毒物の侍臣、ハパチラ/Hapatra, Vizier of Poisons

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(9人の利用者による、間の14版が非表示)
3行: 3行:
 
[[-1/-1カウンター]]を置く[[サボタージュ能力]]と、-1/-1カウンターを置くことで[[蛇]]・[[トークン]]を[[生成]]する[[能力]]を持つ[[黒緑]]の[[伝説のクリーチャー]]。
 
[[-1/-1カウンター]]を置く[[サボタージュ能力]]と、-1/-1カウンターを置くことで[[蛇]]・[[トークン]]を[[生成]]する[[能力]]を持つ[[黒緑]]の[[伝説のクリーチャー]]。
  
とりあえず[[熊 (俗称)|熊]]相当の[[マナレシオ]]は及第点。サボタージュ能力は[[対戦相手]]のクリーチャーの[[除去]]や恒久的な弱体化にも、自軍の-1/-1カウンター[[シナジー]]の利用にも使え、おまけに[[接死]]持ちのトークンまで生成されるという強力なもの。ただ対戦相手にしてみれば[[攻撃]]を通すリスクが大きいため、[[ブロッカー]]が1体でもいれば大抵の場合攻撃を通してはもらえない。逆に[[回避能力]]を付与できればあっという間に[[戦場]]を制圧できるだろう。対戦相手も自分も他にクリーチャーを[[コントロール]]していない場合、[[単体除去]]への耐性のため自身に-1/-1カウンターを置く選択肢も頭に入れておきたい。また生成したトークンと共に攻撃して両方生き残っているなら、トークンに-1/-1カウンターを置くことで実質[[警戒]]持ちのように振舞わせることも可能。
+
サボタージュ能力は[[対戦相手]]のクリーチャーの[[除去]]や恒久的な弱体化にも、自軍の-1/-1カウンター[[シナジー]]の利用にも使え、おまけに[[接死]]持ちのトークンまで生成されるという強力なもの。ただ対戦相手にしてみれば[[攻撃]]を通すリスクが大きいため、[[ブロッカー]]が1体でもいれば大抵の場合攻撃を通してはもらえない。[[回避能力]]を付与できれば[[戦場]]を制圧することも容易だが、[[全体除去]]には何の耐性も持たないため注意。
  
トークンの生成条件は自身のサボタージュ能力に限らないため、[[CIP]]で自軍に-1/-1カウンターを置くクリーチャーとも[[シナジー]]を形成する。他には[[誘発型能力]]の性質から、なるべく複数体に-1/-1カウンターをばら撒けるものが望ましく、特に[[イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir]]との組み合わせは強烈。
+
トークンの生成条件は自身のサボタージュ能力に限らないため、[[ETB]]で自軍に-1/-1カウンターを置くクリーチャーとも[[シナジー]]を形成する。他には[[誘発型能力]]の性質から、なるべく複数体に-1/-1カウンターをばら撒けるものが望ましく、特に[[イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir]]との組み合わせは強烈。
 +
背景ストーリーを考えると何ともやるせないが、敬愛する[[不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable|ロナス/Rhonas]]を殺害した[[蠍の神/The Scorpion God]]とも相性抜群である。
  
[[リミテッド]]では-1/-1カウンターを利用するデッキはもちろん、そうでなくとも単体で戦場を制圧し得るパワーカード。[[構築]]では[[黒緑]]の2[[マナ]]域には[[巻きつき蛇/Winding Constrictor]]や[[残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer]]などの強力なライバルが存在する。攻撃が通ったうえでの単体除去耐性や除去能力、防御性能こそ魅力的だが、[[サイズ]]差やシナジーの形成しやすさなどから他の選択肢が優先されることが多い。
+
[[リミテッド]]ではクリーチャー戦が主体となるため、回避能力を持たないこれは単なる2/2に終わることが多い。-1/-1カウンターを利用する[[デッキ]]ならそれなりに活躍が見込めるだろう。[[スタンダード]]では、[[黒緑]]の2[[マナ]]域には[[巻きつき蛇/Winding Constrictor]]や[[残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer]]などの強力なライバルが存在し、これを採用するデッキは少ない。
 +
 
 +
[[モダン]]では[[ヨーグモス・コンボ]]にループパーツの1つとして使われる。
 +
 
 +
*対戦相手も自分も他にクリーチャーを[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していない場合、[[単体除去]]への耐性のため自身に-1/-1カウンターを置く選択肢も頭に入れておきたい。また生成したトークンと共に攻撃して両方生き残っているなら、トークンに-1/-1カウンターを置くことで実質[[警戒]]持ちのように振舞わせることも可能。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
13行: 18行:
 
