黒赤緑ビートダウン

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'''黒赤緑ビートダウン'''/''Black-Red-Green Beatdown'' は、[[黒赤緑]][[色]]で構成される[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]][[デッキ]]の総称。
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'''黒赤緑ビートダウン'''/''Black-Red-Green Beatdown'' は、[[黒赤緑]]3[[色]]で構成される[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]の総称。
  
 
==概要==
 
==概要==
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[[緑]]の[[クリーチャー]]、[[赤]]の[[火力]]、[[黒]]のクリーチャー[[除去]]・[[手札破壊]]を合わせた[[グッドスタッフ]]的な[[デッキ]]になることが多い。
  
[[]][[クリーチャー]][[]][[火力]][[]][[クリーチャー]][[除去]]・[[手札破壊]]を合わせた[[グッドスタッフ]]的な[[デッキ]]になることが多い。
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[[赤緑]][[ステロイド]][[タッチ]]黒の構成で組まれることが多め(→[[ダークステロイド]])。純正のステロイドと比較すると除去を火力に頼りきらずにすむため[[大型クリーチャー]]に手を焼かずにすみ、手札破壊などの[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]要素が加わるため柔軟性が増す。しかし、緑絡みとは言え3色と、[[マナ基盤]]はタイトになりやすく、安定性は損なわれることが多い。
  
[[赤緑]][[ステロイド]][[タッチ]]黒の構成で組まれることが多め(→[[ダークステロイド]])。純正のステロイドと比較すると除去を火力に頼りきらずにすむため[[大型クリーチャー]]に手を焼かずにすみ、手札破壊などの[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]要素が加わるため柔軟性が増す。しかし、緑絡みとは言え3色と、[[マナ基盤]]はタイトになりやすく、安定性は損なわれることが多い。
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==イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期==
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[[ラヴニカへの回帰]]参入後は、[[遥か見/Farseek]]を活用した[[ミッドレンジ]]タイプの[[デッキ]]が登場している。
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{{#card:Farseek}}
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遥か見と[[ショックランド]]の組み合わせによって[[マナ基盤]]を安定させ、4[[マナ]]~5マナ域に繋げる。用いられる[[クリーチャー]]は、[[スラーグ牙/Thragtusk]]、[[高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells]]、[[オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren]]、[[雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite]]など。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[グランプリアトランティックシティ13]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpatl13/welcome 参考])
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**使用者:[[Ryan Leverone]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2013]]+[[イニストラード・ブロック]]+[[ラヴニカへの回帰]])
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|2||[[火柱/Pillar of Flame]]
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|3||[[灼熱の槍/Searing Spear]]
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|1||[[竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit]]
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|2||[[森/Forest]]
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|4||[[草むした墓/Overgrown Tomb]]
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|4||[[根縛りの岩山/Rootbound Crag]]
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|4||[[森林の墓地/Woodland Cemetery]]
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|2||[[死の支配の呪い/Curse of Death's Hold]]
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|4||[[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]
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|3||[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]
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|1||[[ラクドスの復活/Rakdos's Return]]
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|3||[[殺戮遊戯/Slaughter Games]]
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==イニストラード・ブロック構築==
 
==イニストラード・ブロック構築==
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===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリアナハイム12]] ベスト8([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpana12/welcome 参考])
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**[[グランプリアナハイム12]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpana12/welcome 参考])
 
**使用者:[[Brian Kibler]]
 
**使用者:[[Brian Kibler]]
 
*[[フォーマット]]
 
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==ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期==
 
==ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期==
 
 
[[大型クリーチャー|大型]]のタイタン・[[クリーチャー]]を主力にした[[ビート・コントロール]]が登場した。
 
[[大型クリーチャー|大型]]のタイタン・[[クリーチャー]]を主力にした[[ビート・コントロール]]が登場した。
  
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{{#card:Pyroclasm}}
 
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[[デッキ]]の動きは、[[永遠溢れの杯/Everflowing Chalice]]や[[真面目な身代わり/Solemn Simulacrum]]から[[マナ加速]]
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[[デッキ]]の動きは、[[永遠溢れの杯/Everflowing Chalice]]や[[真面目な身代わり/Solemn Simulacrum]]から[[マナ加速]]して[[墓所のタイタン/Grave Titan]]や[[原始のタイタン/Primeval Titan]]といった[[重い|重量級]][[アタッカー]]で[[殴る]]、というシンプルなもの。2[[ターン]]目2[[マナ]]域ブースト→3ターン目4マナ域ブースト→4ターン目タイタン召喚という動きを安定させている。
して[[墓所のタイタン/Grave Titan]]や[[原始のタイタン/Primeval Titan]]といった[[重い|重量級]][[アタッカー]]で[[殴る]]、というシンプルなもの。2[[ターン]]目2[[マナ]]域ブースト→3ターン目4マナ域ブースト→4ターン目タイタン召喚という動きを安定させている。
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[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]や[[四肢切断/Dismember]]などの[[除去]]で[[ブロッカー]]を排除しタイタンの[[攻撃]][[誘発型能力]]を確実に[[誘発]]させる。
 
[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]や[[四肢切断/Dismember]]などの[[除去]]で[[ブロッカー]]を排除しタイタンの[[攻撃]][[誘発型能力]]を確実に[[誘発]]させる。
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===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
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**[[カナダ選手権11]] ベスト8([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/canat11/welcome 参考])
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**[[カナダ選手権11]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/canat11/welcome 参考])
 
**使用者:[[Jeremie Ross-Latour]]
 
**使用者:[[Jeremie Ross-Latour]]
 
*[[フォーマット]]
 
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==アラーラの断片ブロック期==
 
==アラーラの断片ブロック期==
 
 
[[アラーラの再誕]]で加わった[[続唱]]の要素を組み入れた[[黒赤緑]][[ジャンド/Jund|ジャンドカラー]]の[[ビート・コントロール]][[デッキ]]が登場。'''ジャンド・アグロ'''(''Jund Aggro'')と呼ばれ同時期の[[スタンダード]]や[[アラーラの断片ブロック構築]]で活躍する。
 
[[アラーラの再誕]]で加わった[[続唱]]の要素を組み入れた[[黒赤緑]][[ジャンド/Jund|ジャンドカラー]]の[[ビート・コントロール]][[デッキ]]が登場。'''ジャンド・アグロ'''(''Jund Aggro'')と呼ばれ同時期の[[スタンダード]]や[[アラーラの断片ブロック構築]]で活躍する。
  
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===アラーラの断片ブロック構築版===
 
===アラーラの断片ブロック構築版===
 
*備考
 
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**[[プロツアーホノルル09]] 第9位([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考])
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**[[プロツアーホノルル09]] 第9位 ([http://coverage.mtg.ne.jp/pthon09/ 参考])
 
**使用者:[[Brad Nelson]]
 
**使用者:[[Brad Nelson]]
 
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==ラヴニカ・ブロック期==
 
==ラヴニカ・ブロック期==
 
 
[[グルール・ビート]]に[[黒]]を[[タッチ]]して[[闇の腹心/Dark Confidant]]を投入、息切れを防ぐタイプが登場した。
 
[[グルール・ビート]]に[[黒]]を[[タッチ]]して[[闇の腹心/Dark Confidant]]を投入、息切れを防ぐタイプが登場した。
  
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==インベイジョン・ブロック期==
 
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同時期の[[ステロイド]]に[[タッチ]][[黒]]の構成で組まれる。
 
同時期の[[ステロイド]]に[[タッチ]][[黒]]の構成で組まれる。
  
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===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
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**[[グランプリミルウォーキー02]] ベスト8([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/events/gpmil02 参考])
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**[[グランプリミルウォーキー02]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/events/gpmil02 参考])
 
**使用者:[[David Petersen]]
 
**使用者:[[David Petersen]]
 
*[[フォーマット]]
 
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*[[WotC]]の解説記事「[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gpmil02/petersen Deck Tech: David Petersen]」も参照のこと。
 
*[[WotC]]の解説記事「[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gpmil02/petersen Deck Tech: David Petersen]」も参照のこと。
  
 
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==エクステンデッド(インベイジョン~)==
==エクステンデッド([[インベイジョン]]~)==
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強力な[[特殊地形]]対策[[カード]]である[[破壊的な流動/Destructive Flow]]を採用した[[黒赤緑]]の[[デッキ]]がいくつか存在した。
 
