役割

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以下は役割そのものの[[ルール]]ではないが、深く紐づいた事象であるためこちらで説明する。
 
以下は役割そのものの[[ルール]]ではないが、深く紐づいた事象であるためこちらで説明する。
*役割・[[トークン]]を[[生成]]する[[呪文]]や[[能力]には[[対象]]を取るものが存在する。それの[[解決]]時にすべての対象が[[不正な対象]]になっていた場合、呪文や能力は[[立ち消え]]、役割も生成されない。
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*役割・[[トークン]]を[[生成]]する[[呪文]]や[[能力]]には[[対象]]を取るものが存在する。それの[[解決]]時にすべての対象が[[不正な対象]]になっていた場合、呪文や能力は[[立ち消え]]、役割も生成されない。
 
*[[プロテクション]](エンチャント)などによって役割トークンを適正につけられない状態で役割を生成しようとする場合、それは生成されない({{CR|303.4i}})。
 
*[[プロテクション]](エンチャント)などによって役割トークンを適正につけられない状態で役割を生成しようとする場合、それは生成されない({{CR|303.4i}})。
 
*役割を生成する[[効果]]が役割をつけるクリーチャーを対象としていない場合、その役割を[[呪禁]]や[[被覆]]を持つクリーチャーに[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]してよい({{CR|303.4f}})。
 
*役割を生成する[[効果]]が役割をつけるクリーチャーを対象としていない場合、その役割を[[呪禁]]や[[被覆]]を持つクリーチャーに[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]してよい({{CR|303.4f}})。
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;若き英雄
 
;若き英雄
 
*この能力は[[if節ルール]]の影響下にある。[[攻撃]]時に[[タフネス]]が4以上なら[[能力]]自体が[[誘発]]しない。[[解決]]時にタフネスが4以上なら[[+1/+1カウンター]]が置かれない。
 
*この能力は[[if節ルール]]の影響下にある。[[攻撃]]時に[[タフネス]]が4以上なら[[能力]]自体が[[誘発]]しない。[[解決]]時にタフネスが4以上なら[[+1/+1カウンター]]が置かれない。
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==開発秘話==
 
==開発秘話==
 
クリーチャーに童話の役割を与えると言うコンセプトはラベル、[[カウンター (目印)|カウンター]]、[[紋章]]などでも試されていたが、最終的に[[シナジー]]や対策しやすさの観点からオーラ・トークンになった。これにより他の効果のオマケとして手軽にオーラを生み出せるようになったため、[[祝祭]]や[[協約]]のデザインにも繋がった。
 
クリーチャーに童話の役割を与えると言うコンセプトはラベル、[[カウンター (目印)|カウンター]]、[[紋章]]などでも試されていたが、最終的に[[シナジー]]や対策しやすさの観点からオーラ・トークンになった。これにより他の効果のオマケとして手軽にオーラを生み出せるようになったため、[[祝祭]]や[[協約]]のデザインにも繋がった。

2023年8月25日 (金) 21:37時点における版

役割/Roleは、エンチャント・タイプの1つ。オーラトークンのみに用いられているサブタイプであり、特有のルールを持つ。


Protective Parents / 庇う両親 (2)(白)
クリーチャー ― 人間(Human) 農民(Peasant)

庇う両親が死亡したとき、あなたがコントロールするクリーチャー最大1体を対象とする。若き英雄・役割(Role)・トークン1つをそれについた状態で生成する。(あなたがコントロールする役割がすでにそれについていたなら、その役割を墓地に置く。エンチャントしているクリーチャーは「このクリーチャーが攻撃するたび、これのタフネスが3以下である場合、これの上に+1/+1カウンター1個を置く。」を持つ。)

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目次

ルール

パーマネント1つに同一のプレイヤーコントロールしている複数の役割がついているなら、タイムスタンプ順で最も新しい1つを除き、それらの役割はオーナー墓地に置かれる。これは状況起因処理である。

効果が「○○・役割(Role)・トークン生成する」場合、○○に入る名前に応じた以下の能力と、エンチャントクリーチャー)を持つ無色エンチャントオーラ・役割トークンを生成する(定義済みのトークン)。