*あなたが1体のクリーチャーの上に複数個の-1/-1カウンターを同時に置いたとしても、2番目の能力はそのクリーチャーでは1回しか誘発しない。
 
*あなたが1体のクリーチャーの上に複数個の-1/-1カウンターを同時に置いたとしても、2番目の能力はそのクリーチャーでは1回しか誘発しない。
 
*あなたがハパチラ自身の上に-1/-1カウンターを置いたなら、それによってハパチラの[[タフネス]]が0以下になったとしても、2番目の能力は誘発する。
 
*あなたがハパチラ自身の上に-1/-1カウンターを置いたなら、それによってハパチラの[[タフネス]]が0以下になったとしても、2番目の能力は誘発する。
 +
*[[頑強]]や[[刻まれた大怪物/Etched Monstrosity]]のようにあなたのコントロールの下でクリーチャーが-1/-1カウンターを置いた状態で戦場に出ることでも、2番目の能力は誘発する({{CR|122.6}}、{{CR|122.6a}})。
 +
 +
==開発秘話==
 +
開発中に大きく能力が変更になった一枚である。もともとは以下のように[[萎縮]]を強化するカードだったが、[[アモンケット]]から萎縮が無くなった結果現在の形に落ち着いた。
 +
 +
{{カードテキスト
 +
|カード名=クレオパトラ
 +
|コスト=(2)(黒)(緑)
 +
|タイプ=クリーチャー ― ファラオ
 +
|カードテキスト=萎縮<br />萎縮を持つクリーチャーが1体、他のプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、1/1の緑の蛇・トークンを戦場に出す。
 +
|PT=3/5
 +
|背景=unlegal
 +
}}
  
 
==ストーリー==
 
==ストーリー==
20行: 38行:
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0018990/ こぼれ話:『アモンケット』 その2](Making Magic 2017年5月29日)
 
*[[アモンケット/Amonkhet#侍臣/Vizier|侍臣/Vizier]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[アモンケット/Amonkhet#侍臣/Vizier|侍臣/Vizier]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[カード個別評価:アモンケット]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:アモンケット]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:アモンケットリマスター]] - [[レア]]
 +
__NOTOC__

2022年6月27日 (月) 09:15時点における最新版


Hapatra, Vizier of Poisons / 毒物の侍臣、ハパチラ (黒)(緑)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

毒物の侍臣、ハパチラがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれの上に-1/-1カウンターを1個置いてもよい。
あなたがクリーチャー1体の上に-1/-1カウンターを1個以上置くたび、接死を持つ緑の1/1の蛇(Snake)クリーチャー・トークンを1体生成する。

2/2

-1/-1カウンターを置くサボタージュ能力と、-1/-1カウンターを置くことでトークン生成する能力を持つ黒緑伝説のクリーチャー

サボタージュ能力は対戦相手のクリーチャーの除去や恒久的な弱体化にも、自軍の-1/-1カウンターシナジーの利用にも使え、おまけに接死持ちのトークンまで生成されるという強力なもの。ただ対戦相手にしてみれば攻撃を通すリスクが大きいため、ブロッカーが1体でもいれば大抵の場合攻撃を通してはもらえない。回避能力を付与できれば戦場を制圧することも容易だが、全体除去には何の耐性も持たないため注意。

トークンの生成条件は自身のサボタージュ能力に限らないため、ETBで自軍に-1/-1カウンターを置くクリーチャーともシナジーを形成する。他には誘発型能力の性質から、なるべく複数体に-1/-1カウンターをばら撒けるものが望ましく、特にイフニルの魔神/Archfiend of Ifnirとの組み合わせは強烈。 背景ストーリーを考えると何ともやるせないが、敬愛するロナス/Rhonasを殺害した蠍の神/The Scorpion Godとも相性抜群である。

リミテッドではクリーチャー戦が主体となるため、回避能力を持たないこれは単なる2/2に終わることが多い。-1/-1カウンターを利用するデッキならそれなりに活躍が見込めるだろう。スタンダードでは、黒緑の2マナ域には巻きつき蛇/Winding Constrictor残忍な剥ぎ取り/Grim Flayerなどの強力なライバルが存在し、これを採用するデッキは少ない。

モダンではヨーグモス・コンボにループパーツの1つとして使われる。

  • 対戦相手も自分も他にクリーチャーをコントロールしていない場合、単体除去への耐性のため自身に-1/-1カウンターを置く選択肢も頭に入れておきたい。また生成したトークンと共に攻撃して両方生き残っているなら、トークンに-1/-1カウンターを置くことで実質警戒持ちのように振舞わせることも可能。

[編集] ルール

  • あなたが複数のクリーチャーの上に-1/-1カウンターを同時に置いたなら、2番目の能力はそのクリーチャー1体につき1回ずつ誘発する。
  • あなたが1体のクリーチャーの上に複数個の-1/-1カウンターを同時に置いたとしても、2番目の能力はそのクリーチャーでは1回しか誘発しない。
  • あなたがハパチラ自身の上に-1/-1カウンターを置いたなら、それによってハパチラのタフネスが0以下になったとしても、2番目の能力は誘発する。
  • 頑強刻まれた大怪物/Etched Monstrosityのようにあなたのコントロールの下でクリーチャーが-1/-1カウンターを置いた状態で戦場に出ることでも、2番目の能力は誘発する(CR:122.6CR:122.6a)。

[編集] 開発秘話

開発中に大きく能力が変更になった一枚である。もともとは以下のように萎縮を強化するカードだったが、アモンケットから萎縮が無くなった結果現在の形に落ち着いた。


非公式/非実在カード

クレオパトラ (2)(黒)(緑)
クリーチャー ― ファラオ

萎縮
萎縮を持つクリーチャーが1体、他のプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、1/1の緑の蛇・トークンを戦場に出す。

3/5


[編集] ストーリー

ハパチラ/Hapatraロナス/Rhonasに仕える人間侍臣/Vizier。女性。毒物の侍臣/Vizier of poisonsとして、活力の試練/The Trial of Strengthバジリスクを取り扱う。

詳細はハパチラ/Hapatraを参照。

[編集] 参考

QR Code.gif