強力な[[特殊地形]]対策[[カード]]である[[破壊的な流動/Destructive Flow]]を採用した[[黒赤緑]]の[[デッキ]]がいくつか存在した。
  
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==黎明期==
 
==黎明期==
 
 
[[黒赤]]の[[グッドスタッフ]]を[[緑]]の[[マナ加速]]でサポートする[[ビート・コントロール]]デッキが存在した。
 
[[黒赤]]の[[グッドスタッフ]]を[[緑]]の[[マナ加速]]でサポートする[[ビート・コントロール]]デッキが存在した。
  
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それぞれの[[色]]が[[石の雨/Stone Rain]]、[[Ice Storm]]、[[Sinkhole]]という3マナ以下の[[土地破壊]]を擁しており、メガランデスに近い構成を取ることも可能。基本的には、枚数は抑えられることが多かったようだ。
 
それぞれの[[色]]が[[石の雨/Stone Rain]]、[[Ice Storm]]、[[Sinkhole]]という3マナ以下の[[土地破壊]]を擁しており、メガランデスに近い構成を取ることも可能。基本的には、枚数は抑えられることが多かったようだ。
  
マナがタイトであり、[[デュアルランド]]に加えて[[真鍮の都/City of Brass]]まで使う場合が多い。
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マナがタイトであり、[[デュアルランド]]に加えて[[真鍮の都/City of Brass]]まで使う場合が多い。さらに[[ハスランの女オーガ/Hasran Ogress]]などから[[スーサイド]]気味に動くことも多かった。そのため、[[火力]]で極楽鳥を焼かれたり、直接[[ライフ]]を攻められることを苦手とする。
さらに[[ハスランの女オーガ/Hasran Ogress]]などから[[スーサイド]]気味に動くことも多かった。
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そのため、[[火力]]で極楽鳥を焼かれたり、直接[[ライフ]]を攻められることを苦手とする。
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==参考==
 
==参考==
 
*[[黒赤緑]]
 
*[[黒赤緑]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]

2013年1月17日 (木) 01:49時点における版

黒赤緑ビートダウン/Black-Red-Green Beatdown は、黒赤緑3で構成されるビートダウンデッキの総称。

目次

概要

クリーチャー火力のクリーチャー除去手札破壊を合わせたグッドスタッフ的なデッキになることが多い。

赤緑ステロイドタッチ黒の構成で組まれることが多め(→ダークステロイド)。純正のステロイドと比較すると除去を火力に頼りきらずにすむため大型クリーチャーに手を焼かずにすみ、手札破壊などのコントロール要素が加わるため柔軟性が増す。しかし、緑絡みとは言え3色と、マナ基盤はタイトになりやすく、安定性は損なわれることが多い。

イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期

ラヴニカへの回帰参入後は、遥か見/Farseekを活用したミッドレンジタイプのデッキが登場している。


Farseek / 遥か見 (1)(緑)
ソーサリー

あなたのライブラリーから平地(Plains)カード1枚か島(Island)カード1枚か沼(Swamp)カード1枚か山(Mountain)カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。


遥か見とショックランドの組み合わせによってマナ基盤を安定させ、4マナ~5マナ域に繋げる。用いられるクリーチャーは、スラーグ牙/Thragtusk高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsオリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkiteなど。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (17)
4 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells
3 オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren
4 スラーグ牙/Thragtusk
2 雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite
4 吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk
呪文 (18)
2 忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned
4 遥か見/Farseek
2 火柱/Pillar of Flame
1 ラクドスの魔鍵/Rakdos Keyrune
2 ラクドスの復活/Rakdos's Return
3 灼熱の槍/Searing Spear
3 究極の価格/Ultimate Price
1 原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter
土地 (25)
4 血の墓所/Blood Crypt
3 魂の洞窟/Cavern of Souls
1 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
2 森/Forest
2 ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run
1 山/Mountain
4 草むした墓/Overgrown Tomb
4 根縛りの岩山/Rootbound Crag
4 森林の墓地/Woodland Cemetery
サイドボード
2 死の支配の呪い/Curse of Death's Hold
4 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
3 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
1 ラクドスの復活/Rakdos's Return
1 轟く激震/Rolling Temblor
3 殺戮遊戯/Slaughter Games
1 ニンの杖/Staff of Nin