役割の名前と能力対応表

  • 「エンチャントしているクリーチャーは」を、「~は」の形で省略して表記しています。
名前 能力
呪われし者/Cursed ~は基本のパワーとタフネスが1/1になる。
怪物/Monster ~は+1/+1の修整を受けトランプルを持つ。
王族/Royal ~は+1/+1の修整を受け護法(1)を持つ。
魔術師/Sorcerer ~は+1/+1の修整を受け「このクリーチャー攻撃するたび、占術1を行う。」を持つ。
ひねくれ者/Wicked ~は+1/+1の修整を受ける。
このオーラが戦場から墓地に置かれたとき、各対戦相手はそれぞれ1点のライフ失う
若き英雄/Young Hero ~は「このクリーチャーが攻撃するたび、これのタフネスが3以下である場合、これの上に+1/+1カウンター1個を置く。」を持つ。
聖者/Virtuous ~はあなたがコントロールしているエンチャント1つにつき+1/+1の修整を受ける。

解説

英雄や怪物など、童話における登場人物の立ち位置を表現したサブタイプ

エルドレインの森では全無色は除く)に役割を生成するカードが存在し、同セットでフィーチャーされているエンチャントテーマや新能力協約祝祭とのシナジーを形成している。エルドレインの森では6種の役割が使用されており、唯一使われていない聖者はエルドレインの森統率者デッキ僻境宮廷のエリヴェア/Ellivere of the Wild Courtによってのみ生成される。

  • エルドレインの森およびエルドレインの森統率者デッキでは、2種類の役割が反転カードのようなレイアウトで印刷されたトークン・カードが封入されている[1]
    • 印刷されている役割の組み合わせは、エルドレインの森は「怪物&魔術師」、「王族&若き英雄」、「ひねくれ者&呪われし者」。統率者デッキは両面トークン・カードで、「怪物&聖者/王族&聖者」、「魔術師&聖者/怪物&聖者」。
    • 呪われし者&ひねくれ者は、イラストが互いに入れ替わっているというミスがある[2]。名前と能力の組み合わせ自体は適切なので、使用上の問題はない。
  • ごとに得意とする役割が設定されており、その内訳は以下の通り[3]
    • :王族、魔術師、若き英雄
    • :呪われし者、魔術師、
    • :呪われし者、ひねくれ者
    • :怪物、ひねくれ者、若き英雄
    • :怪物、王族
  • 「ひねくれ者」はあまり適切な訳とは言えない。この役割は童話の悪役をイメージして作られたものなので[3]、単に「性格がねじれている」という意味のひねくれ者では意味が伝わりにくいのである。「邪悪な」、あるいは直接的に「悪者」などと訳すのが適切であろう。

ルール

以下は役割そのもののルールではないが、深く紐づいた事象であるためこちらで説明する。

各役割のルール
王族
若き英雄

開発秘話

クリーチャーに童話の役割を与えると言うコンセプトはラベル、カウンター紋章などでも試されていたが、最終的にシナジーや対策しやすさの観点からオーラ・トークンになった。これにより他の効果のオマケとして手軽にオーラを生み出せるようになったため、祝祭協約のデザインにも繋がった。

展望デザイン時点では操られた者/Animated、フェアリー/Faerae、騎士/Knight、木人/Woodsman(「木こり」の誤訳と思われる)という役割も存在したが、セット・デザイン段階で削られている[4]

役割は多くのカードのリソースとして用いられるため、各役割のカードパワーはなるべく均一であるべきとされた。そのため、多くの役割は+1/+1修整を共通して持っている[3]

脚注

  1. The Tokens of Wilds of Eldraine/『エルドレインの森』のトークンDaily MTG 2023年8月24日 Jubilee Finnegan著)
  2. @imdanielholtDaniel HoltのTwitter 2023年8月16日)
  3. 3.0 3.1 3.2 Wilds Story, Part 2/『森』の話 その2(Making Magic 2023年8月21日 Mark Rosewater著)
  4. Wilds Story, Part 1/『森』の話 その1Making Magic 2023年8月15日 Mark Rosewater著)

参考

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