っている。 |
ドミナリア |
アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate | ライフを得るたびに置かれた+1/+1カウンターを選択式から強制的な書式に変更。 有利な効果の誘発型能力の誘発忘れのルールが改定とコンピューターゲームの処理の簡略化を目的が原因でルール変更。 |
ラヴニカの献身 |
[編集] カード個別のエラッタ誤植誤訳
誤訳/名訳を参照。
[編集] 参考
- ↑ 2021年10月13日 禁止制限告知(Daily MTG 2021年10月13日)