イニストラード・ブロック構築

イニストラード・ブロック構築では、同環境赤緑ビートダウンのバリエーションのひとつとして組まれる。かつてスタンダードで活躍したビート・コントロールになぞらえ、ジャンド/Jundの名で呼ばれることも。


Falkenrath Aristocrat / ファルケンラスの貴種 (2)(黒)(赤)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 貴族(Noble)

飛行、速攻
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:ファルケンラスの貴種はターン終了時まで破壊不能を得る。その生け贄に捧げられたクリーチャーが人間(Human)だった場合、ファルケンラスの貴種の上に+1/+1カウンターを1個置く。

4/1


Wolfir Silverheart / ウルフィーの銀心 (3)(緑)(緑)
クリーチャー — 狼(Wolf) 戦士(Warrior)

結魂(このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがその両方をコントロールし続けているかぎり組である。)
ウルフィーの銀心が他のクリーチャーと組になっているかぎり、それらのクリーチャーは+4/+4の修整を受ける。

4/4


Bonfire of the Damned / 忌むべき者のかがり火 (X)(X)(赤)
ソーサリー

プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。忌むべき者のかがり火はそれとそのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーがコントロールする各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。
奇跡(X)(赤)(あなたがこのカードを引いたとき、これがこのターンに最初に引いたカードだった場合、あなたはこれの奇跡コストを支払うことでこれを唱えてもよい。)


高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsなどの中堅クリーチャーを主力にウルフィーの銀心/Wolfir Silverheartフィニッシャーに据え忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damnedなどの火力でサポートする基本方針は変わらない。を加える利点は、アタッカーとしてファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocratを採用できる点と、悲劇的な過ち/Tragic Slipなどの追加除去の存在である。

サンプルレシピ

Jund [1]
土地 (24)
4 進化する未開地/Evolving Wilds
9 森/Forest
3 山/Mountain
4 沼/Swamp
4 森林の墓地/Woodland Cemetery
クリーチャー (21)
4 アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim
4 国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger
4 ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat
2 オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren
2 軽蔑された村人/Scorned Villager
3 ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart
2 士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts
呪文 (15)
3 豊かな成長/Abundant Growth
3 忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned
1 小悪魔の遊び/Devil's Play
4 悲劇的な過ち/Tragic Slip
4 情け知らずのガラク/Garruk Relentless
サイドボード (15)
1 冒涜の行動/Blasphemous Act
2 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
2 人間の脆さ/Human Frailty
4 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells
2 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
2 飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger
2 獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity


ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期

大型のタイタン・クリーチャーを主力にしたビート・コントロールが登場した。


Everflowing Chalice / 永遠溢れの杯 (0)
アーティファクト

多重キッカー(2)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(2)を望む回数支払ってもよい。)
永遠溢れの杯は、それがキッカーされている1回につき蓄積(charge)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(T):永遠溢れの杯の上に置かれている蓄積カウンター1個につき(◇)を加える。



Grave Titan / 墓所のタイタン (4)(黒)(黒)
クリーチャー — 巨人(Giant)

接死
墓所のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを2体生成する。

6/6


Pyroclasm / 紅蓮地獄 (1)(赤)
ソーサリー

紅蓮地獄は、各クリーチャーにそれぞれ2点のダメージを与える。


デッキの動きは、永遠溢れの杯/Everflowing Chalice真面目な身代わり/Solemn Simulacrumからマナ加速して墓所のタイタン/Grave Titan原始のタイタン/Primeval Titanといった重量級アタッカー殴る、というシンプルなもの。2ターン目2マナ域ブースト→3ターン目4マナ域ブースト→4ターン目タイタン召喚という動きを安定させている。

紅蓮地獄/Pyroclasm四肢切断/Dismemberなどの除去ブロッカーを排除しタイタンの攻撃誘発型能力を確実に誘発させる。

サンプルレシピ

Turn 4 Titan [2]
土地 (25)
4 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
3 森/Forest
2 山/Mountain
4 怒り狂う山峡/Raging Ravine
2 根縛りの岩山/Rootbound Crag
3 沼/Swamp
3 地盤の際/Tectonic Edge
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (17)
4 酸のスライム/Acidic Slime
4 墓所のタイタン/Grave Titan
1 業火のタイタン/Inferno Titan
4 原始のタイタン/Primeval Titan
4 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
呪文 (18)
1 殴打頭蓋/Batterskull
1 内にいる獣/Beast Within
3 四肢切断/Dismember
4 永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
3 紅蓮地獄/Pyroclasm
2 不屈の自然/Rampant Growth
4 太陽の宝球/Sphere of the Suns
サイドボード (15)
3 内にいる獣/Beast Within
4 焼却/Combust
2 喉首狙い/Go for the Throat
3 自然の要求/Nature's Claim
1 紅蓮地獄/Pyroclasm
2 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine


アラーラの断片ブロック期

アラーラの再誕で加わった続唱の要素を組み入れた黒赤緑ジャンドカラービート・コントロールデッキが登場。ジャンド・アグロ(Jund Aggro)と呼ばれ同時期のスタンダードアラーラの断片ブロック構築で活躍する。


Bloodbraid Elf / 血編み髪のエルフ (2)(赤)(緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) 狂戦士(Berserker)

速攻
続唱(あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、コストがより低い土地でないカードが追放されるまで追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。追放されたカードをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。)

3/2


Putrid Leech / 朽ちゆくヒル (黒)(緑)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) ヒル(Leech)

2点のライフを支払う:ターン終了時まで、朽ちゆくヒルは+2/+2の修整を受ける。毎ターン1回のみ起動できる。

2/2

血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfを主力に、朽ちゆくヒル/Putrid Leechなどのクリーチャー稲妻/Lightning Bolt荒廃稲妻/Blightningなどの火力終止/Terminateなどの除去へとつないでアドバンテージを稼ぐ。

5色残酷コントロール対策に呪詛術士/Anathemancerフェアリー対策に火山の流弾/Volcanic Fallout大貂皮鹿/Great Sable Stagを積めるのが強みであり、それらが続唱唱えられるのも大きな利点と言えるだろう。→*1

ゼンディカー・ブロック参入後はよりコントロール力を増したジャンドコントロールのほうが主流になってゆくが、クリーチャーを多めに積んでビートダウンにシフトしたデッキも存在した。→*2

スタンダード版

後期型

Jund Eldrazi [3]
土地 (24)
2 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
1 進化する未開地/Evolving Wilds
3 森/Forest
3 山/Mountain
4 怒り狂う山峡/Raging Ravine
4 野蛮な地/Savage Lands
3 沼/Swamp
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (24)
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 水蓮のコブラ/Lotus Cobra
4 巣の侵略者/Nest Invader
1 強情なベイロス/Obstinate Baloth
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
3 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
4 芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax
呪文 (12)
4 エルドラージの碑/Eldrazi Monument
4 稲妻/Lightning Bolt
4 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
サイドボード (15)
4 荒廃稲妻/Blightning
4 破滅の刃/Doom Blade
4 ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster
3 強情なベイロス/Obstinate Baloth


初期型

メインデッキ (60)
クリーチャー (18)
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang
4 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
2 川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat
呪文 (17)
4 瀝青破/Bituminous Blast
4 稲妻/Lightning Bolt
2 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 血の署名/Sign in Blood
4 火山の流弾/Volcanic Fallout
土地 (25)
1 火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket
4 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
1 森/Forest
3 偶像の石塚/Graven Cairns
1 山/Mountain
4 反射池/Reflecting Pool
4 野蛮な地/Savage Lands
1 沼/Swamp
3 鮮烈な林/Vivid Grove
3 鮮烈な湿地/Vivid Marsh
サイドボード
3 呪詛術士/Anathemancer
3 荒廃稲妻/Blightning
4 大貂皮鹿/Great Sable Stag
2 蔓延/Infest
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
2 蛇変化/Snakeform

アラーラの断片ブロック構築版

Sedraxis Aggro [4]
土地 (24)
4 古代の聖塔/Ancient Ziggurat
4 崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis
4 風変わりな果樹園/Exotic Orchard
2 森/Forest
3 山/Mountain
4 野蛮な地/Savage Lands
1 海辺の城塞/Seaside Citadel
2 沼/Swamp
クリーチャー (23)
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
3 無謀突進のサイクロプス/Madrush Cyclops
4 貴族の教主/Noble Hierarch
4 朽ちゆくヒル/Putrid Leech
4 セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter
4 芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax
呪文 (13)
4 荒廃稲妻/Blightning
2 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 マグマのしぶき/Magma Spray
4 終止/Terminate
サイドボード (15)
3 肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder
2 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
1 マグマのしぶき/Magma Spray
3 領土を滅ぼすもの/Realm Razer
1 海辺の城塞/Seaside Citadel
2 急転回/Swerve
3 霧を歩むもの、ウリル/Uril, the Miststalker


ラヴニカ・ブロック期

グルール・ビートタッチして闇の腹心/Dark Confidantを投入、息切れを防ぐタイプが登場した。


Dark Confidant / 闇の腹心 (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。

2/1

インベイジョン・ブロック期

同時期のステロイドタッチの構成で組まれる。

特にファイアーズに、インベイジョン・ブロックの強力な多色パワーカードを詰め込んだ亜種はダークファイアーズと呼ばれた。


Fires of Yavimaya / ヤヴィマヤの火 (1)(赤)(緑)
エンチャント

あなたがコントロールするクリーチャーは、速攻を持つ。
ヤヴィマヤの火を生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。



Spiritmonger / 魂売り (3)(黒)(緑)
クリーチャー — ビースト(Beast)

魂売りがクリーチャーにダメージを与えるたび、魂売りの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(黒):魂売りを再生する。
(緑):魂売りは、ターン終了時まであなたが選んだ1色の色になる。

6/6

マスクス・ブロックの退場でファイアーズ戦略がなくなった後も、しばらくはダークステロイドとして生き残っていたが、トーメント参入後はマッドステロが主流となり、安定性に劣るこのデッキは見られなくなった。

サンプルレシピ

4-Color-Braids [5]
土地 (20)
4 真鍮の都/City of Brass
2 森/Forest
4 カープルーザンの森/Karplusan Forest
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
2 モスファイアの谷/Mossfire Valley
4 シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge
クリーチャー (29)
4 極楽鳥/Birds of Paradise
3 燃え立つ死霊/Blazing Specter
4 陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion
4 火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu
2 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
2 カヴーのタイタン/Kavu Titan
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend
1 秘教の処罰者/Mystic Enforcer
1 魂売り/Spiritmonger
呪文 (11)
4 獣群の呼び声/Call of the Herd
4 炎の稲妻/Firebolt
3 激発/Violent Eruption
サイドボード (15)
3 たい肥/Compost
3 破滅的な行為/Pernicious Deed
3 殺戮/Slay
3 終止/Terminate
3 雷景学院の戦闘魔道士/Thunderscape Battlemage


エクステンデッド(インベイジョン~)

強力な特殊地形対策カードである破壊的な流動/Destructive Flowを採用した黒赤緑デッキがいくつか存在した。


Destructive Flow / 破壊的な流動 (黒)(赤)(緑)
エンチャント

各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは基本でない土地1つを生け贄に捧げる。


特に、京都迷宮案内に破壊的な流動を組み込んだ亜種はFlow Rockと呼ばれる。

黎明期

黒赤グッドスタッフマナ加速でサポートするビート・コントロールデッキが存在した。


Hypnotic Specter / 惑乱の死霊 (1)(黒)(黒)
クリーチャー — スペクター(Specter)

飛行
惑乱の死霊が対戦相手にダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚無作為に選んで捨てる。

2/2

極楽鳥/Birds of ParadiseからSedge Troll惑乱の死霊/Hypnotic Specterなどのクリーチャーを展開する。

それぞれの石の雨/Stone RainIce StormSinkholeという3マナ以下の土地破壊を擁しており、メガランデスに近い構成を取ることも可能。基本的には、枚数は抑えられることが多かったようだ。

マナがタイトであり、デュアルランドに加えて真鍮の都/City of Brassまで使う場合が多い。さらにハスランの女オーガ/Hasran Ogressなどからスーサイド気味に動くことも多かった。そのため、火力で極楽鳥を焼かれたり、直接ライフを攻められることを苦手とする。

参考

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